自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作92話 あらすじ マンガ 101話 カルレインに執着するアイニ

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

92話 ようやく、ラティルがタリウムへ帰る日がやって来ました。

◇一緒にタリウムへ◇

突然のゾンビ事件の後なので、

ヒュアツィンテが直接、

タリウムへ来るのは

無理だと思っていたラティルでしたが、

意外にも、彼は大丈夫だと言いました。

 

申し訳なく思う気持ちも、

過度に感謝する必要もない。

レアンに恨みができた。

彼を防ぐのは自分の復讐でもあると言う

ヒュアツィンテに、ラティルは

彼が席を外している間の

心配をしましたが、

むしろ今は、自分が席を外しても、

ダガ公爵は動けないと言いました。

ラティルは、

 

それならいいのだけど。

 

と答えました。

f:id:myuieri:20210816044644j:plain

◇聞けないこと◇

タリウムへ行くための

使節団が編成され、

そのための準備が始まりました。

 

ヒュアツィンテは、表向きは、

「サディを送って

 助けてくれたことへの御礼のため」に

タリウムに行くことになる。

タリウムでは、「サディって誰?」と

戸惑いながらも、

あえてカリセンの皇帝を

追い出すことはできない。

事が起こる前に、

ラティルが「サディ」という特使を

送ったかどうか分からない

母と兄も同様だと

ラティルは考えました。

 

ラティルはテラスに立ち

外でせわしく動いている人たちや

ますます華やかになっていく馬車を

眺めていました。

すると、

 

楽しみですね。

 

と声を掛けられたので、

驚いて後ろを振り向きました。

カルレインがそばに来ていました。

 

ラティルは、

カルレインが気配を消し過ぎると

文句を言いました。

カルレインはラティルのそばに並び、

彼女が見ていた光景を眺めました。

 

カルレインは、

 

これで帰ったら、

2人で旅に出ることはないでしょう。

 

と言いました。

 

もしかして寂しいのかと

ラティルは尋ねました。

カルレインは、

頻繁に来てくださいと

答えました。

 

ラティルは、「どこへ?」と

尋ねると、

彼女の視線を感じたのか、

カルレインはゆっくりと

ラティルの方へ顔を向けました。

目が合った瞬間、

彼は囁くように低い声で、

 

私のものです。

 

と言いました。

 

鼓膜をくすぐるような静かな囁きに

ラティルの顔は火照り、

 

当たり前でしょ。

私のために、

ここまで一緒に来てくれた人なのに。

不倫の濡れ衣まで着せられて。

 

と素早く答えました。

 

しかし、度々訪れると

約束したにもかかわらず、

カルレインの表情には

喜ぶ様子が見られず、

顔の向きを変えて、

どこか遠い所を眺めているので

ラティルは、彼の本音が気になり、

今、ドミスのことを

考えているのかと聞きたくなりました。

本当はドミスに言いたいのに、

側室だから、

自分にそれを言ったけれども

変な気分になって、

遠くを眺めているのかと思いました。

 

ラティルは

アイニのことを思い出しました。

自分が前世で

カルレインの恋人だと

堅く信じていたアイニ。

物静かで落ち着いてる彼女が、

不思議なことに、

カルレインに関することになると

その理性的な面が消えてしまいました。

 

ラティルは「皇后様・・・」と

言いかけて、口を閉じると、

再びカルレインが

ラティルを見ました。

彼女は首を横に振りました。

 

ラティルは、アイニが

ドミスである可能性はないのかと

尋ねるところでしたが、

カルレインは、ラティルが

ドミスのことを知っているのを

知らないので、聞けませんでした。

すると、カルレインは

アイニは何か

思い違いをしている。

残念ながら自分のことではないと

言いました。

 

その時、自分たちの方へ

近づいてくる足音がしたので

2人は話すのを止めました。

やって来たのは、

アイニの侍女の1人でした。

彼女は、アイニが

ラティルに会いたがっていると

伝えました。

 

ラティルは、

カルレインではないの?と思い

彼をちらっと見ましたが、

カルレインは、

全く関心がないという

顔をしていました。

侍女は、アイニがカルレインに

妙な関心を持っていることを

知っているのか、彼の反応に

侮辱されたような顔になりました。

ラティルは険悪な雰囲気になる前に、

「わかりました」と答えました。

f:id:myuieri:20210818052510j:plain

◇私にください◇

カリセン皇后の部屋へ

通されたラティルは

素早く部屋の中を見回しました。

彼女は、豪華絢爛な装飾を見て

妙な気分になりました。

数年前、ラティルは

疑うこともなく、

当たり前のように、

この部屋の主人になると

信じていました。

その部屋を他の人が使っていて、

自分はそこへ招待されて来た。

こんなに皮肉なことはないと

ラティルは思いました。

良い気分ではありませんでした。

 

アイニは、

 

この部屋が好きですか?

