自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 382話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 月楼の王子の企みのおかげでラティルが気づいたこと

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382話 月楼の王子はアペラを痛めつけるために、ラナムンを利用としています。

◇黙っている理由◇

ラティルは大神官に会うために

ハーレムへやって来たところ、

意外にも、彼は

タッシールとクラインと

一緒にいました。

しかも3人は、

茂みの後ろに身体を隠したまま、

どこかを熱心に見つめていました。

 

ラティルは興味津々で彼らに近づき

何をしているのかと尋ねると、

クラインはラティルに向かって

静かにするようにと

手で合図を送りました。

 

ラティルは彼らと一緒に

茂みの後ろに身を隠し、

3人が見ている方向を見ました。

少し離れた人通りの少ない道端に

ラナムンが立っていて、

彼の前には美しい青年がいました。

ラナムンは無表情で

何やら手紙を持っていて、青年は、

彼の前でうろたえていました。

 

ラティルは、

あれはどういう状況なのかと

声をひそめて尋ねると、

タッシールは、

あの女性がラナムンに告白したと

答えました。

ラティルは、

あの人はギルゴールの下男で

男ではないかと主張しましたが、

タッシールは、

どう見ても男装した女性だと

言いました。

 

ラティルは目をこすって

青年をじっと見つめました。

そう言われてみれば、

女性のような気もしました。

ラティルは驚いて

気づいていたのかと尋ねました。

タッシールは、

できない方がもっと変だというように

「もちろんです」と答え

大神官とクラインに同意を求めました。

彼らも「もちろんです!」と

答えましたが、

気づいていたのは

タッシールだけだったようで、

大神官は困惑した表情を浮かべ、

クラインは視線をそらして

虚勢を張っていました。

 

自分だけが気づいていたことが

分かったタッシールは

黙って笑うと、

ラナムンの方を見つめました。

ラティルも、

ラナムンとギルゴールの下男を

注視しました。

 

それ以前に、

どのような会話が交わされたのか

ラティルは分かりませんでしたが、

ラナムンはいつもと変わらない

無愛想な顔で、

このような手紙を書いて

送らないで欲しいと

きっぱり言いました。

 

アペラは顔を真っ赤にし、

それは自分の字だけれど 

ただ書いただけで、

送ったことはないし、

1人で見ていただけなのに、

なぜ、突然、それがここにあるのか

分からないと、

しどろもどろに話しました。

しかし、その言葉が終わる前に、

ラナムンは手紙を

破ってしまいました。

ラティルと大神官と

アペラは驚きました。

 

ラナムンは半分に引き裂いた手紙を

そのままアペラに渡しました。

彼女は受け取ることができずに

呆然と立っていると、ラナムンは

自分は不倫には興味がないと

きっぱりと付け加え、

手紙の端で彼女の手を突くと

反射的にアペラは手紙を取りました。

ラナムンはすぐに背を向けて

その場を去りました。 

 

ラティルは、

ラナムンはどういうわけか、

他の人たちには、

あのような態度を取るけれど

自分には

本当に優しくしてくれているという

大きな気づきを得ました。

そして、あの顔で、一度も

スキャンダルにならなかったなんて

どれだけ断固として

相手を切り捨てていたのかと

考えました。

 

ラナムンは剣だと

ラティルが呟くと、

隣でポカンと口を開けていた

クラインが

自分も不倫はしないと言い、

大神官も、自分もしないと言った後、

2人は自然にタッシールを見ました。

しかし、彼は黙って

笑ってばかりいました。

2人とも目を丸くしたので、

ラティルまでタッシールを見ると

彼は微笑みながら

当たり前のことなので、

あえて言う必要がないと言いました。

大神官は素早く頷きました。

 

結婚しながら

他の人に会うのは最悪だ。

一度に色々な人に会う人は

本当に苦手だと言って、

大神官とクラインは

自分たちだけで頷いていましたが

ラティルは身が縮む思いがして

何とも声をかけられませんでした。

 

ラティルは、

自分が最悪で自分のことが苦手と

言われているような気がしましたが

タッシールは微笑みながら

ラティルの本音を

知っているかのように、

だから自分は何も言わなかったと

囁きました。

ラティルは一緒に笑いながら

彼と目を合わせました。

その姿にクラインは眉を顰めました。

◇取引◇

アペラは、

物凄い速さでハーレムを離れ、

唇を噛みました。

羞恥心で顔が熱くなり、

目元がずきずきしました。

 

ラナムンに手紙を書いたのは

事実でしたが、

彼に見せるつもりはなく

1人で書いたものでしたし

一生、誰にも明かすつもりは

ありませんでした。

それなのに、誰かが勝手に手紙を

ラナムンに送ってしまうし、

「不倫はしない」と彼に冷たく断れ、

アペラは恥ずかしくて死にそうでした 。

彼女は、このようなことをした人と

氷のように

彼女を侮辱したラナムンの両方に

腹を立てずにはいられませんでした。

一度も誰かに、こんな扱いを

されたことがなかったので、

なおさら、手に負えませんでした。 


すると突然、アペラは

後ろから声をかけられたので、

驚いて転びそうになりました。

ふらつく彼女を

誰かが捕まえてくれました。

かわいい狐の仮面をかぶった

男でした。

なぜ、ここに狐がいるのか。

アペラは慌てて、彼が何者なのか

聞くこともできず、

狐の仮面を見つめました。

 

狐の仮面はアペラを放すと、

柔らかくて優しい声で、

自分と取引を1つしないかと

提案しました。

 

アペラは

相手があまりにも怪しいと思い、

後ずさりしました。

いきない、仮面をかぶって現れ、

取引しようと言うなんて

誰が見ても危険に思えました。

 

その瞬間、狐の仮面は

先ほどアペラが転びそうになった時に

落とした手紙の半分を拾いました。

アペラは慌てて、

「返して!」と叫びながら

彼の方へ手を出しましたが

狐の仮面は彼女の手を避けて

手紙に鼻を近づけました。 

そして、この手紙を

ラナムンに持って来た人が誰なのか

探してあげると、

笑いながら提案しました。


アペラは驚き、

それは可能なのかと尋ねました。

狐の仮面は、

望むなら復讐まですることもできると

言いました。

 

アペラは、狐の仮面が

何者なのか尋ねましたが、

狐の仮面は、

これは取引だと答えました。

 

アペラは、

自分も何かを出さなければ

ならないということなのか。

一体、何を企んでいるのか。

狐の仮面は何者で、

何が欲しいのかと尋ねると、

彼は、

彼女の愛憎。

いい材料になると言って、

口角を上げました。

◇ゲスターの手の傷◇

ラティルが執務室で仕事をしていると

ゲスターがやって来ました。

昨夜、ゲスターから、

アイニの失踪について

聞くことにしていたけれど、

それができなかったので、

ラティルは、

今、ゲスターが来た理由が

すぐに分かりました。

 

ゲスターはもじもじしながら

ラティルのそばに来ると、

彼女の予想通り、彼は

昨日来られなかったことを

謝りました。

 

ラティルは、

時間がかかるので仕方がないと

笑いながら彼を慰めましたが

彼から血の匂いがしたので

首を傾けました。

 

ラティルが執拗に

自分を見つめているので

ゲスターは顔を真っ赤にして

なぜ、そのように見ているのかと

尋ねました。

 

ラティルは謝罪し、

もう一度、彼を見つめながら

血の匂いがするようなので

怪我をしているのかと思ったと

答えました。

 

彼の顔に「意外だな」という

表情が一瞬浮かんで消えましたが

ラティルは、

ゲスターから血の匂いが

一番濃く漂って来る所がどこなのか

調べていたので、

それを見ていませんでした。

 

ラティルは、

もしかして黒魔術のせいかと

考えようとした瞬間、

ゲスター慎重に

自分の手を差し出しました。 .

手のひらに長い切り傷がありました。

驚いたラティルは、

怪我をした理由を尋ねると、

ゲスターは

少し研究をしていた時に

負ったものだけれど大丈夫。

ラティルに心配かけたくなかったと

小声で呟きました。

 

ラティルは、

大神官を呼ぶことを提案しましたが

ゲスターは、

こんな傷で面倒をかけたくないと

拒否しました。

ラティルは、

それなら宮医を呼ぶと言いましたが、

ゲスターは、

大丈夫。

自分でしっかり手当したと

断固として治療を拒否しました。

実は、

治療しなくても良さそうな

傷のようでしたが、

それでもラティルは心配なので、

自分の救急箱を持って来て、

自分が治療するなら大丈夫かと

尋ねました。

ゲスターは、

それを拒否しませんでした。

 

ラティルは彼を

自分の真向かいの椅子に座らせ、

彼の腕を掴んで傷口を確認しました。

ナイフの切り傷のようで、

そんなに深くはないけれど

長い傷でした。

 

ラティルは、何の研究をしたら、

このようになるのか。

ナイフでも使ったのかと尋ねました。

 

◇違いはない◇

月楼の王子の命令で、

ザイオールの所へ来ている使用人たちは

両手を後ろに縛られたまま

ギルゴールの温室の畑の上に

倒れていました。

ザイオールは彼らの横で

一生懸命、土を掘っていましたが

なぜ、自分がこんなことまで

しなくてはならないのかと、

何度も何度も不平を漏らしました。

使用人たちは彼の横で怯えながら

許しを請いました。

しかし、ザイオールは

彼らを憐れむことなく、

穴を掘り続け。

自分に言っても無駄だ。

他の人間が怒っていると告げました。

 

数時間前、

ザイオールはギルゴールの代わりに

花に水をやっていると、

突然、目の前に

狐の仮面が現れました。

ザイオールは狐の仮面に

自分を驚かせるなと

小声で抗議しました。

狐の仮面は、以前にも温室に

花なのか怪物なのか

分からない何かを植えに

何度か来たことがありましたが

その時は、

いつもギルゴールがいたので

ザイオールは

初めて彼を一人で迎えるのに

気まずさを感じました。


ザイオールは、

なぜ彼が来たのか気になりましたが

ギルゴールは留守をしていると

率直に告げました。

しかし狐の仮面は

それに答える代わりに、

手で空中をかき混ぜると、

空中から、2人の使用人たちが

飛び出してきました。 

ザイオールが驚いて、

これは何なのかと尋ねると、

狐の仮面の隣に、

先程までいなかった

アペラが飛び出して来ました。

 

ザイオールは驚き、

なぜ、狐の仮面に付いて来たのかと

アペラに尋ねましたが

いつも愛想が良かったアペラは

今日は黙って笑ってばかりで、

その笑顔も、

魂が抜けているように見えました。

 

ザイオールは狐の仮面に

彼女はどうしたのか。

様子が変だと尋ねると、

狐の仮面は、

自分と取引をしたと答えました。

 

ザイオールは、

魂でも奪ったのかと尋ねると

狐の仮面は、

自分を悪魔とでも言いたいのかと

非難しました。

しかし、ザイオールは

大して違いはないと

ブツブツ言いました。

狐の仮面は笑い、

彼が運んで来た使用人たちを目で指し

花に餌をやってと言いました。

 

ザイオールは、ギルゴールの不在中に

使用人たちが行方不明になれば

事が大きくなるだろうと

心配しました。

しかし、狐の仮面は

1日経てば、また吐き出すので

大丈夫だと返事をしました。

吐き出すものを、

なぜ食べさせるのか。

ザイオールは気になりましたが、

狐の仮面は、アペラを置いて

そのまま消えてしまいました、

 

ザイオールは渋々アペラを見て、

なぜ、彼女を置いていくのかと

訝しんでいると、

ザイオールと目が合ったアペラは、

にっこり笑ってスコップを持ち、

早く埋めるようにと言いました。

使用人たちは恐怖に染まった目で

アペラを眺めました。

ザイオールは別の意味で

背筋がぞっとしました。

狐の仮面は、真面目で誠実な彼女に

何をしたのかと思いました。

◇表情が違う◇

ゲスターは

何かをじっくり考えていましたが、

ラティルが呼ぶと頭を上げました。

彼女は包帯を巻いた

ゲスターの手を指差しました。

彼は包帯を巻いた手を下ろしながら

消入りそうな声でお礼を言い、

それから恥ずかしそうに

にっこり笑いましたが、

先程の、深く考えに没頭していた時の

表情とは異なり、

普段のように照れている姿でした。 

 

ラティルは首を傾げ、

アイニの失踪について

調べてくれたかと尋ねました。

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一体、ゲスターは

今度は何をするつもりなのか。

ケガをしたのは、

何かの儀式をするために

彼の血を使ったのでしょうか。

彼は十分あくどい黒魔術師なのに

悪魔と呼ばれることに

抵抗を感じるのは変だと思いますが

一応、ゲスターは人間なので

そうでないものと一緒にされるのは

嫌だということなのでしょうか。

 

陰でコソコソするのは同じでも

人を陥れようとしたり

自分だけ優位に立とうとして

悪辣なことを考えている

卑劣なゲスターに比べて

ラナムンが告白される様子を

面白がって見ている

タッシールとクラインと大神官は

本当に可愛いと思います。

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