自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 495話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 捕らえられた対抗者

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495話 ラティルは、対抗者が捕まったという話を聞きました。

◇黒魔術師クロウ◇

ラティルはゲスターを見つめました。

人々が周りにいなかったら、

ラナムンやアイニが

捕まったという意味だと思うかと

聞くところでした。

しかし、今は、

他の人たちが近すぎて、

質問をすることができませんでした。

 

ラティルは強張っている顔を隠して

紺色のマントだけを見つめました。

扉を開ける作業が終わったのか、

固く閉ざされていた石の扉が

円を描くように開き始めました。

石と石がすれ違う不気味な音と共に

壁に丸い入口が現れると、

黒魔術師たちは、

その中に入り始めました。

 

ラティルは拳を握り締め、

彼らに付いて行きました。

ラナムンが、あの中に

閉じ込められているなら、

猶更、付いて行かなければならない。

状況を把握しないと、

彼を救えないと思いました。


ふくらはぎの高さまである

敷居を越えると、

ホールのように広い空間が

現われました。

黒魔術師たちは、

その空間を埋め尽くすほど

多くはいませんでしたが、

皆がくっついているわけではなく、

あちこちに散らばって立っていたので

広い空間に、

黒魔術師たちが広がっていました。

ラティルはその中で、

ある黒魔術師に注目しました。

 

その黒魔術師は、

1人で壇上に立っていて、

他の黒魔術師たちと違って

緊張した様子がありませんでした。

腰をまっすぐにし、

寛大な様子で、観察するように

皆を見下ろしていました。

 

彼が、黒魔術師たちを

呼び集めた人だろうか。

ラティルはゲスターを見ましたが

彼はラティルの手を握り締めたまま

周りを見回すのに忙しそうでした。

 

ラティルは、再び

壇上の黒魔術師を見つめました。

その視線が、

あまりにも露骨だったのか、

今まで、

何も考えていないような目で

四方を見回していた

その黒魔術師が、

突然、ラティルに目を止めました。

彼女は、彼の視線を避けずに、

一緒にじっと見つめると、

その黒魔術師も、

ラティルを露骨に見つめました。


朱色のマントが、

「怖くないですか?」と

横から話しかけて来たので、

ラティルは、その黒魔術師から

目を離しました。

横を見ると、朱色のマントが

不思議で仕方がないという顔で

ラティルを見ていました。

ラティルは、何が怖いのかと

淡々と尋ねると、

朱色のマントは口を開きましたが、

その話を聞く前に、

壇上の黒魔術師が先に手を叩いて

人々の視線を集めました。

 

黒魔術師たちは、

壇上の黒魔術師を見つめました。

朱色のマントも話すのを止めて、

そちらを見ました。

ラティルも、その黒魔術師を

見上げました。

壇上の黒魔術師に皆の視線が集まると、

彼はニヤリと笑い、

自分の呼びかけに従ってくれた

黒魔術師たちに、

感謝の言葉を述べました。

 

黒魔術師たちは、

1人で壇上にいる黒魔術師が

自分たちを呼んだのではないかと

ひそひそ話していましたが、

彼が話し始めると、

彼らは、あっという間に

静かになりました。

壇上の黒魔術師は、片手を腰に当て

自分の名前はクロウだと

丁寧に挨拶をしました。 

 

ラティルは、

拍手でもしないといけないのかと

思い、周りを見回しましたが、

皆、じっとしているのを見て、

半分上げた手を、また下ろしました。

 

クロウは、

自分が話した通り、

今やロードが復活したと告げました。

ロードとは自分のことなのか、

それとも、

アニャドミスのことなのかと

ラティルは考えました。

 

クロウは、

ロードが復活したということは

黒魔術を身につけているというだけで

軽視され、追われ、冷遇され、

隠れて過ごさなければならなかった

自分たちが、今や人々に

復讐する時が近づいて来たという

意味だと話しました。

 

壇上の黒魔術師クロウが

挨拶をする時は、

じっとしていた黒魔術師たちが

復讐する時が近づいてきたという

話を聞くや否や興奮して

クロウの言葉に同調する叫び声を

上げました。

かなり性格が明るく見えた

朱色のマントの少女も

拳を振り回すほどでした。

 

ラティルはこの隙に、

彼らが味方ではないことを

こっそりゲスターに確認しました。

ゲスターは、アニャドミスの方で

黒魔術師を

集めようとしているようだと

返事をしました。

 

ラティルは、

あのクロウという黒魔術師が、

ダークリーチャーを

作っているという黒魔術師かと

尋ねました。

 

ゲスターは、

顔を見ていないので

自分も確信が持てないと答えました。

 

ラティルは、

顔と言われて、ゲスターのあの顔が

思い浮かび、

仮面の下のゲスターを

じっと見ましたが、

再びクロウという

黒魔術師の方を見ました。

 

そうするうちに、

その黒魔術師とまた目が合いました。

クロウは、ラティルとゲスターが

他の黒魔術師たちとは異なり、

落ち着いて事態を注視するだけで、

一緒に騒いでいないことを、

不思議に思っている様子でした。

クロウの目が細くなりました。

 

ラティルは、クロウが自分たちに

疑念を抱くようになったことを

気付くや否や、先手を打つために、

ロードが復活したのに、

なぜ、クロウが復讐をするのか。

クロウは、

ロードの黒魔術師でもあるのか

大声で尋ねました。

 

しかし、この騒々しい中、

それは、皆に聞こえるような声では

ありませんでした。

そもそも、ラティルは

人々の注目を集めようとして

叫んだわけではなく、

反抗的に見えるかもしれないけれど

怪しく見えないように

叫んだだけでした。

 

ところが、

ゲスターはどんな手を使ったのか、

ある瞬間、

ラティルの声が突然大きくなり、

 

クロウは、

ロードの黒魔術師でもあるのか?

 

尋ねた時は、

他の人たちの声を抑え込むほどでした。

ラティルはギョッとして

ゲスターを見つめましたが、

この状況で、彼を

問い詰めることはできませんでした。

 

しかし、

ラティルが疑問を提起すると、

他の黒魔術師たちは、

そうであることを願ったのか、

一斉に静かになるという

予想外の効果が現れました。

皆、隠れて生きているせいか、

少し無邪気なところがあるように

見えました。

 

クロウはラティルをじっと見つめ、

当然、自分はロードの黒魔術師だ。

だからロードのために集まろうと

呼びかけたと、冷たく答えました。

 

ラティルは、このように人々を

扇動するつもりはなかったので

ビクッとしました。

しかし、こうなった以上、

この状況を利用しようと決心し、

クロウが対抗者を

捕まえたということも信じがたい。

対抗者は、代々ロードに勝つほど

強い者なのに、対抗者が現れる否や、

対抗者を捕まえるなんて、

信じられないと叫びました。


ラティルが、

もっともらしく言い放つと、

黒魔術師たちは惑わされたのか

互いに視線を交わしました。

本当に人の言葉に

惑わされやすい人たちでした。

 

黒魔術師たちが優柔不断すぎて

ラティルは、少し驚きましたが、

ここぞとばかりに、

対抗者を捕まえたのなら、

証拠を見せろと叫びました。

 

あの黒魔術師が、

本当に対抗者を捕まえたとすれば、

おそらくラナムンかアイニが

捕らわれているということでした。

彼らがここにいるなら、

必ず探して、

連れて帰らなければなりませんでした。

 

主導権を奪われたことに

腹が立ったのか、

クロウの目が細くなりました。

ラティルは朱色のマントが、

なぜ、自分を感嘆する目で

見つめているのか分かりませんでした。

 

どのくらいの時間、

そのように対峙していたのか、

ついに、クロウは、

見せてやるので付いて来いと

言いました。

◇檻の中の対抗者◇

クロウに付いて、

再び移動することになると、

ゲスターは、

クロウの領域に入ろうとしているので

気をつけた方がいいと

ラティルの耳元で囁きました。

ラティルは「領域?」と

聞き返しました。

 

