自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 462話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 険悪なギルゴールと議長

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462話 新年祭のパーティー会場で何が起こっているのでしょうか?

◇険悪な雰囲気◇

パーティーの服装で

立っていたギルゴールは、

ラティルと目が合うと

にっこり笑いながら手を振りました。

その姿は、

本当に可愛かったのに、その中身は

全然可愛くありませんでした。

 

ラティルは、

チラッとクラインを見ました。

彼は拳を握り締め、

顎に力を入れて立ち、

全力で怒りを抑えているような

顔をしていました。

ラティルはため息をつきました。

 

ギルゴールは、

クラインの部屋の屋根を壊して

持ってきた装飾で

パーティー会場を飾っていました。

もちろん、そこの装飾だけで

パーティー会場全体を

飾ったわけではないけれど、

クラインの部屋にあった物は

全部、持って来たようで、

残りの装飾も巧妙に配置しているので

パーティー会場自体が

クラインの部屋に見えました。

 

ギルゴールは、

事前にラティルに

パーティー会場を見せれば

気づかれてしまうと思い、

彼女には見せず、

クラインの部屋を見たことのない

秘書にだけ見せたのでした。

彼は、変な所にだけ頭を転がすと

ラティルは思いました。

 

しかし、ギルゴールは

このようなことをしておきながら

平然とラティルに

装飾の感想を尋ねて来たので、

ラティルは、

ムカムカする、

普通は熱が出て沸騰すると答えました。


そして、ギルゴールが

ラティルの手の甲にキスしようとすると

クラインは、

そんなギルゴールの胸ぐらを

つかもうとしました。

ラティルは、

人前なので、しっかりして欲しいと

小声で頼みました。

ギルゴールは愚痴をこぼしましたが、

幸いにも2人は言うことを聞きました。

 

クラインは、

平民には名誉もないのかと

文句を言いましたが、

ギルゴールに、

お前の肝臓が一番名誉だと言われると

褒め言葉だと思ったのか、

クラインは明るく笑いました。

 

ラティルは彼に

静かにしなさいと合図をすると

集まった人々を見下ろしました。

 

短い会話をしただけでしたが、

人々は、皇帝が側室たちと

小さな声で何と囁いたのかが

気になり、

死にそうな表情をしていました。

議長のような人は見えませんでした。

 

次にラティルは、

一度、側室たちをじっと見ました。

ラナムン、ゲスター、ザイシン、

タッシールは誰が見ても安全。

ギルゴールは吸血鬼だけれど、

ずっと対抗者の味方だったので大丈夫。

メラディムは、

ロードと対抗者の間を

行ったり来たりしていたから

大丈夫だと思うし、

カルレインが気にかかるけれど、

彼は500年前に、

議長に会ったことがないと

言っていたので、

大丈夫ではないかと思いました。

 

そうしているうちに、

儀式が始まりました。

招待客たちは、ラティルの前に出て

挨拶と励ましの言葉をかけ、

ラティルは、先程の混乱を

全く表に出さずに、

表情を管理しました。

 

そのような手続きが

3、4回繰り返された時、

意外にも、

議長と一緒に来なかった百花が

1人で挨拶をすると、

ある方向を見つめました。

ラティルもチラッと

その方向を一緒に見ると、

視線を受けた人が前に出て来ましたが

マントのフードを深く被っていたので

顔はよく見えませんでした。

 

しかし、その人が

何歩か歩いて来るや否や、

その人の後ろから

タンベクが付いて来るのを発見し、

その顔を隠した人の正体は

議長ではないかと推測しました。

 

そして、その人は

ラティルの6歩ほど前に近づくと、

深くかぶっていたフードを脱ぎました。

その瞬間、

彼らをじっと見ていた人たちは

息を呑みました。

ラティルも一緒に驚いてしまいました。

 

帽子の中から現われた顔は、

人々の噂の中のエルフの幻想より

かなり優れていて

少しも劣るところがありませんでした。

なぜエルフたちが

美の化身と噂されたのか、

誰が見ても認めるほどでした。

 

