自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 508話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラナムンとサーナット卿の嫉妬

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508話 ラナムンとアイニが話をしているのを見て、ラティルは思わずサーナット卿の手を握ってしまいました。

◇ラナムン vs.サーナット卿

ラナムンとアイニは、

順番にラティルに挨拶しましたが、

二人の視線は、

ラティルとサーナット卿の手に

注がれていました。

アイニは、サーナット卿が

婚約していることを知っているのか、

渋い表情をしており、

一方、ラナムンは

露骨に眉を顰めていました。

 

その反応をしっかり見ながらも、

ラティルはサーナット卿の手を 

離すことなく、アイニが

ヒュアツィンテの誕生日に合わせて

カリセンへ行くと聞いたけれど、

その時クラインもカリセンへ行くので、

互いに気まずい思いをしないために

2人の日程が重ならないよう、

出発日を調整したい。

アイニは、いつ出発する予定なのかと

尋ねました。

 

アイニは

クラインが出発した2日後に

出発したいと答え、

彼がいつ出発するのか尋ねました。

 

ラティルは、

カリセンは遠いので、

おそらく明後日くらいに出発すると

答えると、アイニは、

それでは自分は4日後に出発すると答え

ラティルの気遣いに感謝しました。

 

ラティルがアイニと話している間、

ラナムンは一言も話しませんでしたが

視線をサーナット卿とラティルの手に

固定したまま、

ほとんど瞬きをしませんでした。 

 

ラティルはラナムンに

アイニと何の話をしたのか

聞いてみようかどうか

しばらく迷いましたが、

アイニの前で、

自分がそんなことを

気にしているということを

見せたくありませんでした。

それに、宮廷人たちが

ひそひそ話していたことが

本当にとんでもない内容であり、

アイニはラナムンを異性として

接していないことを

よく知っているからでした。

 

アイニは何とも思っていないのに、

ラティル1人が棘を立てて

警戒すれば、

アイニは自分のことを

とても情けなく思うに

違いありませんでした。

 

ラティルは意味もなく「はい」と呟くと

2人に背を向けました。

依然としてサーナット卿の手は

ギュッと握ったままでした。

彼もあえて、

手を引き抜こうとしなかったので、

2人は手をしっかり繋いだまま

その場を離れました。

 

どのくらい、

そのように歩いていたのか。

ラティルは、客用の宮殿を

ほとんど抜け出した頃になって

ようやく、サーナット卿に

申し訳なく思い、

手を離して、彼の顔色を窺いました。

ラナムンを意識して

サーナット卿の手を握ったことが

恥ずかしくなりました。

 

しかし、彼と目が合うと、

サーナット卿は

いたずらっぽく口元を上げて、

ラティルの側室になった気分だと

からかいました。

サーナット卿の言葉に

ラティルは笑いました。

彼は、他の側室たちが

自分とラティルに嫉妬して欲しいと

言いました。

 

ラティルは、

怖くないのかと尋ねると、

サーナット卿は、

全然怖くないと答えました。

そして、サーナット卿が

ラティルに一歩近づくと、

再び2人の距離が

急激に縮まりました。

 

ラティルはサーナット卿の指を

あちこち揉みながら笑いました。

昨日のことで、

サーナット卿に心境の変化でも

起こったのか、

長年の思いを告白しながらも、

ある程度距離を保っていた

サーナット卿が、

不思議と今日に限って

躊躇することなく

本音を話しているようで、

ラティルは、心が温かくなりました。

彼女は、無意識のうちに

上がろうとする口元を

2回無理やり下げましたが、

最後には諦めて、

サーナット卿を見ると、

ニヤリと笑いました。

 

サーナット卿は、

しばらく驚いた顔をしていましたが、

ラティルを見て笑いながら

とても気に入ったのではないかと

からかいました。

ラティルは、

あまり気に入っていないと

返事をしました

しかし、サーナット卿は、

ラティルが、

とても満足した顔をしていると

指摘しました。

 

ラティルは、

自分が満足することは何かと

尋ねると、サーナット卿は、

ラティルが側室という言葉が

気に入っていると答えました。

 

ラティルは、

その言葉のせいではないと

思っていると、カサカサと

落ち葉を踏む音が聞こえたので、

ラティルは笑うのを止めて

音がする方へ顔を向けました。

そこには、ラナムンがいました。

 

ラティルは反射的に眉を顰めました。

サーナット卿は、

ラナムンに聞こえないほど小さな声で

大丈夫か。

先程のことが気になるなら、

自分が適当に言い繕うと言いましたが、

ラティルは首を横に振り、

やはりとても小さな声で、

大丈夫。自分はそのことを

全く気にしていないと返事をしました。

そして、ラティルはラナムンに、

ずっとアイニと、とても親密そうに

話していたのに、

なぜ付いて来たのかと尋ねました。

 

