自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 350話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ザリポルシ姫が仕掛けた罠

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350話 ザリポルシ姫は皇子と恋仲になって、宮殿に入り込むことにしました。

◇純朴な皇子◇

先皇帝の側室の一人であるナシャは

彼の死後、

慣例に従い、別宮の一つを受取り、

息子のポリス皇子と

そこで暮らしていました。

 

ポリス皇子は、

ナシャから手渡された箱を

受け取りました。

中には、ラティルに贈るために

母親自ら刺繍した

赤ちゃん用のハンカチが入っていました。

 

皇帝へのプレゼントなのに、

ハンカチだけで良いのかと

ポリスは気にしましたが、

ナシャは、これとは別に、

赤ちゃんが誕生した時に

高価なプレゼントを贈るけれど、

他の人の高価なプレゼントに

埋もれて目立たないので、

真心を込めたプレゼントは

別に渡した方がいいと説明しました。

ナシャの指に巻かれた

いくつもの包帯を見て、

ポリスは、すぐに頷きました。

 

ナシャは、

慌てて出て行く息子の後ろ姿を

心配そうに見送りました。

ポリス皇子は、良く言えば純朴、

悪く言えば、少し鈍い方なので、

誰も彼とナシャを警戒せず、

支持もしませんでした。

自分たちの安全のためには

良いことでしたが、

問題なのは、彼が対外的に

バカだ、愚かだと噂され、

社交界で、

笑いもの扱いされているという

点でした。

 

ため息をついたナシャは

ソファからゆっくりと立ち上がり、

首都まで行って帰って来るには

数時間はかかるので、

少し休むことにしました。

◇姉が怖い◇

皇子は、久しぶりに

宮殿に入らなければならないので

慌てて窮屈な服を着て、髪を整え

痛い靴を履くなど、忙しく動きました。

しかし、冴えない表情をしているので

服を着るのを手伝っていた侍従は、

笑いながら、

子供の頃過ごした宮殿に

久しぶりに行くのに、

嬉しくないのかと尋ねました。

ポリス皇子は躊躇いながらも、

姉陛下の顔が怖いと答えました。

しかし、執事は、

皇帝は、異母兄弟姉妹の中で、

ポリス皇子のことを、

一番良く思っている。

だから別宮の中で一番良い宮殿を

ナシャと皇子に与えたと言って

ポリスを宥めました。

 

しかし、ポリスは、

首を切られて死んだ異母兄を思い出し

怖くて震える手を

無理やり握りしめました。

◇衝突◇

彼は、誕生日に

皇帝が送ってくれた馬車に乗ると、

プレゼントを渡しながら

言うべき言葉を、

頭の中で一つ一つ思い浮かべるのに

夢中になっていたため、

馬車が動いたのも知りませんでした。

そんな中、バタンという音がして

馬車が激しく揺れた後、

ポリスは横に倒れました。

 

頭の中が真っ白になったポリスは

首を横に振り、

どうしたのかと尋ねると、

慌てて馬車の扉を開けました。

馬車は止まっていました。

馬車同士がぶつかったようで、

ポリスが馬車の外に出ると、

こちらの馬主とあちらの馬主が、

睨み合い、

大声で叫んでいるのが見えました。

 

姉陛下の所へ

行かなければならないのにと

ポリスが心配していると、侍従は、

別の馬車に乗り換える必要があると

告げました。

ポリスは頷き、出発しようとすると

ぶつかった馬車から降りた女性が

お嬢様を助けて欲しいと

切ない声で呼びました。

 

ポリスがそちらを見ると、

馬車から降りた女が近づいて来て

すすり泣きながら、

お嬢様が足を怪我したようだと

訴えました。

ポリスは躊躇しましたが、

護衛の腕を叩き、

そちらへ行くよう指示しました。

 

しばらくすると、彼は

マントを着て顔の見えにくい女性を

ぎこちなく抱き締めながら、

この女性が気絶しているようだけれど

どうしたらいいかと尋ねました。

衝突が起きたのは別宮の近くで、

すぐ後ろに皇子の宮殿がありました。

 

ポリスは躊躇いながら、

まず奥に連れて行き、

医者を呼ぶよう指示しました。

◇正体を明かす◇

護衛は、気絶した女性を

一階の客室に寝かせました。

女性の侍女と推定される女は、

彼女が横になると、

急いで腰紐を緩めて靴を脱がせ、

マントのフードも脱がせました。

 

ポリスはそちらを向き、

医者を呼ぶので、

少し待って欲しいと告げ、

部屋から出て行こうとすると、

突然、聞き慣れない澄んだ声が

彼を呼び止めました。

振り向くと、気絶していた女性が

かろうじて上半身を起こしていました。

 

目が合うと、女は切実な顔で

医者を呼んではいけないと

哀願しました。

しかし、ポリスは

彼女の足のことを心配すると、

女は、

自分はミロの王女ザリポルシだと

自己紹介をしました。

 

身なりや馬車を見て

貴族だろうと予想していたものの、

まさか姫だとは思わなかったので、

皆驚いて、ひそひそ話しました。

 

