自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 692話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 人間を助けないアイニ、助けるラティル

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692話 ラティルは人魚と対面しました。

◇人魚も血人魚と同じくらい

髪飾りが華やかな人魚は、

人間一人が訪ねて来ると

聞いていたけれど、その人かと

ラティルに尋ねました。

聞かれるや否や、彼女は、

何も分からぬまま、とりあえず、

そうだと答えました。


その言葉に人魚は

しばらく目を細めました。

ラティルは、

何とか、やり過ごせそうな

気がしましたが、人魚の視線が、

ラティルの持っている袋に

ずっと注がれていたので、

安心できませんでした。

ラティルは緊張を抑えながら

何気なく立っていました。

そうしているうちに、

 

よし!

 

と、人魚が騙されそうになった頃、

一人の人魚が近づいて来て、

こちらの道には、

罠を仕掛けておいたので、

客なら、こちらへ来なかったはずだと

華やかな髪飾りの人魚に囁きました。

その言葉が終わるや否や、ラティルは、

自分に出せる最大限の速度で、

人魚たちを突き抜けて

走って行きました。 

 

捕まえろ!

 

人魚たちが叫び続けましたが、

ラティルは、後ろを

振り返りもしませんでした。

そのようにしばらく走っていると、

分かれ道がありましたが、

ラティルはどこへでも駆け込みました。

 

そのように、

人通りのない方向を選んで、

ずっと走り続けていたラティルは

立ち止まって後ろを見ました。

ついに追いかけてくる人魚は

いなくなりました。

 

ティトゥはポケットから

そっと頭を出して、

どこへ来たのかと尋ねました。

ラティルは、

分からない。

ただ前だけを見て走ったと答えました。

メラディムも、

反対側のポケットから上半身を出すと、

隊長も見ただろうけれど、

罠を仕掛けるなんて

人魚たちは卑劣だと

ぶつぶつ文句を言いました。

 

ラティルは、

隊長ではないと抗議した後、

人魚たちも卑劣だけれど、

メラディムたちも、

あまりにも警戒心が

なかったのではないか。

人魚たちが罠を仕掛けていると

思わなかったのかと非難しました。

 

それからラティルは袋を広げて、

中の人魚が無事であるかどうか

確認しました。

人魚たちは、半分、魂が抜けた状態で、

あちこちに、ひっくり返っていました。


メラディムは、

戦おうと言っておきながら、

罠を仕掛けるのは卑劣なことだと

断固として話しました。

 

しかし、ラティルは

血人魚と人魚は

ライバル関係ではなかったのか。

一方的にやられる関係では

ないのではないかと侮辱すると、

袋を再び肩に担ぎました。

メラディムは悔しそうに

ポケットを足で蹴飛ばしました。


しかし、ラティルは、

人魚たちも頭が良さそうに

見えなかったと言って、

メラディムが入ったポケットを

軽く叩きました。

メラディムが

 

人魚たちも?

 

と聞き返すと、

ラティルは、

人魚も、メラディムたちのように

頭が良くない。

自分が全身に白い粉を

かぶって出て来たのに、

先にお客さんかと聞いた。

どう見ても侵入者なのにと

答えました。

ティトゥとメラディムは

返事を拒否しました。

 

ラティルは再び内側に

少しずつ歩いて行きました。

そして、

人間の客がここに来ていると

人魚が言ったけれど、

それが誰なのか、

見当がつく人はいるかと尋ねました。

◇利己的に生きる◇

アイニは、

青い廊下の向こうを見ながら

少し騒がしいと呟きました。

アイニと一緒に来た黒魔術師も

同じ方向を見つめました。

アイニが人魚と連絡が取れたのは

この黒魔術師のおかげでした。

 

人魚の王は、

今日、人魚たちと

決着をつけることにしたと

微笑みながら答えると、

珊瑚で作った椅子を指差し、

アイニに座るようにと勧めました。

 

アイニが椅子に座ると、

耳を除けば

人間と変わらないように見える人々が

貝殻に飲み物を入れて

運んで来ました。

 

アイニは、

自分が邪魔ではないかと尋ねながら

大きな貝殻を

両手で受け取りましたが、

どうすればいいのか分からず、

ずっと持ち続けていました。

 

