自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 406話 ネタバレ 先読み 再び丘に登るラティルとギルゴール

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406話 サーナット卿が後ろを振り向くと、ギルゴールは槍を舐めていました。

◇警戒する理由◇

サーナット卿は、

すぐにキルゴールを

蹴ろうとしましたが、彼は、

サーナット卿の足を空中でつかみ、

彼を放り投げました。

そして、長い槍を振り回しながら

近づいて来ました。

彼の顔は無表情に近いのに

怒っている時よりも

恐ろしく見えました。

 

サーナット卿はすぐに立ち上がり

ギルゴールに向かって

剣を投げましたが、

彼は槍で剣を塞ぎながら

サーナット卿を蹴りました。

 

サーナット卿は

彼の足を避けながら、

絶え間なく剣を振り回しましたが、

ギルゴールは全て防ぎました。

そして、彼が再び足を上げると、

サーナット卿は、

今度は蹴られてしまいましたが、

それに耐え、

拳でギルゴールの顔を殴りました。

ギルゴールの首が横に回りましたが、

彼は笑っていました。

そして、

花園卿は拳が軽い。

なぜ?腕の力が弱いのか。

弱い物の命を奪うのは

申し訳ないけれど、

そうしなければ、

自分が悔しい思いをする。

騎士なのに、なぜ弱いのか。

やはり、お弟子さんが

覚醒していないからなのかと

ブツブツ呟きました。


話している内容が支離滅裂なので

サーナット卿は

彼の頭はおかしくなっていると

思いました。

 

そして、ある瞬間、

突然、ギルゴールは一歩遅れて

何か思い出したような顔で

花園は騎士でしたよね?と

尋ねました。

ギルゴールの虚ろな目が

少し輝きを取り戻し、先程より

正気が戻って来たような気がしたので

サーナット卿は、

それに気がついたのかと

急いで尋ねました。

 

ギルゴールは「うん」と答えた瞬間

笑いながら、

再びサーナット卿を蹴りました。

油断していたサーナット卿は、

今度は、まともに彼の足が当たったので

地面を転がりました。

 

それでもすぐに立ち上がり

剣を持って、

ギルゴールに向かおうとしましたが

彼は、いつの間にか

武器を下ろしていました。

そして、先程は、

ギルゴールが言い争いで勝ち、

今も彼の方が、より多く蹴ったのに

不満そうな顔をしていました。

 

サーナット卿は、

なぜ、彼は

あんな顔をしているのかと

不思議に思っていると、

ギルゴールは槍を肩に担ぎ、

続いてサーナット卿に

そこで何をしているのか。

道で花を咲かせる気かと尋ねました。

サーナット卿は、

その厚かましい言葉に呆れましたが

ギルゴールは、いきなり

サーナット卿を追いかけて来て

彼を攻撃したことなど、

最初から、なかったかのように

大手を振って先を歩いていました。

 

とにかくギルゴールは

狂っていました。

サーナット卿は、

なぜ、カルレインが

ギルゴールを警戒しているのか

分かりました。

ギルゴールには、

ある目的意識や行動パターンなどが

全く見当たらず、

なぜ攻撃したのかも分からないし、

彼が勝ったのに、

さらに怒る理由も分かりませんでした。

 

サーナット卿は、

単純な嫉妬心とは別に、

ギルゴールは、

ラティルのそばにいるには危険過ぎる。

彼をラティルのそばから

引き離すべきだと思いました。

 

その時、どこかを見ていた

ギルゴールが急に嘆声を上げて

そちらへ歩き出しました。

彼は何かを見つけた様子なので。

サーナット卿も一緒に行ってみると

前面がガラス張りのカフェに

アガシャが座っていました。

何かを飲みながら

雑誌を読むのに忙しい彼女は

幸い、ケガをしている様子は

ありませんでした。

 

サーナット卿は安堵するや否や、

ギルゴールが

そちらへ行こうとしたので、

サーナット卿は手で彼を遮り、

自分が行くと言いました。

アガシャに何をしでかすか分からず、

最悪の場合、

血を飲むかもしれないギルゴールを、

彼女と2人きりには

できませんでした。 

 

偽の婚約者とはいえ、

彼女の父親は、

サーナット卿の父親の恩人なので、

彼はアガシャを

大切にするつもりでしたし、

危険にさらすことは

できませんでした。

 

ギルゴールは、

サーナット卿の好きなようにやれと

言わんばかりに肩をすくめ、

自分はラティルとデートして帰ると

言って、手を振りました。

 

サーナット卿は、

ギルゴールが完全に消えるのを

見届けた後、カフェに入りました。

アガシャの方へ歩いて行くと、

彼女は熱心に、ラトラシル皇帝の

側室特集に関する記事を

読んでいました。

 

サーナット卿は彼女の後ろに行き、

小さく咳払いしました。

驚いたアガシャは、

後ろを振り向くと

サーナット卿と目が合ったので、

にっこり笑って雑誌を閉じました。

 

サーナット卿は、

アガシャが黙って消えたので

驚いたと、少し叱責しました。

親しくない人たちと、

急に行動を共にさせたことは

申し訳ないと思いましたが

いきなり消えて

一人で歩き回られると、

彼女の安全に

責任を負わなければならない立場の

サーナット卿は困りました。

 

アガシャは目を丸くしながら、

ギルゴールから

聞いていなかったのかと尋ねました。

サーナット卿は、

アガシャが喧嘩を見に

飛び出したとだけ聞いたと答えました。


するとアガシャは、

歩き回った後で、

勝手に邸宅に行くので、

気にしないようにと

ギルゴールに伝言したと答えました。


それを聞いたサーナット卿は

腹を立て、心の中で

ギルゴールを罵倒すると、

アガシャは、

キャッキャッと笑いながら、

伝わっていなかったのかと尋ねました。 

気分が悪くなるようなことなのに

彼女は楽しそうに見えました。

しかも、ギルゴールのことを

面白いとさえ言ったので

サーナット卿は青ざめながら

彼は危険だと言いました。

万が一、アガシャが

ギルゴールに好意を抱いて、

近づくことを恐れたからでした。

 

しかし、アガシャは

自分の好みではないので大丈夫だと

きっぱりと言いました。

しかし、サーナット卿は

変なことに

興味を持ってはいけないし

彼は既婚者だと警告しました。

 

すると、アガシャは、

自分も知っている、3人はと

答えました。

 

3人とは何なのか

サーナット卿が怪しんでいると、

アガシャはクスクス笑いながら

雑誌を差し出し、

これはどこで買えるのか。

少し分析しながら、

1人でじっくり

読まなければならないと言いました。

 

一体、何を分析するのか。

サーナット卿は、

ギルゴールに気力を奪われた上に

アガシャの言葉まで理解できないので、

疲れてしまいました。

自分が年を取って

彼女の言うことに付いていけないのか。

それとも外国人なので

言葉が理解できないのか。

でも、年は何歳も

離れていないはずだけれど、

その何歳の差が大きいのかと

頭の中が混乱しました。

 

サーナット卿はアガシャに、

自分が雑誌を買ってやるので

もう行こうと促しました。


アガシャは残りのコーヒーを

一口で飲み干して席を立ち、

自分は、こういうのが

大好きだけれどと前置きをした後で、

サーナット卿はサビに対して、

純情なのか痴情なのかと尋ねました。

サーナット卿は、アガシャに、

自分の気持ちが気づかれたのかと思い、

ハラハラしました。

◇2人で遊ぶ◇

外国人がここへ初めて来たら

一人で行きたがる所はどこだろうかと

考えながら、

ぼんやりと歩き回っていたラティルは

別の方向へ行ったギルゴールが、

自分の正面から近づいてくるのを見て

驚きました。

ギルゴールはラティルに近づき、

彼女と腕を組んで笑うと、

アガシャが見つかり、

花園卿が迎えに行ったので、

2人で遊ぼうと提案しました。

 

サーナット卿が

「気になる」と言っていたのを

思い出したラティルは、

2人で遊ぶのは構わないけれど、

自分たちは別の所へ行くと

彼らに言うべきではないかと

尋ねました。

ギルゴールは、

しばらく無表情でしたが、

すぐににっこり笑って、

腕を、さらにぎゅっと組むと、

自分が話しておいたから大丈夫。

どこへ行こうかと尋ねました。

◇融通が利く、利かない。◇

その時刻、ゲスターとカルレインは

アニャドミスを再び封印する方法を

百花に聞くかどうかについて、

不機嫌そうに

意見を交わしていました。

危険要素が大きいことなので

結論は簡単に出ず、

時間だけが流れて行きました。

結局、2人は、

まず百花の融通が利くかどうか

調べた後に

決定を下すことにしました。

 

ゲスターは、

それについては、

タッシールに調べてもらうことを

提案しました。

カルレインは、

なぜあえて彼に頼むか。

自分たちで調べた方が

早いのではないかと反論しましたが

ゲスターは

カルレインは、

全然、融通が利かないからだと

言い返しました。

 

その言葉にカルレインは

ゲスターが演技しているのを見ると

一番、融通が利きそうだから、

ゲスターがやればいいと提案しました。

しかし、ゲスターは笑うだけで

返事をしませんでした。

 

自分の良いイメージを保つために

疑われるようなことは

人にやらせるゲスターに

カルレインは気分が悪くなりました。

 

ふとカルレインは、

ゲスターがザイシンに

追いかけ回されていたのを思い出し

その理由を尋ねましたが、

話が終わる前に、カルレインの横に

狐の穴が現れました。

 

