自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 463話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルが気になっていたこと

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463話 ラティルは、どんな計画を立てたのでしょうか?

◇エルフへの幻滅◇

ラティルは、

ギルゴールが狂っていることを

彼自身も知っているようだと

言いました。

しかし、ギルゴールは、

自分はいつも正気だと言い返しました。

 

サーナット卿は素早く首を横に振り

よりによって彼を行かせるなんて

危険だと言いました。

 

ラティルは肩をすくめ、

今のところ、彼が一番適当だ。

罠だと知りながら

ただ行くことはできないと

言いました。

ギルゴールは、ニッコリ笑い、

末っ子は弱いと

サーナット卿を馬鹿にしました。

彼は歯噛みしましたが、

結局、口をつぐみました。

ラティルは、

サーナット卿は心配し過ぎると

思いました。

 

彼女はサーナット卿が

怒っていることを知っていましたが、

カルレインを送るよりは

彼を送る方が良いと思われました。

もちろんカルレインは

500年以上生き残った

強い吸血鬼で傭兵王だけれど、

不死の存在ではありませんでした。

 

サーナット卿は、

今世で生まれたので例外としても

生き残っている吸血鬼の騎士は

ギルゴールとカルレインだけ。

長い年月を通して死んできたのは

ロードと対抗者だけでは

ありませんでした。

 

ラティルはカルレインを

敵の罠の中に入れたくないし、

アニャドミスが彼を狙っているので、

カルレインを結界の外に出すのは

危険だと思いました。

 

そんなことを考えているうちに

ラティルは、先程、ギルゴールが

議長に文句を言っていたことを

思い出し、彼に

議長と仲が悪いのかと尋ねました。

 

ギルゴールは、

植物から死んだ聖騎士の匂いがした。

一つではなかったと答えました。

聞いただけでも

嫌な気分のする言葉でしたが、

ラティルは渋々、

死んだ聖騎士の匂いとは何なのかと

尋ねました。

ギルゴールは、

自分は分からない。

あまりおいしそうな匂いではなかった。

お弟子さんがくれたものだから

隅に置いて育てはするけれどと

答えました。

 

ギルゴールの返事を聞いて、

ラティルは、

余計、モヤモヤしましたが、

自分にいきなり剣を突きつけた

議長の姿、そして

自ら距離を置いていた議長の姿などを

思い出し、眉をひそめました。

 

ラティルはギルゴールに

メラディムの話では、彼が

エルフだという噂があるそうだけれど

本当なのかと尋ねました。

その答えは、

ギルゴールの表情で分かりました。

 

エルフに対する幻想が壊れたラティルは

ため息をつきました。

自分は、エルフが本当に神聖で高尚で

妖精のようだと思っていたのにと

ぼやくと、ギルゴールは、

何を失望しているのか

神聖なものは筋肉人間がいるし

高尚なものは対抗者1号がいるし、

妖精みたいなものもいると慰めました。

しかし、ラティルが、

がっかりしたと呟いたので、

ギルゴールは、今の自分の話を

無視するのかと抗議しました。

◇野心◇

ラティルはパーティー会場に戻り

食事をしていると、

ちょうど隣に百花が座りました。

ラティルは、

議長が挨拶をしている時、

百花は彼を見つめながら、

あちこち見回していたけれど、

議長と仲が悪いのかと尋ねました。

 

百花は周囲を見回し、

ラティルにだけ聞こえる声で

ヨンファルとチョンウォルも

一緒に来ると聞いていたけれど

タンベク以外は、

そばにいなかったからだと答えました。

 

ラティルは、

ギルゴールの言っていた

「聖騎士の死体の匂い」という言葉を

思い浮かべ、食欲がなくなり、

フォークを下ろすと、

ナプキンで口元を拭きました。

 

百花に、

もう食べないのかと聞かれたので、

ラティルは、

嫌なことを思い出したと答えました。

百花は、嫌なこととは何かと

聞き返しました。

 

