自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 696話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルを信じる領主

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696話 アイニが見捨てた男は領主の息子でした。

◇大きな希望◇

領主の息子だって?

 

あまり正体を知られたくなかったのか

男の顔は、あっという間に

真っ赤になりました。

しかし、男は羞恥心に耐えながら、

自分の命は自分で守るものだから

誰に何と言われても、

無視して行ったっていい。

しかし、そうするなら、

黙っているべきなのに、

なぜ、自分たちを救ってくれた皇帝を

さらに侮辱するのかと非難しました。

 

家出した領主の息子の言葉が終わると、

隣に立っていた女は、

皇帝がロードのイメージを高めるために

自分たちを救ったのなら、対抗者は、

対抗者への期待値を下げようとして

自分たちを捨てたのかと、

激しく皮肉りました。

 

当惑したアイニは、

わざと囚われていた人々を

助けなかったわけではない。

自分は人魚たちから、彼らが

罪を犯したと聞いていたので

人魚のルールを尊重しただけだと

言い訳をしました。

 

ラティルは周囲を見回すと、

血人魚たちが頭を2/3ほど出して

湖畔にしがみついているのを

発見しました。

ラティルが首を横に振ると、

血人魚たちは、頭を1/3ほど残して

水の中に潜り込みました。

 

アイニは両腕を広げて、

ロードは、このようにして

イメージチェンジを図っている。

どうして、それがわからないのかと

叫びました。

そして、心の中では、

なぜ、誰も自分の言葉を信じないのか。

自分の話は真実なのにと、

息詰まる思いを吐露していました。

 

アイニは、

ラティルがロードであることを隠して、

対抗者のふりをしていたのを

知っているため、

人々の反応が、

とても、もどかしいようでした。

 

しかし、アイニが

ルールと言うのを聞いて

家出した領主の息子はカッとなって

 

ルール?

 

と聞き返すと、

自分が人魚たちに捕まったのは、

捕まった人たちを救おうとしたからだと

叫びました。

それから領主の息子は、

両親の胸で泣き続ける子供を

指差しながら、

あの子が捕まったのは

人魚が酒を飲んで酔っ払って

ふざけているのを

目撃したからだと説明しました。

子供は、ラティルがあげた

クッキーの袋を、

まだ持っていました。

 

続けて、領主の息子は

子供と一緒に連れて行かれた

女性を指差し、

彼女が捕まったのは

子供と一緒にいたからだ。

そんなことで、

一生監禁されるのが

人魚のルールだと叫びました。

 

アイニは、

自分が、そんなことを

知っているわけがない。

あの人魚は、

人々がルールを破った罪人だと

言っていたから、

当然、すごいルールがあると

思っていたと心の中で叫びました。

 

しかし、ついにアイニは、

自分は知らなかったと言って

一歩引きました。

その態度を見て、領主の息子も、

少し声を落ちつかせながら、

知らなかったかもしれない。

誰もがそうだ。

しかし、その寛大さを、なぜ、

実際に自分たちを救ってくれた恩人に

適用してはいけないのかと尋ねました。

 

アイニは

拳をぎゅっと握ると、

さっと背を向けました。

そして、彼らが一瞬の情に負けて

そのように出てくるなら、

自分は、これ以上

助けることはできないと

言い放ちました。

アイニの護衛が素早く近づいて来て

肩にマントをかけてくれました。

 

それから、アイニは、

後で騙されたことを知って

後悔しても遅い。

あの女は(自分にしたように)

この国と人類に災いをもたらすと

捨て台詞を残すと、

アイニは護衛を連れて消えました。

人々は、彼女の

孤高な雰囲気に押されて

何も言えませんでした。

 

アイニは、単に剣術の腕前だけが

上がったのではなく、

苦難を経験したせいで、

熱烈さと穏やかさが

混ざり合った声で、

人々を揺さぶることが

できるようになっていました。

すべての対抗者たちが

備えていたその能力を、

次第にアイニも

身に着けているようでした。

 

ラティルは、

うちのラナムンは

育児の腕前が上がって来ていると

ぼんやり考えていると、

メラディムと目が合ったので、

思わず村人たちを見ました。

人々は皆、

ラティルを見ていました。

その視線を見ると、ラティルは、

絞った洗濯物のように

再び心臓が

締め付けられる感じがしました。

一応、今は、

状況をうまく解決したけれど、

アイニが退くと、

緊張と恐怖がこみ上げて来ました。

 

ロードの仲間でない人たちに

ロードであることがばれたのは

初めてでした。

百花はロードの仲間ではないけれど

ラティルとの間に

ザイシンがいました。

しかし、彼らは・・・と考えていた時、

ラティルが救った老人が

そばに近づいて来ました。

彼は、迷惑をかけたと言うと

涙を浮かべ、

ラティルが渡したハンカチを

震える手で持ち上げました。

 

