自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 31話 あらすじ マンガ 31、33、34話 誰かの冷たい手に身の毛がよだつラティル

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31話 クラインとゲスターの喧嘩の結末は・・・

◇誉め言葉◇

水をかけたのは・・・

 

ゲスターの侍従は、

とても悔しそうに、涙まで浮かべて

起き上がろうとしましたが、

サーナット卿が剣を抜き、

彼の首に狙いを定めたので、

再び、伏せなければなりませんでした。

 

それを見ていたゲスターは、

なかったことにしてくれと

言いました。

クラインは、

唇を噛みしめていましたが

分かったと言いました。

しかし、2人共、表情が良くないので、

ラティルは、2人がまた、

首を掴み合って対決すると思いました。

 

2人を放って外へ出ると、

サーナット卿も同じ考えなのか、

 

あの2人、

これからも戦い続けると思いますが

大丈夫ですか?

 

と心配そうに尋ねました。

ラティルは大丈夫だと答えました。

 

サーナット卿は、

クラインとゲスターそれぞれに

騎士を付ければ、

ラティルの目になると

提案しましたが、

彼女は、

 

良い方法だけれど、

本当に大丈夫。

 

と断りました。

 

サーナット卿は、

平和になる方法を退けて

大丈夫を連呼するラティルを、

不可思議な目で見ました。

 

ラティルは、

 

頭は痛いけれど

平和になる必要はない。

2人の喧嘩は

数日間、頭を痛める問題だけれど、

側室たちの間に秩序ができれば、

今度は、貴族たちが自分に

皇配を選べと

しつこくねだってくる。

 

と心の中では素直に答え、

表向きは、しかめっ面を

維持していました。

 

それからすぐに

本宮へ戻ったラティルは、

暗殺事件を処理するために

ハーレムに付いて来なかった侍従長に、

自白した犯人は

無事に脱獄したか尋ねました。

侍従長は、地下牢獄から抜け出して

逃げていると答えました。

 

ラティルは、

 

暗殺犯が逃げ道を見つけた途端、

すぐに逃げたところを見ると、

自殺したくて捕まったのではない、

やはり本当の自白ではなかった。

 

と言いました。

 

その言葉を聞いた侍従長は、

ラティルが

暗殺犯を逃がすように

指示した理由がわかりました。

 

ラティルは、

他にも理由があると言った後、

暗殺犯は今どこにいるのか

尋ねました。

 

まだ遠くへは言っていないという

侍従長の返事にラティルは

適度に、捕まえない程度に

付いて行って、

帝都を抜けたあたりで

捕まえるように。

何時になっても、

暗殺犯を捕まえて地下牢獄へ入れたら

自分に知らせるようにと指示しました。

 

侍従長は、その姿を感嘆の目で見つめ

以前、先帝がラティルについて

言っていたことは本当だと

称賛しました。

 

ラティルは、父親が

何を言っていたのかと尋ねると

侍従長は、

 

皇女様は、望むものを得るために、

手段と方法を選ばない方だ。

 

と答えました。

 

ラティルには、それが

誉め言葉に思えませんでしたが、

侍従長は、

先帝が満足げに話していたから、

誉め言葉だと主張しました。

ラティルは唸りながら

眉間にしわを寄せると、

サーナット卿が笑い出しました。

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◇侵入者?◇

ラティルは、

突然、良い香りを感じました。

どんな香水かわからないけれど、

とても良い香り。

まろやかで甘く、淫らな感じ。

ラティルは香水の名前が

気になりました。

いつでも嗅ぎたい香りだと

考えていると、

誰かの冷たい手が耳元をかすめて

通り過ぎました。

 

くすぐったくて身の毛がよだつので

ラティルは笑い出して、

寝返りを打ちました。

 

どの側室なの?

 

そう考えた時、

ラティルは自分の寝室で

一人で寝ていたことに

気付きました。

 

こんなことをする人は誰もいないと

判断を下すや否や、

ラティルはぱっを目を開けて

そばに置いた剣を抜きました。

けれども、部屋の中には

誰もいませんでした。

窓は開いていましたが

そのようにして寝たのは

ラティル自身でした。

 

ラティルは窓際に近づき

下を見下ろしました。

下の方は見えないけれど、

窓からは絶対に出入りできない

構造になっていました。

 

ラティルは耳を撫でました。

 

あれは何だったのか。

夢だったのか。

 

耳元をかすめた手が

まだ生々しく思い出されて、

ラティルは不思議に思いながら

ベッドに戻りましたが、

やはり変な気分でした。

 

再びラティルは

ベッドから起き上がると、

剣を持ったまま

そっと扉に近づいて、開けました。

扉の外で待機していた侍女たちが

驚いて、

 

陛下、大丈夫ですか?