これでは、

自分がエルフだと騙そうとしても

誰も信じるわけがない。

ラティルは、

改めて恥ずかしくなりました。

 

それでもラティルは

他の側室たちの優れた顔を

見慣れていたので、議長を見ても、

驚いた顔をせずに済みました。

 

少なくとも、

対面を守ったラティルは、

顎を少し上げて

淡々と議長を見つめました。

彼は、

聖騎士団三世記の議長だと

自己紹介をしました。

そして、ラティルは、

百花が挨拶する議長を眺めながら、

何やら不思議そうに、

首を傾げているのを発見しました。

それを見て、少し不安になりましたが

ラティルは、

大神官、百花繚乱、対抗者の師匠に続き

聖騎士団三世記の議長まで来るなんて

タリウムに、

神の祝福が宿っているようだと

言いました。

 

議長も、百花が自分を見て

頭を下げようが、下げまいが

気にすることなく、

優雅な態度で近づき、

タリウムと陛下に

神の祝福が宿るようにと挨拶した後

贈り物だと言って、

持ってきた植木鉢を

ラティルに渡しました。

 

後ろに立っていたタンベクは

躊躇いながらも、すぐに後を追い、

侍従長に植木鉢を2個渡しました。

 

ラティルは何も考えず、

良い意味だと解釈して、

平和を意味するオリーブの木

プレゼントしてくれたことに、

感謝の言葉を述べました。

 

しかし、

これだけでは少し物足りなかったので

対抗者の師匠として知られている

ギルゴールの名前をわざと出し、

彼は花が好きで、

温室を手入れしているので

ギルゴールに育てて欲しいと言って

彼に植木鉢を差し出すと、

ギルゴールは首を傾げながらも

近づいてきて植木鉢を受け取りました。

 

ギルゴールは、

議長にお礼を言いましたが、

花から死体の匂いがする。

自分の好みではないが、

よく育ててみる。

上手に育てれば、

ここに聖騎士が咲くかどうか

知っているかと尋ねました。

その言葉は、ラティルが

終始、努力して作り出した雰囲気を

一気に台無しにしてしまいました。

 

ラティルは目を見開いて、

ギルゴールを見ましたが、

彼は植木鉢を持って

議長にウィンクしていました。

 

誰が見ても、

言い争いをしているように見えたので

人々は、一瞬静かになりました。

ラティルも、まさかギルゴールが

先に言いがかりをつけるとは

思わなかったので戸惑いました。

 

ラティルは議長を見ました。

気分を害したのではないかと

心配しましたが、

意外と議長は、

不機嫌そうに見えませんでした。

 

しかし、彼が

ギルゴールの手からする

匂いではないかと、

静かな声で答える言葉は

棘がいっぱいでした。

 

議長は、

ギルゴールが吸血鬼だから

あんなことを言うのか、

それとも、

彼が人の命をたくさん奪ったから

あんなことを言うのか、

ラティルには分かりませんでした。

そして、ギルゴールが

突然喧嘩を売った理由は

全く見当がつきませんでした。

ギルゴールも議長も

世俗的な人たちではないため、

雰囲気はさらに妙になりました。

 

そのように、

険悪な雰囲気が続く中、

結局、見るに見かねた

ザイシンが出て来て、議長に

久しぶりだと、豪快に挨拶をしました。

 

そのおかげで、

ようやく雰囲気が和らぎ、

以後は何事もなく

儀式が終わりましたが、

ギルゴールと議長の鋭い対峙のせいで

ラティルは、

人々が踊って食事をする時間になっても

安心できませんでした。

ギルゴールと、

少し話をしてみなければならないと

思いました。

◇ミロの返事◇

しかし、ギルゴールを呼びに行く前、

侍従長が先にラティルに近づき、

人がほとんどいない部屋へ

連れて行くと、

ミロからの使節団が到着したことを

告げました。

彼らに会うかという

侍従長の質問に答える前に、

2人が通ってきた扉の向こうから

人の気配が感じられました。

 

