自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 461話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 誰もが認めるラティルの噂

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461話 聖騎士団全体の代表である議長が新年祭に来ることを、ラティルは心配しています。

◇幻想のような人◇

皆さんと一緒に移動できて

本当に良かったです。

タイミングが良かったです。

 

ハハハハ。

そうですよ。もちろんです。

まさかカリセンで

議長に会えるなんて!

 

旅館の1階で

食事をしていた人たちは

大笑いしながら通り過ぎる声に

眉をひそめ、

声のする方を反射的に見つめると、

ぽかんと口を開けました。

 

階段を上って行く一行に囲まれた

美しい金髪の男が

体重を感じさせないくらい

軽やかに階段を上っていて、

まるで、その姿が

幻想のように見えたからでした。

傲慢に持ち上げた顎までも

生意気に見えないほどでした。

 

一行がある部屋の中に入り、

扉が閉まるや否や、人々は、

後光が差しているようだ。

あれなら、

ラナムン様に引けを取らないと

ひそひそ話しました。

 

扉を閉めながら、

その話を聞いたヨンファルは

爆笑しました。

そして、皆、議長を見て

驚いたと言うと、

いつも、そのような称賛を

聞いているせいか、

議長は、その言葉を気に留めることなく

かすかに微笑みました。

 

ヨンファルは、議長が、

カリセンに直接来るとは

思わなかったので、

本当に驚いたと言いました。

 

議長は、

大神官が側室になり、

百花はタリウムの警備兵のように

過ごしていて、

ザリポルシ姫は、

ロードに会いに行って消えたと

聞いたので、気になっていたと

返事をしました。

 

その言葉を聞いて、

静かに座っていたチョンウォルは

議長に気を遣わせたことに

面目が立たないと、

気まずそうに言いました。

タンベクが、

ちらっと顔色を窺うほど露骨でしたが、

議長は気にしていないのか

気づかなかったのか、

自分こそ、

カリセンで3人に会って驚いた。

ラトラシル皇帝に

会いに行くと言っていたのに、

予定が狂ってしまったのかと、

事も無げに尋ねました。

 

タンベクは、

チョンウォルが説明する前に、

ラトラシル皇帝が

ロードではないことは

ほぼ確実だった。

そのような状況で、

ザリポルシ姫が消え

カリセンに、

ロードと推定される吸血鬼が現れたと

話しました。

 

それでもチョンウォルは、

相変わらず不愉快な顔を

していましたが、

タンベクは議長の顔色を窺いながら、

チョンウォルの膝を

テーブルの下で軽く叩きました。

 

そうしているうちに、

誰かが扉を叩いたので、

旅館の従業員が

料理を運んで来たと思った

ヨンファルは、急いで立ち上がり、

扉を開けると、

ドアの前に立っていた人は

旅館の職員ではありませんでした。

ヨンファルは警戒しながら

誰なのかと尋ねると、

現れた人は、

口をパクパクさせながら

客室内の人々を見回し、

ようやく、頭を下げて挨拶すると、

自分はミロの使者で

ザリポルシ姫と親しかった

ヨンファル卿とチョンウォル卿にだけ

話があると言いました。

 

ヨンファルは

ちらっと後ろを振り返りました。

議長は優雅に座って

正面だけを見ていて、

タンベクは、きょとんとして

こちらを見ていました。

チョンウォルは、

不満そうに座っていましたが、

ヨンファルと目が合うと

議長の方を見て立ち上がり、

個人的な話のようなので、

少し出かけて来ると告げました。

 

チョンウォルがヨンファルと

一緒に出て行くと、

タンベクは気まずそうに

モゾモゾしながら、

議長の顔色を窺いました。

 

ただでさえ、親しくないし、

一緒にいると、

気まずい思いをする人なので、

タンベクは議長と2人だけになり

困っていました。 


その気配に気づいた議長が

早く食べ物が来るといいですねと

冗談を言うと、

タンベクはハハハと笑いながら

同意しました。 

しかし、心の中では

ヨンファルとチョンウォルと

今、現れたその人の悪口を

言っていました。

 

自分も議長を怖がっていることを

知っているのに、

2人だけで行ってしまったら

どうしようと思いました。

◇恐ろしい人◇

ヨンファルとチョンウォルは

自称ミロの使節を連れて

隣の空き部屋へ行きました。

一応、彼に付いて来たものの、

まだ、彼を

完全に信じているわけでは

ありませんでした。

ヨンファルは扉を閉めると、

どうしたのかと、冷たく尋ねました。

 

ミロの使者は、

ザリポルシ姫の身分証を見せながら

彼女の親友である2人にしか

言えない話だと言いました。

ようやくチョンウォルは、

少し安心し、

親友ではないけれど、

話してみるようにと言いました。

 

使節は、親友ではないという言葉に

戸惑いましたが、

もう仕方がないので、

しばらく間を開けてから、

ザリポルシ姫が現れたと告げました。

 

チョンウォルの顔色が

一気に明るくなり、

彼女は生きていたのか、

今どこにいるのかと尋ねました。

 

しかし、使節は、突然「シーッ」と、

声を小さくするよう合図しました。

秘密であるかのような態度に

チョンウォルは眉をひそめ、

どうしたのかと尋ねました。

 

使節は暗い顔で、

帰ってきた姫は、

自らを「悪に染まった身体」と

表現した。

それが正確に、どんな状態なのかは

言わなかったけれどと説明しました。

 

チョンウォルは、

「悪に染まった身体」という言葉を

繰り返し唱え、目を大きく開けて

ヨンファルを見ました。

彼は顔を強張らせ、

詳しく話すよう、促しました。

 

使者は、

ザリポルシ姫が持っていた

大神官のお守りを、

タリウムにいる時に

すり替えられたようだと

話していたことを伝えました。

ヨンファルは、

それは本当なのかと尋ねました。

 

使者は「はい」と返事をし、

それで国王夫妻は、

ヨンファルとチョンウォルが

タリウム皇帝に会い、

それが本当なのか、

話を聞いて来ることを願っていると

話しました。

 

ヨンファルは、

ザリポルシ姫は、

ずっとそこで過ごしているのかと

尋ねました。

 

ザリポルシ姫は、

その言葉だけを残して

行ってしまったので、

それは分からない。

まだ自制心が効かないと言っていたと

使者が説明したところで、

横で話を聞いていた

ヨンファルとチョンウォルと共に

ビクっとして扉を見つめました。

議長が、扉のそばに立っていました。

使節は慌てて

テーブルを指差しました。

 

議長は、

自分は耳聡いと言って笑うと、

耳を軽く叩いて中に入り、

ミロの王と王妃は、

悪に染まった存在が

立ち寄ったにもかかわらず、

捕まえようとすらしなかったのかと

尋ねました。

 

使節は、戸惑いながら

議長を見つめましたが、

彼が穏やかな表情をしていたので

少し安心して、

両親だから当然だ。

そして、そのように変わったとしても

任務の途中で起きたことだからと

答えました。


使節は、議長が誰なのかは

分かりませんでしたが、

聖騎士団長たちと一緒にいるので

信頼できる人だと判断し

素直に答えました。

 

議長は、その期待通り

「なるほど」と温かく答えると、

使節は思わず、

彼は本当にハンサムだと思いました。

しかし、その瞬間、

心臓に痛みを感じた使節は頭を下げ、

自分の心臓に刺さった短刀を見ました。

驚いて顔を上げると、

短刀を握ったまま

微笑んでいる男が見えました。

議長が短刀を引き抜くや否や、

使節はそのまま倒れて死にました。

 

ヨンファルは、

あっという間に起こった出来事に、

口をポカンと開けていましたが、

これはどういうことかと叫びました。

 

議長は、

チョンウォルの服で血を拭いながら

なぜ、怒っているのかと尋ねました。

 

ヨンファルは、

使者は言葉を伝えに来た者だと

答えました。

しかし、議長は、

彼は闇に染まった者の言葉を伝えに来て

闇に染まった者を庇ったと

反論しました。

 

