27話 アレルギーを起こした客に、麗奈が渡した物とは？
麗奈から荷物を受取った客は、
怒り心頭で、麗奈に
電話をかけてきました。
ピーナッツを食べて死にかけた客に
ピーナッツサラダを送って来るなんて
頭がおかしいと怒鳴る客。
タダが好きなのではないか。
食べられないものは、
無理にでも食べて
偏食を直さなければいけないと
言う麗奈。
怒った客は、
今から、彼女の所へ行くと
息巻きました。
彼女は、U＆Kの本社へ来るように。
マーケティング一部の
住吉百合子と言ってもらえば
分かると告げました。
そして、友也に、
これから大事件が起きるので
今すぐ外回りに出た方がいいと
メールしました。
麗奈は、すでに
会社に置いていた私物を
まとめていました。
朝、見かけたけれど、
麗奈がいないと、
美紗、住吉、未来が話していると、
ピーナッツアレルギーを
起こした客が、会社の入口で、
ピーナッツサラダを
箱からまき散らして、
住吉という奴がここへ来いと言ったと
怒鳴り散らしました。
住吉は、どのような用件か
客に尋ねると、彼は、
食べ物で人を殺そうとしたくせに、
何のご用件かもあったものではない。
これを送ったのは住吉だろうと
かんかんに怒っていました。
伝票の送り主は住吉となっていましたが
彼女は送った覚えがないと言いました。
美紗は、これをやったのは
麗奈に違いない。
これだけのことをしたからには、
麗奈は、
会社も辞めるつもりだろうと
思いました。
ここは自分が何とかするから、
美紗と未来は先に戻ってと、
告げる住吉に、客は、
住吉の方から呼びつけておいて
クレーマー扱いされたと言って
怒りを爆発させ、
住吉に手を上げようとしました。
それを見た、美紗は、
かつて友也に暴力をふるわれたことを
思い出しました。
けれども、今度の人生では
見て見ぬふりをしないと
決めていた美紗は、
住吉の前に立ちはだかり、
客に落ち着くようにと言いました。
そして、客に謝りながら、
この荷物は、
住吉が送った物ではないと話しました。
すると、客は、
誰が電話をしてきたのかと尋ねました。
美紗は、犯人は必ず捕まえて
客の前で土下座させる。
損害賠償の方法も提案すると
話しました。
客は、また口先だけでごまかすのかと
文句を言いましたが、
そこへ部長がやって来て、
自分が責任者なので
別の場所で話を聞くと客に告げました。
麗奈とは連絡がつかないのかと
尋ねる部長に、美紗は、
おそらく麗奈は、
もう会社に来ないと答えました。
けれども、心の中では、
絶対に麗奈を出て来させると
決めていました。
それを見ていた会長は、
なぜ、亘は今更出て来たのか。
あの社員２人で
解決済みだったのにと呟きました。
ご機嫌な様子で
美容院にいる麗奈に、
「会社をクビになったのか。
会社から電話が来て大変だ。
また余計なことをしたんでしょ。」
と母親からメールが届きました。
今まで自分に
八つ当たりしか、
してこなかったくせに
母親面してうんざりだ。
あんな家、大嫌いだと
麗奈は思いました。
そして、彼女は
美容院でゆったり髪をセットする
優雅な女として一生暮らすと
思いました。
そこへ、
田辺悠斗から電話が来ました。
彼は、美紗と彼女の彼氏のことで
聞きたいことがあるので、
少し会えないかと尋ねました。
なぜ、優斗が
美紗と友也のことを
聞きたがっているのか、
怪訝に思いながら、
約束の場所へ行くと、
そこにいたのは悠斗ではなく
美沙でした。
彼女は、麗奈が電話に出ないし、
会社を無断欠勤しているので、
悠斗に頼んで
連絡してしもらったと言いました。
麗奈は、
会社に行くのがつらかった。
自分には美紗しかいないのに、
彼女は他の人とばかり
仲良くしていて、
自分のことは放ったらかしだった。
自分がどんなに寂しかったことかと
恨み言を口にしました。
しかし、美紗はため息をつき、
そんな嘘はもう結構。
今の麗奈は、
そんなに余裕でいられる
状況ではないと言いました。
美紗は、麗奈に解雇通知書を渡し、
すぐに内容証明も届くと
言いました。
それが何なのかわからない麗奈に、
美紗は、
ピーナッツが入った商品を
客に送ったのは、
麗奈ではないのかと尋ねました。
麗奈は、泣きながら、
首をブンブン振って、
自分は、
そんなことするわけがないと
主張しました。
そして、その件で、
いつまで自分を責めるのか、
だから、自分は鬱になって、
会社にも行けなかったと、
麗奈は言い訳をしました。
しかし、美紗は、
何でも人のせいにするのは
友也と同じだと思いました。
美紗は、違うなら良かった。
あの客は弁護士をつけて
会社の法務部にまでやって来た。
麗奈の番号の通話記録を
証拠として提出すると
聞いていたから、心配していたと
言いました。
それを聞いて麗奈は、
ビクッとしました。
彼女は、
よく考えてみたら、1つ荷物を送った。
住吉の名前で、
ピーナッツの商品だけ
抜いて送ったけれど、
うっかり箱を取り違えた。
客から電話があって、
とても怒っていたので、
怖かったからと
嘘の言い訳をしました。
美紗は、麗奈の手を握ると
自分がもっと気にかけていたら
こんなことは
起こらなかったかもしれないと
謝りました。
でも、
事態は収拾しないといけないので
明日、病院へ行って
一緒に客に謝ることを提案しました。
そして、ミスだったら、
協力するとまで言いました。
翌日、美紗は
きちんと客に謝るようにと言って
嫌がる麗奈を無理やり土下座させ、
客に謝らせました。
怒りでブルブル震えながらも、
謝罪の言葉を口にする麗奈に
客は、電話で話した時は、
生意気に喚いていたくせに、
今のは謝っている態度ではないと
非難しました。
しかし、麗奈は
自分が何を言ったのかも
よく覚えていない。
電話してきて、先に怒鳴ったのは
客の方だ。
それなのに、どうして
自分だけが
謝らなければならないのかと
反論しました。
それを叱責する美紗。
そこへ部長と友也がやって来ました。
麗奈は、目をウルウルさせながら、
友也に助けを求めましたが、
彼は知らんぷりをしました。
謝りながら、
身体の具合はどうかと
尋ねる部長に、客は、
先ほどの麗奈の発言に
まだ腹を立てていました。
一方、
自分を無視する友也に
腹を立てた麗奈は、
ボロボロ泣きながら、
自分は妊娠初期なので、
感情のコントロールが
うまくできないと言って、
客に謝りました。
美紗と友也は驚きました。
マンガで描かれた
麗奈の私物を見ると
全部、化粧品に見えます。
そんなに、
会社に化粧品を持って来て
一体、何をしていたのかと
問い詰めたくなります。
それと、マンガで
美紗が麗奈の手を握る時の
しれっとした顔が笑えます。
麗奈は窮地に陥りそうになっても
次々から次へと
嘘がポンポン出て来るのは
ある意味、すごいと思います。
これだけ頭の回転が速いなら、
自分の弁護と、
人を陥れることだけに使わないで、
もっと、人のためになることに
使えばいいのにと思います。