 

と尋ねました。

ソファーに座っていた彼女は

パーティでの出来事のせいか、

顔色は青白かったものの

端正な姿でした。

 

ラティルは、アイニが

自分を呼んだと聞いていると言うと

彼女は、

ラティルは身分が高いのではと

尋ねました。

突拍子もない質問でしたが、

間違ってはいませんでした。

 

ラティルは、

なぜそんなことを聞くのか

尋ねました。

 

アイニは、

 

さりげなく

私の質問に答えなかったから。

答えるのが嫌なことは、

そうしないで

生きて来たということ。

人の顔色を窺わずに。

 

と指摘しました。

ラティルは鋭いと思いました。

 

そして、アイニは

 

少し調べたところ、

サディという令嬢はいないし、

サディという愛称の令嬢もいない。

それなら、あなたは誰なのか?

 

と尋ねました。

 

カルレインに関わらなければ

本当に利口な人だと、

ラティルは舌を巻きました。

とにかく痛い所を突かれたので、

ラティルも、それなりの

対応をする必要がありました。

彼女は、アイニに

自分にも関心を持ってもらえて

光栄だ。

一緒に来た人にだけ

関心をもっていたので寂しかったと

にっこり笑いました。

 

アイニの眉がつり上がりました、

しばらくすると、

彼女の口元に笑みが浮かびました。

そして、緊張しないように、

ラティルが誰なのか

追求しようと思って

呼んだのではないと言いました。

 

ラティルは、

アイニが関心を示してくれて

嬉しいので、緊張すると言って

にっこり笑いました。

 

アイニは、座って

お菓子を食べるように言いました。

ラティルは、

話が長くなりそうかと尋ねると、

アイニは少しと答えた後、

自分の出すお菓子は

パサパサしていないし美味しいと

付け加えました。

 

ラティルが、

アイニの侍女にもらった

パサパサのお菓子で

アイニをもてなしたことを

持ち出したことに

ラティルは舌を巻きながらも、

彼女の向かい側に座りました。

そして、どのような要件で

自分を呼んだのか尋ねました。

 

アイニは、

カルレインは幸せかと尋ねました。

ラティルは、自分にはわからない。

今回は一緒に来たけれど、

彼はいつも皇帝と

ハーレムで過ごしているからと

答えました。

アイニの表情が暗くなったので

ラティルは眉をひそめました。

 

ラティルは、

アイニの言う通り、

カルレインが彼女の

前世の恋人だったとしても

今は、

ヒュアツィンテと結婚しているし

カルレインも他の女性の恋人になった。

互いに縁がなかったのに、

なぜ、ずっとこうしているのか

わからないと

前より露骨に言いました。

 

アイニは苦々しくも冷たく笑い、

現世の配偶者が気に入らなければ

切なく愛した前世の恋人に

すがることになる。

なぜ、このような返事を

聞きたいのかと尋ねました。

 

アイニはラティルを驚かせた後、

しばらく顎をついて考え込みました。

ラティルは、

アイニのパサパサしていないお菓子を

食べながら

次の言葉を待ちました。

 

5分後、アイニの侍女が

謁見の時間だと告げると

彼女は立ち上がりました。

アイニは、ラティルに、

カリセンだけでなくタリウムでも、

人間でないもののために

頭を痛めていて、

死体が消えているのかと尋ねました。

そして、タリウムに帰ったら、

カルレインが人間でなくても

皇帝は彼を愛するのか、

ずっと幸せにしてくれるのか

聞いて欲しいと言いました。

 

人間でないって?

 

ラティルが問い返すと、

アイニは覚悟を聞いていると

答えました。

 

どうして、そんな変な覚悟を

聞きたいのか、

なぜ、カルレインと何の関係もない

アイニが聞きたいのか、

ラティルは眉を顰めましたが、

皇后が立っていて

自分が座っているわけにも

いかないので

ラティルは立ち上がりました。

アイニは言葉を続けました。

 

それから伝えて欲しい。

もし、それだけの覚悟がないのに、

カルレインを

そばに置こうとするのなら

私にくださいと。

f:id:myuieri:20220228200731j:plain

◇忘れられないアイニの言葉

カルレインを送ったら

どうするの?

ヒュアツィンテと離婚して

カルレインと暮らすの?

カルレインの意向は無視するの?

彼を側室にするの?

 

ラティルは、燃え盛る焚火を睨みつけ

心の中でブツブツ文句を言いました。

 

カリセンを発って3日経ちましたが、

アイニの最後の言葉が、

あまりにも印象深かったせいか、

ラティルは、

馬車で移動する時、食事をする時、

顔を洗っている時など、

彼女の言葉を思い出し、

眉をひそめました。

いずれにせよ、

カルレインに、その言葉は

伝えませんでした。

あえて、そうする必要も

なさそうでした。

 

その時、ちょっと用を足すと言って

草むらに入ったカルレインが

ラティルに近づき、

小さな紙を差し出しました。

タッシールが送って来たメモでした。

返事をもらうために

暗殺者が待機しているとのこと。

ラティルは、急いでメモを広げました。

f:id:myuieri:20220228202643j:plain

◇カレイ⇔麻薬商◇

私のカレイ様

 

御前会議が開かれる時間に、

アトラクシー公爵様と

ロルド宰相様が、

陛下がある時点をきっかけに

おかしくなったようだ。

いつも政治に情熱的だったのに、

なぜ、急に後に下がって

レアン皇子様が前面に出たのか

という風に、根回しをします。

急に?と心配しなくても大丈夫です。

以前から、

じっくり準備をしています。

カリセンでは、

祭りのパーティの最中に

貴族の令嬢が

ゾンビになって現れたのですか?

こちらでは、

(もちろん、帰ってくる途中で

 情報を聞いてご存知でしょうが)

村人が行方不明になったり、

死体が消えたりする事件が

あちこちで起きています。

人々は、トゥーラ皇子が

正統な皇子だったと囁いています。

皇帝が変わったために、

このようなことが起きていると。

戻られる途中で、

そのような話を聞いて

不快になられるのではと心配ですが、

少しだけ我慢してくださいね。

陛下が戻られたら

トゥーラ皇子の話は

消えるでしょうから。

陛下こそ、

「取り替えられた皇帝」では

ないでしょうか。

しかし、これらすべてのためには

タイミングが必要です。

ご存じですよね?

数日で来られるでしょうか?

 

by あなたを愛する男の中で

一番セクシーな誰か。

 

どうして、他の人たちのことは

暗号で書いていないのに、

私だけ、ずっとカレイなの?

5日以内に到着します。

 

by カレイの声に不快になった誰か

 

私のカレイの手紙は短いですね。

けれども、大丈夫です。

ヒレでペンは持ちにくいので(笑)

5日以内に到着するそうですね。

それでは、余裕期間を2日取って

今日から

(私が手紙を書いているのは15日です)

1週間後の御前会議を

決戦の人とさせていただきます。

日程に変更がなければ

返事は結構です(ハート)

 

追伸

カレイは麻薬が好きだという

研究結果が出たそうです。

これは本当に怖い世界ですね。

 

by 麻薬商

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

自分の恋人を殺した相手でも、

一応夫婦になったので、

ヒュアツィンテが自分に対して

わずかでも、愛情を持つように

なってくれることを

アイニは期待していたのかなと

思います。

けれども、ヒュアツィンテは

ラティル一筋で、

アイニに指一本触れない。

彼女は寂しさを

感じていたと思います。

そこへ、前世で愛した男性が現れた。

賢くて冷静なアイニが

これほどまでに

カルレインに執着するのは、

彼女にとって、その愛が

どうしても必要だからなのだと

思います。

どんなに、

カルレインに拒絶されても

あきらめないアイニ。

その強さがあるから、

自分の恋人を殺した相手とも

結婚できたのだと思います。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain