自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 376話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルの治療に来たラナムン

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376話 アイニは、アニャが食餌鬼たちと言ったことが気にかかっています。

 

◇ヘウンとの再会◇

アイニは悩んだ末、ルイスを呼ぶと

用事があるからと言って、

アナッチャとトゥーラを

応接室に連れて来て、

一緒にいて時間を稼ぐようにと

指示しました。


2人が厄介な存在であることを

知っているルイスは

嫌そうな顔をしましたが、

アイニが硬い表情で

自分を見ているので、 

渋々、承知しました。

 

アイニは扉を指差し、

早く行って連れて来るようにと

指示すると、

ルイスは躊躇いながら

アイニを何度も見つめましたが、

言われた通りに出かけました。

 

ルイスが出かけると、アイニは

彼女が行った道とは別の道を通って

離れへ向かい、

遠くから離れが見られる場所に

身を隠し、

ルイスがアナッチャとトゥーラを

連れ出すのを待ちました。

 

 3人が全員出て行くと、

アイニはすぐに離れの中に入りました。 

その中には

大したものはなく、

アイニは1階はもちろん

2階まで全部探しましたが、

特に変なことはありませんでした。

 

アニャの失言だったのかと思いながら

アイニは最後に台所を見回した後、 

台所とつながっている

小さな倉庫に入ってみました。 

倉庫の下には床に扉があり、

地下室とつながっていました。 

さすがに地下室の中まで探すのは

ちょっと気が引けるので、

アイニがしばらく迷っていると、

扉の外で何か音がしました。 

 

ルイスに2人を連れて行くように

命じたけれど、

アナッチャが異変を感じて

戻って来たのか、 それとも

トゥーラだけ帰したのか。

アイニは急いで地下室の扉を開けて

階段を下りました。 

扉を閉めると、

あっという間に四方が暗くなりました。 

アイニは中腰になり、

手探りしながら

ゆっくりと石段を降りました。

 

階段を下りてアーチ状の扉を過ぎると

あちこちで、

かすかな光が見えました。

照明があるわけではなく、

いくつかの薬品から

光が出ているようでした。 

 

棚にはあらゆる薬品や

研究材料が並べられていましたが

薬品から出る臭いはともかくとして

研究材料はあまりにも酷く

アイニは手で口を覆いました。

そうしないと

悲鳴が出そうだからでした。

なぜ黒魔術師たちが排斥されたのか

分かるような気がしました。

 

怒ったアイニは

もう見ないでおこうと思い

背を向けましたが、

暗くてまともに見えない中、

ひときわ目を引くものが

ありました。


アイニはゆっくりと

そちらに近づきました。

それは水の入った大きなガラス瓶で

その中に

ヘウンの頭が入っていました。

アイニは、

悲鳴を上げそうになったのを

口を手で塞いで止めました。

彼女は目を見開きました。

 

ヘウンは

死んだはずではなかったか。

頭だけ残ったけれど、

その頭も処理されたと聞いた。

しかし、それは確かに

ヘウンの頭でした。

 

アイニは、ヘウンの頭を取り出すために

棚に手を伸ばしました。

その瞬間、

ぎゅっと目を閉じていたヘウンが

水の中で目を開いて

アイニを見ました。

彼女は怖い気持ちよりも

彼が生きていたことに感激しました。

 

アイニは何か言おうとしましたが、

ヘウンは目を見開き、彼の視線が、

アイニの肩越しに向けられました。

不思議に思ったアイニは、

ヘウンが見つめる方向に首を回して

何かを見つけた瞬間、

後ろに立っていた人が

アイニを叩きつけました。

◇レアンへの伝言◇

窓の外を見ていたラティルは

後ろから人の気配を感じたので、

驚きました。

サーナット卿がお茶を持って

入って来ました。

彼は、ラティルに

ティーカップを渡しながら

顔は、まだ痛いかと尋ねました。

ラティルは、

それを受け取りながら

痛くないと答えました。

 

それにしては、表情が

とても深刻だと

サーナット卿は指摘しました。

 

ラティルは、

確かに力を入れすぎたのは

自分だし、

剣が折れたのも自分だけれど、 

その折れた剣が

いきなり自分の顔に飛んできたことを 

考えていたと話しました。

 

サーナット卿は、

今からでもラナムンの息の根を

止めに行こうかと、

冷たい声で提案しましたが、

ラティルは首を横に振り、

もしかしたらラナムンが

復活したドミス、 

正確にはドミスではないけれど、

とにかくドミスの相手をするのに

役立つかもしれないので、彼に

優しくするようにと呟きました。

そして、レアンにも

ロードと対抗者の盟約について

教えなければならないと

付け加えました。

 

一時はレアンの友達だった

サーナット卿が眉をひそめ、 

不愉快そうな顔をしていることを

ラティルは嬉しく思いました。


ラティルは、今、レアンが

対抗者とロードの記録が

消失した理由を調べている。

でも、

対抗者が記録を処分したことと、

全部、処分できずに死んだことを

ギルゴールが話してくれたので

これをレアンに伝えれば、

他のことも調べられると告げました。

サーナット卿は、レアンに

伝えて来ることを承知しました。

 

ラティルは、

ロードが現れたことと、

自分を疑ったレアンは

バカだということも、

伝えて欲しいと頼みました。

◇役に立たないアニャ◇

一方、アイニに警告を伝えた後、

洞窟に戻ったアニャは

棺の中にぽつんと座っている

ドミスを発見したので、

すぐに、彼女に近寄りました。

そして、途中で盗んできた

パンを差し出し、

ドミスに食べるよう勧めました。

彼女はパサついたパンを見下ろし、

力なく口に入れて噛みました。

そして、アニャに、

あの女性の息の根を

止めて来たかと尋ねました。

 

アニャはドミスの隣に座ると、

あの対抗者は皇后だったので、

盟約について説明し、

あちらが先に

戦いを仕掛けて来なければ

自分たちも、以前のように

戦争をしたくないと話し、

前世で、

あのような盟約まで結んだのだから

平和を守れるようにしようと

話してきたと伝えました。

そして、ドミスの顔色を窺いながら、

皇后は分かってくれた様子だったので

事態が大事にならないかもしれない。

それに

前世の対抗者は、本当に嫌な奴で

彼女が口を開く度に

後頭部を殴りたいほどだったけれど

彼女は礼儀正しかった。

それに、

盟約がまだ適用されているのか

その対抗者は

自分の宮殿に黒魔術師を置いていたと

熱心に話しました。

ところが、途中でドミスが

冷たい声でアニャを呼んだので

アニャは話を止め、

ドミスの顔色を窺いました。

 

ドミスは、自分が望んでいるのは

その女性と和合することではなく、

彼女の命を奪うことだ。

彼女の息の根を止めろと言ったのに

余計なことをして来たのかと

イライラした声で

アニャを責めました。

 

アニャは、今のドミスは

少しおかしくなっているので、

彼女の言葉に、

そのまま従うのは困難だったと

答えたいのをじっと堪え、

ドミスは、

500年ぶりに目を覚まして、

頭が混乱しているのか、

ドミスが望んだものを

自分の手で壊そうとしている。

ドミスが後悔するのは明らかなので

今すぐ、ドミスの言うことを

聞くことはできない。

今は、決断を下すより、

休みながら体の状態を

回復した方が良いと思うと、

優しい言い回しで、

熱心にドミスを慰めました。

ドミスは、

アニャが何を考えているのか

分かりましたが、

時間が経ったからといって

彼女の心が「500年前のドミス」に

戻ることはないので、

息が詰まる思いでした。

 

ドミスは、

まずいパンを噛じりながら、

面倒なので、

アニャを捨ててしまおうかと

考えました。

しかし、盟約の副作用なのか、

それとも本当に500年間

横になっていたせいなのか

元気だったのに、

突然、体の力が抜けることが

繰り返される状況でした。

今のドミスには、

「この役に立たないアニャさん」の

助けでも、必要でした。

◇変な事◇

一方、百花は、

ロードの棺桶を守らせるために、

タナサンの洞窟に送った部下たちから

そこに立ち寄った聖騎士団長3人とも、

異常を発見できずに去ったことと、

彼らも混乱していたのか、

こちらに来ないで

また別の所に行ったことを

報告しました。

百花は満足そうに笑いながら

頷きました。

 

これで面倒なことは済んだ。

皇帝も満足するだろう。

神殿を後押ししてくれるつもりの

皇帝が、訳もなくあれこれ調査され、

気分が悪くなってはいけないと言って

嬉しそうに笑うと、

新たに発表された

側室ランキングを確認するために

ゴシップ雑誌を取り出し、部下に、

もう行ってもいいと言って

手を振りました。

 