彼女は悲しそうな目で

ポリスを見つめながら、

このまま戻ったら、望まない結婚を

しなければならないので、

医者を呼ばないで欲しいと

頼みました。

◇全部、気に入らない◇

ラナムンはソファーに座ったまま、

ラティルが真剣な目で

紙をめくる姿を眺めました。

紙の音がする度に

耳がくすぐったくなりました。


元々、ハーレムの中でも

皇帝の話は、よく聞いていたし、

皇帝に関する話も

よくしていましたが、偽妊娠後は、

その頻度がぐんと上がっていました。

そのせいか、

実際に皇帝と向かい合って

座っていると

変な気分になりましたが、

皇帝が困惑した声で、

「赤ちゃんのお父さん」と彼を呼ぶと

その気持ちは、あっという間に

横に押し出されました。

 

ラナムンは腰を少し前に傾けて

ラティルが見ている書類を

一緒に見ました。

それはラナムンが書いた報告書で、

秋祭りの案件について

書かれていました。

 

ラティルが視線を上げて

ラナムンを見ると、

彼は、ラティルが

よくやったと言いたいのか、

できなかったと言いたいのか、

彼女の視線を探りました。

 

すると、ラティルは、

ラナムン自身が

報告書を書いたのかどうか

確認しました。

ラナムンは、率直に

自分が書いたと答えると、

ラティルの表情が

微妙に変わりました。

ラナムンは、

皇帝が褒めるつもりで、

自分を呼んだのではないことに

気づきました。

 

ラナムンは、報告書が

気に入らないのかと尋ねると、

ラティルは言葉を濁し、

報告書を何枚かめくり、

訳もなく自分の髪と耳の間を

掻きました。

 

ラナムンは、気に入らないようだと

呟くと、

ラティルは報告書を閉じて、

ひざに手を当て、

照れくさそうに笑いました。

 

彼女は、

ラナムンは皇配に向いていないと

言いそうになりましたが、

詐欺劇の共犯である彼と

あえて喧嘩する必要はないので

言うのを堪えました。

 

ラナムンは強張った顔で

どの部分が気に入らないのかと

尋ねました。

ラティルは、最初の5ページと

最後の5ページ以外は全部だと

答えました。

 

ラナムンは最初の5ページも

最後の5ページも白紙だと言うと

ラティルは、白紙を除いて

全て気に入らないということだと

返事をしました。

◇堂々と無視◇

なぜ、全て気に入らないのか。

ラナムンは報告書を持って

歩きながら、眉をひそめました。

もしかして、

わざと文句を言っているのか。

自分を苦しめるために

わざと仕事を増やすつもりなのか。

もしかして、何か狙いがあり

それを達成するまで、

自分を苦しめるつもりなのか。

それならば、

直接、話してくれればいいのに。

 

頭の中に、

ありとあらゆる考えが浮かび

ラナムンは重い足取りで

ハーレムに戻りました。

 

カルドンは、ラナムンに

一体、どんな内容だったので

皇帝は、全てダメだと言ったのかと

尋ねました。

 

ラナムンは、

秋らしいものを入れたと答えたので

カルドンは、

内容について具体的に尋ねると

ラナムンは、

秋なので、紅葉の下で

皆でバイオリンの音を聴きながら

風情ある本を読むと答えました。

 

それを聞いたカルドンは

雄叫びを上げたので

ラナムンは、

今一つだろうかと尋ねると

カルドンは、祭りでなければ

ロマンチックだと思うと答えました。

 

2人は秋祭りについて

話しながら歩いていると、

ハーレムの出入口付近に

見たくない顔が見えました。

カルレインでした。

そばにはタッシールもいましたが、

ラナムンの目に

彼は入って来ませんでした。

 

ラナムンは

カルレインを発見するや否や

反射的に立ち止まってしまいました。

カルレインも眉をしかめながら、

タッシールが話すのを

聞いていましたが、

ラナムンを見ると表情が固まりました。

カルドンも、扉が開いて

カルレインが出て来た時のショックから

まだ抜け出せていないのか、

彼を避けて通ることを

ラナムンに提案しました。

 

しかし、ラナムンは、

彼を避けたら、

負けるような気がしたので

堂々と彼のそばに近づきました。

そして、カルレインを一瞥して

通り過ぎようとしたところ、彼は

人を見たら、

挨拶をするものではないかと

ラナムンを非難しました。

 

微笑みながら

ラナムンに話しかけようとしていた

タッシールは、

カルレインとラナムンの間に

微妙な空気が流れているので、

目を細めて二人を交互に見ました 。

 

タッシールは2人に、

喧嘩をしたのか。

なぜ、雰囲気が変なのかと

尋ねましたが、

ラナムンはタッシールにだけ

頭を下げて挨拶し、

カルレインをちらりと見た後、

背を向けました。

 

挨拶しろと言われたのに、

ラナムンがあえて

カルレインの前に来て無視したことに

タッシールは、

感嘆の声を上げました。

 

一方、カルレインは

ラナムンとゲスターのせいで

怒りがこみ上げているのに、

「あえて」自分の前に来て

無視して通り過ぎたラナムンに

呆れました。

 

