自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 540話 ネタバレ 先読み 現作 あらすじ 同族意識のないゲスター

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

540話 ラティルは、ゲスターが岩の下敷きになった所へ向いました。

◇かなり強い黒魔術師?◇

ゲスターは、

力なく倒れていましたが、

ラティルが近づくと、

辛うじて地面に手をついて

上半身を起こしました。


ラティルは、

ゲスターの腕を掴んで

彼が起き上がるのを止め、

大変なら、もう少し横になっていてと

言いました。

 

ゲスターは呻きながら

身体を支えていましたが、

大変なのか、結局、再び横になると

ラティルに謝りました。 

 

彼女は、

ゲスターが自分を救おうとして、

こうなったので、

ゲスターが謝る必要はないと

言いました。

しかし、ゲスターは、

自分がラティルの足を

引っ張っていると言いました。

ラティルは、

ゲスターが無事であることだけでも

幸いなので、

そんなことを言わないでと言いました。

 

ラティルは、

先程、岩の塊を持ち上げた瞬間を

思い出しました。

全力を振り絞って、

岩をさっと持ち上げた時、

死んだようにぐったりした

ゲスターを見て、とても驚きました。

ゲスターが、その瞬間に

すぐ目を開けなかったら、

ラティルはあの黒魔術師を

あんなに簡単に

気絶させたりはしませんでした。

ラティルは、

あのように巨大な岩の下敷きになっても

ゲスターが無事だったので、

本当に良かったと言いました。

 

ラティルは丸い穴から

空まで見える天井を見上げながら

震えました。

上から落ちて来て、

天井をあのような形にした岩が

ゲスターを

粉砕しなかったことだけでも

本当に運がいいと思いました。

それに、ゲスターには

傷が一つもないように見えました。

 

ラティルは、

黒魔術で防御したのかと

尋ねました。

ゲスターは、

狐の穴で防御した。

おかげで自分は無事だったけれど、

穴が壊れてしまったので、

復旧するのに2日ほどかかると

答えました。

 

ラティルは、

狐の穴が壊れたらどうなるのかと

尋ねました。

ゲスターは、

横道に逸れることになる。

好きな場所に到着することができないと

答えました。

 

2日と聞いて、

ラティルは目を見開きました。

2日は、カリセンに行くには

とても短い日数だけれど、

問題は、

ラティルが外出すると言わずに

ここへ来たことでした。

皇帝が黙っていなくなったら、

国はどうなるのだろうか。

ゲスターが一緒に消えたので、

ロードの仲間たちは、

どのような状況なのか

見当がつくだろうけれど、

だからといって、

後始末が容易なはずは

ありませんでした。

 

ラティルは、

事がひどく拗れたと言って

ため息をつきました。 

ゲスターは、

他にたくさん人が集まっているので

頭を使ってくれるだろうと

ラティルを慰めました。

ラティルは、

それを願わなければならないと

返事をしました。

 

それから、ラティルは

苦しそうな顔で息をしているゲスターと

気絶した黒魔術師の老人を

交互に見つめながら、

ゲスターのそばにある

岩の破片に座りました。

 

そして、ラティルは今更ながら

黒魔術師たちが、

なぜ排斥されたのか

分かる気がしました。

彼らが使用する呪術は、

あまりにも攻撃的で脅威的であり、

統制されていませんでした。

もちろん一般の魔術師たちも

悪意を抱いて攻撃すれば

危険だけれど、少なくとも彼らは

誰がどんな魔法を使えるということが

記録として残り、行跡に対しても

随時管理されていました。

一方、黒魔術師たちには

このようなシステムがないため、

より脅威的な存在と

見なされていました。

 

ラティルは、この点からも

黒魔術を日向に上げる必要がある。

一旦、日向に上げてから

制限することは制限し、

禁止することは禁止する。

危険な力を扱う人なら、

さらに細心の注意を払うべきだと

考えました。

 