人魚の王は、

大丈夫。あのバカたちは

あちこち歩き回って、

自滅するからと優しく答えると、

アイニに手本を見せるように、

平たい貝殻を

そのまま口に運びました。

アイニは王の顔色を窺いながら、

彼の行動を真似しました。

 

人魚の王は、

それよりも自分は、

なぜ対抗者がここへ来たのかが

気になる。

どのような用件で、ここへ来たのかと

貝殻の飲み物を一口飲んで尋ねました。


アイニは、

何口か飲んだ飲み物を

椅子のそばに置くと、

血人魚たちはロードと手を組んで

人魚を詐称している。

人魚たちが受けるべき賛辞を

奪っていると答えました。

人魚の王は黙ったままままでした。

 

アイニは、

人魚の王の返事を待つのを止めると

人魚たちが前に出て、

血人魚たちが偽物だということを

明らかにするつもりはないか。

人魚たちが、

血人魚たちが偽物であることを

明らかにしてくれれば、

自分はロードがかぶった仮面を

剥きやすくなると本論を話しました。

 

人魚の王は

 

ロード?

 

と聞き返しました。

アイニは、

ロードは血人魚たちと手を組んで、

血人魚が人魚だと嘘をついて

広めている。

本当の人魚として気分が悪くないかと

尋ねました。

 

う~ん。

 

人魚の王はすぐに返事をせず、

少し間を置きました。

アイニは、

彼が肯定しようとしているのか

否定しようとしているのか

分からないので、

落ち着いて返事を待ちました。

 

そうですね。だから私たちは・・・

 

と人魚の王が何か答えようとした瞬間

一人の人魚が中に入って来て、

アイニを横目で見ながら

人魚の王の耳元で囁きました。

アイニは、人魚の王と部下の人魚が

小さな声で会話をしている間、

両手を膝の上に置き、

肩を伸ばそうと努めました。


彼らは今、

何の話をしているのだろうかと

考えていたその時、

アイニは見知らぬ人が

ボロボロの服を着て、通路の中を

素早く通り過ぎるのを発見しました。

 

誰だろう。

なぜ、あんな風にして行くのかと

不思議な考えを抱くや否や、

その人は、図体の大きな人魚2人に

両腕を掴まれて引きずられて来ました。

アイニは、近づいて来た人が

人魚ではないことに気づきました。

人魚の王は、どうしたのかと尋ねると

ボロボロの服を着た人を

連れて来た人魚が、

脱走するのを捕まえて来たと

答えました。


彼らの会話に耳を傾けていたアイニは

人魚たちが捕まえていた人が

脱走しようとして失敗したのか。

ところで、人魚たちは

なぜ、人を捕まえたのか

考えましたが、

アイニが考え終える前に、

捕まった人が

アイニに助けを求めました。

その人はアイニの耳を見て、

彼女が人間だということに

気づいたようでした。


その人は、

何年もここに捕まっている。

逃げるのを手伝って欲しい。

必ず恩返しすると、

体を震わせながら叫びました。

しかし、アイニが答える前に、

人魚の王は連れて行けと命じて

手を振りました。

人魚たちは、彼を連れて行きました。

 

アイニは、その人のことを

聞こうとしましたが、人魚の王は、

人間に人間の法があるように、

人魚にも人魚の法がある。

あの人間は自分たちの規則を破ったと

人魚の王は、

断固として線を引きました。

アイニは、これ以上聞けずに

頷きました。

 

人魚の王がアイニのことを

対抗者と呼んだので、脱走者は

彼女の方を向きましたが、

アイニは、

目を合わせたくなかったので、

顔を逸らしました。

 

人魚の王は、少し待って欲しいと

アイニに了解を得て、

他の人魚と共に席を外しました。

アイニと一緒に来た黒魔術師は

唇をほとんど動かさずに

連れて行かれた人が気になるのか。

それならば、その人だけ救い出すと

提案しましたが、アイニは悩んだ末、

首を横に振りました。

 

考えてみれば、人魚の王は

肯定的な返事をくれた。

あの人一人を救うために

大義を台無しにすることはないと

返事をしました。

黒魔術師は、賢明だと褒めました。


アイニは、

自分は人々のために、家族のために、

ラトラシル皇帝のために、

いつも曖昧に生きて来て、

自分自身のために

動くことができなかった。

そのせいで状況は、

悪くなる一方だった。

これから自分のために

自分が望むことのために

利己的に行動すると言いました。

◇捕まっている人々◇

人の気配を避けて

むやみにあちこち進んでいた

ラティルは、

監獄の前にやって来ました。

 

人間?

