自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 695話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 平気で嘘をつくアイニ

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695話 ラティルがロードで、彼女は血人魚に人々を拉致させたと、アイニは人々に話したようです。

どこへ行ったのかと思ったら、

いつの間にか地上に上がって、

あんな話を広めていたのかと

ラティルは眉をひそめて

アイニを見つめました。

 

そして、アイニは

どこから服を持って来たのかと

不思議に思っていると

アイニのそばに、一人の男が

ぴったりと寄り添って

立っていることに気づきました。

 

ラティルは、その男が

黒魔術師だと思いました。

前にザリポルシ姫といた黒魔術師が、

アイニが宮殿で黒魔術師たちを

匿っていたことで、

アイニに対して友好的な感情を

抱いている黒魔術師がいることを

教えてくれました。

 

アイニは、

間違いない。

ロードがやったことだ。

ここで待っていれば、

あの湖から怪物が現れると、

以前よりも無愛想な声で

村人に答えました。

 

アイニは、人魚たちを

利用できなくなったので、

自分自身で乗り出したのかと

ラティルは思いました。

人々が、さらに槍に力を入れて

ラティルを見つめました。

しかし、彼らはそうするだけで、

行動に移しませんでした。

それどころか、彼らのうちの誰かが、

あの人がロードなら、

対抗者様が捕まえるべきだと、

小さな声でアイニに勧めました。

 

ラティルは、

その通りだと思いながら、

再びリュックサックを下ろしました。

人々は、同時に

後ろに一歩下がりました。

むしろ、 ロードという悪名が

ラティルを保護していました。

 

彼女は、

自分と戦うつもりなのかと尋ねながら

上着を脱ぎ、再び水気を絞りました。

先程、しっかり絞ったのに、

また水がしたたり落ちました。

 

ラティルは、

バサバサと音がでるほど、

空中で上着を振ると、

自信満々に笑いました。

そして、なぜアイニ元皇后が

嘘をついているのか

分からないけれど、

自分と戦いたければ、直接来て、

弱い者たちを盾にするなと

言いました。

心臓が縮みそうでしたが、

ラティルはできるだけ平然と

話そうとしました。 

そして、微笑みながら

アイニを見つめましたが、

心の中では、

メラディム、早く出て来て。

人魚の宝物を奪うのは止めて

早く出て来てと願っていました。

 

アイニは強くないけれど、

問題なのは、

ラティルとアイニが真っ向から戦うと

幸運がアイニに

もたらされることでした。

アイニは、この事実を知っているのか

頷くと、

ゆっくり前に進み始めました。

ラティルの盾発言に、

しばらくアイニを疑っていた人々は

感動して「対抗者様」と呟きました。

 

アイニは、

卑怯にも、いつも皇帝は

あれやこれやで自分を避けていたと

呟くと、目を細めて、

腰から剣を取り出しました。

そして、これからは

逃げなくてもいいようにすると

言いました。

 

とりあえず、

対抗者の剣ではなかったので

ラティルは半分安堵しました。

そして、片手で上着を掴み、

再びバサバサ降ると、

自分に向かって来いと

言いました。

 

アイニは、ラティルに

剣を取り出せと要求しましたが、

ラティルは、これで十分だと返事をし

片方の口角だけ故意に上げました。 

互いの剣がぶつかって、剣が折れて、

自分の方へ飛んで来たりしたら、

ダメだと思ったからでした。


アイニもマントを脱いで前に出ました。

その時、後ろから、

人々の群れが、どっと走ってくるのが

見えました。

ラティルはチラッとそちらを見ました。

その瞬間、アイニが

ラティルに向かって素早く駆け寄り、

剣を振り回しました。

 

アイニの実力が伸びた。

 

ラティルは水を吸って

硬くなった服で剣を打ちながら

心の中で悪口を吐きました。

対抗者たちの実力が

ぐんぐん伸びることは、

ギルゴールに聞いて知っていました。

しかし、自分と対決する相手が

その恩恵を受けるのは

気に入りませんでした。

 

再びアイニが剣を振り回すと、

ラティルは、

先ほどと同様に服で弾き返しました。 

アイニが、

再び前に出ようとしたその時、

 

ちょっと待ってください!

 

と近づいて来た人たちが

大声を上げると、アイニは、

今回は立ち止まりました。

 

ちょっと待ってください。

 

と近づいてきた人たちは、

再び叫びながら走って来ました。

槍を持った村人たちは、

見知らぬ人たちの登場を警戒し、

槍をさらに強く握りました。

 

すると、近づいて来た人たちの1人が

あの人は自分たちを救ってくれた人だと

叫びました。

ラティルは、

新たにやって来た人々の顔の何人かに

見覚えがあることから、

彼らが人魚に閉じ込められていた

人々であることに気づきました。


助けてくれた人?

 

村人はぶっきらぼうに尋ねると、

ラティルと新しく現れた人々を

交互に見ました。

 

アイニは、

彼らの言うことを聞く必要はない。

言葉を交わす必要もない。

動揺するなと、

ラティルに剣を振り回しながら

叫びました。

 

しかし、先ほどとは違う人が前に出ると

自分たちは

人魚に捕まっていたけれど、

あの人が自分たちを助けてくれたと

言いました 。

 

その瞬間、

あの人はマックスだと

村人の一人が叫びました。

マックスは、

2か月前に行方不明になった

風車小屋の息子でした。

 

その言葉にアイニの目元が蠢きました。

ラティルは笑いながら

肩をすくめました。

 

アイニは剣を振り下ろしながら 

嘘だ、騙されるな。

ロードは人を騙すのが得意だと

怒鳴りましたが、

パパと呼びながら、

幼い子供が村の人に駆けつけると、

アイニは、

もっと話そうとしましたが

口をつぐみました。

 

なんてこった!娘だ!

 

村人の群れの中から

一人の男が飛び出して

子供を抱きしめました。

すぐに子供と一緒にいた女も

歩いて来ると、

 

あなた!

 

と呼びました。

女を見て衝撃を受けた男は、

拉致された人たちみたいだと

叫びました。

 

それを見ると村の人々は

ラティルを見るのを止めました。 

彼らは新しく現れた人々を

調べ始めました。  

ラティルが解放した人たちも、

もしかしたら、ここに

自分の家族がいるかもしれないと思い、

近くに来て顔を確認しました。

家族や親戚がお互いに気付き、

走り出すと、鋭い雰囲気が

あっという間に涙の海に

変わりました。

 

アイニは拳を握りしめたまま、

その様子を見守っていました。

しかし、皆の再会が終わった後に、

あの人たちは

あの女が救ったのではない。

この女性はロードだ。

ロードは人間を救わない。

あの人たちは誤解をしていると

叫びました。

 

人々はアイニを見つめました。

アイニの表情は本当に苦しそうで

悲しそうに見えました。

それに何人かが

流されそうになった時、

監獄でリーダーの役割をしていた

老人が前に出て来て、

胸からハンカチを取り出すと、

これは、恩人が自分たちを

助けてくれた時にくれたハンカチだ。

これがあるのに誤解だと言うのかと

尋ねました。

 

アイニは、

老人のハンカチを彼女の物だと

嘘を言っているかもしれないので

それでは証明できないと言いました。

 

しかし、老人は、

ここにあの女性の名前が

書かれていると反論しました。

そして、老人はハンカチを広げると、

アイニは一瞬、たじろぎました。

しかし、しばらくするとアイニは、

あの人たちは人魚に捕まっていたのかと

落ち着いて尋ねました。

老人は、そうだと答えると

皇帝の側室は人魚だ。

ということは、

皇帝は人々を拉致する側室を

連れていることになると言いました。

 

ラティルが助けた人たちも

その言葉に反論しませんでした。

彼らは目の前にいるラティルが

皇帝だとは思っていませんでした。

辺境の村の人々は

ラティルの顔に気づくことも

できませんでした。  

 

ラティルはアイニが現れた時より

もっと困りました。

ここで黙っていれば

血人魚たちは

人々を拉致したことになってしまう。

でも、口を開くとしたら

何と反論すればいいのか。

拉致したのは人魚で、

側室は血人魚だと明かすべきなのか。

それとも、

血人魚であることは明らかにせず、

人間に、それぞれ違いがあるように

人魚も、それぞれ違うから、

人魚なら全て同じだと

考えてはいけないと

いうべきなのだろうか。

 

以前のラティルなら

当然、後者を選んでいました。

自分がロードであることを 

隠すことに

汲々としていたからでした。

それに千年という時間を

手に入れたので、その間は、

血人魚たちが

ずっと人魚を詐称しても

大丈夫でした。

 

しかし、今、ラティルは

善と悪の固定観念

変えたいと思っていました。

しかし、このままでは、

「人魚」は最後まで

悪名を払拭することが

できませんでした。

もしかすれば、

その延長線上にいるロードも

そうなりかねませんでした。

 

皇帝の側室は

拉致犯の人魚ではないけれど、

血人魚であることを明らかにすれば、

ラティルの名声にも

問題が生じかねませんでした。

血人魚に関する悪い噂を消すために

血人魚たちが人魚から人を救ったと

明らかにしても

やはり問題でした。

ここにいるのが血人魚ということを

知らせながら、

ラティル自身が皇帝という事実も

明らかにしなければ

ならないかもしれないので

困ったと思いました。

 

ラティルが躊躇うほど、

アイニの口元が上がりました。

血人魚が

人魚を詐称していようがいまいが

ラティルが連れている側室が  

神秘的な異種族ではなく、

怪物であることが明らかになれば

アイニは、それで

満足することができました。

 

悩んだ末、ラティルは

人魚は数が多い。

人々を拉致した人魚と

皇帝の側室は別の人魚だ。

皇帝の側室は人魚だけれど、

人々を拉致したのも人魚だと

話しました。

 

そのような人魚の話は、

監獄に入れられた人たちも

初めて聞くものだったので

彼らは当惑して

ラティルを見ました。

 

アイニは口元を上げて、

 

どうして、あなたが

それを知っているの?

あなたは皇帝なの?


と尋ねました。

ラティルは顎を上げると、

 

あなたは知っているくせに

何で聞いているの?

