自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 367話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タリウムへカルレインを探しに行くアニャ

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

367話 ドミスはアイニを窓から外へ放り投げました。

◇記憶で見た顔◇

窓ガラスが割れる音を聞くや否や、

ヒュアツィンテは飛び起きて

そちらへ駆けつけましたが、

それより先にアニャが

窓から放り出されたアイニを

抱きしめました。

ドミスを見て驚くや否や、

窓から投げ出されたアイニは、

アニャに抱かれて

無事に地面に着地したことにも

気づいていませんでした。

 

驚いたアイニは、

自分を抱いている女性が誰なのか

どもりながら尋ねましたが、

彼女の顔を、

ドミスの記憶の中で見たことを

思い出しました。

アイニは、「アニャさん?」と

確認しました。

◇人間ではない◇

一方、ヒュアツィンテは

アイニを助けようとして走っている時に

ドミスに捕まったせいで、

アイニが無事であるかどうかも

確認できませんでした。

 

ヒュアツィンテは、

ドミスを振り切ろうとしましたが、

彼女の力は驚くほど強く、

ほとんど怪力レベルでした。

ヒュアツィンテが驚いて

ドミスを見つめると、

彼女は、にやりと笑いながら

カルレインの居場所を尋ねました。

 

その名前を聞くや否や

思い浮かぶ顔がありましたが、

ヒュアツィンテは怒ったふりをして

そのような名前の人は

1人や2人ではないと

無愛想に答えました。

 

しかし、ドミスが、

そのような名前のヒュアツィンテの男は

1人しかいないだろうと言うと、

ヒュアツィンテは

表情管理をするのが難しくなり、

一瞬、表情を崩して、

何を言っているのかと問い返すと、

ドミスは、

ヒュアツィンテの側室あるいは恋人で、

そのような名の人がいるはずだ。

もしかして、仮名を

使っているかもしれないと

聞いて来たので、

ヒュアツィンテの表情が

険悪になりました。

 

彼は、断固たる声で

自分は男を側室に置いた過去も

置く気も置く予定もないと

返事をしました。

誰が見ても、彼が

本気で言っていることが分かりました。

 

ドミスは眉をひそめて、

確かに、カルレインは

側室をしていると聞いたのにと

呟くと、ヒュアツィンテは、

この女性が誰を探しているのか

すぐに気づきましたが、

それを顔に出さないように

気を付けました。

そんなことをすれば、

この狂った女が誰の所へ行くか

明らかだからでした。

 

ドミスは首を傾げていましたが、

やがて表情から

感情が抜けたようになり、

無生物を見る目つきで

ヒュアツィンテを眺めました。

彼への用事は済んだので

彼の命を奪うか、生かしておくか

悩んでいる表情でした。

 

ヒュアツィンテは

後ろに手を伸ばして、

大神官のお守りをそっと取りました。

あれだけの怪力を出すのは

絶対に人間ではないと思ったので、

お守りを付ければ

効果があると思ったからでした。

 

しかし、ヒュアツィンテとドミスが

行動を開始する前に、

下から大きな音が

先に聞こえてきました。

ドミスはヒュアツィンテの腕を離し、

あっという間に

窓の下に飛び降りました。

 

ヒュアツィンテは、

ベッドに倒れ込むように座りましたが

アイニが窓の下にいることを思い出し、

慌てて立ち上がると、

「誰かいないか!」と叫びました。

◇アニャの混乱◇

窓の下に飛び降りたドミスは

周りを見回しました。

割れたガラスの破片が

地面に散らばっていましたが、

死んでいるはずの女性が

見当たらなかったので、

ドミスはため息をつき、

アニャに、

なぜ、助けたのかと尋ねました。

 

彼女は、

騒ぎ立てないように。

宮殿の真ん中で人の命を奪えば

問題になると答えました。

 