サーナット卿は

慌ててラティルを見つめ、

彼女は、

とても気にしているようだという

言葉が喉元まで上がって来ました。

しかし、ラナムンは、

これといった反応なしに、淡々と

自分とサーナット卿の間の距離を

目で確認すると、

ラティルに話したいことがあると

落ち着いて頼みました。

 

ラティルは顎を上げながら

何か言いたいことがあるのかと

尋ねました。

ラナムンは目を伏せ、

冷たいけれど断固とした声で、

アイニ皇后と会ったのは、

対抗者の剣について

話し合うためだった。

とんでもない誤解はしないで欲しいと

頼みました。

 

あの場でラティルは、

何気なく行動したつもりでしたが、

ラナムンはラティルが一瞬、

機嫌が悪くなったことに気づいて

付いて来たようでした。

 

気付かなくても良かったのに。

サーナット卿は心の中で

舌打ちをしました。  

一方、ラティルは、

どういうわけかラナムンが

自分の気持ちに気付いて

付いて来たのが嬉しかったのか

思い切り上がっていた顎が

少し下がっていました。

 

ラティルは、

当然、知っていると、

ぶっきらぼうに答えましたが、

不機嫌な様子ではありませんでした。

 

サーナット卿は、

ラナムンが傲慢で、

人の顔色を窺ったりしないのに

見ただけで、ラティルが動揺したのを

すぐに察知したのが気に入らなくて、

顔をしかめました。

その上、ラナムンは

直ちに自分の誤解を正しに来たので、

ラティルは、それである程度、

不満を解消したようでした。

 

ラナムンは、

もちろんラティルは賢いので

知っていたと思ったと言いました。

そして、なぜ、すぐに

付いて来たのかと尋ねました。

ラナムンは、

そうした方が自分の気持ちが

楽になりそうだったからと答えました。

 

ラティルは、

少しも気にしていない。

ラナムンは、

余計な気を使ったようだと言いました。

 

ラナムンは、

ラティルはおおらかなので、

もちろんそうだと思うけれど、

それでもラティルに話したことで

自分の気持ちが楽になったと

言いました。

 

ラティルは、自分の気持ちも

楽になったと言いましたが、すぐに

最初から、

自分の気持ちは楽だったけれど、

しかし、もう少し楽になったと

言い直しました。

 

サーナット卿は、

ラナムンが冷たい声で

砂糖菓子のように振る舞うのを見て

ひどく不愉快になりました。

しかし、彼は、

2人の間に割り込むことが

できませんでした。

 

その後、ラティルは執務室に戻り、

サーナット卿は、ラナムンのことを

無理矢理、頭の中から消しました。

不愉快なことは忘れたほうがいいと

考えたからでしたが、1時間後、

ラティルが謁見室に入った時、

サーナット卿は、

再びラナムンと会いました。

交代のために、

少し騎士団室に立ち寄ろうとしたところ

意外にもラナムンが、

そこへ行くまでの道の途中に立ち、

彼を待っていたのでした。

 

ラナムンは、

少し話ができるかと

冷たく尋ねました。

先程、ラティルに

砂糖菓子のように振る舞ったのとは

大違いでした。

 

サーナット卿は

ラナムンと話すことは

ありませんでしたが、

対抗者であり、

ラティルの側室でもある彼を

無視することができず、

渋々、承知しました。

 

2人は、人のいないところに

場所を移すと、ラナムンは、

近衛騎士団長が皇帝と

手をつないで歩けば

良くない噂が広まるので、

今後、そのような醜態は

自制した方が良いと言いました。

 

サーナット卿は

ラナムンが自分を訪ねてきた理由が

公的なことだったり

ロードに関連したことだと

思っていたので、ラナムンが、

非常に私的な話題を持ち出すと

反射的に不機嫌そうな顔をしました。

 

一方、ラナムンは

先ほど、ラティルの前で、

最大限、色々な感情を表そうと

努力したのとは異なり、

今は表情に、

少しの変化もありませんでした。

 

サーナット卿は

ラナムンをじっと見つめると、

彼は、

自分の名誉を心配しているように

話しているけれど、実は、

ただ嫉妬しているだけではないかと

指摘しました。

ラナムンは、すぐに頷くと、

自分は皇帝の夫なので、

彼女のそばにコバエが沸いたら

心配するしかないと言いました。

 

サーナット卿は、

自分はコバエではなく、

皇帝と一対の運命を持って生まれた

皇帝の騎士だと言うと、ラナムンは

一対ではなく三対だと

言い返しました。

しかし、サーナット卿は

一対でも三対でも、

皇帝と敵対する運命よりはましだと

言いました。

しかし、ラナムンは

運命に定められた味方は格好悪い。

運命に逆らう恋人の方が

ロマンチックだと言いました。

 