遅ればせながらチョンウォルは、

ザリポルシ姫が

闇に染まったとしても、

それは自分の意志ではないと

反論しました。

しかし、議長は、

実際、そのような者の大多数が

自分の意志で

悪に染まったわけではない。

しかし、皆、それを無視して

命を奪っている。

誰か、怪物事情について、

理解している人はいるかと、

さわやかに笑いながら尋ねると

チョンウォルは、

しばらく言葉を失いましたが、

ザリポルシ姫は違う。

彼女は闇に染まったけれど、

悪くなっていないと答えました。

 

議長は、

直接、彼女に会ったのかと尋ねました。

チョンウォルが、言葉に詰まると、

代わりにヨンファルが、

ザリポルシ姫は両親を訪ねて話をし、

その後、姿を消したけれど、

彼女が本当に闇に染まっていたら

素直に消えたりしなかっただろうと

話しました。

 

議長は、

ザリポルシ姫は

自らを信じられずに逃げたのに、

ヨンファルとチョンウォルは

ザリポルシ姫を

信じているようだけれど

言いました。

 

ヨンファルは、

長い間、彼女を見てきたからと

返事をしました。

 

続けて議長は、

ヨンファルとチョンウォルは、

ザリポルシ姫を

長い間見て来たので、

彼女が闇に染まった身体で現れたら

助けようとするのですねと

確認しました。

 

チョンウォルは、

言葉の意図が分からなかったので

警戒しながらも、

ザリポルシ姫を信頼していたので、

少なくとも、

話は聞いてみようと思うと答えました。

眉をひそめた議長は

そうかもしれないというように

頷きながら、

ヨンファルにも同じ質問をしました。

 

彼が「はい」と答えると、

議長は空中を叩くように

手を動かしました。

その瞬間、

ヨンファルとチョンウォルの心臓にも

短刀が刺さり、

そのまま倒れて死にました。

 

3人が戻って来ないので

探しに来たタンベクは

その光景を見て驚愕し

立ち止まりました。

 

議長は平然と立ったまま、タンベクに、

逃げるか、

それとも中に入って来るのかと

尋ねました。

以前と変わらない声でした。

 

タンベクは、

ここで逃げたとしても、

すぐに議長に捕まることを

知っていたので、

ゆっくりと中に入って

扉を閉めた後、前に進んで

議長と向かい合いました。

 

議長が褒め称えるように笑いながら

タンベクはザリポルシ姫と

親しいのかと尋ねました。


なぜ、そんなことを聞くかは

分かりませんでしたが、

とりあえず生き延びようと思った

タンベクは、

すぐに「いいえ」と答えました。

実際に、彼女と

親しくありませんでした。

幸いにも、

議長は、すぐに頷きました。 

 

タンベクは、

唇も指先も震えていましたが、

努めて口元を上げるようにし、

一体、これはどういうことなのかと

尋ねました。

 

議長は、

ザリポルシ姫が闇に染まった。

彼らは彼女を庇い、

彼女がやって来たら、

便宜を図ると言った。

彼らも、

ザリポルシ姫の同調者だと

言いました。

 

タンベクは唾を飲み込みました。

たかが、そんな話をしただけで

命を奪ったのか。

戯言を言うなと怒鳴りつけるだけで

良かったのではないかと思いました。

 

しかし、議長は、

ヨンファルとチョンウォルは、

ザリポルシ姫の状態が

大丈夫だと言ったけれど、

元の彼女だったら、

親にどんな危害を与えるか

分からないので、

両親に会いに行かずに、

神殿へ行ったはず。

それなのに、彼女は両親に会い、

確証がないのに、

タリウム皇帝への復讐を頼んだ。

彼女は、身体も心も、

すでに闇に染まってしまった。

彼らは、それを

読み取ることができなかったと

話しました。

 

タンベクは、

そうとはいえ、

破門くらいで終わらせても

良かったと思うと話すと、議長は、

敵も危険だけれど、

敵と手を組んだ味方も危険だと

言いました。

そして、目をぎゅっと閉じた

タンベクの肩に

議長が手を乗せたので

彼女はギョッとしました。

議長が

自分の心を見透かしているようで

恐怖を感じました。

 

この期に及んで、議長が、

団長職3席が空席になったと

ぼやいたり、

議長が遺体に手を上げると、

遺体が土や植木鉢に変わるのにも

恐怖を感じました。

タンベクは、

鉢植えから、それぞれ植物が

一つずつ育つのを見て

唾をごくりと飲み込みました。

 

変化が終わると、

議長はその一つを持ち上げて、

対抗者3人はどんな人かと

尋ねました。

 

タンベクは震える手で

他の植木鉢2つを持ちながら、

彼らはいい人たちだ。

ラナムンはムカつく。

性格は良くないけれど、

信念が強そうに見える。

アイニは意志が固い。

話を聞いてくれると答えましたが、

ラナムンはムカつくし、傲慢だし

性格が悪くて、責任感もなく

頑固だという意味で、

アイニは、

決定を下す時に偏見が強く

優柔不断だという

噂が流れているというのを

努めて、聞こえ良くしたのでした。

しかし、

ラトラシル皇帝については、

タンベクも、

むやみに良い表現をすることは

できませんでした。

 

彼女が途中で話すのを中断すると、

むしろ議長は、

もっと興味深さそうに

彼女をじっと見つめました。

 

タンベクは困ってしまいました。

ラトラシル皇帝を

良く言ってあげれば、

ザリポルシ姫がラトラシル皇帝への

復讐を頼んだという部分が

気にかかりました。

 

それについて議長が、

確証がないと付け加えたのを見ると、

証拠があって、

復讐を頼んだようには

思えませんでしたが、

だからといって、

ザリポルシ姫は、理由もなく

まともな人を捕まえる

聖騎士団長ではないと思いました。

 

とにかく、ラトラシル皇帝に対して

むやみに良いことを言うせいで、

議長が、まともに皇帝を

見ないことも心配だし、

むやみに悪く言うせいで、

議長があまりにも偏見を持って、

皇帝を見るのではないかと

いうことも心配でした。

 

皇帝は、

一言で定義するのが難しい人なのかと

議長に聞かれたタンベクは

悩んだ末、

誰もが認める皇帝の噂を念頭に置き、

彼女は議長の顔を、

とても気に入ると思うと答えました。


予想外の返事だったのか

議長はびくっとしましたが、

すぐに微笑むと、

「楽しみですね」 と呟きました。

◇新年祭◇

新年祭当日に、ラティルは

焦りながら、

マントの紐を縛ったり、解いたりを

繰り返しました。

サーナット卿は

リボンの形を整えながら、

議長が来るということで

こんなに緊張しているのかと

笑いました。

 

ラティルは、

聖騎士が来て、いい目にあったのは

百花の時だけだと、

素直に認めました。

ザリポルシ姫が消えたことを

かなり気にしているようだけれど、

まさか、聖騎士団長のトップが

来るとは思わなかった。

まさか、議長が人前で

お姫様の件で

文句を言うことになったら

どうしようと心配していると、

外で侍従長が、

儀式が始まると言って

ラティルを呼びました。

 

これ以上焦る暇もないので、

ラティルは深呼吸をし

意気揚々とした姿で歩いていきましが、

パーティー会場の中へ入るや否や、

ラティルは

集中力が途切れてしまいました。

努めて表情を管理しましたが、

ラティルの瞳は、

反射的にギルゴールに向かいました。

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議長は、もっと年を取っていて

顔も皺だらけの人を

想像していたのですが、

まさか、

ラナムンに引けを取らないくらい

イケメンだとは

思いもしませんでした。

しかも、幻想のような雰囲気を

漂させているなんて。

それが、彼がエルフだと

言われている所以なのでしょう。

しかし、穏やかに微笑みながら

いきなり、短刀を刺すなんて、

一体、どんな性格をしているのやら。

 

メラディムは、

ギルゴールの性格が一番悪いと

言っているけれど、

まだギルゴールの方が

ラティルが制御できる

余地が残っているし、

人間ではないけれど

人間味があると思います。

議長には得体のしれない怖さがあると

思いました。

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