自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 605話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ゲスターは病弱ではない

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605話 ゲスターは自分も抱いて欲しいとラティルに訴えました。

◇よく分からない人◇

自分と二人だけになったら

一緒に寝ろと、トゥーリが

焚きつけたに違いない。

ラティルは、ゲスターの後ろで

小言を言うトゥーリを思い浮かべて

舌打ちしました。

トゥーリは、この恥ずかしがり屋に

一体何をさせるのかと思いました。

 

しかし、おとなしいゲスターが

ここまで勇気をかき集めて

言ったのに、

ここで彼を突き放せば、

集めて積み上げた勇気が

崩れそうでした。

 

ゲスターは、

今にも泣きそうな顔で、

目をギュッと閉じて堪えていました。

ラティルは、どうすることもできず、

思わず、ゲスターの脇腹に

手を触れました。

午前中、彼をくすぐった時の感触が

突然、思い浮かんだためでしたが、

しっかり筋肉がついている

弾力的な脇腹が、今回も、

ラティルの手を跳ね返しました。

少し熱が上がったラティルは、

再びゲスターの脇腹に触れると、

ゲスターは目を固く閉じたまま

弱々しくうめき声を上げたので

驚きました。

 

ラティルは、

 

痛い?

 

と尋ねました。

 

ゲスターは、

 

いいえ・・・でも変です・・・

 

と答えました。

 

ゲスターの声が、

こっそり蜂蜜に浸したように、

甘くなりました。

ラティルの顔が赤くなり、

彼女は唾を飲み込みました。

ゲスターは、

くすぐったがっているかのように

腰を振り、

耐えがたいように両腕を広げると、

一瞬にして、ラティルの身体は

彼の懐に埋もれました。

ラティルは、ベッドカバーに残っていた

チューリップの香りを、

再び、嗅ぐことができました。

 

ゲスターはラティルの耳元で

「陛下」と呼び、

 

恥ずかしいです・・・

陛下が教えてください。

 

と囁きました。


ラティルは、目の前で

「ポン」という音を感じました。

どうせ、ゲスターは

ラティルの側室であり、

一生、そばに置かなければならない

夫の一人でした。

その夫が、こんなに顔を真っ赤にして、

懇願しているのだから、

恥をかかせてはいけないと

自分を正当化しました。

 

ラティルは、

目の前に広がる長くて柔らかい首筋を

そっと噛み締めながら、

 

教えてあげる。

 

と呟きました。

そして、ゲスターを抱き上げて

壁際のソファーまで連れて行きました。

ソファーは、

ベッドほど大きくはないものの、

二人が一緒に横になるのに、

十分な幅と長さがありました。


ラティルに抱き上げられたゲスターは

しばらく、おとなしくして、

身を固くしていましたが、

身体がソファーに触れると、

ラティルを引き寄せ、

瞬く間にラティルの背中が

ソファーに触れました。

 

 

ゲスターを寝かせるつもりで

ソファーに来たラティルは、

あっという間に、

自分の考えていた構図が

ひっくり返されると、

しばらく呆然として、

目をパチパチさせていました。

 

なぜ、あそこに天井が見えて、

自分の上にゲスターが見えるのか?

 

その状態で、

ぽかんとゲスターを眺めていると、

彼は恥ずかしくて死にそうな表情で

ラティルのボタンを外しながら、

自分は慣れていないので、

興奮すると、自分を

コントロールできないかもしれない。

それでも構わないかと尋ねました。

ラティルは胸元に感じる

ゲスターの息が

どんどん増えて行くのを感じながら

思わず頷きました。

 

自分をコントロールできないのは、

クラインではないかと思いましたが

経験が少なければ仕方がないし、

それなりに可愛いので大丈夫でした。

けれども、なぜ、ゲスターは

こんなにボタンを外すのが

上手いのだろうと疑問に思っていると

ウサギのような力のない声で、

ゲスターがラティルを呼びました。

彼は恥ずかしくて死にそうな目で

ラティルを見ていました。

 

ゲスターが服を脱がしたのに、

なぜ、恥ずかしがっているのか。

ラティルは少し怪しみましたが、

そのしっとりとした表情に参ってしまい

彼の顔を両手で包み込み、

頭を上げてキスをしました。


思っていたのと、

少し構図が違いましたが、

構いませんでした、

ゲスターは経験がないので、

このようは構図しか

知らないのかもしれないと思いました。


冷たい吸血鬼とばかり、

キスをしてきたラティルは、

熱い唇と熱気に

ますます興奮して来ました。

恥ずかしいと言う言葉とは裏腹に、

ゲスターのキスは、

容赦なく、激しいものでした。

息苦しくなるほど攻めて来るので

ラティルは、

しばらくゲスターの胸を押し退け、

息をしなければならない程でした。

 