しかし、カルレインは

忍耐心を発揮して、

ラナムンを捕まえなかったので

彼とカルドンは

通り過ぎて行きました。


ラナムンが遠ざかると、

タッシールはニヤニヤ笑いながら

元々、仲が悪かったけれど、

なぜ、もっと悪くなったのかと

尋ねました。

 

カルレインは、

あることが起こったと答えると

タッシールは、

好奇心に目を輝かせて、

それは何かと尋ねました。

カルレインは、

タッシールの関心をそらすために

目を伏せました。

 

しかし、タッシールが、

そうしているとワクワクすると、

笑いながら囁いたので、

カルレインは鳥肌が立ち、

再び目を

上げなければなりませんでした。

 

タッシールは、

もしかしてラナムンにも

そのようなことをしたのかと

尋ねると、カルレインは、

タッシールのことを人間と呼び、

彼の息の根を止めることができると

脅しました。

 

タッシールはにやりと笑いながら

カルレインを見ると、

彼の瞳が赤くなっていたので

タッシールは両手を合わせて

祈る真似をし、

カルレインの正体は

バレているから、

もう隠す必要もないだろうけれど、

自分は人間なので、

ガラスのように弱い

だから、自分の命を奪わないで

助けて欲しいと懇願しました。

 

その図々しい姿に

カルレインは怒っても無駄だと思い

ため息をつくと、タッシールに

先ほどの話を続けるようにと

言いました。

 

タッシールは

大したことでは

ないかもしれないけれど、

もしかすると、

大したことかもしれないと思ったと

言うと、カルレインは

とりあえず話すようにと勧めました。

タッシールは、

数か所の神殿で

聖騎士団が団体で移動した。

同時に移動したわけではないけれど

同じ時期に移動したのは事実。

そこで一番最初に出発した

聖騎士団の移動距離と、

一番最後に出発した聖騎士団の

移動距離の中間くらいにいる

聖騎士団の移動距離などを比較して、

その人たちが

同じ日に集まるとしたら

どの付近で会うかを計算してみたと

話しました。

 

すると、カルレインは

結論だけ話すよう促したので、

タッシールは、カルレインが

数学ができないとバカにしましたが

吸血鬼なので、できなくてもいいと

意見を変えました。

そして、

位置が一か所に定まった。

そこに、聖騎士団が

団体で集まったのではないかと

結論を述べました。


タッシールは微笑みながら

カルレインを眺めると、

彼は感嘆半分、疑問半分で

タッシールを見ていたので、

あまり重要な情報ではないのかと

尋ねると、カルレインは、

重要な情報みたいだけれど、

他に気になることがあると

答えました。

 

タッシールは、

何が気になるのかと尋ねると、

カルレインは、

自分たちには選択肢がないとしても

なぜ、タッシールは、

これほどまで熱心に

ロードを助けるのかと尋ねました。

 

タッシールは、

皇帝の側室だからと答えましたが

カルレインは、

タッシールは人間なので、

普通はロードを受け入れても、

ただ沈黙したり

知らないふりをして終わるはずなのに

どうしてこんなに、一生懸命

ロードを助けるのかと尋ねました。

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カルレインが

自分たちには選択肢がないと

言っているのは、

彼が吸血鬼で、

人間は吸血鬼を敵視しているから

自分たちが平和に暮らすためには、

ロードが君臨する世界を

作り上げる必要がある。

だから、彼は必然的に

ロードを助けるという

意味なのではないかと思います。

一方、人間であるタッシールは

一般的にはロードを敵視する側に

いるので、

その彼が積極的にラティルを

助けることを、

カルレインは不思議に

思っているのでしょうけれど、

カルレインに相談事をしたり、

彼に冗談を言っている時点で

タッシールは、

人間にとって危険な存在である吸血鬼を

怖がっていないように思います。

ラティルがロードだと知った時、

一瞬、怖がっているような雰囲気も

ありましたが、

その後は、その気配がありません。

 

タッシールは、仕事をする上で

何度も実験と検証を

繰り返していると思うので

既成概念や常識ですら、

それが本当に正しいのかを

検証していると思います。

そして、

それが間違っていると確信すれば

人が何を言おうと、

自分が正しいと思う道を

進む人なのではないかと思います。

 

348話で、ギルゴールが

ラティルの妊娠について

メラディムに記憶させなかった

理由への

shaoron-myanmyan様の考察に

非情に納得しました。

最初、ラティルがメラディムに

自分をエルフだと

自己紹介したことを、

彼が覚えているように、

偽の妊娠のことまで覚えていたら

たまったものではありません。

ギルゴールは、それを予測して、

ラティルのために、

メラディムが記憶するのを

邪魔したのかもしれません。

shaoron-myanmyan様、

いつも本当にありがとうございます。

 

下衆ターについて

ゲスターの表記は게스타

ギルゴールが口にした

ゲスターの表記は개스타

発音は、ほぼ同じなのですが

개は犬という意味で、

相手をバカにする時など、

悪口として

使われることがある言葉です。

けれども、犬スターだと

意味が分かりませんので、

下衆ターとさせていただきました。

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