自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 697話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アイニを庇うヒュアツィンテ

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

697話 ラティルはメラディムとの楽しい旅行?を終えて宮殿に戻って来ました。

◇順調◇

ラティルは、しばらく休むや否や、

カルレインとタッシールを呼び、

怪物が出没した時期、消えた時期、

ロードが生きていた時期、

対抗者が生きていた時期に関する情報を

最大限、集めるよう指示しました。

 

カルレインは、

ラティルが差し出した紙を

受け取りながら、

消えた記録が多く、

残っている記録も、

全て散らばっているので、

簡単ではないはずだと呟きました。

 

ラティルは、

簡単ではなくても、

やらなくてはならないと言うと

目を輝かせながら2人の男を

交互に見ました。

 

タッシールは

何かいいことがあったようだと

すぐに気付いて笑いました。

ラティルは、にっこり笑って

 

そうです。

 

と返事をすると、

訳もなく髪をなびかせました。

 

ラティルの嬉しそうな様子を見て、

カルレインは、

わざと作り笑いをし、

メラディムとの旅行が

楽しかったようだと呟きました。

 

ラティルは、

楽しくはなかったけれど、

成果があったと返事をすると、

興奮しながら、

血人魚と人魚の戦いを

見に行ったことを話しました。

 

カルレインは、ラティルが

小さくなった血人魚たちを抱えて

追いかけ回されたという部分で

ぱっと顔を歪めましたが、

それでも最後まで、

落ち着いて話を聞きました。

 

ラティルは、

今回のことで希望が生まれた。

ロードのイメージを

変えるつもりだったけれど、

簡単なことではないので、

うまくいくだろうか。

本当にうまくいくだろうかと

疑心暗鬼になっていた。

けれども、今回、

このような経験をしたことで

上手くいくような気がしてきたと

ウキウキしながら話しました。

彼女の声のトーンは

上がり続けていました。

 

そして、ラティルが

タッシールとカルレインを

交互に見つめると、

タッシールはすぐに親指を立て、

皇帝は、立派にやれると

言いました。

一方、カルレインは、

黙々と紙を折って

ポケットの中に入れました。

彼は何も言いませんでしたが、

ラティルは、その沈黙だけで、

彼を信頼できました。

 

帰り際にカルレインは、

皇帝の意向に従うけれど、

今後、メラディムと

二人きりで出かけることは

減らした方がいいと助言しました。

 

その翌日、ラティルは、

カリセンで、ミロの王室が

怪物を作ったという証拠を発見して

捜査していたところ、

アイニ元皇后が、

それに関係しているかも知れないという

証拠を発見したと聞いて、喜びました。

事が順調に運んでいるので、

ラティルは、

拳をギュッと握り締めました。

 

カリセンは、この件について

完全に非公開で

捜査していませんでした。

そのような状況で、

アイニ元皇后への糸口を

発見したので、

100%これを隠すことは

できませんでした。

 

ラティルは、

カリセンがどのように出るのか

ずっと見守るよう指示しました。

◇ヒュアツィンテからの手紙◇

数日間、

ラティルは静かに過ごしながら、

カリセンの動きを注視しました。

大きな変化があれば、

すぐにスパイが

知らせてくるはずでしたが、

何日経っても、スパイからは

特に報告がありませんでした。

 

ラティルは、

難しい問題なので、

時間が長くかかるのだろうと

思いながらも、

日が経つにつれて、

焦りを募らせていました。

そんなある日、

ヒュアツィンテがラティルに

伝書鳩を送って来ました。

 

彼のプロポーズを拒否した後、

ラティルとヒュアツィンテが

伝書鳩をやりとりすることは

ほとんどなかったので、

ラティルは、

どうしたのかと思いながら、

小さなメモを開きました。

すると、

 

ここまでしなければなりませんか?

 

とだけ、書かれていました。

 

ミロとアイニのことを

言っているのだろうか?

 

ラティルは

メモをじっと見下ろしていましたが、

とりあえず、

 

何のこと?

 

と、言い逃れの返事を書いて

送りました。

数時間後、

新たに伝書鳩が飛んで来ました。

そこには、

自分もアイニが好きではないけれど、

すでに失うものは

全て失った人なので、

ここまでしなければならないのかと

書かれていました。

 

ラティルの頭が、

意味深長に横に傾くと、

サーナット卿は後ろから

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは、何でもないと答えると

メモを引き裂きました。

返事を送らなかったので、

数時間後、

再び伝書鳩が飛んで来ました。

ラティルは目を細めて

メモを読みました。

 

アイニは、

カリセン国籍の唯一の対抗者だから

我々国民は、

彼女に頼り切っている。

ここで、君がアイニを叩けば、

我々国民は安定感を得られなくなる。

君がこのことと

関係がないとは言わないでください。

追伸

タリウムのスパイは

私がクビにしました。

 

ラティルの首が、

先程よりも横に傾くと、

サーナット卿は再び、

大丈夫かと尋ねました。

 

ラティルは、

ヒュアツィンテが抗議して来たと

怒りを表に出さないようにして

冷静に答えました。

 

ラティルは、

今度は、そのまま手紙を

見過ごすわけにはいかず、

何かのノートを一枚破り、

その上に字を書き始めました。

 

私には無関係なことを

でっち上げたいの?

あなたの前妻は、

ザリポルシ姫と手を組んで

怪物を作りました。

私はその情報を

カリセンにあげただけです。

追伸

私もカリセンのスパイをクビにします。

まだ、クビにしていないけれど

あなたがこれを受け取る頃には、

クビになっているでしょう。

 

ラティルの鋭い視線が

自分の手に

釘付けになっていました。

 

ラティルは、

後ろを振り向きながら、

ヒュアツィンテ皇帝の所へ

急いで飛んで行ける伝書鳩

連れて来るようにと指示すると、

サーナット卿は、すぐ外に出て

鳩を連れて来ました。

 

ラティルは、

足にメモを縛るために、

最大限落ち着いて

手を動かそうと努力しましたが、

やたらと手がずれてしまいました。

ここでヒュアツィンテが抗議するのは

ラティルにとって

予想外のことだったからでした。

 

ラティルはメモを破ってしまったので

息を整えました。

サーナット卿は再び

大丈夫かと尋ね、

自分がやると申し出ました。

 

ラティルはサーナット卿に

鳩を差し出しました

彼は、あっという間に

鳩の足にメモを結ぶと、

窓の外に飛ばしました。

ラティルは額を押さえて、

ため息をつきました。

 

サーナット卿は、

ヒュアツィンテ皇帝が

ひどく怒っているのかと尋ねました。

ラティルは、

怒っているのか残念がっているのか、

このメモでは分からないと

答えました。

 

数時間後、ラティルが

寝室で眠ろうとしていた時

ヒュアツィンテは、

再び伝書鳩を送って来ました。

ラティルは窓を開けて。

鳥を入れました。

 

君がこのことを

正式に抗議して来たら、

私も正式に処理したはずだ。

しかし、君は

カリセンと敵対するのを

避けるため、裏で、

この状況を操っていたくせに、

わざとタリウム

巻き込まれないような

策略を使った。

私はその点が不愉快なんだ。

 

この人間は、

一度、最後までやってみようと

思っているのだろうか?

 

ラティルは袖をまくり上げました。

 

裏で操っているって?

私が乗り出して捜査すれば、

カリセンで妨害したはず。

だから、あなたたちに

勝手に捜査させたんです。

これを、

どうして操っていると言うの?

それに、カリセンと

敵対しないように努力したのが

悪いことなの?

私は、カリセンと敵対すべきなの?

カリセンは友好国であり、

私の側室の国でもあるのに。

カリセンは、

すでに、元皇后が黒魔術師を

匿っていたことについても

知っている。

それなのにあなたたちは、

それを隠しているようだけれど、

それも私のせいなの?

 

ラティルは、メモ3枚を書いた後、

すぐに上着を羽織って

伝書鳩がいる塔へ行きました。

真夜中に皇帝が現れると

官吏たちは慌て、右往左往しました。

ラティルは、

ヒュアツィンテの所へ行く鳩の足に

3枚のメモを結びました。

ヒュアツィンテの返事は

翌日の午前に到着しました。 

 

普通は問題になるけれど。

色々な利益のために

君は問題を葬ることがないのですか?

タリウムには、

そんなことが全くないのですか?

どうして君はしてもいいのに、

私がしてはいけないのですか?

 

そんな中、

メラディムは興奮しながら

ラティルに会いに

執務室へ来ましたが、

暗く沈んだ雰囲気に戸惑いました。

 

メラディムが、

何かあったのかと尋ねると、

サーナット卿はラティルの後ろで

首を横に振りました。

今はタイミングが悪いので

後で来いという合図でしたが、

メラディムは、

ほっとして入って来ました。

そして、メラディムは

机の近くに来ると、

持ってきた包みを置きました。

包みの中には、

あらゆる奇異な宝石が

入っていました。

 

メラディムは、

これらは、人魚の居住地で見つけた

宝石だけれど、

皇帝の恩に報いるために

分けてあげると言いました。

 

それでは盗品ではないかと、

サーナット卿は

眉をひそめて尋ねました。

しかし、メラディムは、

そんなはずはないと豪快に答えると、

固まっているラティルに、

様々な宝石を一つ一つ自慢して

立ち去りました。

メラディムが去ると、

ラティルは真珠の間に顔を埋めました。

 

その苦しそうな姿を見て、

サーナット卿はそわそわしました。

ラティルを助けたいし、

力になりたいという気持ちが

湧き上がって来たけれど、

今は恋人でもない彼が、

どうやって彼女を慰めればいいのか

よく分かりませんでした。

 

私心を捨てて慰める方法も

当然あるだろうけれど、

彼は、あまりにも長い間、

皇帝に片思いして来ました。

そのため、

私心のない慰めを、

どうやってすればいいのか

分かりませんでした。

皇帝に対して、

部下たちにするように

慰めることはできませんでした。


ラティルは、

こんな格好をしても

全部聞いているので、

何か話してみるようにと

サーナット卿を促しました。

彼は、皇帝が、

高貴な悩みを抱えていると

言いました。

 

ラティルは、

ぼんやりと頭を上げ、

サーナット卿を見つめながら、

 

何ですって?