ゲスターは、

普段より力を少なく出しても、

より大きな効果が得られるように

あちこち手を出しておいた所。

例えば、

魔法陣のようなものを描いて、

隠しておいたりと、

彼のやり方で設定しておいた所だと

答えました。


ラティルは、

クロウの後頭部を見つめたり

周りをキョロキョロ見回しました。

タナサンの国境の村の下に、

迷路のような地下道があったとは

知りませんでした。

 

タナサンの人々は、

この道を知っていたのだろうか。

クロウがタナサンに

黒魔術師たちを呼んだのは、

このような理由があるからだろうか。

しかし、団体で移動しているため、

ラティルがゲスターに、

引き続き質問するのは困難でした。

 

どれだけ、そのように移動したのか。

ついに新たな空洞が現れました。

その中に入ると、一歩踏み出す度に、

足元から、ガラガラという音が

聞こえて来ました。

ラティルは暗闇の中を

素早く観察しました。

 

空洞の内部には

明かりが点いていましたが、

広い空洞を

隅々まで照らすほどの数の、

照明は置かれていませんでした。

 

そして、ラティルは、

彼が対抗者だと言う、

クロウの声を聞きました。

 

ラティルは周りを見回すと、

クロウはいつの間にか、

ラティルとは別の方向へ

移動していました。

暗さのせいで、

すぐに彼に付いて行くことができず

キョロキョロしている間に、

クロウと離れてしまったようで、

ラティルは遅ればせながら、

そちらへ行ってみようとしましたが

彼の周りには他の黒魔術師たちが

対抗者を見物しに集まっていて、

彼らをかき分けて行くのは

困難でした。

 

ラティルは踵を上げて、

黒魔術師たちが取り囲んでいる所を

見ようとしました。

中は見えませんでしたが、

これが、本当に対抗者なのか。

今回の対抗者は、

すごい美男美女だと聞いている。

確かに、ハンサムではあるけれど、

すごいレベルなのかと、

小声で呟く声が聞こえて来ました。

誰かがそこにいるのは

間違いないようでした。

 

中にいるのはラナムンだろうか。

タナサンに来て、彼は捕まったのか。

ギルゴールはどうしたのか。

なぜ、彼は

ラナムンを守れなかったのか。

他の人たちはどこへ行ったのかと

考えながら、ラティルは

文句を言われながらも、

黒魔術師たちを

あちこち押し退けながら、

人々が取り囲んでいる所へ行こうと

努力しました。

 

何度も体当たりして、

黒魔術師たちを押し退けると、

ついに彼らが取り囲んでいる

対抗者の付近まで辿り着きました。

 

対抗者は、

猛獣を閉じ込める檻の中にいました。

周りに照明がなくて、

一見すると、

中に人がいるのかどうかも

分からない檻の中で、

ラティルは屈んで、

対抗者の顔を見ようと努めました。 

服装がラナムンのようなので、

不安になりました。

 

しかし、他の黒魔術師たちも

対抗者を見物したいという気持ちは

同じなのか、

ずっと横から押されているせいで

顔を見ることができませんでした。

しかし、ついにラティルは

押されて倒れそうになった時に

対抗者の顔を

近くで見ることができました。

その人は、

ラナムンではありませんでした。

 

ラティルは、ほっとしたのも束の間、

捕まった人は、

百花がラナムンと一緒に送り出した

20人の聖騎士の1人だったので、

驚きました。

ラナムンは

捕まっていませんでしたが、

一行に何かあったのは明らかでした。

 

ラティルは彼に、

一体何が起こったのか聞きたくて

唇を震わせました。

なぜ聖騎士である彼が、

ラナムンの代わりに、

対抗者として捕らえられたのか。

他の人たちはどこへ行ったのか。

なぜ、連絡が途絶えたのか

聞いてみたかったけれど、

人々に囲まれているので、

話しかける暇はありませんでした。 

 

その代わり、

クロウがラティルのそばに近づき、

肩をすくめながら笑い、

対抗者が捕まったことを

もう信じるかと尋ねました。

その質問は、ラティルに

向けられたものでしたが、

周りにいる他の黒魔術師たちが、

対抗者を捕まえたので、

今度は言うまでもなく

ロードの勝利だ。

対抗者は3人なので、

まだ皇帝と皇后が残っている。

それでも3人のうち1人を、

すでに捕まえたので、

今回はいい感じだと答えました。

 

そして、

この対抗者をどうするつもりなのか。

クロウは、

自分がロードの黒魔術師だと

言っているけれど、

ロードはどこにいるのか。

対抗者は生きていてはならない。

対抗者は捕まえ次第、

息の根を止めなければならない

騒ぎ立てました。

 

しかし、ラナムンの代わりに

捕まっている聖騎士は顔も上げず、

びくともしませんでした。

それを見ているラティルは

さらに、苛立たしさを覚えました。

 

なぜこの聖騎士が

ここにいるのか分からないけれど、

自分の目の前でこの人を、

ラナムンの代わりに

死なせることはできませんでした。

しかし、クロウは

当然、命を奪わなければならないと

淡々と答えました。

クロウの言葉に黒魔術師たちは、

さらに興奮し始めました。

このままだと、

黒魔術師たちが興奮して、

あの聖騎士の命を

奪うのではないかと思うほど

雰囲気が盛り上がっていました。

 

ラティルは、

このままではダメだと思い、

再びクロウに、

この人が対抗者で間違いないのか。

今回の対抗者は皇帝の側室で、

以前、お祭りの時に

見たことがあるけれど、

このような顔ではなかったと、

言いがかりをつけました。

 

その言葉に、

下を向いていた聖騎士が

ようやく反応し、

顔を上げてラティルの方を見ました。

 

一方、先ほどラティルの扇動に

簡単にだまされた黒魔術師たちは、

ラティルが、再び反対意見を述べると

腹を立てました。

彼らは、今度はラティルの言葉に

振り回されませんでした。

 

黒魔術師たちは苛立ち、

彼女が先程から、

良くないことばかり言っているとか、

彼女こそ、スパイではないかとか、

しきりに文句ばかり言うのは怪しい。

そもそも、彼女は黒魔術師ではないと

非難し始めました。


先程、ラティルに疑われたことに

腹が立ったせいか、

これらの人々を呼び集めた

クロウでさえ、

彼らを宥めることなく、

ラティルの方を見ながら

にっこりと微笑むだげでした。

 

その瞬間、ラティルは、

何かが自分の方に

素早く飛んでくることに気づき、

すぐにそれを蹴りました。

それは黒い炎でした。

誰かがラティルに向かって

黒い炎を放ったのですが、

ラティルはそれを

蹴飛ばしてしまいました。

 

はじけた火花を避けて、

黒魔術師たちは、

どっと逃げました。

ラティルは炎を放った

黒魔術師を見つめました。

その黒魔術師は

とんでもない光景を見たといった表情で

ラティルを見ました。

なぜ、そんな表情が出てきたのか

ラティルが解釈する前に、

クロウは険悪な顔でラティルに 

「お前は誰だ?」と尋ねました。

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今回、出て来たクロウは、

宮殿の結界を破り、

アニャドミスと一緒に

宮殿にやって来た

あのカラスではないかと思いました。

もし、そうだとしたら、

議長はアニャドミスに

とんでもない黒魔術師を

紹介したと思います。 

アニャドミスが、クロウに

黒魔術師をたくさん集め、

洞窟の中で、たくさんの怪物を

作るよう命じているとしたら

彼女は、

カルレインを手に入れるだけではなく

世界征服も企んでいるのではないかと

思いました。

アニャドミスは

ドミスの記憶を受け継いでも、

彼女の本質を

受け継いでいるわけではないので、

以前は、ロードの命を奪った

英雄として称えられたけれど、

今度は、怪物たちの英雄に

なろうとしているのかもしれないと

思いました。

 

何の躊躇いもなく、

黒い炎を蹴ったラティル。

凄いです。

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