ドミスは膨れっ面をして、

自分が命を奪おうととした

あの女性は対抗者の転生だと

言いました。

アニャは、なぜドミスが

それを知っているのかと尋ねました。

ドミスは、

盟約のおかげなのか、

そのように感じたと答えました。

 

盟約を交わせば、

そんなことも分かるのかと、

アニャは目をぱちくりさせましたが、

あの女性が対抗者の転生であれ

対抗者本人であれ、ドミスが

その女性の命を奪う理由はないと

ドミスを諭しましたが、

彼女の考えは違うようで、

唇を尖らせ、

「気に入らない」という表情を

隠そうとしませんでした。

 

アニャが戸惑いの表情で

ドミスを見つめていると、

彼女は、少し寛容な声で、

新しいロードが現れたら

あの女性の息の根を止める。

新しいロードが現れなければ、

あの女性に手を出さないと

言いました。

アニャは、ドミスが口を開くたびに

ますます混乱に陥りました。

新しいロードが現れたら、

対抗者の命を奪う?

そうなれば、

ロードの世界になるのに、

それはドミスが望んだことでは

ないのか。

それよりドミスがロードなのに、

なぜしきりに

新しいロードが現れるかもしれないと

思っているのか。

盟約が破れた副作用なのか。

それとも、

500年間閉じ込められていた

副作用なのか。

それに、ドミスの性格が

かなり変わったようだけれど。

 

そうしているうちに、

周りが騒がしくなり始め、

人々が押し寄せる音がし、

窓辺に光が一つ二つ灯り始めました。

 

アニャは、

とりあえず宮殿を出ようと

ドミスを促しました。

彼女の性格の問題は

宮殿を出てから話し合えばいいと

思いました。

 

もしかして、ドミスが

宮殿を出ないと言い張り、

また暴れるのではないかと

心配しましたが、

そうはなりませんでした。

 

宮殿を出ると、

ドミスは通りすがりの人を捕まえ、

カリセンの皇帝は全部で何人いるのかと

尋ねました。

 

皇帝は1人しかいないという

答えに、ドミスは納得せず、

同じ質問を繰り返すと、

その人は、3回目に、

他の国の皇帝も含めてなら

2人いると答えました。

 

ドミスは明るく笑いながら、

彼は、どこの皇帝かと尋ねると

通行人は、

ドミスがタリウムの皇帝を

知らないことに驚きましたが、

もう1人はタリウムの皇帝で、

男の側室でハーレムを満たした

最初の女帝だと教えました。

 

ドミスは満足そうに笑い、

自分たちが探していた皇帝は、

きっと彼女だとアニャに告げると、

すぐに首都の出口に向かいました。

そして、早くタリウムへ行って、

カルレインを探さなければならないと

言いましたが、数歩も進まないうちに

ドミスは突然ふらふらしました。

身体がうまく動かないようでした。

 

アニャはドミスを抱きかかえて、

近くの旅館へ連れて行きました。

ドミスは焦って、

こんなことをしている時間はないと

言いましたが、

アニャは首を横に振り、

500年ぶりに無理して走り回って、

体が大丈夫なはずがない。

とりあえず休むように。

カルレインは自分が連れて来ると

言いました。

 

それでも、ドミスは

行きたがりましたが、アニャは

カルレインと会った時に

動けなくて眠っていてもいいのかと

聞きました。

 

ドミスは唇をかみしめ、

最終的にアニャの提案を

受け入れました。

 

アニャは安堵して、旅館の従業員に

3回の食事は、部屋の前に

持って来て欲しいと頼んだ後、

ドミスを置いて、

すぐにタリウムへ出発しました。 

◇変な感情◇

椅子に座っているアイニの心臓は、

いつもより速いスピードで

鼓動していました。 

いつものように

ヒュアツィンテを見に行っただけなのに

なぜ攻撃されたのか。

しかも攻撃を浴びせたあの人は

確かにドミスだった。

助けてくれた人は、

ドミスと行動を共にしていた

姉同様のアニャでした。

 