ラティルは、そちらに向かって

誰なのかと、鋭く尋ねると、

議長が現われました。

ラティルは彼に、

なぜ食事をしていないのかと

尋ねました。

彼を見ると、

さらに警戒心が沸き起こりましたが、

ラティルは安心した様子で

肩の力を抜き、

シャレー侯爵に、

出て行くよう指示しました。

もしも議長が、

こちらの正体について何か知り

訪ねてきたのなら、

侍従長がそばにいない方が

戦いやすいからでした。

彼は躊躇しましたが、

結局、命令に従って出て行きました。

 

ラティルは緊張感を

表に出さないようにして

議長を見ました。

 

議長は、

必ず皇帝に会いたかったと、

何事もなかったかのように

優しく声をかけて

ラティルに近づきました。

 

それでも彼女は、

警戒を緩めずにいましたが、

いつ近づいてきたのかも知らないまま

首の前に、

短刀の刃先が触れていました。

 

ラティルは、

心臓が飛び出すのではないかと

思うくらい驚きましたが、

表面では、

少しも動揺していないふりをしながら

こんなことをして、どうするのかと

鼻で笑いました。

 

しかし、心の中では、

剣を振り下ろした方がいいのか、

それとも、議長を倒した方がいいのか

計算していました。

 

幸い、ラティルが行動に移す前に、

議長が先に剣を下ろすと、

皇帝がロードであると

しばしば疑われているようなので

少し試してみた。

何の反応もないところを見ると

ロードではなさそうだと

謝罪しました。

 

ラティルは鼻で笑いましたが、

心臓はドキドキしていました。

彼女は、

わざと反応しなかったのではなく

剣が当てられるまで、

来たことも知らなかっただけでした。

 

しかし、そんなことは

おくびにも見せずに、

それは非常にひどい方法だと

冷たく皮肉を言いました。

 

議長は、

しかし、これは効果的だと

言い返したので、ラティルは、

以前にも使ったことがあるような

口ぶりだと言いました。

 

議長は、「そうですか?」と

しらばっくれましたが、

ラティルは、

効果的ではない。

ロード以外の人も

自分の首に剣を突きつけたら

反応すると言いました。

議長は、そうかもしれないと

素直に認めると、

剣をしまいましたが、 ラティルは

彼の意図の分からない行動に

警戒を緩めることが

できませんでした。

 

しかし議長は、

これ以上威嚇する気がないのか、

それとも他の意図があるのか、

自発的にラティルから

5歩ほど離れると、

両親の所へ行ったザリポルシ姫が、

皇帝が、自分のお守りを変えたせいで

やられてしまったと話したそうだと

言いました。

 

ラティルは、

自分の部下がやられると、悔しくて

他人のせいにするのかと尋ねました。

議長は、そうかもしれないと

答えました。

 

ラティルは、ザリポルシ姫こそ

部下を皆捨てて

生き返ったのではないかと

非難すると、議長は、

それは違うと思う。

彼女が両親を訪ねて来た時は、

すでに人間の状態ではなかったと

返事をしました。


ラティルは、ザリポルシ姫が

ゾンビや吸血鬼にでも

なったということなのかと

考えました。

 

ザリポルシ姫は

ロードを探しに行って

行方不明になった。

彼女が、

本当にロードと直面したのなら、

ロードにはお守りが

効かなかったかもしれないと

ラティルが指摘すると、議長は、

その可能性もあると同意し頷くと、

来た時のように静かに

出て行きました。

 

人の気配が完全に消えると、

ラティルは拳を握り、

焦りながら壁を一度叩きました。

 

ラティルは、ミロの王と王妃に

宮殿の地下を調べたいという

使節団を送りましたが、

その前に、ザリポルシ姫が両親を訪ね

タリウムで、

お守りが取り替えられたという

話をすれば、絶対に彼らは、

こちらの提案を受け入れることは

ないだろうと思いました。

 

これでは、

墓を全く見ることができない。

どうしたらいいのかと

悩んでいると、

すぐに皇帝の所へ行けと

侍従長に言われたサーナット卿が

急いで中に入って来て

大丈夫かと尋ねました。

そして、

突然、議長が現れたことを

侍従長から聞いていたので、

それについて尋ねると、ラティルは

彼の伝えてくれた情報が深刻だと

答えました。

 

サーナット卿は、

議長はラティルを疑って

ここへ来たのではないのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

今回の訪問の目的は

自分ではないと答えました。

議長は、

一度、剣を突き付けて来たけれど、

もしも、本当に自分を疑っていたなら

すぐに剣を下ろすことはなかったと

思いました。

 

ラティルは、

ザリポルシ姫が、

人ではない姿で両親の前に現れ、

お守りの件で、

自分たちを疑う言葉を言ったそうだと

サーナット卿に話しました。

彼はビクッとして

大丈夫かと尋ねました。

 

ラティルは、

一応うまく言い繕ったけれど、

ミロの王が、彼の宮殿の地下を

見せることはなさそうだと言って

ため息をつきました。

それでも、ラティルは

ミロから使節団が来たというので

会ってみることにしました。

 

ラティルは、

使節団に会うために歩きながら

アニャドミスの遺体を

利用できないなら、

一体、どうやって

彼女を防ぐことができるのか。

宮殿の結界は一時しのぎなので

アニャドミスが国民を害するのは

結界で防ぐことができないと

考えました。

 

ところが、

てっきり断られると思っていたのに

意外にも、使節団は、

良い仕事のためだから当然手伝う。

いつでもミロに来るようにという

王の言葉を伝えました。

 

ラティルの眉が

パッと上がりました。

自分の娘が、

あんなことを言ったのに

受け入れてくれると言うのか。

ラティルは罠だと思いました。

サーナット卿も同じ考えなのか

表情が強張りました。

ラティルは、使節団に

お礼を言いました。

 

使節団が退くと、サーナット卿は

罠だと言って、すぐに反対しました。

ラティルは、分かっていると返事をし

手を後ろで組みながら、

部屋の中をぐるぐる回りました。

自分たちは

そこを必ず調査しなければ

ならないけれど、

罠だと分かっていながら

部下を送ることはできませんでした。

 

その様子を

心配そうに見ていたサーナット卿が

自分が行ってこようか、

ダメなら、カルレインがと

提案しているところで、

ラティルは「あ!」と

突然、声を上げました。

 

サーナット卿は、

本当にラティルが

カルレインを送るつもりなのかと思い

彼を呼んで来ようかと聞きましたが、

ラティルはギルゴールを呼ぶよう

指示しました。

 

サーナット卿は、

ギルゴールは、どこへ、どのように

跳ねるか分からないと言って

すぐに反対しましたが、ラティルは

ギルゴールを、

送ろうとしているのではないと

言いました。

 

しばらくして、

サーナット卿はキルゴールを呼び、

ラティルは自分の計画を

2人の吸血鬼に話しました。

 

サーナット卿は、それを聞くや否や、

先程より、もっと驚愕し、

口をポカンと開けました。

一方、ギルゴールは、

最初は呆れた顔をしていましたが、

すぐに大笑いし、

自分は気が狂いそうだけれど、

お弟子さんは、

今、正気でしょう?と尋ねました。

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ラティルでさえ驚くくらいなので

議長は、本当に

美しいのでしょうけれど

とても不気味だし、

得体の知れなさを感じます。

ギルゴールより、

はるかに怪しい香りが

プンプン漂って来ています。

それなのに、メラディムが、

ギルゴールの方が性格が悪いと

言ったのは、

メラディムは議長から、

何らかの被害を

受けていないせいなのかも

しれません。

ギルゴールとは、

よく戦って来たようなので、

彼に対する恨みは大きそうです。

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