自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 622話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルは雇用主

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622話 ガリガリの貴族の女がロードである証拠を見せろと、黒魔術師は狐の仮面に訴えましたが・・・

◇認めなくてもいい◇

その言葉が終わるや否や、ラティルは

その黒魔術師の顎を殴り、

気絶させました。

 

長身の黒魔術師が倒れるや否や、

ラティルは、

驚いている他の黒魔術師たちを

見回しながら、

 

証拠。

 

と返事をした後、狐の仮面と

話をしようとしましたが、

別の黒魔術師が急いで走って来て、

気絶した黒魔術師を介抱しながら

 

それはただの殴り合いです!

黒魔術じゃない!

 

と叫びました。

 

しかし、ラティルは、

 

新しい黒魔術だ。名づけて闇の拳!

 

と言い返しました。

黒魔術師は、

 

勝手に名付けたんでしょう!

 

と反論すると、ラティルは

 

言うことがあまりにもきついね。

 

と生意気そうに呟きました。

 

黒魔術師は、

怒りで顔を真っ赤にすると、

この人はロードのはずがない。

こんなに図々しくて、

わがままなロードがいるなんて

聞いたことがないと

狐の仮面に抗議しました。

 

ラティルは呆れてしまいました。

自分がロードでないと

否定した時は、自分のことをロードだと

言う人たちだらけだったのに

自らロードだと言うと、

それは違うと否定するなんて

人間とは本当に面白いものだと

思いました。


ラティルは腕組みしながら、

どんな証拠が見たいのかと

尋ねました。

2番目の黒魔術師は、

しばらく、

ラティルを睨みつけながら、

ロードの特技で

最も有名なものがあるので

それを見せろと答えました。


ラティルが、

闇の拳かと尋ねると、黒魔術師は、

それは、今、ラティルが

作ったばかりだと抗議しました。

ラティルは拳を振り上げましたが、

再び下ろしながら、狐の仮面に

ロードの特技で

何が一番有名なのかと尋ねました。

 

黒魔術師は、

自分が質問されたわけではないのに、

ラティルが、

ロードのことを何も知らないくせに

ロードのふりをすると口を挟み、

鼻で笑いました。

狐の仮面は頭を傾けながら、

その黒魔術師を見つめ、

ラティルは腕を振り上げました。

 

それから、狐の仮面は、

ロードごとに能力が異なるので、

どれか一つを取り上げて

有名な特技だと言うのは困ると

答えました。

 

ラティルは

 

そうでしょう?

 

と同意を求めましたが、狐の仮面は、

いくつか共通の能力が

あることはあると答えました。

 

ラティルは、

それは何かと尋ねました。

狐の仮面は、

太陽を見ることができる吸血鬼を

作る能力だと答えました。


そういえば、黒死神団の

吸血鬼の傭兵たちは皆、

ドミスが作った吸血鬼だと

聞いたことがありました。

彼らは、太陽の下で生活しながら

傭兵の役割もしていました。

 

この黒魔術師たちは、その能力を

見たがっているのだろうか。

ラティルは

自分を見つめる黒魔術師たちを

一度さっと見回しました。

 

ラティルは困ってしまいました。

彼女は、まだ血を飲んだことがないし、

以前、血のにおいに

惹かれたことはあるけれど、本格的に

飲んだことはありませんでした。

それなのに、

吸血鬼を作るところを

見せて欲しいだなんて。

大っぴらに吸血してみろと

いうことなのかと思いました。

 

ラティルがすぐに答えられないと、

黒魔術師は、

 

やはり偽者か!

 

と鼻で笑いましたが、

狐の仮面が自分を見ながら

また頭を傾けると、黒魔術師は、

すぐに静かになりました。

 

ラティルは、

腕を組んで深刻に悩みました。

年配の黒魔術師たちは緊張して

ラティルを見つめました。

少し子供っぽさが感じられる

黒魔術師たちは、

この状況が、ただただ不思議なのか、

周りに集まって来ました

 

みんなの注目を集めていたラティルは、

ついに決断し、

 

いいですよ。

それでは、こうしましょう。

 

と口を開きました。

 

黒魔術師たちは、

唾をごくりと飲み込みました。

狐の仮面も、

皇帝が何を見せようとしているのか

気になり、

笑顔でラティルを見つめました。

 

ところが、ラティルが

ポケットの中に手を入れると、

黒魔術師たちは

思わず体を後ろに引いて、

防御態勢を整えました。

そして、ポケットに入れた

ラティルの手が

ゆっくりと外に出て来て、

その先端に白いものが見えると、

黒魔術師たちは、弱い黒魔術師たちを

自分たちの後ろに

隠すことまでしました。 

しかし、ラティルが

ゆっくりと取り出したのは

武器ではなく紙でした。

 

なぜ、紙を?

 

黒魔術師たちは、訝し気に見つめ、

再び緊張しました。

 

そして、もしかして、

あの紙に呪いや魔術が

かけられているのではないかと疑い

 

呪いの紙だ!

 

と騒ぎ始めました、

続いてラティルが、

前のポケットにも手を持って行くと、

黒魔術師たちは、

つられて杖を探しました。

彼らはラティルのことを

ガリガリの貴族の女とけなしながら

ラティルのことを気にしていましたが

今回、彼女が

前ポケットから取り出したのは、

ただの携帯用ペンでした。

 

ペンと紙?

 

黒魔術師たちが疑問に思っていると

ラティルは、先に取り出した紙に

ペンで何かをささっと書き、

一番前にいる黒魔術師に渡しました。

 

何だ?やっぱり呪いか!

 

先頭の黒魔術師は、

他の黒魔術師と同じくらい

緊張しながらも、勇気を出して

紙を受け取りながら叫びました。

そして、

これは呪いの紙のようだけれど、

ロードが使うような技ではない。

素人の黒魔術師が使うような

くだらない呪いだから、

こんなもので、自分たちに

認められることはないだろうと

毅然として叫び、紙に書かれた文を

大声で読み始めました。

 

ふん!この小切手は、

10億バルトの安定性が保証されている

タリウム国の銀行から発行されたもので

50億バルトの・・・?

 

大きかった黒魔術師の声は、

後になるほど小さくなり、

最終的に完全に消えました。

黒魔術師は話すのを止め、

困惑しながら、

ラティルを見つめました。

その黒魔術師が

呪いを破る姿を見ようとしていた

他の黒魔術師たちも、

一緒に呆然としました。

 

その状態が30秒ほど続いた後、

小切手を持った黒魔術師は、

遅ればせながら、

 

50億バルトの小切手!

 

と叫びました。

他の黒魔術師たちも、

 

呪いじゃないの?

ただの小切手ですか?

50億バルト!

 

と騒ぎながら、

ラティルを見つめました。

 

黒魔術師たちが落ち着くのを

待っていたラティルは、

照れくさそうに笑いながら、

あえて自分をロードだと

認めなくてもいい。

自分は彼らの雇い主でいいと

言いました。

◇ラティルは雇い主◇

自分はロードだと言って現れた人が

ロードだと認めたくないなら

認めなくてもいいと言うと、

黒魔術師たちは、

何も言えなくなりました。

威厳はないけれど融通は利く。

黒魔術師たちは、そう考えて

ラティルをチラッと見ました。

 

最初、貴族のようなガリガリの女が

突然、洞窟に現れ、

自分がロードだと名乗り出ると、

黒魔術師たちは緊張し、警戒し、

不愉快でしたが、

警戒心を少し抑えて見てみると、

自称ロードは、

それほど害になる人物ではないように

見えました。

むしろ、来る度に、

へらへら笑いながら、

自分たちを転がしていた狐の仮面が、

その女の傍にいると、

おとなしくしているので、

少し楽になったような気がしました。

 

そのため、黒魔術師たちは

肩と首に入った力を抜くと、

50億バルトの小切手を見物しに

こそこそ集まって来ました。

彼らは小切手を初めて見るので

本物かどうか疑わしく思いました。

 

その間にラティルは、

ここにいる黒魔術師たちの

指導者格である黒魔術師たちから

現在のここの状況について聞きました。

ゲスターが、何をどうしたかは

分かりませんでしたが、

一応、ここの黒魔術師たちは、

アニャドミスが

ロードではないということは

確実に認識しているようでした。

 

ラティルは、

黒魔術師は全部で52人いて、

皆、あちこちから集まって来たのなら

以前は親交がなかったのではないかと

尋ねました。

一人の黒魔術師は、それを否定し、

黒魔術師の数があまりにも少ないので

集まる前から知っていた人も

何人かいると答えました。

 

ロードだという証拠を見せろと

ラティルに要求したために、

彼女に殴られて気絶した

黒魔術師シナモンは、

横目でラティルをチラッと見ましたが、

彼女と目が合うと、

本当にここにいる黒魔術師を

全員雇うのかと尋ねました。

 

ラティルは、

なぜ、そんなことを聞くのか。

シナモンは抜けるつもりなのかと

尋ねました。

彼は、そうではないと否定しました。

 

ラティルは、

誰か、除外したい人がいるのかと

尋ねると、シナモンは、

まだ、お金をもらって何かするほど、

実力がない人たちもいると答えました。

しかし、ラティルが

彼女に対する信頼が薄らぐほど軽く、

大丈夫だと返事をしたので、

シナモンは心配そうに

狐の仮面を見つめました。

狐の仮面は、お世辞にも、

良い人とは言えませんでしたが、

とにかくすごい黒魔術師だったし、

随時、彼らを訪ねて来て、あれこれ

教えてくれたりしたからでした。

 

しかし、今日の狐の仮面は頬杖をつき

「お見事、お見事」というような

笑みを浮かべたまま、

貴族の女性を見つめるのに

忙しくしていました。

狐の仮面は、自称ロードよりも

忙しそうに見えたので、

シナモンはため息をつき、

直接、ラティルに

いくつか質問をしました。

 

その後、話を終えたラティルは

持ってきた手帳に

黒魔術師の特技と名前、

黒魔術の応用能力などを

本人の意見と狐の仮面の評価を

組み合わせて書き込みました。

そして、彼らを雇用する契約書は

数日後、狐の仮面が

持ってくることにしました。

その契約書を書けば、今後、

このタナサンの新人黒魔術師たちは

ラティルと本格的な雇用関係が

成り立つことになりました。

 

ラティルは、

彼らがずっと地下だけで

暮らすことはできないので、

彼ら全員が一緒に暮らせる村を

探してみると言いました。

 

平凡で無難に対話が終わり、

満足したラティルは、

時間を確認すると体を起こしました。 

あまり長く席を外すことができないので

そろそろ、

帰らなければなりませんでした。

 

一方、黒魔術師たちは、

ずっと契約の話をしておきながら、

まだ渋い顔で、

互いに顔色を窺っていました。

黒魔術師は、

隠れた所で、密かに取引をし、

主に魂と呪いをかけた契約書を

交わすものでした。

そのため、お金をやり取りし、

すべきことを明示する

平凡な契約の話を終えると、

かえって戸惑ったのでした。

 

彼らの、そんな心理を

全く知らないラティルは、

去る前に狐の仮面の手を取りながら、

普通に手を振り、

 

それでは、またお会いしましょう。

さようなら。

 

と挨拶をして消えました。

 

狐の仮面が自称ロードを連れて

消えると、黒魔術師たちは

魂が抜けたように

立ち尽くしましたが、その後、

集まってひそひそ話し始めました。


ところで、さっきのあの女は

一体誰で、なぜ私たちを雇うの?

 

ロードって言っていたじゃない。

 

そんなこと、あり得ますか?

お金をあげるから、

自分の味方になれと言うロードが

どこにいるの?


吸血鬼のロードだけが

ロードではない。

お金をあげるから、

ロードと呼んで欲しいと言うなら、

ロードと呼べばいいじゃないか。

難しいことではない。

 

でも、彼女は一体誰?

 

ラティルだそうだ。

 

だから、ラティルって誰?

 

私たちの雇い主。

◇人格が変わる?◇

狐の穴を通って移動したラティルは、

ラクラする頭を振りながら

狐の仮面の胸から顔を上げました。

しかし、顔を上げると、

ここは宮殿ではありませんでした。

空は濃い藍灰色で、

部分的に赤い色が見えました。

長く続く道の向こうに

とある村が見えました。

 

ラティルは、

ここはどこなのかと尋ねると

狐の仮面は

ラティルの腰を抱きながら、

どうせ出かけたついでに、

皇帝と二人でデートしたいと

照れくさそうに言いました。

 

そのかわいい要求に、

ラティルは反射的に笑いましたが、

突然、首を傾げると、

狐の仮面を脱がしました。

ゲスターは不思議そうに

ラティルを見つめ、

どうしたのかと尋ねました。

ラティルは返事の代わりに

仮面をあちこち見ると、

再びゲスターにかぶせました。

ゲスターは、

どうしたのかと尋ねると、

ラティルは再び仮面を脱がせました。

 

ゲスターは、

不思議そうにラティルを見ると、

彼女は仮面とゲスターを交互に見て、

今度は、自分で

仮面をかぶってみました。

ゲスターは、再びラティルに

どうしたのかと尋ね、戸惑いながら、

彼女を見つめていると、

ラティルは仮面をかぶったまま

あちこち見回した後、

仮面を脱ぎました。

そして、

ゲスターが仮面をかぶる度に、

話し方が少し変わるので、

もしかしたら、これをかぶると

人格が変わるのかと思ったと答えて

謝りました。


ゲスターは、ラティルの推測が

滑稽に思えたのか、

唇の両端を大きく上げ、

皇帝にそう言われると

心臓がドキドキすると言いました。

 

ただ推測を言っただけのラティルは

ゲスターが、どの部分で

心臓がドキドキするのか

理解できませんでしたが、

問い返す前にゲスターが

ラチルの指先をそっと握りながら

デートをするために、

村へ入ってもいいかと尋ねました。

◇居眠り◇

道をずっと進んだ先にある村に

立ち寄ったラティルとゲスターは、

一番近い食堂に入って

トウモロコシ料理と豚肉料理、

クリームを入れたコーヒー2杯と

サラダを注文しました

 

ラティルは、

自分は普通に振舞っているのに、

なぜ黒魔術師たちが、

しきりに自分を見て驚くのか

分からないと、ぼやきました。

ゲスターは、

ラティルが平凡な人生を

送ったことがないからだと

答えました。

 

ラティルは、

ゲスターもそうだったのかと

尋ねました。

彼は、

自分は家でしか育たかなかったと

答えました。

ラティルは、

体が弱かったせいかと尋ねました。

ゲスターは

「はい」と返事をしました。

 

しかし、ラティルは、

ゲスターが、

とても体力がありそうだと

指摘すると、彼は、

体力はあるけれど体が弱いと

返事をしました。

 

それから料理が出てくるまでの間、

ラティルとゲスターは

タナサンの黒魔術師について

話していましたが、

熱心に話をしていたラティルは、

頭が前に倒れそうになったので

急いで頭を上げました。

すると、目の前に

ゲスターの驚いた顔が見えました。

 

ラティルはゲスターに謝ると

話している時に

居眠りをしてしまったのが

恥ずかしくなり、

素早く両手で顔を擦りました。

そして、

また、居眠りしてしまった。

ゲスターと話したくないから、

寝たのではなく、最近ずっと眠いと

言い訳をしました。


それから、ラティルは

手を下ろしましたが、

ゲスターは眉をつり上げて

ラティルを見ていました。

寂しがっているというより、

少し微妙な目つきだったので、

ラティルはゲスターに

どうしたのかと尋ねると、彼は、

いつから眠かったのかと

慎重に尋ねました。

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ヘラヘラ笑いながら、

黒魔術師たちを転がすって、

とても性格が悪いと思いますが

この時の狐の仮面は

ランスター伯爵と

アウエル・キクレンの

どちらなのでしょう?

黒魔術師たちが、

すごい黒魔術師と言うくらいだから

アウエル・キクレンでしょうか?

そんな狐の仮面が、

ラティルと一緒にいる時に

おとなしくしていれば、

黒魔術師たちが変だと思うのも

当然だと思います。

 

体力はあるけれど体が弱いって

矛盾していると思いますが、

ラティルが何とも思わないのは

不思議です。

それでも、ゲスターの人格が

変わるのではないかと

気づけたところまでは良かったのですが

彼女がゲスターの真実を知るのは、

もう少し先なので

もどかしいです。

そして、次回、

いよいよラティルの妊娠が

判明します。

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