サーナット卿は、

ラナムンが恋愛本ばかり

読み漁っているので、

恋愛の好みを聞く

アンケートのようなことを言うと、

馬鹿にしました。

ラナムンは、

皇帝のための努力は恥ずかしくないと

言い返しましたが、

サーナット卿は、

時として、恥というものは、

見ている者が感じると指摘しました。

 

ラナムンは、

サーナット卿は頭がおかしい。

皇帝の近衛騎士なのに、

それで何の役に立つのかと

非難すると、サーナット卿は、

外国の皇后と

スキャンダルを起こすようなことには

役に立たないと言いました。

 

宮廷人たちが、

自分とアイニについて、

ひそひそ話していることを

知らなかったのか、

ラナムンの表情が初めて

僅かに動きました。

しかし、1秒も経たないうちに

表情を管理したラナムンは、

外国の令嬢を婚約者として持つ騎士が

皇帝と手をつないで

歩いていたのだから、

すぐにスキャンダルになりそうだと

言い返しました。

 

サーナット卿とラナムンは

互いに一歩も譲らずに

見つめ合いました。

サーナット卿は

ラナムンに少しも押されたくないので、

吸血鬼の利点を発揮して、

瞬きもせずに彼を見つめました。

ラナムンは

いつもより冷たく見える

凍りのような視線で

サーナット卿を見つめました。

どちらも退くことのない

激しい対立でした。

他の近衛騎士が、

サーナット卿に声をかけなければ、

2人の対峙は、1時間以上、

続いたかもしれませんでした。

 

交代の時間なのに、

サーナット卿が

突然消えてしまったので驚いたと

部下に言われて、2人のにらめっこも

終わりました。

サーナット卿の部下は、

彼と皇帝の夫が

にらめっこをしているのを見て

当惑しながら、

サーナット卿を呼びました。

彼は部下の方を向かざるを

得ませんでした。

その後、再びラナムンの方を向くと、

彼は、その場にいませんでした。

 

部下はサーナット卿に、

ラナムンと何をしていたのかと

慎重に尋ねましたが、

サーナット卿は、

何でもないと言い張ると、

重いため息をつき、

苦々しく笑いました。

 

この戦いの発端である皇帝は

今頃ラナムンと自分のことは

すべて忘れ、

国のこととアニャドミスへの

対処方法についてだけ

考えているだろう。

台風の目であるラティルは

1人静かにしていて、

その周りだけで、

このような神経戦を繰り広げるのは

本当に滑稽に思われました。

 

サーナット卿は、

皇帝はこのようなことでは

悩まないだろうと

自嘲的に呟きました。

◇ラティルの悩み事◇

ところが、

サーナット卿の想像とは異なり、

ラティルはラティルなりの

悩みがありました。

特殊な状況なので

悩みを打ち明ける相手が

いないだけでした。

 

結局ラティルは悩んだ末に、

ドミスが最も信頼したアニャを訪ね、

自分には恋人がたくさんいるけれど、

自分とその中の1人の雰囲気が

少し妙な感じになると、

他の恋人たちが嫉妬する。

でも、自分が、

ある恋人の面倒を見ても、

他の恋人たちは、あまり、嫉妬せずに

適当に、うまく過ごして欲しい。

仲良くなくてもいい。

多少の喧嘩は大丈夫だと

言いました。

大臣たちの視線を逸らすのに

役に立つという部分は秘密にしました。

 

ラティルは、

自分と恋人たちの間に

考え方の差があるので、

昔のようにアドバイスして欲しい。

アニャは、

このような状況をどう思うかと

尋ねました。

 

アニャは、

悩みを聞いて欲しいと言って

突然、訪ねてきた皇帝が

打ち明ける話を聞くと、

ドミスは、頭のおかしな幸せな人に

転生したねと言いました。

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皇配になりたいだけと言っていた

ラナムンが、

サーナット卿に嫉妬し、

ラティルの前で

砂糖菓子のように振舞うなんて、

これで、ラティルのことを

愛していないと言っても、

誰も信じないと思います。

冷たくて氷のような

ラナムンを変えた愛の力は

凄いと思います。

 

ラティルがアニャに

悩み事を相談する時に、

側室たちではなく恋人たちと

言ったのは、

その中に、サーナット卿も

含まれているからなのでしょう。

それにしても、恋人たちが

嫉妬をしないことを願うなんて、

ラティルは能天気だと思います。

けれども、敵と戦う時は、

どのように対処したら良いか、

必死で頭を働かせているし

神経もすり減らしているので

恋の悩み程度なら、

馬鹿馬鹿しくても

いいのかもしれません。

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