この話を百花にしてもいいのだろうか。

彼が、先に言い出したのだから

言ってもいいよね?と判断し、

ラティルは、

ギルゴールが植木鉢をもらった時に

聖騎士の死体の匂いがすると

言っていたことを、

百花に話しました。

 

目を大きく見開いた百花は

周りを見回すと、

実は、自分もそう思ったと、

再びラティルに小声で囁きました。

 

ラティルは、

議長は残忍な性格なのかと尋ねました。

百花は、彼の性格を知っているほど

長く付き合っていた人がいないと

答えました。

 

ラティルは、先程、議長は

自分がロードなのか確認すると言って

私の首に剣を突きつけた。

驚いて死ぬかと思ったと話しました。

 

白花の良いところは、

ロードと闇を嫌悪しながらも

ラティルがロードではないと

固く信じてくれていることでした。

500年前から

アニャドミスを守ってきたアニャが

依然として、

彼女が守ってきた身体がドミスだという

考えから抜け出せないように、

盟約に関与した百花も、賢いのに

「ドミスがロード」という前提から

抜け出せませんでした。

 

百花は、

一度、タンベクを探ってみると

言いました。

ラティルは、

それが本当だったらどうするのか。

何とかする方法があるのか。

世俗的なことなら、

法に則って処罰できるけれど、

議長は聖騎士たちの

頂点ではないかと尋ねました。

百花は、

人は常に高い所に上がる準備を

しなければならないと答えました。

 

これは、どういう意味なのか。

議長が人望を失えば、

百花が、その地位を

狙うということなのか。

 

ラティルは、この短い間に

野心を抱いた百花をぼんやりと見て

思わず彼の肩を叩きました。

百花は、なぜラティルがそうしたのか

訳が分からず、

目をパチパチさせましたが、

人々が、自分を

チラチラ見ているのを確認すると、

わざと肩を張りました。

 

人々は、自分が皇帝の信任を

得ていると思っているだろうと、

百花は言いました。

ラティルは、

百花は本当にまっすぐだ。

人間は変らないと指摘すると、

百花は、

だから純粋な魂だった。

今は自分も随分変わったと

返事をしました。

 

その言葉に、

ラティルは苦笑いすると

百花は話題を変え、

なぜ、ロードの手先が

ここに来ているのかと尋ねました。

◇アニャはダンスが下手◇

夜遅く、アニャは、

空に舞い上がる花火と

本宮から聞こえてくる

音楽の音を聞きながら

一人で踊っていました。

 

ところが、突然茂みの向こうから

皇帝がアニャを呼び、

彼女のことを

ラナムンの同類だと言いました。

慌てたアニャがラティルを眺めると、

彼女はアニャに近づき、

誇らしげに手を差し出しながら

自分がダンスを教えてあげようかと

提案しました。

 

自信満々の笑顔と傲慢な瞳、

相手に対して

施すように突き出される手、

ドミスなら絶対に言えない言葉と

行動でした。

アニャはすぐに答えられず、

口をパクパクさせながら

首を横に振りました。

夜中に森で、

ドミスの転生かもしれない

500歳年下の皇帝と踊るなんて

変だし、恥ずかしいことだと

思いました。

 

しかし、ラティルは、

踊れない人たちは、

必ずアニャのように振る舞うものだと

決めつけました。

 

アニャは、

誰が踊れないというのかと

抗議すると、ラティルは、

「あなたが」と答えました。

 

アニャは、何も言わないでいると

ラティルは、

踊りたくないなら話をしようと

言いました。

 

前世でドミスは、

あまりにも卑屈に生きていたのが

嫌だったのか、転生する時に、

覚悟を決めたようだと

アニャは思いました。

 

アニャは頷くと、

ラティルは後ろで手を組んで

前を歩き、

アニャはその後を付いて行きましたが

転生したドミスは

自分よりずっと背が高いことに

ようやく気づきました。

 

アニャは、

皇帝がドミスだった時は、

そんなに背が高くなかったけれど

今は背が伸びたねと言いました。

それを聞いたラティルは

アニャは小さいと返事をしました。

 