しかし、

彼女たちは500年前の人々なので

大都市の宮殿の真ん中に現れて、

このような騒ぎを

起こすはずがありませんでした。

 

その時、遠くない所で

ざわめく音がしました。

椅子に座って診療を受けていたアイニは

そちらへ首を向けると、

螺旋状の階段を、

ヒュアツィンテが降りて来ていました。

 

アイニも他の人々も皆、

ゾンビになりかけて、

眠りについていた皇帝が

無事に目覚めたので、

驚いていました。

 

お守りを付けて

寝ていたのではないか。

ゾンビに噛まれたのではないか。

普通に見えると、

ヒュアツィンテは人々から

矢継ぎ早に質問を浴びせられましたが

彼は返事を避け、

侵入者二人の似顔絵を描け。

特に赤毛の方は危険だと、

すぐに指示をしました。

 

皇帝は少しも混乱していないし、

窓の外に落ちた皇后より

落ち着いて見えたので、人々は、

皇帝が目覚めたばかりではないことに

気づきました。

 

ヒュアツィンテは、

どちらか一方、あるいは両方とも

人間ではないかもしれないので

注意しなければならないと

付け加えました。

 

それからしばらくして、

空き部屋に閉じ込められていた

下女も発見され、彼女が加わることで

似顔絵を描くことは、

一層、容易になりました。

彼女の証言は、

ヒュアツィンテが経験した内容と

違いはありませんでした。


ヒュアツィンテは

彼が眠っているふりをしている間、

そばで何も言わずに

用事を済ませていた人たちに

素早く目配せし、

腹心たちは機敏に動きました。


アイニはその姿を見て

自分のつま先を見下ろしました。

ヒュアツィンテが突然起きて

驚いたのは確かでしたが、

カルレインの名前を聞き、

ドミスの顔をした女性を

思い浮かべると

心臓がとても速く鼓動しました。

 

最初はとても驚いたため、

気づかなかったけれど、

あの女性のことを考えれば考えるほど

変な気分になりました。

あの女性の息の根を止めることで

自分が完全になる。

なぜかは分からないけれど、

そんな気がしました。

◇皇配にふさわしい人◇

その頃、ラティルは

聖騎士団長3人と、

ぶつぶつ文句を言うクラインを送り出し

ようやく心が少し落ち着き、

タッシールのことを

じっくり考えました。

 

間もなく、ラティルは、

タッシールに対して申し訳ない感情が

波のように押し寄せてきました。

考えてみれば、

タッシールを呼ぶのも訪ねるのも、

彼がラティルを訪れるのも

いつも仕事のためでした。

 

これでは、皇帝と側室ではなく、

ただの上司と部下だと

反省したラティルは、翌日の午前、

会議と急な業務を終えるや否や、

タッシールを訪ねてみました。

 

彼は机に座っていて、

ラティルが部屋に入って来ると

戸惑いながらも、

いつものように狐のように笑い、

頼まれた仕事はまだ終わっていないと

言いました。

その言葉に、

ラティルの良心は痛みました。

 

彼女は何も言えずに

口を尖らせましたが、

机の上に山のように積み重ねられた

書類を見て、タッシールは、

いつもこうしているのかと

尋ねました。

 

ヘイレンは、

ラティルの表情と状況を分析し、

タイミングを見計らって、

タッシールは仕事ばかりしているので

ほとんど眠れなくて心配だ。

最近、目の下のクマが

さらに濃くなったと

大袈裟に話しました。

 

ラティルが困った顔で

タッシールを見ていると、

彼は口角を上げ、

からかうようにラティルを抱き締め

躍る振りをしながら、彼女に

どうしたのかと尋ねました。

ラティルは彼を捕まえて

すぐにベッドへ連れて行き、

寝かせました。 

 

戸惑うタッシールの隣に、

ラティルは腕を組んで横になり、

自分が寝かしつけるので、

目を閉じて一眠りするよう

命じました。

 