ラティルはゲスターに、

タナサンの地下に置いてきた

黒魔術師たちは、

どうしているかと尋ねました。

ゲスターは、

よく教育していると答えました。

ラティルは、

黒魔術を教えているのかと

尋ねました。

ゲスターは、それを否定し、

人格教育だと答えました。

ラティルは、

ゲスターが、それを担当してくれれば

助けになると安堵すると、

彼は照れ臭そうに笑い、

皇帝の役に立てるよう

徹底的に教育するので

心配しないで欲しいと言いました。

 

そして、ゲスターは、

突然地面に手をつくと

よろめきながら立ち上がりました。

ラティルは、

無理をしないでと言って

慌てて彼を支えましたが、

ゲスターは首を横に振ると、

両足で、しっかり立ち上がりました。

そして、

狐の穴が壊れた衝撃のせいで

力が出なくて、

じっとしていただけ。

どこか怪我をしたわけではないので

大丈夫だと説明しました。

 

ラティルは、

狐の穴が壊れたら、

黒魔術が使えなくなるのかと

尋ねました。

ゲスターは、

それは違うと答えると、

笑顔でラティルの手を握りました。

ラティルも握り返そうとしましたが

後ろからガサガサという音が

聞こえました。

 

ラティルは、

黒魔術師が目を覚ましたのかと思い

後ろを振り返ると、

自分が踏んで壊した石人形の一部が

そっと逃げるのを発見し、

舌打ちしました。

 

ラティルは、

壊したのに動いていることを

不思議がると、ゲスターは

すでに黒魔術で作った生命体だからと

説明しました。

それから、ゲスターは

石人形の方へ近づくと、

少し腰を曲げて何かをしました。

ゲスターの背中に隠れていたので、

ラティルは、

彼が正確に何をしたのかは

見ることができませんでした。

しかし、ゲスターが腰を伸ばした時、

這いずり回っていた石人形は

完全に粉々になり、

人形の形も残っていませんでした。

ゲスターは、

砂利のように変わった石の山を

蹴散らすと、

今度は気絶した黒魔術師を

じっと見つめました。

 

ラティルは、

彼は、アニャドミス側の

黒魔術師のようだけれど、

知っているかと尋ねました。

ゲスターは、

知らない。

自分には親しい黒魔術師はいないと

答えました。


ラティルはゲスターのそばに立つと、

どうすればいいのか。

狐の穴が正常であれば、

タリウムに連れて行って

尋問すればいいけれど、

すぐに連れて行くことができない。

宮殿がこんな状況だから

監獄に閉じ込めることもできない。

けれども、断片的ではあるが

いくつかのことが分かった。

宮殿にいた人たちは

近くの神殿に避難したそうで、

アイニ皇后を差し出せば退くという

取引を提示されたようだと話しました。

 

そして、ラティルは

ヒュアツィンテのことを思い出し、

自分たちも神殿に行くことを

提案しました。

手紙に血が付いていたので、

彼が怪我をしていると思うと、

急に心配になりました。

 

ところが、

当然ラティルの意見に従うと思った

ゲスターは、

意外にも首を横に振り、

神殿に行く前に、

この黒魔術師を調べたい。

二日間、彼を連れ回せばいいけれど

もし、アニャドミスが現れたら、

また奪われるかもしれないと

言いました。

 

ラティルは、

アニャドミスが現れることに

疑問を抱きましたが、ゲスターは

アニャドミスが、

どんな動きを見せるか、

今は全く見当がつかないし、

それにアニャドミスは頭がいい。

自分がラティルを連れて

すぐに帰らないのを遠くからでも見たら

狐の穴に問題が生じたと気づくだろう。

だから前もって調べておきたいと

話しました。

 

言われてみれば、ゲスターの言葉が

理にかなっていると思ったラティルは

倒れた黒魔術師を持ち上げて、

「そうしましょう」と言いました。

しかし、ゲスターは素早く首を横に振り

ラティルの腕を、

両手でそっと握りながら、

時間は大切なので、

自分が取り調べをする間、皇帝は

宮殿を少し見回って来て欲しい。

生存者がいるかもしれないからと

話しました。

 

ラティルは、

一人になったら危ないのではないかと

心配しましたが、ゲスターは

もちろん、そうだけれど

相手が吸血鬼ならともかく、

黒魔術師同士なら絶対に負けないと

主張しました。

 

ラティルは、

絶対に負けないと言う割には、

ここに着いてすぐ、

ゲスターは岩の下敷になったと

言いたくなりましたが、

彼があまりにも

確信に満ちた口調で話すし、

その岩を呼び出したと思われる

黒魔術師をすでに捕まえているし、

岩の下敷きになった時も

とにかく彼は無事だったので、

結局、頷きました。


ラティルはゲスターに

気をつけるようにと告げると、

他の黒魔術師は、

もういないよねと尋ねました。

ゲスターは、

いないと思う。

こんなに大きな黒魔術を

使ったということは、

ここが彼の領域に

設定されているということ。

他の黒魔術師たちは、

他人の領域に入りたがらないと

答えました。

 

ラティルは、

領域については、

前にも聞いたことがあるけれど、

ここが、

この黒魔術師の領域だとしたら、

ゲスターは大丈夫なのかと尋ねました。

ゲスターは、

もちろん大丈夫。

すでに倒れているからと答えました。

 

ゲスターが可憐に微笑むのを見て、

ラチルは怪しみました。

タナサンで彼は、

相手の黒魔術師が元気な時も

全く影響を受けなかったのだろうか。

彼は黒魔術師の中でも、

かなり強い方なのかと考えました。

 

しかし、躊躇しているラティルの背中を

ゲスターはそっと押し、

早く行って来るように。

この黒魔術師との連絡が途絶えたら

敵が確認しに来るかもしれないと

言いました。

 

今は、狐の穴も使えないので

それはダメだと思ったラティルは

頷くと、

マントのフードをしっかりかぶって

階段の向こうへと走って行きました。

◇こんなことができる人◇

ゲスターは、

その後ろ姿をじっと見ていました。

ラティルが廊下の端まで行って

見えなくなると、

倒れた黒魔術師の方へ

ゆっくりと近づきました。

彼は、自分がどんな境遇に置かれたのか

分からないまま、伸びていました。

 

ゲスターは黒魔術師の腕をつかんで

近くの部屋の中に引きずり込むと、

扉を閉めました。

そして、黒魔術師を

部屋の中央に置いた後、

魔術で扉に鍵をかけました。

皇帝が黙って扉を開けて

入ってくるのを防ぐためでした。

それからゲスターは

狐の仮面を取り出してかぶった後、

胸から短刀を取り出し、

黒魔術師の手の甲を刺しました。

 

黒魔術師は悲鳴を上げて

身体を起こそうとしましたが、

狐の仮面は、彼の額を押して

再び彼を寝かせると、

笑いながら挨拶をし、

少し話をしようかと提案しました。

黒魔術師は、狐の仮面を見るや否や

一気に目を覚まし、

ランスター伯爵!」と叫びました。

 

彼はアニャドミスから

狐の仮面についての話を

聞いていたようでした。

狐の仮面は口元を上げると、

自分が誰なのか分かっていれば、

話が早いと言いました。

 

黒魔術師は、

再び身体を起こそうとしましたが、

狐の仮面に額を押されました。

また、手の甲に短刀が刺さり、

痛みを感じたので、

呻き声を上げました、

彼は、理解できないといった目で

狐の仮面を見ながら、

なぜ、同じ黒魔術師なのに、

同胞を攻撃するのかと責めました。

しかし、狐の仮面は首を傾げ、

自分たちは同胞だったのかと

聞き返しました。

 

黒魔術師は目を見開き、

もう片方の手で、

手の甲に刺さったナイフを抜き、

床に置きました。

そして、狐の仮面も黒魔術師なら、

自分たちの先輩や後輩たちが

黒魔術師という理由だけで

どのような扱いを受けて来たのか

知らないはずがないのに、

なぜ、対抗者と協力して

自分たちの邪魔をするのかと

非難しました。

 

手の甲から、

血がポタポタと流れ出ましたが、

黒魔術師は、そちらを見向きもせずに

狐の仮面の目の動きだけを

見つめました。

 

この黒魔術師は、アニャドミスに

どんな話を聞かされたかは

分からないけれど、

知っていることは、

ほとんど知っているような

クロウとは異なり、

皇帝がロードだという事実を

全く知らないようでした。

 

彼の姿があまりにも悲壮に見えるので

狐の仮面は、

「かっこいいですね」と感嘆しました。

突拍子もない褒め言葉に

黒魔術師はビクッとしました。

褒め言葉ではあるけれど、

相手の声が明る過ぎました。

嘲弄しているとも思えないけれど、

本気でもなさそうでした。

自分を挑発しているのかと

思いましたが、黒魔術師は、

簡単に挑発されませんでした。


黒魔術師は、

ロードが話してくれた

狐の仮面の実力を思い出し、

こっそり隠しておいた魔法陣を

作動させる準備をしました。

彼が手の甲から短刀を抜いたのは

血を利用して、

魔法陣を作動させるためでした。

その魔法陣が作動されれば、

もう一度石の山が

ここに落ちて来ることになります。

微調整が不可能なので、運が悪ければ

自分もその石に当たって

死ぬかもしれませんでした。

 

しかし、ロードは、対抗者一味の中で

ギルゴールと狐の仮面が、

最も手ごわい相手だと言いました。

ロードが警戒する二人のうちの一人を、

特に、同族でありながら

対抗者の側についた裏切り者の

命を奪うことができれば、

彼の犠牲は、兄弟姉妹のために

意味があると思いました。

 

狐の仮面は、

ところで、自分はどうすればいいのか。

自分は同族意識がないので

他の黒魔術師をあまり好きではない

と言って、にっこり笑い、

彼の前にしゃがみました。

その瞬間、

黒魔術師は魔法陣を作動させ、

「それならば死になさい!」と

叫びました。

一瞬、二人のいる部屋全体に

光が貫通しました。

しかし、それだけで、

黒魔術師が用意した魔法陣は

発動しませんでした。

 

これは、どういうことなのか。

慌てた黒魔術師は、

魔法陣をセットしておいた所を

思わず見つめると、

隠しておいた魔法陣が

壁ごと壊れていました。


あり得ないと呟いた黒魔術師は、

こんなことができる

たった一人の人を思い浮かべ、

狐の仮面を見つめました。

 

「もしかして、あなたは・・・」

と黒魔術師が話し終える前に

彼の意識は消えました。

狐の仮面は、

手に持った黒魔術師の魂を眺めながら

にっこりと笑い、

「これから、話をしましょうか?」と

声をかけました。

◇誰かの気配◇

ゲスターは怖がりなのに、

きちんと調べることが

できるのだろうか。

やはり、自分も一緒にいるべきでは

なかったのか。


ラティルは心配そうに

何度も後ろを振り返りましたが、

何度も見たことがある

ゲスターの腕前を信じて

無理矢理、足を速めました。

ゲスターは黒魔術を使うのを

人に見られたくなくて、

席を外して欲しいと

言ったのだと思い、

ゲスターを信じて任せようと

思いました。

 

そのように

しばらく歩いている途中、

後のことを考えて、

岩の塊を少しずつ壊しながら

先を進んでいたラティルは、

誰かの気配を感じて立ち止まりました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

ゲスターが

具合が悪そうにしていたのは

お芝居ではないと信じたいですが

ラティルと別れてからの様子を見ると

彼女に心配してもらいたくて、

演技をしていたのではないかと

疑ってしまいます。

まさか、狐の穴が壊れたというのも

嘘ではないですよね?

今までのゲスターのことを考えると

彼の行動一つ一つに

怪しさを感じてしまいます。

 

さて、今後、しばらくは

怒涛のように

お話が進んで行きます。

そして、554話辺りから

ドミスの空白の1年間の話が

始まります。

 

shaoron-myanmyan様、

555話で、クリーミーではない

レッサーパンダの名前が出て来ます。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain