自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 30話 あらすじ マンガ 31、32、33話 クラインとゲスターの喧嘩を面白がるタッシール

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30話 先帝の暗殺者が捕まりました。

◇暗殺犯の自白◇

警備兵から、

父親の暗殺犯が地下監獄にいることを

聞いたラティルは、

そこへ行くまでの間、

取り調べについてなど、

警備兵に質問を浴びせていましたが、

どうやって捕まえたのか尋ねると、

警備兵は黙りました。

ラティルは立ち止まって、横を向くと、

警備兵は困った顔をして

目を白黒させていました。

 

原則通りに捕まえたのではないと

気付いたラティルは、

同じ質問を繰り返しました。

すると警備兵は、

犯人は自ら名乗り出たと答えました。

 

自首?

 

ラティルは呆れて聞き返しました。

隣で話を聞いていた侍従長

目を丸くしました。

 

皇族の暗殺は、重罪中の重罪で、

一族親戚が全員処刑されたり

奴隷になるかもしれない犯罪で、

その中で最も重い罪が

皇帝の暗殺でした。

 

しかも暴君ではなく

人望の厚い皇帝を暗殺したと

自白するなんて

とんでもないことでした。

殺したとしても、

言い逃れをするものなのに、

自分が皇帝を殺したと白状するなんて

呆れてものも言えませんでした。

 

ラティルは怪しいと思いましたが、

とりあえず行くことにしました。

 

ラティルは、

容疑者が収監されている

監獄の地下2階へ行きました。

犯人は椅子に縛られていました。

あれが、

父親を殺した犯人だと思うと

遠くから、

その姿を見ているだけでも

ラティルは腹が立ちました。

 

犯人に近づくと、

顔がはっきりとわかりました。

自白をしたせいか、

他の凶悪犯のように、

逮捕の過程での負傷はなさそうでした。

取り調べが始まっていないので、

顔も身体も傷ついていませんでした。

 

ラティルは、犯人の目の前に来ると

イライラするよりも、

首を傾げました。

どんな愚かな奴が、

皇帝の暗殺を自白したのかと

思っていたのに、

彼は、皇帝殺害犯に何が起こるか

知っているようで、

彼は恐怖でガタガタ震えていました。

 

それでもラティルは、

できるだけ無表情を維持して、

 

お前が先代陛下を暗殺したと

自白したのか?

 

と尋ねました。

犯人は、やっと目を上げて

ラティルを見ました。

 

彼女はまたもや変だと思いました。

暗殺犯の顔はこういうものだと

決まっているわけではないけれど、

この男の印象は、

暗殺犯のようではありませんでした。

 

ラティルと目が合うと、

男は少し驚いた目をして、

慌てて頷きました。

 

ラティルは看守に目で合図をして、

椅子を持って来させました。

ラティルは椅子に座ると、

それは本当なのかと言うように、

じっと男を見つめました。

彼は、本当に自分がやったと

自信のない声で呟きながら

視線を落としました。

見た目だけでなく、

性格も暗殺犯のようでは

ありませんでした。

 

こんなに自信のない性格で、

数多くの近衛騎士を突き抜けて

皇帝を殺害した?

剣を握ると、性格が豹変する?

 

ラティルは犯人の腕と脚、

肩を見ました。

筋肉は付いているようだけれど、

身のこなしが早そうでは

ありませんでした。

 

ラティルは、

 

ますます疑わしい、

もしかして

暗殺犯を詐称しているのでは?

正気で、それをする人は

いないけれど、

世の中には珍しい人も多い。

世紀の連続殺人鬼を買って出て

絞首刑になった人も

いたかもしれない。

もしかして、真犯人に脅されて

自白したのかもしれない。

皇帝の殺人犯ともなれば、

自分だけでなく一族親戚の命も

取られるので、

どんな脅迫を受ければ、

皇帝の殺人犯だと自供できるのかは

わからないけれど・・・

 

と考えを巡らしました。

 

ラティルの視線が気になったのか

犯人は視線を落としました。

それでも、ラティルは、

彼を穴のあくほど見つめながら、

父親の殺害方法について尋ねました。

 

ラティルの淡々とした声と無表情に

むしろ犯人の首筋に鳥肌が立ちました。

ラティルは瞬きもせず、

犯人を見つめました。

犯人が答えるのをためらっていると、

隣にいた看守が、

犯人の髪をわしづかみにして

持ち上げました。

犯人はナイフで刺したと答えました。

 

ラティルが、刺した場所を尋ねると、

犯人は心臓と答え、

彼女が即死だったのかと尋ねると、

犯人はそうだと答えました。

 

犯人は、

ラティルが父親の死んだ時の話を

平気でしているので

彼女は、本当に

気が狂っていると思いました。

 

けれどもラティルは

不愛想な表情の下で、

忙しく頭を働かせていました。

 

まず暗殺方法。

発表していないので、

一般国民は皇帝の暗殺方法について

知りませんでした。

なぜかわからないけれど、

国民の大多数は皇帝が毒殺されたと

考えていました。

けれども、調査の結果、

暗殺犯が使用したのはナイフで

心臓に一刺しした以外、

傷はありませんでした。

暗殺方法を知っていることから、

全く無関係ではなさそうでした。

 

ラティルは質問を変えて

どうやって痕跡を残さずに、

宮殿内に入り、出て行ったのか

尋ねました。

犯人は、塀を越えた後、

人目を避けて移動したと答えました。

 

ラティルは、

それができるくらい強いのかと

尋ねました。

犯人が返答に困ると、

ラティルは、

 

人目を避けて移動したと言ったけれど、

宮殿内に、どれだけ多くの人がいるか

知っているのか?

 

と尋ねました。

 

犯人は、正門に配置された

警備隊員の数が52名で

3交代だと、正しく答えました。

 

次にラティルは、

寝室に潜り込んだ時、

部屋の中に何人いたか尋ねました。

 

犯人は、誰もいなかったと答えた後で

ラティルの顔色を窺いながら、

寝室ではなく執務室だと呟きました。

 

暗殺方法、警備隊員の数、

交替状況、

罠をしかけても、

かからないことから、

ただ自白をしに来た者ではないことが

明らかでした。

けれども、やはりラティルは

理解できませんでした。

 

ラティルは、犯人に

なぜ自白をしたのかと尋ねた後、

 

皇帝の殺人犯は、

どうなるか知ってる?

いっそのこと

殺して欲しいと懇願するほど

厳しい罰を受ける。

死んでも安らかになれないし、

ひどい場合、家族は処刑、

情けをかけてやったとしも

奴隷になるだろう。

しかし、

裕福な家の奴隷でないことは

断言できる。

家族や親戚がいないと言っても、

そなたが知らない親戚まで

全部、探し出すこともできる。

本当に天涯孤独だとしても

友達や恋人はいるよね。

 

と説明しました。

 

犯人の顔色が真っ青になりました。

 

ラティルは口元を歪めて笑いながら、

 

法によれば、

皇帝殺害と反逆にのみ

連座制が適用される。

恋人や友達は、

その適用範囲外だけれど、

関係者として処罰されることもある。

 

と言いました。

 

犯人の顔は、

血が一滴も残らないくらい

真っ青になりました。

視線を落とし、

まともに話の出来ない男を見つめ、

ラティルは、

 

これらすべてを甘んじて受け入れ、

なぜ自白をしたのか?

私は、これが気になります。

 

と言いました。

 

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40分ほど、

犯人を取り調べたラティルは、

牢屋の外へ出ると、

 

犯人の手を緩く縛り、

自分で牢屋の扉を開けて

逃げられるよう、

誘導してみてください。

 

と指示ました。

後から付いてきた

侍従長とサーナット卿は驚きました。

 

ラティルは、

 

あの男は

真犯人ではないと思うけれど、

あれだけ、状況を知っているなら、

真犯人を知っているようだ。

 

と言いました。

 

ところが、

ラティルが指示を出しながら、

執務室へ戻っている時、

急いでやって来た秘書が

息を切らしながら、

クラインがゲスターの侍従に

暴行を働いていると

知らせに来ました。

 

ラティルは、暗殺犯の自白を聞く前に、

ゲスターとクラインが

争っていたことを思い出しました。

どちらの肩も持ちたくなかったので、

とりあえず、事件を終わらせるように

指示して、

急いで、その場を去りましたが・・・

 

ラティルは、

ゲスターがクラインに

水をかけた事件のせいかと尋ねると、

騎士は首を振り、

今度はゲスターが散歩中に、

どこかで水をかけられたので、

それを見たゲスターの侍従が、

クラインの仕業だと抗議をしに行ったと

答えました。

 

ラティルは唸り声を上げて、

ハーレムに走りました。

放っておいても、

勝手に暗闘が繰り広げられると

思っていましたが、

堂々と拳を振るうことは

想定外でした。

 

ラティルはクラインの部屋へ行くと、

扉が開いていて、

その前に、人々が

心配そうに集まっていました。

それなのに、集まって来た人の中で

側室はタッシールだけで、

彼は喧嘩の現場を

興味深そうに、ニヤニヤしながら、

覗き込んでいました。

 

ラティルは、

 

誰かさんの副業が

暗殺者とは思えない。

あれを見て、喜んでいるのか。

 

と思いました。

 

ラティルを見ると、

人々は二手に分かれて

道を開けました。

クラインの部屋の中へ入ると

ゲスターの侍従は床に

ひっくり返っていて、

その隣でクラインは

侍従の口を無理矢理開けて

水を注いでいました。

 

ラティルはクラインの名前を

静かに呼びました。

クラインはグラスを置いて

後ろに下がりました。

何がそんなに悔しいのか、

彼は怒りで

顔が真っ赤になっていました。

そして、ラティルと目が合うと

クラインは、ゲスターの侍従が

自分を侮辱したと訴えました。

ラティルはアンパンのように

顔が膨れている

侍従の顔を見ました。

 

するとゲスターが駆け付け、

ラティルの前に跪いて許しを請うと

泣きながら、

自分の侍従を抱きしめました。

そして、トゥーリが怒って

クラインに

ひどいことを言ったようだと

弁解しました。

 

ゲスターは、

自分の侍従が一方的に

暴行されたにもかかわらず、

クラインの肩を持ったので、

その善良な心と

哀れな姿を見た見物人たちは

嘆きました。

クラインは顔を真っ赤にして

ゲスターを睨みつけました。

 

事情は騎士から

聞いてはいたものの、

本人たちを通じて、

話を聞く必要があったので、

ラティルは、クラインに

どうしたのかと尋ねました。

 

クラインは拳を握りしめて

歯ぎしりをしながら、

 

誰かが2階から、

その者に水をかけたけれど、

トゥーリとかいう侍従が

俺を訪ねて来て、

俺がやったと侮辱的に問い詰めた。

 

と訴えました。

 

ラティルは、

トゥーリが何と言ったのかと

尋ねると、クラインは

 

俺のように気性の激しい奴は、

すぐに陛下に捨てられるとか、

カリセン出身だから、

乱暴なんだとか、

脳なしだと噂があったけど

その通りだとか、

あらゆる暴言を浴びせられました。

 

と言いました。

 

しかし、ゲスターは

トゥーリは、

そんなことを言うはずがないと

反論しました。

 

それを聞いたクラインは

 

お前のトゥーリが

そう言ったんだ。

 

と反論しました。

 

本当に侍従が暴言を浴びせていたら

クラインが怒るのも当然でした。

普通は、直接怒りをぶつけるより、

権力で罰を下すところですが。

問題は、実際に侍従が

酷いことを言ったとしても

彼が認めるはずがないので、

クラインの言葉を

証明しようがありませんでした。

 

ラティルはゲスターに

 

なぜ、あなたの侍従は

あなたに水をかけたのは

クラインだと言ったのですか?

 

と尋ねました。

 

ゲスターの代わりに、

疲労困憊していたトゥーリが

辛うじて身を起こして

 

1時間も経たない前に、

ゲスター様が誤って

クライン殿下に水をかけたことで

大騒ぎされました。

状況から考えて

クライン殿下しかいません。

 

と説明しました。

 

クラインは、

自分はずっとここにいたと

すぐに反論しました。

 

けれども、トゥーリは

アクシアンを睨みつけながら

水をかけるのは

他の人でもできると言いました。

 

それは本当かとラティルが尋ねると

クラインは否定しましたが、

しばらく躊躇った後、

復讐するつもりだったけれど

実行する前だったと打ち明けました。

 

そんなことをするつもりだったの?

 

とラティルがクラインを問い詰めると

彼は、

 

少し。

 

と答えました。

ラティルがぽかんと口を開けて

クラインを見つめたので

彼は眉をしかめて

 

その者は、

明らかにこちらに水をかけて来た。

 

とブツブツ言いました。

 

側室たちの争いは、

適当に彼らだけにやらせておけば良いと

思っていましたが、

意外にも間に入ることとなり

ラティルは頭が痛くなりました。

 

あまりにも性格が

個性的だからなのか、

水面下の暗闘ではなく、

最初から面と向かって

暴力を振るうなんて・・・

 

ラティルは

 

両方とも言い分が違うけれど、

私が聞いたところ、

どちらの話ももっともらしい。

あなたがたのうち、

心証ではなく物証で

行動した人はいない?

 

とゲスターとクラインに

尋ねました。

2人とも答えず静かになりました。

 

ラティルは、

 

このまま水に流すか、

あるいは、

クラインはゲスターの侍従を

殴ったことで、

ゲスターの侍従は

クラインを侮辱したことで

罰を受ける。

このどちらかを選びなさい。

 

と命じました。

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大の大人がする喧嘩では

ないと思いつつも、

ライバル同士の男たちが

同じ所で暮らしていたら、

ストレスがたまり

喧嘩をしても仕方がないのかなと

思います。

 

ラティルが指摘しているように、

クラインは皇子なのだから、

侮辱されたら、

権力で罰することができたのに

そう考える前に

先に手が出てしまったのでしょうね。

 

病弱なゲスターは、

ラスタみたいに

自分の可愛さを武器にして、

自分自身を守ってきたように

思います。

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