ポカンと口を開けて

皇帝を見上げていたアニャは、

一歩遅れて、カッとなりましたが、

皇帝はすでに先を歩いていました。

 

アニャは、

ドミスは転生する時に、

悪い性格を身に着けたと思いました。

アニャは気を取り直して、

ラティルの後を追いました。

そして、

ダンスが下手とか、 背が低いとか、

なぜ、ラティルがしきりに、

自分に文句を言うのか分からない。

突然訪ねてきて、

言うことはそれだけなのかと

抗議しました。

 

すると、ラティルは、

自分は、いつも気になっていたと

返事をしました。

アニャは、

何か気になっていたのかと尋ねると、

ラティルは、

自分の記憶の中のアニャは

自分より大きかった。

そして、いつも自分を

捕まえてくれたと答えました。

 

アニャは立ち止まると

ぼんやりと皇帝を見つめました。

そして、ドミスの記憶が

完全ではないと聞いていると

言いました。

 

ラティルは、

記憶は部分的にしかなくて、

重要でない記憶は全てない。

ところで、

その部分的にしかない記憶の中で、

特にアニャの比重が大きかった。

不思議だった。

アニャは義理堅いけれど、

ただの良い友達だった。

それなのに、なぜ特に

アニャの記憶だけが多いのか。

それが気になったこともある。

自分が思うに、

あまり重要ではない記憶のようだと

話しました。


重要でない記憶だなんて、

ただの良い友達だなんて。

自分はドミスのせいで

人生が変わったのに。

 

アニャは心の中で嘆きながら

訳もなく少し寂しくなりました。

皇帝は、その姿を見守るように見つめ

ニヤリと笑うと、

とうもろこしパンを差し出しました。

そして、こんなことを言えば

アニャが寂しがるとは思ったけれど

正直に言った方がいいと思った。

自分はアニャが思っているような

姿ではなく、

自分はアニャについて知っているだけ。

アニャは自分より背が低く、

自分はアニャのことが不思議だ。

演劇で見た相手のようだ。

だから、自分たちは

新たに、互いを知り合う必要がある。

けれども、

このことに気づかなければ、

自分たちはずっと、

互いに見知らぬままだ。

だから、早く自分に

アニャのことを教えて欲しい。

自分の前世の記憶の中で、

アニャは、自分の世界の

半分を占めていたと話すと、

皇帝は、しばらく考えながら

自分の腰に手を当て、

アニャを上から下まで見つめると、

手の高さを少し下げました。

 

自分がアニャを捕まえたのは、

この辺りだろうか。

アニャも小さかったけれど、

ドミスはもっと小さかったと

言いました。

 

アニャは決して背が低くないのに、

小さいと言われたのは

今回が初めてでした。

しかも、500歳も年下の相手が

あんなに堂々と小さいと言うので、

アニャは訳もなく腹が立ち、

皇帝の持っていたパンを取り上げると、

自分にパンをくれたら、

何を言ってもいいと思っているのかと

文句をいいました。

しかし、手にしたパンが温かくて、

アニャは訳もなく、

気持ちが和らぎました。

先程は、

遠くから聞こえているようだった

花火の音が、

今は近くで聞こえているようでした。

 

アニャは、

百年も生きていない泣き虫の皇帝が

背が少し高いからといって

偉そうなふりをするなんてと

文句を言うと、ラティルは、

自分が泣き虫だった記憶はないと

返事をしました。

 

アニャは、その言葉を不審に思い、

もしかして、

有利なことだけ覚えていると言って

不利なことは覚えていないと

言い逃れをしているのではないかと

非難しました。

しかし、ラティルは、

そんなはずがない。

アニャは疑い深いと

言い返しました。

 

アニャは、ドミスが転生する時に

古だぬきがたくさんいるところを

転がって来たのではないかと

思いました。

アニャは相変わらず

ラティルのことを

不審に思っていましたが、

まだパンは冷めていませんでした。

 

アニャは何度か咳払いをし、

何の話をしに来たのかと尋ねました。

 

ラティルは、

盟約を交わす時に

間に入った聖騎士の百花が

ここで過ごしている。 

ハーレムにいるので、

アニャに会うことはないと 

思っていたけれど、

彼はあちこち行き来しているのか

アニャを見かけたと話しました。

 

アニャは、

それは危険ではないかと心配すると

ラティルは、

アニャはカルレインの友達だし、

500年間あまりにも苦労し、

疲れ果ててしまったので

ここにいると説明したと話しました。

 

500年間義理を守った吸血鬼から

一瞬で裏切り者になってしまった

アニャは、

慌ててパンを落とすところでした。

アニャは呆然とラティルを見つめ、

片手で髪をつかむと、

「人を裏切り者にするなんて!」

と怒りました。

 

すると、ラティルは

アニャは人ではなく

吸血鬼だと指摘しました。

アニャは、

裏切り者の方に注目しろと

叫びました。

 

ラティルは、

生きるためには、

たまには偽装も必要だと言うと、

アニャは、

このドミスは狂っているのかと

言いました。

ラティルは、

自分は対抗者の真似もしたし、

言葉を変えるのは

難しくないと言いました。

アニャはパンをつかんまま、

身体をブルブル震わせていましたが、

結局我慢できなくなり、

大声で「もう行って!」と

叫びました。

 

ラティルは、

アニャは興奮していると

指摘すると、彼女は

一人にして欲しいと言いました。

ラティルは、

寂しくないかと尋ねると、

今は頭にきて死にそうだから、

行ってと皇帝を押しのけると、

ラティルは、

それなら、

裏切り者ということにしておく。

アニャがダンスが下手なことは

黙っていてあげると、

からかいました。

 

皇帝が見えなくなった後も、

アニャは一人で元気を出し、

再び花火の音を聞きました。

顔を上げると、

紺色の空の上に

五色の光の線が広がっていました。

その光景を見上げて、

アニャはようやく笑い、

パンを口にくわえました。

そして、ロードは転生すると

ドミスが話していたのを

思い出しました、

 

アニャは、

自分たちがドミスを守るので

ドミスは死なないと言いましたが、 

それでも彼女は

転生のことを口にしました。

 

アニャは、

ドミスは死んだりしないから

否定的なことを言ってはいけない

それはドミスの悪い癖だと

指摘すると、ドミスは、

転生したら、今の自分とは、

完全に反対の人になってみたいと

言いました。

それでも、アニャは

ドミスは死んだりしないと

言いました。

 

アニャはパンを噛んで

目元を袖で拭きました。

パンが湿って塩辛くて

とうもろこしの味が

よく感じられませんでした。

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アニャは、

ドミスとは似ても似つかない

ラティルが、

ドミスの転生であることを

完全に信じられない状況なので、

ラティルが、

少しでもアニャの信頼を得たければ

アニャドミスのように、

「あの時、アニャさんは

こうだったよね」と

言ってみればいいのだけれど、

ラティルは

アニャの機嫌を取るようなことは

言わないし、

自分目線でものを言うし、

サーナット卿やタッシールが

ラティルをからかうのと同じように

アニャをからかったりと、

彼女が腹を立てるようなことばかり

してしまいました。

 

けれども、ラティルは

ところどころで

アニャの心の琴線に触れることを

言っていると思います。

アニャドミスは

ドミスの記憶を全て受け継いだとしても

アニャが

とうもろこしパンを食べていた時や

アニャがドミスを捕まえていた時の

ドミスの感情までは

受け継いでいないように思います。

 

ドミスもアニャドミスも

カルレインに対する愛情は同じ。

けれども、アニャに対する感情は

全く違う。

ドミスは、自分がラティルに

転生したことを

アニャに証明するため、

ドミスのアニャに対する感情を

ラティルに思い出して欲しくて

アニャとの記憶をたくさん

見させているのかもしれないと

思いました。

 

アニャは腹を立ててしまいましたが

ラティルとの会話がきっかけで

今の自分と反対のものに

転生したいというドミスの言葉を

思い出すことができたのではないかと

思います。

 

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