自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 294話 外伝 32話 ノベル ネタバレ 救出された3人とエインジェルの怒り

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外伝32話 エルギ公爵とエベリー、大公妃は海に落ちてしまいました。


◇妹を助ける姉◇

ダルタはエベリーを

罠から救うために

同じ船に乗っていました。

 

特等室は

貴族しか利用できないと言われ

彼女は別の階に泊まっていました。

 

ダルタは船では何も起こらないと

思っていましたが

いきなり船の中に

水が入って来ました。

 

エベリーは、

他に2人の人と一緒なのに

変な人たちが、彼らを

それぞれ別の方向へ

連れて行こうとしていました。

そして、エベリーは

他の2人と一緒に

海に落ちてしまいました。

 

その様子を、柱につかまりながら

見ていたダルタに

船員が救助船に乗るように

声をかけました。

 

ようやくダルタは柱を放しましたが

船員が呼んでいる方へ行く代わりに

柱に縛ってあったロープを

ナイフで切り、

それを自分の腰に結んで甲板に出て、

ロープのもう片方の端を

手すりに結びました。

そしてバランスを取りながら歩いて

下を見ると

エベリーが海にプカプカ浮いていました。

 

彼女の周りに、

乗客の荷物がどんどん落ちていて

大変危険な状態でした。

 

海と甲板の間の距離は長く

夜の海は真っ黒で

とても怖いと思いましたが

ダルタは勇気を出して

ロープを伝って

下へ降りて行きました。

 

救助船はそちらではないと

船員が叫びましたが

ダルタはエベリーの方へ

向かいました。

 

お姉さんが助けてあげる

ダルタは呟きました。

ビンセルのことを考えると

何度頭を殴っても足りないけれど

エベリーはダルタの妹でした。

そして、

妹であることを知らない時も

エベリーは

心の中に入ってきた子でした。

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エベリーはもがきながら

泳ごうとしたものの

船が動く度に、

そちらに巻き込まれ

どこにも進めない状態でした。

 

そんな時、彼女は

ダルタがロープを伝って

下りてくるのを見て驚きました。

 

なぜ、あなたがここにいるのかと

尋ねたエベリーにダルタは、

うるさいと、叱りつけると

エベリーに手を差し伸べました。

彼女がその手をつかむと

ダルタはエベリーを

自分のところに引き寄せました。

 

そして、ダルタはエベリーに

自分にしがみつくように指示して

ロープを少しずつ上っていきました。

 

ずぶ濡れになった

2人の重さに耐えるのは

大変な苦痛でした。

指はブルブル震え

手のひらはロープで擦れ

痛みを感じました。

 

けれども、ダルタは

痛いと一言も言わずに

挫けることなく

ロープを上っていきました。

2人は少しずつ

上へ上っていくことができました。

 

ロープの中ほどまで上ると

先ほど、救助船に乗れと

声をかけてくれた船員が

他の人に助けを求めながら

上からロープを

引っ張ってくれました。

 

エベリーは、なぜダルタが

自分を助けてくれたのか

不思議に思いました。

でも、ダルタは憎むべき人なのに

彼女の背中にしがみついていると

妙に安心できました。

 

ロープはどんどん

上へ引っ張られていき

ダルタはしっかりロープを

握りました。

 

自分がエベリーを救った。

妹を助けたことに、

ダルタは嬉しくて

たまりませんでした。

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◇海に落ちたダルタ◇

一方、船の上では

 

あそこに裸の男がいる、

変態だと騒がれながらも

変態ではない。

服がないだけだと言い訳しながら

クロウがロープを使って

エルギと大公妃を

助けようとしていました。

 

カラスの姿で

2人の間にロープを落とした後

甲板に上がり、人の姿に戻って

ロープを引っ張っていました。

 

エルギはカラスが

鳥一族であることに気付き

ロープを受け取ると

片手に巻いて

もう片方の手で母親を抱きました。

そして2人共、無事に

甲板に引き上げられました。

 

ダルタとエベリーを

助けてくれた船員は

引き上げたロープを

別の手すりに結び付けました。

 

そして、エベリーを先に

甲板に引き上げた後

ダルタを

引き上げようとしましたが

容易ではありませんでした。

それでも何とか引き上げた瞬間

ダルタは腰から何か

流れたような気がしました。

下を見ると

ダルタの腰を縛っていたロープが

横に落ちていました。

 

それを見て

ダルタが不安になった瞬間

誰かが後ろから船員を押しました。

船員はダルタを抱えていたので

2人は一緒に海に落ちました。

 

エベリーは

2人を海に落とした船員を

非難すると、

彼は、エベリーの髪を

片手でかき分けた後

大公妃じゃないと呟きました。

 

船に乗る時、エルギは

エベリーと母親に

似たようなマントを

着せてくれたので

その男は、エベリーを

大公妃と間違えたようでした。

 