今寝るのかと、

タッシールは笑いましたが、

ラティルは、

一眠りしてから美味しい物を食べよう。

30分でもいいので寝なさいと

命令しました。

ヘイレンは、すぐに空気を読んで

外に出ました。

 

タッシールは

全然眠くありませんでしたが、

ラティルが目をぎょろっとさせて

見ているので、渋々目を閉じました。

ラティルは彼を

トントンと叩きながら

子守唄を歌いました。

タッシールは、

ラティルは歌が下手だ。

音程がずれているので

目が覚めてしまうと

文句を言いましたが、

ラティルは、

自分にもできないことがある。

その方が人間味があると

言い返しました。

 

タッシールは、

自分が選曲をしたいと訴えましたが

ラティルは、しきりに文句を言う

タッシールの額を

痛くない程度に叩き、

「寝なさい」と命令しました。

 

タッシールは魔法にかかったように

大人しくなりました。

ラティルは

眠っているふりをする

その姿をじっと見つめ、

小さくため息をつきました。

 

やはり、皇配にふさわしいのは

タッシールのようだけれど、

彼が皇配になれば、貴族たちが

じっとしていないだろうし、

何をしようとしても、

事あるごとに騒ぎ立てて、

むしろ、彼は、

もっと疲れるのではないかと

悩みました。

◇アニャの驚き◇

その頃、アニャは

一晩中一生懸命走って

ついにタリウムの首都に到着しました。

カリセンでいきなり宮殿に入り、

事が拗れたことを思い出したアニャは

今回は事前調査をしてから、

宮殿に行くことにしました。

人々が側室の名前を

全て知っているわけではないけれど

有名な側室であれば、

名前が知られていると思いました。

 

アニャは通りかかった人に、

カルレインという側室について

知っているかと尋ねると、

その人は、からからと笑いながら、

全部見たし、投票も済ませたし、

自分の投票した人が

1位になって気分がいいからと言って

脇に挟んでいた雑誌を

アニャに差し出しました。

 

投票って何なのか。

その人はそのまま行ってしまったので

アニャは首を傾げながら

雑誌を広げて、

パラパラとめくりました。

 

カルレインの話を聞いたのに、

なぜ雑誌を寄こしたのかと

アニャは不思議に思いましたが、

「皇帝陛下の側室ランキング!」の

コーナーがアニャの目に留まりました。

そこには、美しい男性側室の名前と

小さな肖像画

人気投票と推定されるランキングが

掲載されていました。


500年間で世の中が大きく変わったと

アニャは驚いていると、

各側室の隣に載っている、

いくつかのゴシップ記事を見て

さらに驚きました。

このようなニュースが

雑誌に載ってもいいのかと

心が揺れ動きました。

そして、肖像画の一つが

カルレインに似ていて、

名前もカルレインだと気づくと、

さらに驚きました。

 

しかも、カルレインの順位が1位で

その隣に書かれた

 

「陛下の愛らしい狼。

ひたすら一人にだけ優しくなる

セクシー傭兵王」

 

というフレーズに耐えられず、

雑誌を覆いました。

カルレインは、

頑張って生きていると

アニャは思いました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

大神官に治療してもらった

ヒュアツィンテが

どのように目覚めるのか

気になっていたのですが、

アイニが窓から放り投げられるという

とんでもない事態が起こったために

ヒュアツィンテが

起きざるを得ない状況になるとは

想像もしていませんでしたし

しかも、そこにドミスとアニャが

絡んでくることも想定外でした。

 

ゴシップ誌の側室ランキングも

単に話を面白くするためでなく、

要所要所で

重要な役割を果たしているのにも

感心しています。

 

ようやく、ラティルは

タッシールとの関係が

上司と部下のようであることに

気づきましたが、ラティルが

彼から安らぎを得ているということは

タッシールは、仕事の話をしながらも

ラティルに対して

思いやりを示しているのではないかと

思います。

彼が皇配に適していると思うなら

夫として、

彼をもっと大事にして欲しいです。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain