自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 293話 外伝 31話 ノベル ネタバレ 先読み エルギ公爵とエベリーの遭難

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外伝31話 息子はまた産めばいいと言ったクローディア大公でしたが・・・

◇死なせない◇

アレイシアは

大公の言葉の意味を理解し

 

殺すなんてダメです!

 

と叫びました。

 

あなたがどれだけ

エルギを好きか知っているよ

アレイシア

わざわざ、そんな風に

見せなくていい。

 

と大公はうんざりとした声で

言いました。

 

アレイシアは

心の中で、違うと答えました。

 

アイレシアは

大公が自分のことを

愛していないこと、

エルギが死ねば

自分との微妙なつながりが

切れること、

自分の立場が曖昧になること、

彼の手で息子を殺せば

息子の恩人は

何の役にも立たなくなることを

知っていました。

 

エルギと大公妃が死ねば

大公はきっと他の女性と

再婚するだろう。

私は殺されるかもしれない。

 

アレイシアは

そうはさせないと

思いました。

 

彼女が出て行くと

大公の固い顔から力が抜け

今にも転ぶのでは

ないかというような顔で

 

エルギは彼の所有する島へ

船で向かうだろうから

エルギと魔法使いの乗った船を

海の真ん中で沈めろ。

妻は、また連れてくるように。

 

と命じました。

 

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◇幸せ◇

アレイシアと大公が

どのような魂胆か知らない

本当の大公妃は

この状況を夢のように

感じていました。

 

彼女は笑みを浮かべ

浮かれた気分を

隠すことができませんでした。

 

身体の具合が悪いと

すぐにエベリーが治癒魔法を

かけてくれるので

いつになく体調も良くなりました。

 

エベリーはエルギ公爵のことを

すごく嫌な人だと思っていたのに、

母親に優しく接する彼を見て

不思議に思いました。

 

エベリーが覚えているエルギ公爵は

ラスタ皇后の悪い最側近で

その後、彼女に不意打ちを食らわせた

裏切者でした。

 

敵でない時にも

陰鬱な影が漂っていましたが

今は、そんな風に見えませんでした。

 

エルギ公爵は

 

魔法使いさん、私は

面白い見世物ですか?

 

と尋ねました。

エベリーは否定すると

彼は、

 

魔法使いさんには

頭が上がらないから勝手にして。

 

と言って笑い出しました。

つられてエベリーも笑いました。

 

どのような家の事情があるか

わからないけれど

どちらがエルギ公爵の本当の母親か

彼の微笑みを見ればわかりました。

 

航海は平和でした。

エベリーは大公妃のそばを離れず

彼女に癒しの魔法をかけることで

自分の役割を全うしながら

 

エルギ公爵様

いちごを持ってきてください。

 

などと、彼に

色々お使いを頼むのを

面白がっていました。

その度に、大公妃は

笑っていました。

 

ところが、航海の最中

突然、どこからか

轟音が聞こえました。

船が揺れたので

エルギは片手でエベリーを

もう片方の手で

母親の車いすの取ってをつかんで

階段を見上げました。

 

エルギは2人を置いて

上へ行くと

問題はなさそうだったので

彼は船室へ戻りました。

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◇浸水◇

母親とエベリーを

並んでベッドに寝かせ

エルギは近くの椅子で

休みましたが

寝心地が悪かったので

夜明け近くに、

彼はデッキで風に当たろうと

半分寝ぼけた状態で

1階へ下りていくと

甲板の床が水で濡れて

滑りやすくなっていました。

 

暗くて床に溜まった水が

見えなかったエルギ公爵は

足を捻り、

完全に目が覚めました。

下を見ると

溜まった水が月光を受けて

輝いていました。

 

階下へ行ってドアを開けると

水が上がってきていました。

 

船室に戻ったエルギ公爵は

エベリーと母親を呼んで

水が溜まってきているので

外へ出なければならないと

言いました。

 

エベリーはびっくりして飛び起き

エルギ公爵は母親をおぶりました。

 

彼らが外へ出ると

ちょうど風に当たりに来ていた

特別室の隣の船室の貴族が

どうしたのかと尋ねました。

 

エルギ公爵が答えようとすると

船員が

 

船に水がたくさん溜まっています。

起きてください。

 

と叫びながら走って来ました。

 

そして、

 

誰かが船員たちの飲む水に

何かを入れました。

しかも故意に船底を破ったんです。

 

と言って、

再び、起きなさいと叫びながら

走って行きました。

◇脱出◇

エルギ公爵はエベリーに

壁に手をついて

バランスを取るように、

それが難しければ

自分の服をつかむように

頼みました。

 

そしてデッキへ行って

救助船に乗らなければと

言いました。

 

船の中は

次第に騒々しくなっていきました。

エベリーは怖くなって

涙を流しました。

 

海の塗料を塗ってあるから

水に溺れても沈まないよ。

救助船に乗れなくても

最大限大きなものに

つかまるように。

 

とエルギ公爵は小さな声で

エベリーに指示しました。

列になって階段を下りていくと

早く行くようにと

後ろから急かす人がいました。

 

エルギ公爵はこんな時こそ

慎重であるべきことを

知っていたので

誰が何と言おうと

母親とエベリーを伴い

最大限、安全に気を付けて

階段を下りました。

 

その瞬間、

船が大きく傾いたので

列をなして

階段を下りていた人たちが

悲鳴を上げました。

 

船はバランスを取り戻しましたが

恐怖を感じた後ろの人が

早く行けと言って

エベリーを押しました。

 

片手で手すりに

つかまっていたものの

もう片方の手で

母親に癒しの魔法をかけていた

エベリーは

バランスを崩して倒れ

壁に頭をぶつけてしまい

気絶してしまいました。

 

後ろの乗客たちが

エベリーを押しのけ

割り込んできました。

エルギ公爵は片手で

エベリーを抱きました。

 

かろうじて、横にある廊下に

非難すると

人々がどっと階段を

下りて行きました。

 

背中には母親

前には気絶したエベリー。

何とかして階段を下りて

救助船に乗らなければならないのに

自分の力で歩けない2人を抱えて

エルギ公爵は困り果てました。

 

どちらかを先に

連れて行くことを考えましたが

床に寝かせておけば

乗客に踏みつけられる。

 

エルギ公爵は母親をおんぶし

片手でエベリーを抱いて

外へ出ました。

非効率だけれども

どちらも置いていくことは

できませんでした。

 

倒れた人は置いていけと

文句を言う人がいましたが

エルギ公爵は慎重に階段を

下りて行きました。

 

誰かが、手伝うと言って

母親を一緒に持ち上げてくれました。

エルギ公爵は、彼に礼を言いました。

彼が助けてくれたおかげで

何とかエルギ公爵は2人を連れて

デッキへ下りることができ、

安堵しました。

 

すると特等室の船員が

エルギ公爵に気が付くと

あたふたとやって来ました。

そして、

 

こちらに乗ってください。

早くお願いします。

 

と言いました。

 

すでに甲板の床にも

水が溜まっていました。

 

焦った船員は

エルギ公爵を捕まえてどこかへ

連れて行こうとしました。

 

あまりにも荒っぽいので

エルギ公爵は母親と

エベリーを落としそうになり

何度も待って欲しいと

頼みましたが

エベリーや母親のことを

気にかけず

船員は狂ったように

エルギ公爵を引っ張ったので

彼は怪しいと思いました。

 

エルギ公爵は船員を振り払い

 

誰だ?

 

と尋ねました。

 

彼はアレイシアの命令で

何か起こったら

エルギ公爵を助けるために

船に乗り込んでいた人物でした。

 

無事にエルギ公爵を

陸地に届けなければ

彼はお金を

受け取ることができませんでした。

 

船員が

 

私はあなたを助けに来た。

 

と叫ぼうとした瞬間、

先ほど、

エルギ公爵が階段を下りる時に

手伝ってくれた人が

母親を奪おうとしました。

 

驚いたエルギ公爵は、

その人の顔を肘で打ちましたが

彼はよろめきながらも

母親を離しませんでした。

 

エルギ公爵は片手で

エベリーを抱いていたので

彼は母親を奪うことに成功し

後ろも振り向かずに

逃げて行きました。

 

片手が自由になったエルギ公爵は

腰からナイフを取り出し

彼の背中に向かって投げました。

ナイフが刺さると

彼は悲鳴を上げて倒れました。

 

この隙に

エルギ公爵を捕まえようとする船員を

足で蹴り

走って行って、

残りの手で母親を抱き上げました。

 

その瞬間、船が大きく揺れ

母親とエベリーの2人を抱えて

バランスの取れなかったエルギ公爵は

甲板を滑り

海に落ちてしまいました。

 

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◇クロウの悩み◇

やれやれ、どうしよう。

 

着いたばかりのクロウが

船の上で

ハラハラしながら

空をくるくる回っていました。

 

海に落ちたエルギ公爵と大公妃と

エベリーは

海の塗料を塗っているので

ぷかぷか浮いてはいるものの

甲板の上から

物が海に落ちているので

早く引き上げないと

危険な状況でした。

 

どうしよう。

 

溺れている人は3人、

救えるのは自分だけ。

 

クロウはカーと鳴いて

羽をバタバタさせました。

 

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◇自然に悪口◇

エルギ公爵が

話しても良いと言ったのか

クロウが出かけた後

自分の一族を

ブルーボヘアンへ送った

ハインリは

エルギ公爵の個人的な話を

聞かせてくれました。

悲劇的な話でした。

 

ナビエが

 

残念ですね。

生まれつき、

性質が悪いと思っていたのに

そんなわけがあったとは。

 

と言うと、ハインリは

 

あなたはとても自然に悪口を言う、

ちらっと聞くと

感想を言っているようです。

 

とからかいました。

 

ナビエは、それは重要ではない、

それよりも、

アレイシアという名前が

気になると言いました。

 

その名前を聞くと

ハインリの表情が固くなりました。

 

その人はどういう人かと

尋ねると、ハインリは

 

金髪に青い目。

それしかわからない。

エルギが、その人について

あまり話すのが好きではないから。

 

と答えました。

 

名前も外見も

海賊に救われたことも

その時期も同じ・・・

 

以前、ニアンが開いた

ティーパーティ

エルギ公爵が

アレイシアについて

言及していなかったっけ?

彼女は皇帝の側室だったけど

あまりに短い期間だったので

それほど

知られていない人だったのに。

ちょっと、

すっきりしないけれど・・・

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自分の体面を守るために

息子とエベリーの乗った船を

沈めようとするなんて

とんでもない父親だと思います。

そんな父親とアレイシアのせいで

性格が歪んでしまった

エルギ公爵ですが

母親とエベリーと一緒にいた時の

彼は、本来の姿なのかなと

思いました。

ナビエが考えていたように

元々、性質が悪いわけでは

ないと思います。

 

ナビエは悪口を言っているわけではなく

ハインリの前では

思ったことを正直に

話しているだけなのだと思います。

 

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