怒った男は

エベリーに悪態をつき

彼女も彼に悪口を浴びせましたが

エベリーは

ダルタが海に落ちたことを思い出し

手すりまで行きました。

 

船員は海に浮いていたものの

ダルタは海の塗料を

塗っていなかったのか

姿が見えませんでした。

 

エベリーは大声で

ダルタの名前を叫びました。

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◇そしてエインジェル

その時、近くの海から

急に明るい光が浮かび上がりました。

いつのまにか大きくて白い船

近づいていました。

その船の甲板に

白い制服姿の騎士が

何とも言えない笑顔を浮かべたまま

立っていました。

現れた船は第4騎士団の船で

エインジェルが乗っていました。

 

彼は、操舵手を懐柔して

エルギ公爵たちが乗っていた船を

別の方向へ行かせようとしていました。

それなのに、いきなり事故が起こったので

エインジェルは激怒しました。

 

ブルーボヘアンは連合に所属しているし

超国籍騎士団は遭難者を

救助する任務があるので

やむを得ず、彼は

船に乗っていた人全員を

救出しました。

 

しかし、陸地に向かう途中

エインジェルは機嫌が悪く

ずっと腕を組んだままでした。

その上、ダルタが

助からなかったという話まで

聞きました。

 

エベリーは

溺れて救出された人の中に

ダルタがいないと言って

騒いでいました。

 

彼女はエインジェルの所へも

ダルタがいないと

訴えに来ましたが

ダルタがいなくなったことで

エベリーよりも機嫌の悪い彼は、

潜水の専門家が捜索しても

見つからなかった

きっぱり答えました。

 

エベリーはエルギ公爵の所へ

とぼとぼ歩いて行きました。

そして、

自分のことを憎んでいるはずなのに

どうして助けてくれたのか

言いました。

 

エベリーが離れると

エインジェルの部下は声を潜めて

密かに彼女を亡き者にするかと

彼に尋ねました。

エインジェル

ダルタがいなくなったのに

一番の癒しの魔法使いを消して

どうするのかと答えました。

 

イライラしていたエインジェル

怒りを鎮めるために、呼吸を整え、

閉じ込めていた船員を

冷たい目で眺めました。

彼は、誰かが船底に穴を開けて

船員たちを眠らせたと

聞いていました。

 

エインジェルはにっこり笑い

手に持っていた

水の入ったコップを

握りつぶしました。

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◇変態だらけ◇

ダルタは白い砂浜が広がる

別の島にいました。

彼女が周囲を見渡すと

裸の人がたくさんいたので

ダルタは悲鳴を上げました。

 

彼らは、ハインリの命令で

クロウを助けに行く途中

ダルタを救った

鳥一族の人たちでした。

 

彼らの中のリーダー格の人が

自分たちは危険な人間ではない。

ハインリ陛下の部下だ。

急いで来たので服がない。

ダルタの服を貸してくれないか

頼みました。

 

ダルタは危険だとは思わないけれど

彼らを変態だと思っていました。

いくら急いでいるからと言って

服を脱いで

ここまで来るのかと

ダルタは当惑しました。

 

ダルタが服を脱いでも

自分たちは困惑しないと

リーダーが言うと

彼女は、狂っていると叫びました。

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エインジェルの怒り◇

数日後、

ダルタはハインリの部下のために

服を手に入れ

西大帝国へ向かっている時

エルギたちは別の船に乗り

当初の目的地に無事に到着しました。

 

その間、エインジェル

ブルーボヘアンに残り

誰が自分の計画を台無しにし

船に穴を開けたか

徹底的に調べました。

 

その結果、

クローディア大公が

船に穴を開けさせ、

その過程で、大公は

大公妃だけを助けろと指示し

偽の大公妃は

エルギ公爵だけ助けろと指示したことが

わかりました。

 

落ち着いたふりをしているものの

ダルタが行方不明になったことで

エインジェルは激怒していました。

 

彼は

娘が自死した後

ずっと悲しみに陥って

暮らしていたクロム公国の夫婦と

大公妃の本当の親戚を

連れて来るように。

そして、エルギ公爵を救ったので

お礼に

盛大なパーティを開いて欲しいと

ブルーボヘアン王に伝えるように

冷ややかに笑いながら

部下に指示しました。

 

今度はクローディア大公が

落ちる番だ

エインジェルは言いました。 

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船が沈没するという

まさかの展開にハラハラしましたが

エルギ、エベリー、大公妃

ダルタが無事で本当に良かったです。

 

エベリーにつべこべ言わせない

ダルタのきっぱりとした物言いも

カッコいいと思います。

 

前話を読んだ時に

もしかして、エインジェル

クローディア大公が手を組むのかと

思いましたが

完全に予想は外れました。

ナビエ様には負けてばかりの

エインジェルですが

彼に勝てない人は

恐ろしい目に遭います。

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