自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作89話 マンガ 96話、98話 あらすじ ヒュアツィンテからの手紙を横取りした人

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

89話 ラティルが気になっている母親の言葉とは・・・

◇愛を壊した人◇

ラティルは、

こめかみを押さえながら、

母親の話を最大限、

思い出そうとしました。

幸いにも、

非常に衝撃を受けた話や

それを聞いた時の

悔しい気持ちまで、ありありと

思い浮かべることができました。

 

お兄様は、

なぜ私を皇太女になるように

したのですか?

最初に、私を皇太女に推したのも

お兄様ではないですか!

あの時から、

こんなことを企てていたのですか?

 

あなたが皇太女の座に就くときは

ロード候補だと

確信できなかったって。

 

今もロードだと確信できないと

言いながら、

ロード候補だと確信することが

できなかったというのは

どういうことですか?

 

レアンが大賢者の弟子になり、

神殿に行ってから

ロードの予兆が何なのか

しっかり聞いて、

あなたがロードになる

可能性が高いと

思うようになりました。

 

あの時も、この部分を

おかしいと思いました。

皇太女の座に就くときは、

ロード候補だと確信できない状態で、

あの時は、ロードだと

確信できない状態でした。

似ているように聞こえるけれど、

前者の時、レアンは

ラティルが皇帝の座に就くように、

皇位を譲り、

後者の時、

レアンは国のためだと言って

全てを奪いました。

 

ラティルは、

 

あなたみたい。

 

と言うと、ヒュアツィンテは

自分がラティルに送った手紙を

横取りしたのが?と尋ねました。

ラティルは、突然立ち止まり、

ぼんやり考え込むと、

震える声で

 

そうではなくて。

 

と呟いたので、

ヒュアツィンテは心配そうに

ラティルを見ました。

彼女は横を向くと、

ヒュアツィンテの灰色の瞳を見つめ

兄が自分と勘違いしたのは

あなただったと言いました。

ヒュアツィンテは

眉をひそめました。

 

レアンが、

自分とラティルのことを

勘違いするくらい、

自分たちは紛らわしいほど

似ているのかと

ヒュアツィンテは尋ねました。

ラティルは、

ずっとくっついていたと

答えました。

 

ヒュアツィンテは、

正確な事情を知らないため、

ラティルが何を言っているのか

理解できませんでしたが、

ラティルが何かを思い浮かべ

苦しんでいて、

それにレアンが関係していることに

気付きました。

 

ラティルは、

本当に気が狂いそうだ。

いつから、レアンが

準備していたのかと思い、

拳を握りしめ、唇を噛みました。

肩をブルブル震わせながら

目をギュッと閉じました。

 

レアンが知ることになった

ロードの条件は何なのか・・・

そのくせ、ヒュアツィンテが

私を裏切ったと言って

あんなに怒ったの?

ヒュアツィンテのせいで

傷ついた私を慰めたの?

自分が、

ヒュアツィンテと私のつながりを

切っておいて。

 

ラティルは、

ヒュアツィンテからの手紙を

横取りしたのは

レアンだと言いました。

 

まだ確実ではないけれど、

そんなことができるのは

レアンだけでした。

ヒュアツィンテの手紙が

横取りされた時は、

レアンが皇太子でした。

ラティルは身分が高くても

平凡な皇女でした。

レアンなら、

手紙を引き抜く力も隠す力も

ありました。

隠さなければいけない

理由もありました。

 

私がロードでも、

ヒュアツィンテがロードでも、

兄は、

私たちが結婚できないように

したかったはず。

 

ヒュアツィンテがロードなら

妹のために。

ラティルがロードなら、

自分の領域内に置いて

観察するために。

 

ラティルは手のひらで

涙を拭いながら、

ヒュアツィンテを見ると、

彼が今まで

一度も見せたことのない

表情をしていたので、

ぎょっとしました。

口元が固くなり、

瞼はプルプル震え、

ラティルを見る度に

夕方の雲のように

温かった灰色の瞳は

嵐を呼び込んでいるかのように

危うくなっていました。

 

ラティルは、

彼に何と言っていいかわからなくて、

口を閉じたり開いたりを

繰り返しました。

 

もしも、

ヒュアツィンテと自分が

ずっと連絡を取れていたら

どうなっていただろうか。

自分は父に頼んで、

ヒュアツィンテを後援する、

軍隊を送ったかもしれないし、

彼は、

ダガ公爵の力が必要だと言って

自分に謝罪し、

別れたかもしれない。

けれども、もう少し

気持ちの整理がついた状態で

別れられたかもしれない。

いずれにせよ、

数年ぶりに伝え聞いたのが

ヒュアツィンテの結婚の

知らせよりは

ましだったと思いました。

 