聞くなということかと

呟いたカルレインは

ゲスターを睨みつけて

立ち上がりました。

 

あの狐の巣窟への対応方法が

全くないわけでは

ありませんでしたが、

やっとのことで、

ラティルの側室の座を手に入れたので

煩わしく生きる必要はないと

カルレインは思いました。

彼は、後で大臣館を

こちらに来させる必要があると

思いました。

 

カルレインは、

自分がタッシールに頼みに行くと

言いました。

ゲスターは、

大神官を来させるなと念を押しました。

◇狐のような人◇

ゲスターの部屋を出た後、

カルレインは、

すぐにタッシールを訪ね、

百花を調べて欲しいと頼みました。

 

タッシールは

笑いながらため息をつき、

なぜか、皆自分に、

仕事を押し付けるとぼやきました。

 

カルレインは、

誰かの話によれば、

自分は融通が利かないそうだからと

言い訳をしました。

タッシールは、

そう言ったのは、

ゲスターではないかと指摘しました。

タッシールは意外だと思い

彼を見つめました。

 

カルレインと目が合うと、

タッシールはにっこり笑いながら

ゲスターは可愛い。

性格に不釣り合いな態度を取るのが

不思議だと言いました。

 

カルレインは、

タッシールがゲスターの性格を

知っていることに驚きました。

タッシールは、

前から知っていたと告げると、

カルレインは、

いつも口うるさいタッシールのことが

気に食わなかったけれど、

初めて少しだけ身近に感じました。

 

しかし、そんな気持ちは

タッシールがカルレインを見ながら

狐のように笑うと、

すぐに消えました。

ギルゴールとゲスター同様、

狐のような人たちは

信用できないと思いながら

立ち上がりました。

 

タッシールは、

カルレインが自分を、暖かい目で

見てくれたような気がしたのに

すぐに冷たくなったのは

どうしてなのかと尋ねると、

カルレインは、

タッシールの勘違いだと答えました。

◇なぜ彼がここにいるの?◇

その時刻。

ラティルはギルゴールと高い丘に登り

並んで座っていました。

ギルゴールは、

ラティルがサディの時に

一緒に登った丘に、

また来てみたいと思ったからでした。

 

ラティルは、

ゲスターから教えてもらった

アニャドミスの情報を

ギルゴールに伝えました。

彼は、理由もなく倒れるのは

大きな弱点だと指摘し、

そんな弱点があれば、

ラティルも勝てるかもしれないと

言いました。

 

ラティルは、その弱点が

自分と戦っている最中に

現れたらどうなるかと尋ねました。

ギルゴールは、

現れないこともあると指摘しました。

ラティルは、賭博のような弱点だと

嘆きました。

 

夕方になり、

空が赤く染まりました。

その下で、

ひときわ明るく見える宮殿が

何となく遠くに感じられました。

そういえば、最近、ラティルは

ドミスの夢を見ていないと

思いました。

500年前の狐の仮面が

ドミスの中にいる

ラティルの存在に気づいたようなので

そのせいでドミスは

何か措置を取ったのか、

それとも狐の仮面が

措置を取ったのかと考えました。

 

ラティルは、

皇帝になって

国のことを心配するのに忙しいのに

なぜこのようなことを

心配しなければならないのかと

ため息をついていると、

視線を感じたので、横を見ました。

ギルゴールが何も言わずに膝に頬を当て

首だけ回したまま

ラティルをじっと眺めていました。

 

その妙な視線に、

ラティルは気まずくなり、

どうしたのかと尋ねると、

ギルゴールは目を閉じて

顔を少し突き出しました。

 

それは、

キスして欲しいという意味なのか?

ラティルは驚いて目を見開きました。

 

一方、アイニとの約束を守るために

彼女をタリウム首都に

連れて来たトゥーラは、

城を爆破しながら襲ってきた

狂った吸血鬼が、

誰かにキスをせがむ姿を発見し、

鳥肌が立って後ろに下がりました。

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きっとギルゴールは、

サディと過ごした時間が

とても楽しかったのだと思います。

だから、ギルゴールは、

サディが死んだと聞かされた時に、

大暴れしたのでしょうけれど。

 

今回、サビの姿のラティルと

デートすることになったので、

ギルゴールは、もう一度、

あの時の楽しさを味わいたいと思い

以前登った丘に

行きたくなったのかもしれません。

あの時は、

ラティルの側室になっていなかったし

ラティルがロードであることすら

知らなかったけれど、

今は、夫婦になったし、

夕陽が空を赤く染めて

ロマンティックな雰囲気を

作り出しているので、

ギルゴールが、大胆な行動を取っても

不思議ではないと思います。

 

それにしても、サーナット卿は

アガシャを放って、

ラティルを追いかけたくせに、

彼女を大切にしたいと

思っているなんて、

考えに行動が伴っていないと

思います。

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