陛下、剣が・・・

護衛を呼びましょうか?

 

と口々に小さな叫び声を上げました。

 

そうしているうちに

侍女長が近づき、

何か探しているのかと

ラティルに尋ねました。

 

寝室の外を

素早く目で確かめたラティルは、

侍女と護衛以外、

誰もいないことが分かり

剣先を少し下げました。

 

それでもと思い、ラティルは

 

誰も来ていませんよね?

 

と確認しましたが、

侍女長は戸惑いながら

自分たちだけだったと答えました。

 

それでは、本当に夢だったのか、

ラティルは気になりながらも

寝室に戻ろうとすると

誰かが応接室の扉を叩きました。

侍従長でした。

彼は暗殺者を捕まえて、

再び刑務所へ入れたと報告しました。

 

ラティルは時間を確認すると

午前1時でした。

いつもは寝ている時間ですが、

すっかり目が覚めてしまいました。

ラティルは着替えると

まっすぐ刑務所へ歩いて行きました。

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◇戻って来た暗殺者◇

ラティルが刑務所へ入ると

2人の警備兵が道を開けました。

先帝の暗殺犯を

明らかにすることができたせいか、

2人はこの状況を心配しながらも

楽しんでいると感じました。

 

けれども、

実際にこのことを指示した

ラティルは呆然とした気分でした。

 

サーナット卿は、

耳をしきりに触っている

ラティルを見て、

耳が痛いのかと尋ねました。

ラティルは違うと答えました。

 

サーナット卿に言われて初めて、

ラティルは寝ている時に、

冷たい手で触られた所を

いじっていることに気がつきました。

しきりに何か、

他のことが気になっていると

感じていましたが、

無意識のうちに、そのことを

思い出していたようでした。

 

金縛りにあったのだろうか。

いくら訓練した人でも、

数秒以内に、

部屋を出て行くことはできない。

だから、きっと

誰もいなかったに違いない・・・

 

そのように考えながらも

ラティルは、

次からは窓を閉めて寝ようと

思いました。

 

いつの間にか一行は、

暗殺犯を閉じ込めた

地下2階の牢獄へ到着しました。

犯人は前日と同じ場所で、

同じ姿で捕まっていました。

 

ラティルは彼を見下ろしました。

暗殺犯は、

自分が簡単に捕まってしまったことに

気が動転しているのか、

まだ面食らった顔をしていました。

 

ラティルは、

 

行って来た?

 

と言って、少し腰を曲げ、

暗殺犯と目を合わせて笑うと

彼の表情が歪みました。

 

ラティルがわざと逃がしたと

告げると、

全く見当がつかなかったのか、

彼は肺を絞り出したような

変な声を出し、

悔しそうに見えました。

ラティルはその姿を

本当に面白いと思いました。

 

ラティルは、

どうして真犯人でもないのに、

名乗り出たのか

暗殺犯に尋ねました。

彼は下唇を噛みました。

 

ラティルは、彼が

真犯人ではないことを

確信していると告げ、

その理由として、

一つ目は、自白したくせに

チャンスがあると

すぐに脱獄したこと、

二つ目は、脱獄した時の

レベルが低いこと。

三つ目は、

皇帝殺害犯にしては、

武術の実力がなってないと

言いました。

その他に、性格的要素は

取り上げないと言いました。

 

ラティルの話を聞いていた

暗殺犯は、

魂が半分抜けたような表情で

ラティルを見上げました。

彼女は、彼を見下ろしながら

 

何のために、他人の犯行を

肩代わりしたのか?

それから言ってみろ。

私は血を見るのは好きじゃない。

正直に話してみろ。

脅されて自白したの?

それなら、

私が助けてあげることもできる。

 

と、トゥーラを処刑する前に見せた

優しい微笑みを浮かべながら

尋ねました。

侍従長とサーナット卿は、

その微笑みの次に

ラティルがどんな行動に出るのか

知っているので、目を逸らしました。

それを知らない暗殺者は、

唇を震わせながら、

ラティルを見上げました。

彼女はできるだけ

慈しみ深く見えるように

表情を作り上げました。

 

しばらく躊躇っていた暗殺者が

ついに、ゆっくりと口を開きました。

 

トゥーラ

 

しかし、話をすべて終える前に、

彼は頭を後ろに反らすと、

大量の血を吐き出しました。

彼の血は噴水のように

天井を染めてから

床に落ちてきました。

四方から驚きの悲鳴が起こりました。

サーナット卿は急いでマントを広げて、

ラティルを覆いました。

 

血の噴水は長く続かず、

暗殺者は

体中の血を使い切ったかのように震え、

泡の混じった血を口に含んで

痙攣していました。

 

ラティルは騎士たちが止めるのを

制止して、

暗殺者の目の前に行きました。

彼は白目をむいていて、

喉からグルグルという音が

聞こえてきました。

 

ロード・・・

ロードを崇め称え・・・

 

血の泡を口に含んだまま

呟いた暗殺者は

命が尽きたのか、頭を垂れました。

 

呪い、呪いです!

 

と一人の騎士が

恐怖に怯えて叫びました。

他の騎士たちは

何も言いませんでしたが、

状況は似たようなものでした。

 

ラティルは、

死亡した暗殺者を見下ろし

 

神官を呼びなさい。

万が一のために、

死体に触れないように。

 

と命じました。

 

騎士たちがいなくなると、

サーナット卿は

血で濡れたマントを持って、

 

念のため、

いったん洗わなければなりません。

 

と告げました。

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◇着替えがない◇

ラティルが血まみれになって

現れると、

侍女たちは大騒ぎをしました。

それでも、ラティルは

まだましな方で、

侍従長と騎士たちは、

さらにひどく、

ラティルにマントを与えた

サーナット卿は

目に余る程赤くなっていました。

 

侍女たちと侍従たちが、

強張った顔で自分を見ているので

サーナット卿は苦笑いをし、

ラティルに

ゆっくり休むように告げて

帰ろうとしました。

 

しかし、ラティルは

サーナット卿を引き止めて

お風呂に入るように指示しました。

 

そんな姿でどこへ行くのですか?

外へ出るや否や、

逮捕されてしまいます。

 

とラティルは笑いながら話しました。

 

サーナット卿は、

血に染まった自分の服を見て、

仕方がないというように頷いてから

部屋の中へ入って来ました。

 

サーナット卿は、

ラティルが先に入るように

勧めましたが、

彼女は、

 

私はそんなに汚れていません。

気持ちが悪いので

湯あみはするけれど、

先に入ってください。

 

と言って、浴室を指差しました。

 

サーナット卿は躊躇いましたが、

彼から垂れている血が

カーペットに落ちる度に、

侍女たちの顔が暗くなったので、

サーナット卿は

急いで浴室の中へ入りました。

 

その間、ラティルは

肘掛け椅子に座り、

暗殺犯が残した最後の言葉について

考えていました。

 

トゥーラ、ロード。

 

犯人はなぜ、

トゥーラの名前を言ったのか。

もしかして犯人はトウーラ?

その確率は?

 

ラティルは、

トゥーラが生きていて、

これらの呪いをかけた

可能性について考え、

首を振りました。

彼は首を切られて死んだので、

あり得ませんでした。

 

もしかして、

トゥーラの支持者たちが

先帝を暗殺したのか?

 

今のところ、その可能性が

一番高いと思いました。

そして自分を皇帝と認めない

トゥーラの支持者たちが、

この自白劇を仕組んだ可能性も

高いと思いました。

生きている時も、死んでからも

本当に腹立たしい、腹違いの兄だと

ラティルは思いました。

 

その時、浴室の扉の開く音がしました。

 

洗い終わりましたか?

 

今度は自分の洗う番だと思い、

ラティルは何も考えず、

首を回したところ、

サーナット卿が

腰にタオルを巻いただけの姿で

もじもじしながら立っていたので、

驚いて椅子から立ち上がりました。

 

どうして何も着ていないのですか?

 

ラティルは、

頭がおかしいという言葉を省略して、

サーナット卿を問い詰めました。

 

彼は、できるだけ

淡々とした振りをしながら、

着替えがなかったと

答えました。

彼の首と耳筋は赤くなっていました。

 

ラティルは、

ようやく自分の犯した間違いに

気付きました。

血に濡れた人を

湯あみさせるのを急ぐあまり、

着替えを用意していませんでした。

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ラティルが寝ている時に、

彼女の耳に

誰かの手が触れているシーン。

マンガを読んだ時、

ラティル自身が触っていたのかと

思いましたが、

原作を読んで、

香水の持ち主の手であることが

わかりました。

その後、ラティルが

しきりに耳を気にしていた理由も

分かりました。

 

どんなに強い人でも、

寝ている時は無防備なので

襲われたら一溜りもありません。

ラティルは、護衛なしでは

ゆっくり

休むこともできないのではないかと

ふと思いました。

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