自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 363話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ドミスが食べたがった物

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363話 ザリポルシ姫がロードの居場所を知ったと聞かされ、ラティルはとまどいました。

◇時間稼ぎ◇

姫がここからまっすぐ向かったのは、

タナサンにある洞窟で、

その中には空っぽの棺があり、

アニャがいました。

 

姫はアニャをロードと

誤解したのだろうか。

彼女がずっと生きていたら、

500歳の吸血鬼なので、

十分あり得ることでした。


とにかく、

その位置を姫に教えたのは

百花なので、自分に害はない。

彼が、本当にそこにロードがいると

思っているかどうかはともかくとして

一応、自分はロードではないと

確信しているということではないかと

思いました。


もしドミスの記憶の中に

百花がいたことを知らなかったら、

ラティルは百花が洞窟で

何年も生きている吸血鬼を発見し、

それをロードと勘違いしたと

思うかもしれませんでした。

 

ラティルは、

とにかく何か答える必要があったので

意味もなく頷いた後、

好きなように調べろと言いました。

そして、今のところ、

自分の敵でないことは明らかだけれど

念のため、彼らがいなくなったら

百花について調べる必要があると

考えました。

 

ラティルが快く承諾したので、

タンベクは感動して

お礼を言いました。

その様子を見ていたラティルは

アイニ皇后が大臣官を狙っているし

それ以外にも、大臣館は

何度も襲撃されているので、

姫の侍女がいる所まで

大臣館を送ることはできないと

言いました。

 

タンベクは困りましたが、

ピアル卿をここへ連れて来るのは

大丈夫かと尋ねました。

ラティルは、承知しました。

 

これで、とりあえず

時間は稼げると思いながら、

ラティルは

穏やかな笑みを浮かべました。

◇月楼の王子の話◇

すでに夕方になっていました。

初日から調査と称して、この時刻に

あちこち、うろつき回っていたら

大国に憎まれると思い、

三人の聖騎士団長は、

その日は疲れた身体を休め、

翌日から調査を始めることにしました。

 

彼らは数日間の急な移動で、

あちこちガタガタになった体を

拳で叩きながら、声を潜めて、

ロードについて話しました。

 

ヨンファル卿は、

ラティルが

対抗者なのかロードなのか

分からないけれど、

自分がロードなら、

大神官や百花繚乱、対抗者など

周りに敵を置かないと主張しました。

 

それを聞いたチョンウォル卿は、

ヨンファル卿はロードではないと

非難しました。

それに対してヨンファル卿は、

ロードならそうすると

反論しましたが、チョンウォル卿は

ロードの考えは自分たちとは違うと

言い返しました。

するとヨンファル卿は、

ロードの考えが自分たちとは違っても

チョンウォル卿のように

馬鹿ではないと言い張りました。

 

タンベクは二人の言い争いを

横目で見ていましたが、

自分も皇帝は

ロードではないと思う。

ザリポルシ姫もそう言っていたと

そっと口を挟むと、チョンウォル卿は

だから、彼女は死んだと

笑いながら言ったので、

タンベクはかっとなり

怒ろうとしましたが、

先にヨンファル卿が、

姫は行方不明だと言い直しました。

 

タンベクは眉をひそめながら

チョンウォル卿は

皇帝がロードだと思っているのかと

尋ねました。

彼は、

ロードだとは思っていないが、

そうではないと確信する必要はない。

ラトラシル皇帝に有利な言葉を

伝えた途端、姫が死ぬのは

妙な偶然ではないかと答えました。

 

そのように話しながら

歩いて行く彼らを、

華やかではないけれど、

高級な生地で端正に着飾った

見たことのない青年が

彼らを呼び止めました。

タンベクは、彼に

誰なのかと尋ねると、

青年は、月楼から留学して来ている

皇子だと優雅に挨拶をしました。

タンベクは、思わず一緒に

挨拶しましたが、なぜ王子が

自分たちを呼び止めたのか

分かりませんでした。

他の2人の聖騎士団長も同様でした。

 

しかし、王子は、そんな雰囲気に

気づかないふりをして笑い、

彼らも客用の宮殿に泊まるなら、

少し話をしないかと誘いました。

 

タンベクは手を振り、

自分たちは、数日間ずっと

馬に乗って来たので

少し疲れていると断りましたが

皇子に、

とても重要な話なので、

少しの時間でいいと言われたので、

3人は渋々彼について行きました。

 