 

ラティルは驚いて呟きました。

牢に入れられた彼らは

人魚の耳をしていませんでした。

 

ラティルは彼らに

人間かと尋ねました。

牢の中でうずくまっていた彼らも

ラティルを見て驚き、

 

連れてこられた人ではないようだ。

 

人間か?

 

人魚ではない。

 

と、口々に呟くと、

あっという間に鉄格子に

ベタベタと張り付きました。

 

出してくれ!

 

助けてくれ!

 

人々は鉄格子越しに手を伸ばして

ラティルを捕まえようとしました。

あっという間に、

雰囲気が騒然としました。

 

人魚たちに捕らえられた人々なのか。

ラティルは、

その姿を驚いて見ていると、

メラディムは、

人魚たちはイメージ管理を

徹底しているので、

見てはいけない場面を見た人間たちを

全て捕まえてしまうと

ポケットの中で説明してくれました。

 

ラティルのポケットの中から

声が聞こえてくると、

人々は話すのを止めて

後ろに下がりました。

一体、これは、どんな怪物なのかと

疑っている表情でした。

 

最も年上の人が、

あなたは人間ではないのかと

ラティルに尋ねました。

ラティルは人間だと答えた後

何が何だか分からないまま、

ひとまずクッキーを食べるかと尋ね、

リュックサックに入れて来た

クッキーの入っている袋を

取り出して

鉄格子の内側に差し出しました。

 

腕が痛くなる頃、

一番幼い子供がそっと近づいて来て

袋を慎重に受け取りました、

子供が袋を開けながら、

お菓子だと囁くと、

その時になって、ようやく人々は

そちらに集まりました。

 

本当にお菓子なの?

 

魚じゃないよ!

 

お菓子だ!

 

人々はお菓子を

百年ぶりに見たかのように

呟きました。

 

老人だけは

クッキーに関心を示さず

あなたは自分たちを

助けに来た人ではなさそうだけれど

一体、誰なのかと、

再び落ち着いて尋ねました。

ラティルは、

ちょうど、ここを

通りかかったところだと答えました。

 

老人は、

 

ここをですか?

 

と聞き返すと、

ラティルは、

そうだと返事をし、

どうせ、ここを出るのだから、

助けてやると言いました。

 

ラティルが助けてくれるという話を

持ち出すと、

クッキーに群がっていた人たちが

再び鉄格子の前に集まって来ました。

 

ラティルは彼らに退いてと言うと、

鉄格子を蹴る準備態勢を取り、

壊して開けてやると言いました。

それを見た人々は、

 

危ない!

 

蹴って壊れる鉄格子じゃない!

 

と警告し、

慌てて手を振り始めました。

しかし、ラティルは、

自分にはできると、きっぱり言い放ち

にっこり笑うと、

人々は同時に静かになりました。

突然現れた救援者の

自信満々な態度を見ると、

期待する気持ちが

湧き出てきたようでした。

何人かはすでに感動して

涙ぐんでいました。  

 

ラティルは鋭く構えた後、

 

ハッ!

 

と声を上げ、

力いっぱい鉄格子を蹴りました。

ところが、その瞬間、

ラティルの足から

ポキッという音がしました。

それと同時に、天井の上で

侵入者が発生したと

警報が鳴りはじめました。

 

ラティルは片足をつかみながら、

片足でぴょんぴょん飛び回りました。

 

私の足、私の足が!

 

涙が自然に流れ出ました。

足が折れたのは

間違いありませんでした。

人々は口をポカンと開けて

その姿を見ました 。

それでも自分たちを

救おうとしてくれたことに

感謝しなければならないのか、

彼女が試みこと自体が愚かだと

嘆くべきなのか

区別がつきませんでした。

 

早く逃げて!

人魚たちが来ます。

 

今回も老人が真っ先に

理性を取り戻して叫びました。

 

ラティルは痛む足を引きずりながら

岩の間に隠れました。

メラディムは、小さな声で

大丈夫かと尋ねました。

ラティルは、

大丈夫ではない。

足がすごく痛いけれど、

どうしてなのか。

自分は鉄格子くらい

簡単に壊せるのにと嘆くと、

メラディムは、

人魚は相手の力を

逆に利用するのが得意だと

教えました。

ラティルは、

力を逆に利用するのかと聞き返すと、

扉がバタンと開く音がしたので、

ラティルは黙りました。

 

侵入して来たのは誰かと

すぐに威圧的な声が聞こえて来ました。

人魚以外に、

誰がここに入って来られるのかと

老人が冷たく反論する声も

聞こえて来ました。

 

◇誰かがいる◇

監獄の中に入って来た人魚は

探してみれば分かると

無愛想に笑いました。

人魚は、

この鉄格子は、

よほどの力で叩かないと

警報は鳴らない。

折れるほど強力な力を受けた時だけ

鳴ると言いました。

 

その言葉に人々は目を丸くして

視線を交わしました。

足で鉄格子を壊そうとするなんて、

優しいけれどバカだと思っていたのに

本当に壊すところだったのかと

考えました。

 

その姿を見て、人魚は、

やはり誰かが入って来たと

思いました。

香ばしいお菓子の香りが、

牢の中の人間の間から

漂って来ているので、

侵入者が渡したに違いないと

思いました。

 

人魚は目を細くして

牢の中に閉じ込められた

人々の顔を確認しましたが、侵入者は

牢の中に隠れていませんでした。

 

一体、誰が来たのだろうか。

今、人魚たちの居住地には、

見知らぬ人間、対抗者、

対抗者の護衛など、

計3人の人間がいました。

血人魚たちが、

罠にかかったのは明らかでしたが、

まんまと消えた状態でした。

その中の誰かが

彼らを救おうとしたに

違いありませんでした。

 

探せ!

 

と人魚が指示すると、

人魚たちはあちこち歩き回り、

隅々まで見回しました。

突然現れてクッキーをくれた人が

ここに隠れていることを

知っている老人は怖気づき、

誰もいないと叫びました。

しかし人魚は

聞こえないふりをしました。

 

あちこち見ていた人魚たちが、

ついにクッキーをくれた女が

隠れている岩に近づくと、

牢の中の人たちは

息もできなくなりました。

 

ここにいるようだと、

人魚が不気味に呟きながら

岩の間に頭を突っ込みました。

助けに来た人さえ捕まる光景を

見て来た牢の中の人々は、

これから起こることを察して、

目をぎゅっと閉じました。

 

ところが不思議なことに

頭を入れた人魚は頭を抜かず、

頭を入れたままじっとしていました。

上官の人魚が、

何をしているのかと尋ねても、

部下の人魚は、頭を岩の隙間に入れて

立っているだけでした。

 

おい!

 

我慢できなくなった上官は、

部下に近づき、

彼の肩を引っ張りました。

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ラティルはメラディムたちを

慰めようとしたのかもしれませんが

あからさまに頭が悪いと言われれば

メラディムとティトゥが

気分が悪くなるのも当然。

ラティルは、もう少し考えて

言葉を選ぶべきだと思います、

 

アイニは自分のために

自分の望むことのために

利己的に行動すると

言っていますが、

一体、アイニは何を望んでいるのか。

対抗者としての名声を得たいなら

聖騎士たちと一緒に

怪物退治にでも行けばいいのに

自らを高めることをしないで、

ラティルを貶めることで、

自分が上に上がろうとしても

それは無理というもの。

 

ラティルは

傲慢で自己中心的なところがあるし

鈍感で、人の気持ちが

分からなすぎるところもあるけれど、

困っている人を

助けたいという気持ちは

人一倍、強いと思います。

そのためにラティルは

自分のことを顧みず、

即、行動するところが、

ラティルの名声に繋がっていると

思います。

 

アナッチャからアイニを

救ったのも、

ギルゴールから訓練を受けられるよう

タリウムの宮殿

に滞在させてくれたのも

ラティルなのに、

その恩を忘れ、彼女の名声に嫉妬して、

ラティルを叩き落とそうとする

アイニ。

そんなことをしている暇があるなら

ラティルの行いの1/10でもいいから

やってみることで、いつしか、

名声は自然に付いて来ると思います。

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