それから老人は、

30年前に監獄に閉じ込められたと

打ち明けると、

人々がざわめき始めました。

ラティルも驚き、

辛い歳月が顔に現れている

老人を見つめながら、

彼に労いの言葉をかけました。

 

老人は、

自分は皇帝の顔も名前も知らないし

たった今立ち去った、

あの人が誰なのかも知らない。

けれども、

皇帝は自分の恩人だと言って

ハンカチをラティルに

差し出しました。

ラティルは老人の手を

ギュッと握りました。

 

老人はラティルのように、

人の本音を聞くことは

できませんでしたが、

彼は賢明なので、

ラティルが何を心配しているのか

一気に把握したのでした。

 

その時集まった人々の方から、

またざわめく声が聞こえたかと思うと

人々が少しずつ二つに分かれて

中央を空けました。

その間から、眼鏡をかけた女性が

歩いて出てきました。

 

母上?

 

家出した領主の息子が呟きました。

近づいてきた女性は、

ラティルの前に立つと、

宮中の礼法に従って挨拶をしました。

人々がざわめく声の中から、

領主様という声が聞こえてきました。

女性は、ラティルに挨拶をすると

自分はブルーミーレイクの領主だと

自己紹介しました。

 

ラティルが、

 

領主?

 

と聞き返すと、領主は、

先程、到着したけれど

状況を把握するために

ずっと後ろにいたと説明した後、

ラティルに謝りました。

 

彼女の家出した息子が

近づいて来たけれど、

領主は息子の方は見向きもせず、

ラティルをじっと見つめると、

本当にロードなのかと尋ねました。

 

領主の出現に、

騒がしくなった人々が

静かになりました。

老人と領主の息子が

何か言おうとするかのように

口を開きましたが、再び閉じました。

 

ラティルは、

ピチャピチャ音を立てている

湖水に耳を傾け、他の所へ

意識が飛びそうになりました。

 

すると、

ラティルを見守っていた領主は、

返事をしなくてもいいと

先に口を開きました。

そして、

それが重要なのではないということが

分かった。

皇帝がロードなのか対抗者なのか。

カリセン前皇后が真実を話したのか、

皇帝を陰湿に害したのかは

分からないけれど、

皇帝は自分たちの皇帝だと

付け加えました。

 

そして、

ラティルが救出した人々と

その人々の親戚たちも、後ろから

 

そうです!

 

と叫びました。

その言葉を聞いたラティルは、

心臓が水気を切った洗濯物ではなく、

物干しにかかった洗濯物のように

感じました。

ドキドキする気持ちが

風を受けた白いシーツのようにはためき

鼻先に、

訳もなく石鹸の香りがするようでした。 


ラティルは、

照れくさい気持ちを隠すために、

わざと傲慢に笑うと、

誰が何と呼んでも

自分はあなたたちを守ると

言いました。


顔に熱が上がって来たラティルは

訳もなく湖に隠れている

血人魚たちを見つめました。

彼らは待っていたかのように、

一人二人と湖から出て来ました。

実際に彼らの耳を見ると、

村人たちはたじろぎましたが

ティトゥに気づいた子供は、

あの人魚の王子様が

自分を助けてくれたと明るく叫んで

真っ先に走って行きました。

 

無事に出て来られて良かったと

言って、ティトゥが

子供をさっと抱き上げると

子供はキャッキャッ笑いました。

監獄に収監されていた人々も

ラティルと一緒に彼らを助けに来た

ティトゥを見ると、

すぐにそちらへ駆けつけました。

 

しかし、人々が

ティトゥの前に殺到するのを見た

メラディムは、

自分も関心を集めたくなったのか、

突然、歌を歌い始めました。

突然の歌に、村人たちは

ぼんやりと彼を見つめました。

 

メラディムは気にせず歌い続け、

華やかな容姿を見せびらかしました。

彼が髪をなびかせると、

人魚たちは口でラッパを作って

メラディムの歌に効果音を入れました。

それを見た人たちは笑い始め、

雰囲気は、あっという間に

明るくなりました。

 

ラティルは、

領主が自分のそばに立った人に

 

雑誌とは雰囲気が・・・

 

と囁くのを聞きました。

 

その平和な光景を見ると、

ラティルは、

大きな希望が沸いて来ました。

領主は、ラティルが

ロードであろうと対抗者であろうと

関係ないと言いました。

 

いつか、全ての人が

そう言えるようになるだろうか。

可能だと、ラティルは思いました。

◇大多数が庇ってくれれば◇

領主は、

皇帝が助けた人々のほとんどは、

この領地の者たちだ。

皆、皇帝と血人魚の助けに

感謝している。

それができない人もいるけれど、

まもなく彼らは、

家族や友達と会えるだろうと言った後に

皇帝がロードであることは

秘密なのですよねと確認しました。

 

ラティルが黙っていると、領主は、

自分たちは皇帝が正体を明かすまで、

その事実を口にしないけれど、

人の心は百人百様なので、

自分が黙っていても、何人かは、

このことを、

外で言いふらすかもしれないと

言いました。

 

ラティルは頷き、

それは、どうしようもないと

言いました。

たとえ、少数が何と言おうと

村人の大多数が

ラティルを庇ってくれれば

大丈夫でした。

◇九人◇

皇帝が去る姿を、

領主は領地の外まで付いて行って

見送りました。

領主は高い丘に立ち、

遠く離れて行く皇帝一行を

見下ろしました。

その時になってようやく領主は、

行方不明になった村の人たちを

救うために家出した

息子を見つめました。

息子は名残惜しそうに、

去って行く皇帝を見つめていました。

 

領主は息子の背中を叩いて

 

おかえり。

 

といいました。

 

二年前、領主の息子は、

人々が人魚に拉致されたようだと

言っていましたが、当時、

人々はその言葉を信じませんでした。

しかし息子の言うことは本当で、

その上、息子は、

直接、彼らを助けに行き、

このように戻って来ました。

彼女は息子に腹を立てていましたが

同時に誇りにも思っていました。

 

皇帝が救った老人は、

とても昔に捕まったので、

もうこの村には

親戚がいませんでした。

しかし、領主は賢明な老人を雇って、

領主の城へ連れて行くことにしました。

 

領主は、

あなたは皇帝から助けてもらったので

これからは、フラフラしないで

きちんと後継者としての勉強をしろと

息子の背中を叩いて、

発破をかけました。

しかし、息子は皇帝一行から

目を離すことができないでいるので

領主は、叶わない夢は見るなと

断固として付け加えました。

 

息子は、

皇帝には側室がいる。

もしかして、自分も・・・

と期待を込めて口にすると、

領主は、

あなたは二年間、

行方不明になっていたので

知らないかもしれないけれど、

皇帝の側室は一人や二人ではないと

教えました。

 

息子は、

それでは三人なのか。

三人ぐらいなら・・・と、

期待を抱きましたが、領主は、

側室が八人、

恋人が一人だと教えました。

九人と知って、

息子は肩を落としました。

 

領主は息子の腕を叩くと、

アイニ元皇后は

皇帝を敵視しているので、

後でまた戦うかもしれない。

あなたは熱心に学んで

皇帝の力になってあげればいいと

諭しました。

◇焦るアイニ◇

アイニがカリセンに戻る途中、

彼女の側近の一人が、

急いで彼女の馬車に近づいて来ました。

アイニは、

どうしたのかと尋ねると、

側近は、大変なことが起こったと

答えました。

御者は注意深く馬車を止めました。

 

側近は馬から降りると、

ミロの王と王妃が、

黒魔術で怪物軍隊を

作っていた事実が明らかになった。

それを捜査していたところ、

死んだミロの姫と

ダガ公爵家の誰かがやり取りした

手紙が出てきたそうだと

馬車の窓越しに報告しました。

アイニはマントの裾を

ギュッと握り締めました。

 

アイニは、

それでどうなったのかと尋ねると

側近は、

そのことで公爵が呼び出されたけれど

公爵は、

自分が書いた手紙ではない。

印章を使ったこともないし、

筆跡も違うと答えたと、

アイニの顔色を窺いながら

答えました。

そして、捜査官たちは

アイニ様を疑っていると

付け加えると、アイニは、

側近に先に帰れと指示しました、

 

焦ったアイニは

剣の鞘をいじりながら、

ザリポルシが裏切ったのかと

黒魔術師に尋ねました。

 

黒魔術師は、

ザリポルシ姫の所にいる黒魔術師と

滅多に連絡を取ることがないので

分からないと答えました。

アイニは、

連絡を取れと指示しました。

 

アイニは馬車の窓を閉めると

唇を噛みました。

ラトラシルが連れている側室が

人魚ではなく怪物であることを

明らかにすることに失敗し、

その上、ザリポルシ姫と

やり取りした手紙が

見つかったことで

アイニは焦りました。

 

あの馬鹿!

必ず、手紙は燃やせと言ったのに!

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アイニは、何とかして

ラティルが

不利になるような方向へ

事を運ぼうとしましたが、

アイニのつく嘘が

目の前にいるラティルと

結びつかなければ、

村人たちを説得するのは

難しいと思います。

それに、悔しさのあまり

自分の言うことを信じない

村人たちを助けたりしないと

捨て台詞を残すようなアイニを

今後、信頼することは

ないと思います。

 

悪の存在であるロードを

倒せるのが対抗者なので、

対抗者は善人だと思われているけれど

嘘八百並べたり、

怪物を作ることに関わったアイニは

どう考えても、善人とは思えません。

けれども、ラティルとアイニの言動を

知らない人たちは、

昔からの言い伝えを信じてしまうのが

悔しいです。

 

子育ての腕を上げたラナムン。

その結果、

娘がラティルの命を狙わなくなり、

親子仲よく暮らせるようになれば、

アリタルの呪いが解けるので、

剣術の腕を上げるよりも

はるかに良いことだと思います。

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