アイニ元皇后。

 

と傲慢に返事をしましたが、

その瞬間、心臓が張り裂けそうな

恐怖を感じました。

人々は同時に息を吸い込み、

彼らの目は、

クルミのように大きくなりました。

 

ロードとか対抗者の問題は

最近になって浮上して来たものの

まだ少し、違う世界のことのように

感じていました。

一方、皇帝と皇后の話は

完全に現実のものでした。

 

槍を持った人の一人が、

こっそり槍を下ろしながら、

本当に皇帝陛下なのかと尋ねました。

 

ラティルが答える前に、アイニは、

皇帝の側室である血人魚が

ここに来ているのを見れば明らか。

一体、誰が彼らを連れて来るのか。

目の前にいる人が皇帝だと、

素早く答えました。

 

しかし、ラティルも、

アイニが息継ぎをする間に、

この人が自分の国からも

追い出された皇后であることを

忘れるなと

人々に向かって言いました。

 

それに負けじとアイニは、

自分は皇帝の計略にかかって

追い出された。

皇帝が対抗者を詐称するために、

本当の対抗者である自分の力を

失わせたからだと

ラティルを非難しました。

 

しかし、ラティルは、

アイニが追い出されたのは、

アイニの母親が、カリセンの皇帝を

拉致したからだと思うと

応戦しました。

 

アイニは、

皇帝は言うことがないから、

今回のこととは関係のないことを

連発している。

けれども、騙されたらダメだ。

皇帝はロードだから、

自分の仲間のことを

よく言うのは当然だ。

しかし、

知っている人もいるだろうけれど、

血人魚は怪物だと主張しました。

 

人々が息を殺して

言い争いを見守る中、

ラティルが助けた老人が前に出て来て

それが何の関係があるのかと

怒鳴りました。

人々の視線が、

再びそちらに集まりました。

老人は袖をまくり上げると

人魚に連れて行かれたせいで

自分の腕は、こんなことになったと

腕にできた大きな傷を見せました。

それから、老人は、

皇帝の側室は人魚であり、

自分たちを閉じ込めておいたのは

人魚であり、

自分たちを助けてくれたのは

皇帝と皇帝の血人魚だと

言いました。

 

アイニは、冷ややかな声で、

まさに、それが策略だ。

少しだけ助けるふりをして

イメージを変え、

人々を侵略しようとしている。

もっと大局的に見て話をするように。

ささやかな感謝の気持ちを

示したいがために、

人類を滅ぼすつもりなのかと

言い返しました。

 

その言葉に、

村人の何人かが騙されそうになると

捕まっていた女の一人はカッとなり

血人魚も人魚もそっくりなのに、

一方は怪物で、

もう一方は異種族なのかと叫びました。

 

その言葉に

アイニが反論しようとした瞬間、

後ろに立っていた男が前に出ると

アイニは目を大きく見開いて

黙りました。

アイニが初めて、

困惑している姿を見せました。

ラティルも、

その男に気づきました。

人々を助けに来て

閉じ込められたという男でしたが

なぜ、アイニが

あんなに驚いているのか

不思議でした。

 

しかし、その男が、

対抗者、対抗者と言って

笑わせるな。

その偉そうな対抗者は、目の前で

自分が引っ張られて行くのに、

目を背けたではないかと

非難しました。

 

私は・・・

 

アイニは、初めて言葉を

まともに続けられなかったことに

ひどく驚いたようで、

 

本当にラトラシルは

あの人たちを救ったの?

 

とアイニの心が聞こえました。

それから、アイニの頭の中に

連れて行かれる男を無視した瞬間が

浮び上がりました。

ラティルは、

アイニが男に背を向けたその瞬間を

ずっと気にしていたことに

気づきました。

 

男は、

自分は、恥ずかしかったので

後ろにいたけれど、

聞いてみればひどい話だ。

皇帝がイメージ管理をするために

自分たちを救ったのは間違いで、

元皇后が、自分たちを無視して

行くのはいいことなのかと

尋ねました。


その言葉が終わるや否や、

村人の中で、

一番前にいた人が

 

坊ちゃん!

 

と叫びました。

その男は、家出したという

領主の息子でした。

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次から次へと

嘘をまくしたてるアイニ。

よくぞここまで平然と

嘘がつけるものだと

ある意味、感心しましたが

気分も悪くなりました。

 

アイニは、

ラティルに奪われたと思っている

対抗者の名声を取り戻そうと

躍起になっているけれど、

ラティルの名声は、

人々を助けるために戦っているうちに

自然に得られたもの。

 

けれども、アイニは

ラティルが名声を得たことに嫉妬し

本当の悪と戦うことなく、

人間を犠牲にしてまでも、

ラティルを貶め、

ロードである彼女に勝つことで

名声を得ようとする。

 

ロードが悪の権化と考えられている

現状では、

ロードに対抗する方が善だと

思われるのは当然だけれど、

客観的にラティルとアイニを見て

どちらが善で悪かと言われれば

ラティルの方が善だと思います。

アリタルの呪いを解くには、

ロードが絶対悪ではないことを

証明することも

必要なのかもしれません。

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