ところが、部下は首を傾げながら、

変な点が一つあったと告げました。

百花は、聖騎士団長たちが

何かを発見したのかと尋ねました。

 

部下は、

そちらではなく、

新たに棺を移した洞窟の方だ。

場所を変えたので、

スケジュールを新たに

組まなければならないと思い、

そちらにも立ち寄った。

ところが、棺桶の蓋が開いていて、

アニャはいなかったと答えました。

 

百花は、

アニャがしばらく、

留守にしていたのではないかと

意見を述べましたが、部下は、

棺の中にも誰もいなかったと

答えました。


百花は雑誌を置き、

ロードが目覚めたのかと尋ねました。

部下は、

ロードが目覚めたのか、

アニャが封印されたロードを

新しい棺に移そうとしたのか

分からないけれど、

念のため知らせなければならないと

思ったと答えました。

 

百花は部下を労い、

眉をひそめて考え込んだ後、

何か変なので、

もう一度そちらへ行って

確認するよう指示しました。

◇治療◇

ラティルは、

大神官の所へ行って

頬の傷を治療してもらうべきだと

考えていましたが、

一日中、他の仕事で忙しかったので

そのことを、

すっかり忘れていました。

 

彼女は、頬にできた傷を

鏡で見つめながら、治療は、

明日か明後日に延ばすことにして

ベッドに座りました。

人々は騒ぎ立てているけれど、

ラティルにとって、この程度の傷は

何ともありませんでした。

ラティルは素早く着替えると、

ベッドに腰を下ろしました。


彼女は、自分のケガよりも

カルレインとドミスのことの方が

気になりました。 

 

カルレインは、

見た目は大きな影響を

受けていないようでしたが

魂はともかく、

身体は愛した女性そのものなので

本当に気にならないのだろうかと

疑問を感じました。

人々は魂と同じくらい

肉体のことも気にかけるからでした。

 

しかし、

自分がカルレインの所へ行って

彼を慰めるのも変な気がしました。

何と言って慰めていいのか、

盟約が破れて残念だったとか

自分は皇帝に転生したので、

自分を見てリラックスしてと

言えばいいのかと悩みました。


実はラティルは

盟約が破れたおかげで、

自分が生まれることができたので

喜んでいました。

ドミスの意図通り、

盟約がきちんと結ばれていたら

ラティルは、棺の中に

閉じ込められていたはずなので

それは、ひどいと思いました。

 

その時、誰かが扉を叩いたので

入室を許可すると、

思いがけず、ラナムンが

部屋の中に入ってきました。 

 

薄いマントを羽織って

入ってきた彼は、

ラティルと距離を置いて

挨拶をした後、そばに近づき、

顔の傷は大丈夫なのかと

尋ねました。

ラティルは、

指でケガをした付近を指し、

ほとんど治ったと答えました。

 

ラナムンはマントを脱いで横に掛け

さらにラティルに近づくと、

彼女は、あっという間に

手を下ろしました。

 

ラナムンは手に

小さな軟膏の容器を持っていました。

彼は、自分のせいで

ラティルがケガをしたので、

これを塗りに来たと告げました。

ラティルは大丈夫だと

返事をしましたが、

ラナムンに帰れと言わないので、

彼はラティルの傍らに腰掛け、

傷口を見ながら軟膏の蓋を開けました。

 

ラティルは、

彼の細長い指が頬に触れると、

気まずくて、

コチコチになりました。

ラナムンが傷口をよく見るために

顔を近づけると、 

ラティルは恥ずかしくなり、

訳もなく視線をそらしました。

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百花繚乱は、

500年前からドミスの棺を

守っていたのでしょうか。

おそらく、500年間生きているのは

百花だけだと思うので、

新しい聖騎士たちが

百花繚乱に入る度に、百花は

ロードの棺を守ることを

命じていたのでしょうか。

百花とアニャは

聖騎士と吸血鬼という

敵対する立場にいますが、

運命共同体のように思えます。

 

捜査官のアニャは、

ドミスの身体の中に

対抗者のアニャが入っていることを

知らないので、

平気で彼女の悪口を言いましたが、

内心、対抗者のアニャは

腸が煮えくり返っていたのでは

ないかと思います。

捜査官のアニャは、

ある程度、対抗者のアニャのことを

知っているので、

その言葉が出たのでしょうけれど

目の前にいるドミスが

以前と変わったことに気づいても

対抗者のアニャと結びつけることは

難しいのだと思います。

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