とんでもない奴だ。

 

f:id:myuieri:20220226160445j:plain

◇タッシールからの手紙◇

悪い知らせの後には

良い知らせが待っていました。

部屋へ戻ると、

黒林の暗殺者が手紙を持って

ラティルを待っていました。

 

氷と筋肉も真実を知っています。

(実は筋肉は知りませんでしたが、

 私が教えました。

 加算点をお願いします。)

偽者が、カレイ様の漁場に

関心を持たなくなるようにします。

別に指示すべきことがあれば

教えてください。会いたいです。

 

ラティルは

手紙をぼんやりと見ていると

黒林の暗殺者は、

手紙が紛失する可能性を考え、

名前は全て暗号で書かれていると

素早く説明しました。

 

氷はラナムン、筋肉は大神官。

漁場は皇座?

ところで、どうして私が

カレイなの?

 

ラティルが目を細めると

暗殺者は訳もなく気後れし

カルレインの顔色を窺いました。

以前、彼を襲いに来た時に、

ひどい目に会ったようでした。

 

暗殺者は

カレイ様・・・と声をかけると

ラティルがジロリと見たので

彼は身をすくめましたが、

すぐに、

返事も暗号で書いて欲しいと

頭から言われたと伝えました。

 

ラティルは、わかったと

返事をすると、

素早く返事を書きました。

 

こちらにも、

助けてくれる人が2人います。

合図をしてくれれば、

そちらへ連れて行きます。

私と偽者が対立できる場所を

作ってください。

馬車ズボン

f:id:myuieri:20210703180127j:plain

◇ドレス◇

その後、ラティルは

タッシールからの

準備が済んだという連絡を

待ちながら、

毎日、カレンダーに

×印を書いていきました。

 

ここにいると、

ヒュアツィンテに関する話が

聞こえてくるので大変でした。

以前は、

ただ恨みさえすれば良かったけれど

今では、2人の間に

兄の策略が挟まっていることを

知ってしまったため、

さらに複雑になりました。

おまけに、アイニは

依然として周期的に

カルレインを訪ねて来て、

自分が分からないのかと聞きました。

これらすべてが複雑だったので、

ラティルは急いで宮殿に

戻りたいと思いました。

 

前日、

ラトラシル皇帝の最側近護衛騎士が

黒魔術師の仲間であることが発覚し

追い出されたという話を

伝え聞きました。

サーナット卿のことだと思いました。

自分の命を守れるくらい

実力のある人だけれど、

早く自分が本来の場所に戻らないと

彼も危険になるはずでした。

 

侍従長

真実を知っているのだろうか。

知っていながら

レアンを助けるのだろうか。

それとも・・・

 

その時、誰かが扉を叩きました。

どこか行くところがあると言って

しばらく席を外していた

カルレインが

戻って来たと思いました。

ラティルは急いでドアに駆け寄り

どなた様ですかと尋ねました。

ところが、喜んで扉を開けたところ、

やって来たのは

ルイスがよく使う小間使いでした。

3日前に、

ルイスがドレスを選ぼうと

ラティルを呼びましたが、

その時に来たのも、

この小間使いでした。

彼女は、ルイスがラティルに貸す

ドレスを持って来ていました。

ドレスは、

ラティルのサイズに合わせて

直してあり、

パーティが終わったら、

ゆっくり返してくれれば

良いとのこと。

 

ルイスは、良い意図で

ドレスを貸したはずはないので、

ラティルはドレスを受取ると

ピンが刺さっていないか、

破れたり、

剥がれているところはないか

2時間かけて丁寧に調べましたが、

問題はなく、デザインも、

ラティルが選んだ無難なままでした。

 

本当に謝ろうと思って、

ドレスを貸してくれたのだろうか。

 

違和感を覚えつつも、

ラティルは

ドレスがしわにならないように、

ベッドの上に広げました。

 

パーティは2日後でした。

その前に、

タッシールからの連絡が

来ればいいと思いましたが、

連絡が来るのは

パーティが終わってからだと

思いました。

f:id:myuieri:20220226171222j:plain

◇パーティの前◇

ラティルの予想通り、2日後、

タッシールが送った人は

まだ到着していませんでしたが、

祭りが始まりました。

 

ラティルは、

本当に他国のパーティに、

この姿で

出席したくありませんでした。

しかし、ヒュアツィンテの客で、

客用の部屋に

留まっている女性の話は

至る所に広まった後なので、

むしろ一度姿を見せて

好奇心を沈める方がましでした。

カルレインは

顔の2/3が隠れる仮面を付けて

ヒュアツィンテに、

よく話をしておいたかと尋ねました。

ラティルは、パーティの時に

自分の近くにも来ないように

言ってあると答えました。

 

ラティルは何度も鏡を見ながら、

膝の上から

内側に巻き込まれようとする

ドレスの裾を

たくし上げて広げました。

 

パーティの間、

ヒュアツィンテが

自分に関心のない姿を見せれば

変な噂は、ぱっと消えるだろうと

ラティルが言うと、

カルレインは、自分が

彼女の隣にずっといれば、

噂はもっと減るだろうと

言いました。

しかし、アイニ皇后が

近づいて来て、

悲しそうな目で見たら、

今度は別の噂が立つと

ラティルは言いました。

 

そうでなくても、

アイニは1日に1度ずつ、

ここを訪ねて来るので、

最近は、

サディとヒュアツィンテについての

噂だけでなく、

ダガ公爵の勢力が大きいため、

公に噂が広がることはないものの、

カルレインとアイニについての噂も

少しずつ広がっていました。

最近、カルレインが

他の用事で

席を外す回数が増えたのは、

アイニを避けるためのようでした。

皇后が尋ねて来て

会うのを拒否することはできないので

最初から他の所へ隠れるためでした。

 

カルレインは、自分のそばに

必ず付いているように、

そうすれば良いと言いました。

ラティルも、一緒にいようと

言いました。

f:id:myuieri:20210619161620j:plain

白いドレスの女

パーティの間、

ずっと2人だけでいて、

他の人たちが

誤解する隙を与えないようにしようと

カルレインと約束した後、

2人は、わざわざ、

大勢の人が駆け付ける時間に合わせて

パーティ会場に入りました。

しかし、そこまでしたにもかかわらず

侍従が2人を

ヒュアツィンテ陛下のお客様と

紹介すると、人々の視線が

一気に2人に集まりました。

彼らは意地悪な好奇心に満ちた視線や

探るような目で、

ラティルとカルレインを

一つ一つ調べていましたが、

2人は腕を組んで、

ホールの片側を歩いて行きました。

それでも、約束通り、

ヒュアツィンテは

自分たちの所へ来なかったし、

アイニも、人の目を気にして、

近づいて来ませんでした。

30分くらい経つと、

ラティルは少し警戒を緩め、

カルレインと色々な話を始めました。

 

それでも、ここまで来たのだから

美味しい物を

お腹いっぱい食べなければ。

 

そのように安心していた時、

隣を通った人が、

ラティルのスカートの裾を

力を入れて踏みました。

ラティルは、

横に移動しましたが無駄でした。

一度力強く踏んだだけなのに、

スカートの裾が

一度にプチプチと切れて

足首が隠れるドレスが

膝上まで見える程、短くなると

一瞬、辺りがシーンとなりました。

 

ラティルは反射的に

アイニの侍女たちを見ました。

ラティルを見ていたルイスは

にっこり笑い、手を上げると

憎たらし気に

挨拶するように振りました。

 

突然、ドレスを

貸してくれると言ったのは、

こういうことだったのか。

タッシールは自分が着るために

このような服を開発したくて

一生懸命研究していたので、

十分可能なことでした。

 

最初は驚いていた貴族たちが、

 

あんな風にヒュアツィンテ陛下を

誘惑したようだ。

 

いきなり足を出すなんて軽薄だ。

 

みなさん、よく見ておいてください。

あれが陛下を虜にした脚です。

 

と、くすくす笑いながら

軽薄な言葉を投げかけ、

笑い出すと

ラティルは、拳を握りました。

こみ上げてくる怒りで

目の前が真っ白になるような

気持ちがしました。

あまりに腹が立ったので、

頭の中から、

何か抜け出た感じがしました。

ラティルは、

それは理性だと思いました。

 

しかし、ラティルが

完全な怒りに浸る直前、

おびただしい悲鳴と共に、

恐怖に怯えた貴族の男女が、

窓を壊して

慌ててホールの中へ入ってきました。

人々の視線がそちらへ移ると、

ラティルも一緒にそちらを見ました。

彼女は怒りを忘れて

目を大きく開きました。

血が点々と付いた白いドレス姿の女。

誰が見ても死体だと思う、

その女性が大きな斧を持って

窓から入ってきました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

レアンは、本当に

ヒュアツィンテが

ロードかもしれないと

思っていたのでしょうか。

子供の頃、

神殿に呼ばれた人たちが

ロード候補者なのではないかと

思うのですが、

その中にヒュアツィンテが

入っていたという記述は

今まで、出てきていませんし、

ロードは生まれる日が

決まっていると思うので

レアンはヒュアツィンテを

ロード候補者と

考えていなかったように

思うのですが・・・

でも、レアンが本当に

ラティルが考えている通りの人なら、

ずっと兄に騙されていたラティルが

可哀そうでなりません。

 

 

 

 

f:id:myuieri:20210206060839j:plain