王子は自分の部屋の中に

三人を入れると、

使用人に茶を持って来るように指示し、

ソファーに座りました。

そして、彼らを呼んだのは、

ザリポルシ姫が行方不明になったことを

聞いたからだと話しました。

 

タンベクは彼の向い側に座り

ため息をつくと、

何が言いたいのかと尋ねました。

皇子は、使用人数人を密偵として

ここに侵入させていると答えました。

 

タンベクは、密偵のいない国はないし

そんな密偵の話を

あえて持ち出す国もないと思いましたが

彼は、その密偵の一人が、

最近、側室になったギルゴールの

唯一の侍従が、夜だけ歩き回り

昼間は歩き回らないと言っている。

変だと思わないかと尋ねました。

◇お腹が空いた◇

その時刻、アニャは、

しばらく目を覚ました後、

再び眠りについたドミスを

見つめながら、

これからどうすればいいのか

途方に暮れていました。

 

ドミスが目覚めたこと自体は

嬉しいけれど、

目覚めることがないと思っていた

ドミスが、突然起きたことで、

この後、どうなるのかと思うと

頭の中が混乱しました。

 

盟約が破られて封印が解けたのか。

それとも、

盟約がなかったことになったのか?

アニャが考えに耽っていると、

眠っていると思ったドミスが

再び起きて、彼女を呼びました。

まだ、体を起こすことはできず、

瞬きをするだけでした。

 

アニャはドミスに大丈夫かと尋ねると

ドミスは瞼を震わせながら

アニャに付いていた

カルレインの匂いがしないと

訴えました。

 

アニャは、その後一度も

彼と会っていないからと言い訳をし、

ドミスを見つめながら

ため息をつきました。

 

ドミスは、無理やり自分から

カルレインを引き離したけれど、

それでも、やはり

彼のことが気になっているようなので

アニャは不憫に思いました。

あれだけ愛した相手なので、

自ら他の人に渡したとはいえ、

心が傷ついていないはずは

ありませんでした。

 

アニャは、

ドミスが不安に思わないように、

彼女の手をぎゅっと握りながら、

カルレインには、

何も言わなかったし、

彼から何も聞いていないし、

彼がどこにいるのかも知らないと

囁きました。

しかし、2人の手が触れるや否や、

ドミスは、ぱっと自分の手を

抜いてしまいました。

 

アニャは、

ドミスが500年間横になっていたので、

当然、身体が正常ではないと思ったし、

今もほとんど動けないようなので、

手を揉んであげようとしたのですが、

ドミスが、あのように手を抜いたので

戸惑いました。

 

アニャはドミスに、

手が痛いのか、

肌に何かが触れると痛いのかと

尋ねながら、

彼女の頬を触ろうとすると、

ドミスはすぐに、

触らないでと命令しました。

 

アニャが、

どうしたのか、副作用なのか、

盟約が破れて、

封印が解けたのが問題なのか、

痛いのかと尋ねると、

ドミスは答える代わりに

短くため息をつき、

カルレインはどこにいるのかと

尋ねました。

 

アニャは、ドミスが

彼の居場所を知りたがる

理由を聞きました。

ドミスは、

彼は自分のものだからと答えました。

アニャはさらに混乱しました。

 

するとドミスは眉間にしわを寄せ、

カルレインは自分の恋人で、

自分の騎士であることを

アニャも知っているのに、

なぜ、知らないふりをするのかと

尋ねました。

 

アニャは、

知っているけれど、

ドミスがカルレインを

アニャに渡すことにしたのではないかと

答えました。

それを聞いたドミスは顔を歪ませ、

カルレインは

運命が決めてくれた自分の男であり

誰かに渡したり渡さなかったりする

相手ではないと主張しました。

 

しかし、アニャが

盟約のことを口にすると、

ドミスは、アニャが

カルレインと会った場所を尋ね、

今すぐ、彼を探して

連れて来いと命令しましたが、

自分が直接行くと言って

身体を起こそうとしました。

しかし今のドミスは、せいぜい、

棺桶に手を触れるくらいの事しか

できませんでした。

ドミスは腕を下げると唇を噛みました。 

力が入らないと言うドミスにアニャは、

盟約のせいで問題が生じたのだろうかと

呟きました。

 

ドミスは穴がぽっかり開いて

光が差し込んでくる

洞窟の天井から青空を眺めて

自分が死んでから

どれくらい時間が経ったのかと

尋ねました。

 

アニャは、封印されてから

どれくらい経ったか

聞いているのだと思い、

たぶん500年くらい経ったと思うと

答えると、ドミスは、

それでは新しいロードが

現れたかもしれないと言いました。


アニャは、

ドミスがあまりにも長く

眠っていたので、

少し頭が混乱していると思い、

ロードがどうやって現れるのか。

ドミスが、こうやって

生きているのだから

転生できないと言いました。

 

しかし、ドミスは

自分が目覚めたので

盟約が破れたのではないかと

反論しました。

しかし、アニャは、

ロードは現れない。

ドミスがここにいるので

転生できないと

自信満々に話しましたが、

ドミスの表情には変化がなく、

青空を眺めていました。

そして、「もしかしたら」と

いうこともあると 言いました。

しかし、アニャは、

これは「もしかしたら」と

仮定することではないと

断固として言いました。

 

ドミスはそれに答える代わりに

ゆっくりとお腹の上に手を上げ、

お腹が空いているので

食べ物を持って来て欲しい。

そうすれば起きられるかも

しれないと言いました。

 

アニャは「そうする」と返事をすると

外へ出て近くの民家を訪ね、

何人かを気絶させた後、

血を少しずつ抜いて瓶に集めました。

1本がいっぱいになると、

アニャはそれを持って

ドミスの所へ戻り、

彼女に瓶を差し出しましたが、

ドミスは血を見るや否や、

顔が真っ青になり、

今すぐそれを片付けろと叫びました。

 

アニャは瓶を持ったまま

戸惑っていると、

ドミスは巨大なゴキブリでも見るように

今すぐそれを片付けろと叫びました。

 

アニャは、

中身を減らしてあげようかと

言いましたが、ドミスは

その血を片付けろと叫びました。

アニャは慌てて瓶の蓋を開けて

血を一気に飲みました。

 

それからドミスを見ると、

彼女は軽蔑した眼差しで

アニャを見ていました。

 

アニャはさらに混乱しました。

ドミスは、

あまりにも長く寝ていたので

身体が血を

受けつけなくなったのかもしれないと

思いました。

 

ドミスは、

アニャの呆然とした表情を

困ったように見つめていましたが、

目を閉じて、

人間の食べ物を持って来るよう

指示しました。

 

アニャは返事をすると、

再び村へ行きました。

普通に歩いていた人たちが

気絶したまま

あちこちで発見されたせいで、

村は騒がしくなっていました。

しかし、どんな人間よりも

痩せている上、

病人のように顔が青白いアニャが

犯人だとは、

誰も思いませんでした。

おかげでアニャは

平然と村を歩き回りながら

食べ物を探し、

ドミスが満足できる食べ物を

見つけました。

 

洞窟に戻ったアニャは、

ドミスが好きなものを

持って来たと言って、

調理を終えたばかりの

鴨肉料理を差し出しました。

アニャは

ドミスが喜ぶと確信していました。

 

幸いドミスは、血をあげた時ほど

嫌がりはしませんでしたが、

それは今、食べたくない。

他のもの持って来て欲しい。

雪りんごを食べたいので

持って来てと指示しました。

 

アニャは目をぱちくりさせ

それは何かと尋ねました。

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雪りんごについては

122話に出て来ています。

 

myuieri.net

雪りんごは

最近、カリセン宮廷で

1番流行っているお菓子で

元気のないクラインのために

甘いお菓子を用意して欲しいと

バニルに頼まれ、

カリセン料理ができる別宮のシェフが

クラインに作ってあげました。

 

彼は雪りんごがタリウムにあることを

とても驚き、

その後、クラインは

雪りんごの作り方を教わり、

ラティルに

作ってあげましたが、

これがきっかけとなり、クラインは

ラティルとヒュアツィンテが

以前、付き合っていたことを

知ってしまいます。

 

ラティルとヒュアツィンテが

恋仲だったことを、クラインに

知らせるためだけの小道具だと

思っていた雪りんごが、まさか、

新たな展開の小道具としても

使われるなんて、

思いもよりませんでした。

 

ラティルも知らなかった

雪りんごを、

500年間眠っていたドミスが

なぜ、知っているのか

不思議です。

アニャはドミスが目覚めたと

思っていますが、ドミス自身が

そろそろ新しいロードが

現われたのではないかと

言っていますし、

カルレインはラティルが

ドミスの転生であることを

初めから知っていたので、

目を覚ましたドミスは

身体はドミスでも

中身は違う人ということに

なるのではないかと思います。

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