 

と尋ねました。

サーナット卿は、

ラティルの下に

真珠が敷かれているからではないと

言い訳をすると、

依然としてラティルは

ぼんやりとした目で

サーナット卿を見つめました。

その後、彼女はため息をつくと

再び、真珠の山に顔を埋めました。

 

全く慰めの効果がない様子なので、

サーナット卿はしばらく躊躇った後、

側室の誓約式の時に

着ようとした礼服があると

打ち明けました。

ラティルの肩がギクッとしました。

サーナット卿は、それに勇気づけられ

まだ、礼服を

捨てていないと話しました。

 

今度、皇帝は微動だにしませんでした。

サーナット卿は、

これを言うべきではなかったのか。

慰めにならなかったのかと自責し、

頭の中にいろいろな考えを

思い浮かべました。

しかし、サーナット卿の心が

複雑だと言っても、

ラティルの半分ほどでも

ありませんでした。

 

ラティルは真珠の山の中で

目を見開き、

瞳をあちこち動かしました。

 

どうしたの?

なぜ、急にあんなことを言うの?

何の意図があって、

あんなことを言うの?

 

ラティルは緊張して、指一本、

動かすことができませんでした。

 

再び自分に対する心が

戻って来たのか。

チャンスをくれるのか。

それとも高い礼服も準備したのに

使えなくなったと、

叱責しているのか。

 

しばらくそうしていると、

真珠が当たっている額が

痛くなって来ました。

ラティルは渋々頭を上げると、

 

そうなんだ。

 

と呟きながら、

メラディムがくれた宝石を包み、

机の横に押し込みました。

しかし、その答えに

今度はサーナット卿が混乱しました。

 

「そうなんだ」とは

「なるほど」という意味なのか、

「どうしろというんだ」

という意味なのか、

「いい知らせですね」という意味なのか

分からなかったからでした。

 

その間に、ラティルは

落ち着きを取り戻し、

再び返事を書きました。

 

カリセンに問題が生じたら

私が助けてあげます。

私はあなたの弟と愛する仲だから

いくらでも助けることができます。

それでも、あなたは

前妻を庇うつもりですか?

 

手紙を送りながらも、ラティルは

ヒュアツィンテが何と返事をするのか

すでに見当がつきました。

それでも念のために

手紙を送りましたが、

数時間後に届いた返事は

ラティルの予想通りでした。

 

カリセンで事が起きるたびに

タリウム

助けを求める国になることを

願っているのか。

友好国だから、

助け合うことはできるけれど、

一方的に私たちが、

常に助けを求めなければ

ならないのであれば、

結局、誰が、刀の柄を

握ることになるでしょうか。


ラティルは手紙を覆うと、

冷静になろうとして瞑想しました。

怒らないようにしよう。

怒らないようにしよう。

ヒュアツィンテは、

もう自分と何の関係もないし、

彼は自分の恋人ではないから、

カリセンを最優先に

考えようとしているのだ。

 

それでも、ラティルは

腹が立って来たので

悪態をつきました。

 

それでは、アイニの件を

カリセンで調べさせた

私が悪くて、

裏で怪物部隊を作るのに

協力したアイニは可哀そうなの?

カリセンに必要な人だから、

アイニが怪物部隊を作ったことは

隠すということですか?

 

ラティルは5分後に

再び手紙を送ると、

夕方頃に返事を受け取りました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

アイニは対抗者として、

カリセンのために

何かしてあげたのでしょうか?

アニャドミスが、

アイニの母親を利用して、

カリセンに入り込んだ時、

アイニは母親を説得したけれど、

彼女がやったのはそれだけ。

アイニが何もかも失ったのは

彼女自身の行動が原因です。

 

ヒュアツィンテは

アイニの対抗者としての

将来の働きを期待して、

彼女を庇っているのかも

しれませんが、

個人的な恨みから

タリウムを襲わせるため、

怪物部隊を作るようなアイニが

仮にカリセンを

助けることはあっても

良い目的のために、

そのようなことをするとは思えません。

 

何となくヒュアツィンテは、

気を失っているふりをしていた時に

聞いたアイニの弱気な独り言のせいで

彼女に情けをかけているような

気がします。

けれども、アイニは、

あの時とは変わってしまったことを

悟るべきだと思います。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain