自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 642話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラナムンとカルレインの戦い

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642話 ラティルはカルレインに、子供を諦めた方がいいと言われました。

◇ラナムンvs.カルレイン◇

カルレインは以前にも、

同様の言葉を、

慎重に口にしたことがありましたが

今の彼の言葉は、

以前よりもずっと厳しいものでした。

 

ラティルは、

自分が急に消えたので

心配させてしまったことは

理解している。

でも、今回のことは

危険に陥ったりするようなことでは

なかった。

アリタルは自分に伝えたいことがあり、

あの怪物は、それを

伝えようとしただけだと話しました。


それからラティルは

側室たちを見回した後、

自分のお腹を見下ろすと

不吉なことではないので、

この子とも関係ないと

付け加えました。


牛の目は、

アリタルが、彼女の転生たちに

子供を持たないことを願っていると

言いました。

その話を聞くと、ラティルも

少し不安な気持ちになりました。

しかし、このような感情を

表に出したくありませんでした。

 

一方、ラナムンは、

十分に議論するところが

あるとは思うけれど、

自分もカルレインが

口を出すことではないと思うと、

カルレインに、

断固として線を引きました。

 

それに対して、カルレインは、

自分はご主人様の側室であり

騎士であり、ご主人様は

自分の全てなので、

当然、助言できる立場だと、

きっぱり反論しました。

しかしラナムンは、

子供の問題に関して、

カルレインは第三者であると、

冷たい目で彼を見つめながら

言い返しました。

 

この様子を見ていたギルゴールは

クスクス笑いながら、

テーブルに付いているベルを押すと

 

ちょっと、サクッとした

お菓子を持って来て、

今、盛り上がっているから!


と、侍従に指示しました。

 

ゲスターは、

ラナムンとカルレインが

喧嘩していようがいまいが、

一人だけ離れた場所で、

毛むくじゃらに何かを囁きました。

 

下男が入って来て、

テーブルの上に焼き立てのパイと

色々な種類のジュースと

新しいコップを置いて

出て行きました。

 

カルレインは、

ご主人様と自分の間で

「第三者」という表現が

適切だと思うのか。

三者という表現は、

対抗者であるラナムンに使う

言葉のようだと、

ラナムンを笑いながら

皮肉を言いました。

ラティルはリンゴの匂いを嗅ぎながら

額を押さえました。


ラナムンは、

カルレインが諦めろと言う子は、

対抗者である自分の子でもある。

しかし、カルレインは

子供と一滴の血も繋がっていないと

続けて皮肉を言いました。

 

見かねたゲスターが、

 

二人ともやめてください。

 

と小声で呟きました。

一方、メラディムは、

パイへ手を伸ばしながら、

 

小僧も喧嘩っ早いな! 頑張れよ!

 

と叫びました。

彼はいつものように、

この問題に対しても、大したことは

考えていないように見えました。

 

カルレインは、

ラナムンを対抗者呼ばわりし、

ラナムンは、

彼の子供を重視しているけれど

自分はご主人様を

一番、重視していると言いました。

カルレインの断固たる言葉に

ラナムンは手を震わせ、

不快感を露わにすると、

自分も皇帝を大切にしている。

自分が言っているのは、

この件に関してにカルレインは

割り込めないということ。

そんな風に言って、

自分の意図を曲解しないで欲しいと

抗議しました。

 

ラティルはパイを取って

メラディムに渡すと、

自分も一つ口の中に入れ、

とろけそうな桃を噛みました。

 

タッシールはラティルに

リンゴジュースを渡しながら、

皇帝はどう考えているのかと

尋ねました。

タッシールの質問に、

カルレインとラナムンが

同時に静かになりました。

ラティルがパイを口に入れると、

サクサク噛む音が

あまりにも大きく聞こえました。

 

ラティルは、分からないと

率直に答えました。

そして、

自分は少しずつ覚醒している。

完全に覚醒した時、また子供を

持つことができるだろうか。

ひょっとしたら、この子が、

自分の最後の子供かもしれないと

答えました。

 

その言葉に

穏やかだったゲスターが

初めてビクッとして、

 

本当ですか⁈

 

と尋ねました。

 

ラナムンとカルレインは

上品でないと嘲笑し、

優雅にお茶を飲んでいたクラインが

口をポカンと開けて

ラティルを見ました。

 

ラティルは、

 

う~ん、 たぶんね。

 

と答えて頷くと、 クラインは

両手で口を塞ぎました。

 

ラティルは、

ここにいる人は全員、

自分の状況を知っていると思うけれど

自分には必ず後継者が必要だと

言いました。

そして、片手をお腹の上に置くと、

カルレインを見つめました。

そして、カルレインが

何を心配しているのかは分かったけれど

現実的に、自分はこの子が必要だと

言いました。

 

カルレインは口を閉じ、

短くため息をつきました。

彼は、全身の力を使い果たしたような

気分でした。

しかし、

皇帝が、そう言うのだから

もう関わるなとラナムンが言うと、

カルレインは再び元気を取り戻し、

ラナムンは、ご主人様に

何の役にも立たない人だ。

対抗者であるラナムンのせいで、

ご主人様は、

耳を傾けるべき言葉を聞かないと

非難しました。

 

第二戦開始ですか。

 

ラティルは、

カルレインとラナムンの

絶え間ない攻防戦を見ながら、

再びパイを手にしました。

彼女は、食べながら

見物することにしました。

◇大臣たちの心配◇

三人、同時に戦うなんて、

また記録を更新した。

 

パイを食べ終わったラティルは

自分の部屋に戻り、日記帳を広げると

カルレイン、ラナムン、

サーナット卿が戦ったと

完結に記入しました。

顔に虚ろな笑みが浮かんでいました。

 

まだサーナット卿とのわだかまり

解けていないうちから、

ラナムンに続きカルレインとまで

このようになったことを

ラティルは嘆きました。

 

それから約30分後、

ラティルが入浴するために

侍女たちを呼ぶと、乳母が駆け付け

 

陛下、ああ、私の陛下!

 

と叫び、わあわあ泣きました。

それから、乳母は

ラティルの両肩を抱き締めながら、

皇帝の姿が見えなくて、

自分は、あらゆる悪い想像をしたと

言って、鼻をすすりました。

ラティルは風呂のお湯が沸くまでの間

乳母とテーブルに向かい合って座り、

しきりに楽しく話をし続けました。


ラティルは乳母に、

そんなに驚いたのかと尋ねました。

乳母は、出かけるという言葉もなく

4日間も消えたのに

驚かないはずがない。

馬に乗って行ったわけでもなく、

たった一人でいなくなったのだからと

答えました。

 

ラティルは

乳母の背中を叩きながら謝りました。

乳母は、今、ラティルの体は、

彼女だけのものではないので、

気をつけてと注意しました。

ラティルは、

気をつけていれば、

避けられることでもなかったと

反論しました。

 

お風呂に入っている間も、

乳母は柔らかい布をお湯に浸し、

ラティルの背中と肩を拭きながら

一体、どこへ行っていたのかと

小言を言いました。

ラティルは怪物と戦っていたと

答えました。

 

なんと!本当ですか?

 

乳母は驚きました。

正確にはラナムンが勝ったのだけれど

ラティルは乳母に安心して欲しくて、

わざと偉そうに

 

もちろん!私が勝った。

 

と返事をしました。

乳母はため息をつくと、

皇帝のいない間、

大臣たちは大騒ぎしていたと

話しました。ラティルが

 

大騒ぎ?

 

と聞き返すと、乳母は、

自分も伝え聞いただけだけれど

統治者が対抗者であることは

あまりにも危険が大きい。

こんな風に皇帝が、

また、いなくなるのではないかと

心配していたようだったと

答えました。


乳母は浴槽の横で、

布をしっかり絞りました。

ラティルが立ち上がると、

侍女たちが乾いたタオルを持って来て

素早く体を拭いてくれました。

 

ラティルは、

別の侍女が持っている

バスローブに手を通しながら

それは本当なのかと尋ねました。

 

乳母は「はい」と返事をし、

それだけではなく、

もう一人の対抗者であるラナムンが

皇配になるのも

危険ではないかという話が

出回っていると答えました。

 

ラティルは寝室に戻り、

テーブルの前に座りました。

侍女が温めたココアを

持って来てくれました。

 

乳母は、

皇帝と皇配の両方が対抗者なら、

後で怪物が侵入してきた時に、

二人とも

いなくなってしまうのではないかと

心配しているようだと話しました。

ラティルは舌打ちしました。

巧妙な語り口ではあるけれど、

もっともらしい言葉でした。


侍女長は、

ラティルと乳母の機嫌を窺いながら、

ロルド宰相は、

ラナムンは対抗者のままでいて、

皇配は怪物が侵入しても

宮殿を守れる人でなければならないと

主張しているそうだと口を挟みました。

 

ラティルは、アトラクシー公爵が

慌てふためく姿が目に浮かび

笑いましたが、すぐに首を横に振り、

笑ってる場合ではないと思いました。

◇皇配に相応しい人◇

4日間の疲れを

お風呂で癒したラティルは、

夕方、執務室を訪れました。

宮医は泣きそうな顔で、

絶対に無理してはいけない。

明日にするようにと頼みましたが

ラティルは、

留守中に起こったことが気になって

仕方がありませんでした。

 

ラティルは侍従長が記載した記録を

取り出して確認しました。

乳母と侍女長の言葉通り、

ロルド宰相とその仲間は、

ラナムンは対抗者なので

皇配にふさわしくないと主張し、

アトラクシー公爵は

それに強く反発したと

書かれていました。

 

中立の大臣たちの間では、

貴族であり善良なゲスターが

皇配の席に、

最もふさわしいかもしれないという話が

確実に流布しているように見えました。 

ゲスターに優れた長所はないけれど

欠点もないというのが理由でした。

 

ラティルは記録を

引き出しの中に戻しました。 

◇レアンか皇配◇

翌朝、 ラティルは、

国務会議の時に、大臣たちから

4日間どこにいたのかと、

問い詰められることを考えると、

食欲が出ませんでした。

サラダを食べてみたものの

何の味も感じられず、

草にラズベリーソースを塗って

食べている気分でした。

 

会議に入ると、大臣たちは

最初はラティルのことを

心配している様子でしたが、

すぐに4日間どこへ行っていたのかと

問い詰め始めました。

 

ある大臣は、

皇帝がどこかへ行く時は

必ず出かけると言って欲しいと

頼みました。

ロルド宰相は、

皇帝が怪物の相手をしに行ったと

聞いた。

確かに皇帝は対抗者だけれど、

必ず相手をしなくても良ければ

聖騎士かラナムンを送るようにと

言いました。

 

その言葉を聞いたアトラクシー公爵は

ラナムンを危険な場所へ

送れと言いたいのか。

ラナムンは、危険な所へ

行ってもいいということかと

抗議しました。

ロルド宰相は、

皇帝が行くよりマシだと

言い返しました。

 

ラティルは額を手で押さえながら

大臣たちの声を務めて

聞き流そうとしました。

 

そんな中、ある大臣は、

皇配を早く決めないのなら、

レアン皇子を呼ばなければならないと

重々しい声で提案しました。

続けて、その大臣は、

皇帝がレアン皇子を

怒っていることは、

よく知っているし、

その理由もよく知っている。

しかし、レアン皇子以外に

皇帝の代理はいない。

それが嫌なら、皇配を

早く決めなければならないと

主張しました。

 

ラティルは、

こめかみを押さえ続けました。

今、話をした大臣は

レアンの支持者ではありませんでした。

それでも、

そのように話すということは、

ラティルが4日間消えたことが

大臣たちに、かなりの恐怖を

与えたということでした。

しかし、ラティルは、

まだ皇配にしようと思う人が

いませんでした。

 

皇配は・・・

 

ラティルが口を開くと、

騒がしかった大臣たちが

静かになりました。

ラティルは何か言おうとしましたが、

その瞬間、彼女は、

黒いインクを落としたように

目の前が真っ暗になるのを

感じました。

 

陛下?

 

陛下!

◇いつもと違うギルゴール◇

耳元で大臣たちが騒ぐ声が

ずっと聞こえて来ました。

うるさいくらいでした。

ラティルは、少し静かにしろと

怒鳴りつけましたが、

誰も言うことを聞きませんでした。

 

頼むから静かにして!

 

ラティルは叫ぶと、

横に置かれた腕を掴みました。

今度は、皆静かになりました。

安堵して横を見たラティルは、

腕の持ち主を確認して

目を丸くしました。

 

ギルゴール?

 

ラティルは目をパチパチさせました。

 

なぜ、彼がここにいるの?

 

ラティルは、

徐々に意識を取り戻すと、

視界が広がりました。

ラティルは上半身を起こして

周りを見回しました。

 

え?

 

ここは、ラティルの部屋では

ありませんでした。

広くて、きちんと整頓された

部屋でしたが、

華やかではありませんでした。

そして部屋の片隅には、

二つの小さな揺りかごが

ぴったりとくっ付いて

置かれていました。

 

ラティルは、横でぐっすり寝ている

ギルゴールをチラッと見ると

ベッドから起き上がり、

ゆりかごに近づきました。

ミニギルゴールみたいな

赤ちゃん二人が並んで横になり、

短い足をバタバタさせているのが

見えました。

 

シピサ?セル?

まさかそんなはずが?

 

と考えていると、

後ろから歩いてくる足音が

聞こえました。

 

また子供たちを見ているんですか?

 

ラティルは、

ぱっと振り向きました。

後ろから、ギルゴールが

近づいて来ました。

ラティルは彼の髪の毛の長さが

普段と違うことに気づきました。

ギルゴールは後ろから

ラティルを抱き締めました。


そんなに不思議なの?

 

ラティルの耳元で、

ギルゴールは愛情に満ちた声で

尋ねました。

普段のように、

人をからかうような口調では

ありませんでした。

思わず、ラティルは

 

ギルゴールでしょう?

 

と尋ねました。

 

他の人だったらいいの?

 

ギルゴールは笑いながら

ラティルの首筋にキスをしました。

ラティルは

彼に抱きかかえられたまま

鏡を探しました。

壁の一箇所に鏡が置かれているのを

発見したラティルは、

その前に立ちました。

薄茶色の髪に紫色の瞳をした女性が、

ギルゴールの胸の中で

目を丸くしていました。

 

アリタルだ。

 

ラティルは彼女が誰なのか

すぐに分かりました。

ラティルは

ギルゴールの懐から抜け出し、

彼の唇をそっと持ち上げました。

尖った吸血鬼の歯は見えず、

均整の取れた歯が見えるだけでした。

 

アリタル?

 

ギルゴールは戸惑いながら、

彼女を呼びましたが、

ラティルは彼から離れると

ゆりかごをギュッと握りました。

 

分かる!

アリタルが何を言いたかったのかが

分かる!

 

ラティルは心の中で叫びました。

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止むに止まれぬ事情があったとはいえ

皇帝が国政を放り出して

行方不明になったことで、

大臣たちは国の行く末を案じたのだと

思います。

けれども、大臣たちは

レアンを担ぎ上げて

クーデターを起こすのではなく、

レアンか皇配のどちらかを選べと

ラティルに選択肢を与えてくれた。

それは、今までのラティルの働きを

認めているからだと思うので、

ラティルは、大臣たちに感謝し

彼らの言葉に

きちんと耳を傾けるべきだと

思います。

 

過去のギルゴールの描写を

読んだだけで、

涙が出て来そうになりました。

これから、

ギルゴールの壮絶な過去が

明らかになるのは

楽しみでもあり辛いです。

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