ゲスターは、

慣れていないと言い訳をして

謝りました。

ラティルは、

大丈夫、そういうこともあると

返事をしましたが、

話し終わる前に、彼女の唇は、

再び彼に飲み込まれてしまいました。


彼女は心臓の上に

大きな手を感じました。

慎重に近づいて来た側室たちとは違い

慣れていないという言葉のように、

ゲスターの手は意外に乱暴でした。

痛くはないけれど、

正気でいるのが難しいほど、彼の手は

ラティルの身体を駆け巡りました。

そして、ラティルが

再び呼吸をするために唇を離すと、

ゲスターの顔が下に下がり、

彼女の心臓の近くまで

あっという間に到着しました。

ラティルは大きく目を見開きました。

 

ゲスターは、パンを作っていたけれど

彼は、ラティルの身体も

パン生地だと思っているようでした。

 

ラティルは、ゲスターが

自分の心臓まで

吸い込むのではないかと思い

必死で彼の名前を呼びましたが、

彼の指が口の中に入って来たので、

さらに目を大きく見開きました。

彼の手は勝手に彼女の口の中を

かき回し、

ラティルの舌をこすりました。

片手でラティルの唇を塞いだ

ゲスターのもう片方の手は、

依然として、

ラティルを弄っていました。

 

ソファーの横で、

再び服が落ちる音がしました。

暖かい気候とは裏腹に、

ラティルはかすかに冷気を感じました。

 

ゲスターの手が口を塞いでいたため、

彼を呼ぶことができないラティルは

微かに首を振ると、

ずっと別のことに集中していた

ゲスターがチラッと上を見ました。

ラティルと目が合うと

ゲスターは頭を上げ、

自分の手が入ったままの

ラティルの口元を舐めながら、

ラティルに気をつけるように。

自分も気をつけてやると囁きました。


一体、何を気をつけるのか、

ラティルはゲスタの言葉を

理解できませんでしたが、

彼に顎を押され続けているのが

我慢できなくなり、

彼の指を軽く噛みました。

すると、ゲスタの目が半月型に曲がり

 

何、それ?可愛いね。

もっとやって。

 

と言いました。


ラティルは、

ゲスターの言葉が短くなったと

指摘しましたが、彼は否定しました。

けれども、ラティルは再び、

言葉が短くなったと指摘し、

頭を上げると、

ゲスターがキスをして来たので、

彼女は頭を下げました。

 

ゲスターは、再び身勝手なキスで

ラティルを振り回しました。

ラティルが息をするのに

忙しくなった隙を狙って、

彼は下りていきました。


ラティルは目を大きく見開き、

両手で目を覆いました。

明るい昼間に、

ゲスターが今何をしているのか

信じられませんでした。

驚きのあまり、ラティルは

ゲスタの顔を、

蹴りそうになりましたが、

彼の美しい顔を、

蹴ることはできないので、

ラティルは仕方なく彼の肩に

腕を置くしかありませんでした。

 

そんな中、

ゲスターが消入りそうな声で

「恥ずかしい」と呟くと、

 

一体、誰が

そんなことを言っているの!

 

と、ラティルは、

叫びそうになりました。


しかし、ゲスターは、その一言で

恥ずかしさを克服したのか、

再びラティルを

恥ずかしくさせ始めました。

 

ラティルは熱がこみ上げて来て

耳が破裂しそうでした。

彼はキスをする時だけ、休む暇を

与えないのではありませんでした。

ラティルは、

我慢に我慢を重ねましたが、

結局、耐え切れなくなり、

彼女の腕が、

ゲスターの頭に触れました。

ゲスターは動きを止め、

ラティルのお腹に口づけをしながら

もっと恥ずかしくしてもいいのかと

尋ねました。


今さら、やめるのは、

それはそれで厄介なことでした。

しかし、この状況で威厳を示しながら

「さあ、やれ!」とは言えないので

頷いて顔をゲスターの方へ向けると、

ゲスターはラティルの手を握り、

指を絡ませながら、

自分は、本当によくわからないので

辛いことがあったら、

すぐに言って欲しいと言いました。

 

もしも普段のゲスターが

こんなことを言ったなら、可愛いし、

見栄を張っていると思いましたが

ラティルはすでに、

「よく分からない人」が

どのように出て来るのかを

体験しているので、

彼女は、すぐに頷くと、

自分がやめろと言ったら、

やめるよう指示しました。


ゲスターは分かったと返事をして、

いつもと違う笑みを浮かべるや否や

ラティルは短い嘆声を上げ、

急いで彼の体を抱きしめました。

そして、彼の肩をそっと噛んで、

離しました。

長い禁欲生活のせいで、

ぎこちなさを感じました。

ラティルは、ゲスターを呼ぶと

ゆっくりやって欲しいと、

宥めるように囁きながら、

彼の頬にキスをしました。

 

ゲスターは口角を上げて

「ゆっくり」と

ラティルの言葉を繰り返し、

手を下ろしたので、

彼女は彼を強く抱き締めました。

 

そして、

少しずつ緊張がほぐれたラティルは

徐々に蓄積された喜びに酔いながら、

ゲスターを抱き締める腕の力を

少し、抜きました。

そして、背中を少し上げた瞬間、

ゲスターはいつもより低い声で

キスしてもいいかと尋ねました。

 

なぜ急に、

許可を得ようとしたのか、

わかりませんでしたが

ラティルは、

それが可愛いと思って頷くと、

ゲスターは唇を

そっと合わせて来ました。

軽いキスをしながらの

ゆっくりとした動きに、

ラティルは、

すっかり安心していましたが、

雰囲気が急変しました。

ラティルは驚き、

再び、ゲスタを強く抱きしめ、

「少し待って」と

言おうとしましたが、

ゲスターと口が重なっていて、

声を出すことができませんでした。

ラティルはゲスターを離し、

ソファーを掴みました。

そうしないとソファーから

落ちそうでした。

ゲスターがしっかり

捕まえていてくれるのは

分かっていましたが、

訳もなく、落ちそうだと思いました。

そんな中でも、

唇を離さないゲスターを

ラティルは憎たらしいと思いました。

 

ゲスターは、

 

愛しているよ、ラトラシル。

 

と言いました。

 

慌ただしい中、低い声で、

自分の名を呼ぶのが聞こえました。

ラティルはようやく自分の唇が

自由になったことに気がつきました。

押し寄せて来る快感に、

いつのまにか、

唇を合わせていないことに

気づいていませんでした。

 

長くて険しい道を一周完走した後、

ラティルは、

良かったこととは別に、

すっかり彼に振り回されたことが

憎たらしくて、彼の腕を叩きながら、

話が違うのではないかと

ゲスターに抗議しました。

彼は、

どういうことかと尋ねました。

ラティルは、

自分が止めろと言ったら

止めるように言ったはずだと

抗議しました。

しかし、ゲスターは

何も聞いてないと返事をしました。

 

ラティルは呆然として

ゲスターを見つめました。

ゲスターは、

彼女の唇に軽く唇を合わせ、

鼻筋にそってキスをしながら、

続いて額にまでキスをしました。

そして、止めろと言われたら

止めたはずだと言いました。

 

そのキスの音まで憎たらしく感じた

ラティルは

 

ダメ!もう一度やって!

もう一度!

 

と元気よく命じました。

◇ウサギの行方◇

普段、おとなしいからといって

夜もおとなしいわけではない。

ラティルは、

窓の向こうに広がる

赤く染まった空を見て、

ぼんやり考えました。


数ヶ月間、

一生懸命積み上げて来た禁欲が

一気に崩れ、

ラティルは数ヶ月分の喜びを

一度に手に入れることができました。

これまで禁欲した期間が

惜しくないほど、

楽しい時間でしたが、

その代償として、

ラティルは少しも動けませんでした。

むしろ、病弱だというゲスターが

まだ、あんなに元気なのが

不思議でした。

 

ラティルの固くなった足を

ほぐしてくれると言って、

大きな両手で彼女の足を

揉み続けるゲスターを、彼女は、

ぼんやりと見つめていましたが、

結局、我慢ができなくなり、

ゲスターは弱いと言っていたのに、

本当は違うのではないか。

正直に話して欲しいと言いました。


獣のように突進して来たゲスターは

再びウサギのような顔をして

「え?」と自然に尋ねました。

ラティルは、上体を起こして

ゲスターの頬を引っ張り、

次にお腹を引っ張って、

唸り声を上げながら、

 

私のウサギ、私のウサギは

どこに行ったの?

 

と尋ねました。

ゲスターは笑うと、

 

そのウサギは私なの?

 

と聞き返しました。

 

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今回のお話は、読んでいて、

あまり気分の良いものでは

ありませんでした。

ゲスターが乱暴な態度を取る時は、

ランスター伯爵が

表に出て来たのでしょうけれど、

ロマンの欠片もなくて、

ラティルもランスター伯爵も

ただ、欲望を

満たしているだけのように

感じました。

ゲスターが出て来た時は、

少し違うようにも感じましたが・・・

ラティルは、ゲスターの中に

ランスター伯爵がいることを

まだ知りませんが、

ウサギだと思っていたゲスターが

野獣のように振舞うなんて、

ラティルには

青天の霹靂だったと思います。

もしも、ラティルが、

再び、ゲスターと寝ることがあり

同じようなシーンが出てきたら、

正直、もう読みたくないです。

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