自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 641話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アリタルの伝言

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641話 牛の目はラティルに、アリタルの伝言を伝えに来たと言いました。

◇アリタルの伝言◇

ここでどうしてアリタルの名前が

出てくるの?

 

ラティルは牛の目をじっと見つめ

ベッドから立ち上がりました。

牛の目は後ろに下がり、

防御体勢を取りました。

 

ラティルは、

アリタルは何て言ったのか。

嘘ではないかと、

牛の目を問い詰めました。

牛の目は、

自分はまだ何も言っていないと

答えました。

 

ラティルは、

アリタルはどうして

自分が生まれることを知っていて、

話を伝えろと言ったのか。

アリタルは予言者なのかと

尋ねました。

牛の目は、

まだ何も言っていないと

抗議しました。

 

ラティルは、

牛の目の黒い瞳をじっと見つめた後、

ベッドに座り、

心を落ち着かせました。

そして、ラティルは、

自分は興奮し過ぎた。

本当に驚いたからと前置きをして

アリタルは何と言ったのかと

尋ねました。牛の目は、

 

絶対に子供を産むな。

 

と答えました。ラティルは、

 

嘘だ!

 

と抗議しました。

牛の目はギュッと口をつぐみました。

ラティルは、

牛の目をじっと見つめながら

自分の髪を撫でるように擦ると

やっとのことで頭を働かせ

もしかして、

アリタルが言った「適切な時期」とは

妊娠した時のことなのかと尋ねると

牛の目は頷きました。

 

ということは、アリタルは

あえて自分に伝えろと言ったのではなく

彼女の転生の誰かが妊娠したら

それを伝えるように頼んだのかと

尋ねました。

牛の目は「そうだ」と答えました。

 

ラティルは、再び髪を擦ると

牛の目に近づきました。

牛の目は、ラティルに

何度か目を踏みつけられ

叩かれたので、

慌てて逃げ出しました。

 

牛の目は、近寄るなと訴えました。

ラティルは両手を上げて

後ろに下がると

ソファーに腰を下ろしました。

牛の目は反対側の壁に

ぴったり張り付きました。

 

落ち着かないラティルは、

なぜアリタルは、

子供を産むなと言っているのか。

彼女は理由を言わなかったのかと

尋ねました。

すると牛の目は、

コバエを追い払うかのように

空中を掻き回しました。

 

えっ?

 

目の前に、一瞬で

見慣れない光景が広がりました。

ラティルは目をパチパチさせました。

 

そこは日差しがほとんど入らない

深い山奥でした。

向こうに議長がいて、

彼は木の下に座り、

折れた幹をなでていました。

 

私は神に選ばれたけれど、

神よりも家族を

もっと愛するようになった。

 

口から、ラティル以外の人の声が

流れました。

 

神を裏切って堕落したのだから、

この苦しみは

決して終わることがない。

 

ラティルは、これは、

アリタルの声なのかと思いました。

議長が視線をこちらに向けました。

 

私の罪は私が償えばいいが、

子供たちを巻き込みたくない。

 

そう伝えればいいの?

 

牛の目の声が聞こえました。

視線を横に向けると、

数多くの牛の目が見えました。

 

そうです。子供を産んだら

同じ苦しみを味わうと言って欲しい。

我が子に・・・

 

その瞬間、背景が崩れ、

ラティルはソファーから

ずり落ちました。

 

何なの?

 

ラティルはソファーにつかまりながら

立ち上がると、

牛の目は窓を睨みつけながら

足をバタバタさせていました。

彼は、対抗者が入って来たと

何度も叫びました。

 

何だって?

 

ラティルは聞き返しましたが、

興奮した怪物は彼女を無視して、

 

対抗者を片付けてやる!

 

と叫ぶと

窓の外に飛び出して行きました。

ラティルは牛の目に、

アリタルが言ったことを

全部教えてと叫びながら

慌てて牛の目を

窓際まで追いかけましたが、

牛の目は、

すでに姿を消していました。

 

対抗者が入って来たって?

ラナムンが

入って来たということ?

 

牛の目がラナムンを

攻撃するかもしれないし、

ラナムンが牛の目を

攻撃するかもしれないと

考えたラティルは

それはダメだ。まだ牛の目から、

もっと聞きたいことがあるのにと

思いました。

 

ラティルは牛の目を追うため

窓枠に登り、下に飛び降りました。

足が芝生に触れて草の音がすると、

周囲の鳥たちが

隣の木に飛び立ちました。

走り出そうとしたラティルは

ビクッとしました。

 

鳥の鳴き声?

 

ラティルは大通りを走りました。

人々が忙しく

行き来しているのが見えました。 

 

陛下から、

まだご連絡はありませんか?

 

ある大臣が叫んでいました。

ラティルが白い遊歩道の上を

数歩歩いたところ、

通りかかった人々が皆、

 

陛下!なんと陛下!

 

どこへ行かれていたのですか?

 

と口を開きました。

 

人々は、しばらく驚いて

固まっていましたが、

ほぼ同時に気を取り直すと

ラティルの所へに走って来ました。

 

どうしたの?

 

ラティルは、

彼らがあまりにも驚いているので

不思議そうに尋ねました。

 

大臣の一人が、

皇帝が四日間も席を外していたこと。

皆、皇帝に何かあったのではないかと

心配していたと教えました。

 

4日⁈

 

ラティルは驚いて聞き返しました。

その言葉に集まった人々は、

ラティルを怯えた目で見ました。

皇帝が

おかしくなったのではないかという

表情をしていました。

 

ああ、4日。そうですね。

 

ラティルは努めて落ち着いて呟くと、

ハーレムの方へ走って行きました。

牛の目は外へ出る前に

対抗者、対抗者と叫んでいました。

ここにアイニが、

突然現れるはずがないので、

それは明らかにラナムンでした。

 

陛下!

 

ハーレムの中に入るや否や、

クラインが駆けつけて来て、

ラティルを抱きしめると

 

一体どうしたのですか?

 

と尋ねました。ラティルは、

クラインの背中を叩きました、

ラティルも、

その質問をしたいと思いました。

 

ラティルは、

 

ラナムンは?

 

と尋ねました。

 

クラインは、

ラティルが戻って来るや否や

ラナムンを探すなんてと

不平を漏らし、

彼女をもっと強く抱きしめると

ラナムンはいない。

彼は住居に戻っていないと答えました。

 

ラティルはクラインの背中を叩き

一言二言、宥めるつもりでしたが、

その前にクラインは首筋を掴まれて

後ろに退きました。

 

ご主人様!

 

カルレインが驚いた目をして

クラインのそばに立っていて

 

どうしましたか?

 

と尋ねました。

それからカルレインはクラインを離して

ラティルに近づくと、

彼女を隈なく見つめました。

ラティルは、

 

ケガはない。

それよりラナムンは?

 

と尋ねました。

その言葉に、クラインは

先程から、皇帝は

ラナムンばかり探していると

抗議しました。

 

カルレインは、

クラインの口を塞ぎながら、

ラナムンは、

ご主人様を探しに行ったと

答えました。

 

驚いたラティルは、

ラナムンは、まだ戻って来ないのかと

聞こうとしましたが、彼の住居の近くで

辺りをキョロキョロ見回す

ラナムンを見つけ、

急いで、そちらへ向かって

走って行きました。

 

ラナムン!大丈夫?

 

彼の前に近づいたラティルは、

彼の腕をつかんで軽く振りながら

尋ねました。

 

牛の目は、

対抗者を憎んでいるかのように叫び、

飛び出して行きました。

ラナムンは素質はあるけれど

ラティルが知る限り、

それほど強くないので、

もしかして、ラナムンが

どこかケガをしているのではないかと

心配しました。

 

ラナムンは、短く「はい」と

返事をしました。

ラティルは、思わず、

彼の腕を掴んでしまいましたが

遅ればせながら、しまったと思い、

ラナムンの腕から手を離すと、

3歩程、後ろに退がりました。

そして、彼を

上から下まで眺めましたが

どこもケガをしたところは

ありませんでした。

安心したラティルは、

 

牛の目は?

 

と尋ねました。

ラナムンが「消した」と答えるや否や

ラティルの安堵した気持ちが

あっという間に消えました。

 

えっ⁈消したって?

 

ラティルは

ラナムンの両肩をつかみながら

尋ねました。

ラナムンは返事をしようとしましたが

その前に、飛んで来た蜂の群れが

ラティルたちの方へ飛びかかったので

ラティルはラナムンから離れました。

 

すごい!

 

クラインは、

目を丸くして感嘆しました。

ラナムンは、

クラインをチラッと見た後、

あの怪物は、

皇帝を捕らえたではないかと

抗議すると、自分は対抗者で、

怪物たちと相克だから、

怪物が作った空間に

入れるだろうと言って、

ギルゴールが対抗者の剣をくれたと

答えました。

 

ラティルは、

彼の腰にぶら下がっている

真っ白な剣を見下ろしました。

鞘が、まだ閉じていませんでした。

 

ラナムンは、

ギルゴールに勘で行けと言われたので、

少し迷ったけれど、

それでも、勘を頼りに、

12時間で空間に行くことができた。

行ってすぐに、

赤い神官服を着た怪物が

走って来たので、戦って斬った。

斬った途端、煙に変わって消えたと

答えました。

 

ラティルは口をポカンと開けました。

けれども、それは

ラナムンのすごさに感嘆したのでは

ありませんでした。

ラナムンが、その間、

成長したことは素晴らしいし、

立派だと思いましたが、

それよりも先に、ラナムンが、

勝手に怪物を消したことに

腹を立て、彼に抗議しました。

 

クラインは驚いて目を丸くし、

カルレインも疑わしげな目で

ラティルを見ました。

ラナムンは眉をひそめ、

ラティルは髪を掻きむしりました。

 

ラティルは、怪物から

すごく大事な話を

聞こうとしていたところだったと

ラナムンを責めました。

カルレインは

 

重要な話ですか?

 

と聞き返しました。

ラティルがそれに答える前に、

 

これはこれは!

 

とメラディムが大声で呼びかけ、

タッシールを抱き抱えながら

走って来て、

やっと帰って来たと叫びました。

ラティルはその場にしゃがんで

地面を叩きたくなりました。

◇産まない方がいい◇

初代ロードが、

子供を産まないようにと

言ったんですか?

 

メラディムが尋ねました。

ラティルは頷くと、

クラインの侍従が持って来たジュースを

一口飲みました。

ラティルが無事に帰ってきたことを

お祝いするために、クラインは

自分の部屋に人々を呼び集めました。

半分以上は人間ではなかったけれど

集まることができる人たちは

皆集まりました。

 

理由は分からないけれど、

皇帝がラナムンを見るや否や

彼を冷遇したので、

クラインは喜びましたが、

とんでもない話が出たことには

驚きました。

 

タッシールは

ゲスターから譲り受けた

レッサーパンダの首筋を揉みながら

その理由を尋ねました。

 

ラティルは、

ラナムンを睨みつけないために、

わざと別の方向を見ながら、

自分も、それを聞こうとしたけれど、

聞く前に、その怪物が

いなくなってしまったと答えました。

どうして、よりによって

あのタイミングだったのか。

これもロードと対抗者の

運のせいだろうか。

 

ラティルは、

ジュースをもう一口飲みながら、

首を傾げました。

 

ラナムンはラティルを救い出したのに

文句を言われ、ラティルは

ラナムンに助けてもらったのに

感謝の気持ちより、

息詰まる思いが先立ちました。 

 

ラナムンは、まるで、

自分のせいであるかのような口調だと

無表情で呟きました。

ラティルは、

そんなはずはないと否定しましたが、

ラナムンは冷たい表情でした。

彼は何も言わずに

ジュースを飲みました。

大神官は、

ラナムンとラティルの間の席を

選んだことに、

心が折れそうになりました。

 

一方、ギルゴールは、

お嬢さんが帰って来て良かった。

急に消えてすごく驚いたと言って

乾杯でもするかのように、

自分のジュースを持ち上げると、

皆も素早く手を上げました。

ラティルも無意識のうちに

一緒に腕を上げ、

 

そうですね、乾杯。

 

と言いながらも、腕を下げると、

ため息をつきました。

冷たいジュースを飲みながらも

気持ちは落ち着きませんでした。

ラナムンもラナムンだけれど、

そろそろ子供のことも

気になってきました。

カルレインに続いて、アリタルにも

子供を産まないようにと

言われたせいか、

前よりも、さらに気になる気持ちが

強くなっていました。

 

ラティルは、

一体、アリタルが

どんな話をしようとしていたのか

聞けたら良かったのにと

悔やんでいたその時、

静かに酒を飲んでいたカルレインは、

自分もやはり、赤ちゃんを諦めた方が

良いのではないかと思うと、

淡々と言いました。

 

えっ?

 

ラティルは目を大きく見開いて

カルレインを見ました。

ジュースを飲んで

おやつを食べていた側室たちも、

時間が止まったかのように

動かなくなりました。

 

ラティルはカルレインに、

今、何か聞き間違えたような

気がすると言いました。

実際、ラティルはカルレインの言葉を

誤解したと思いました。

しかし、カルレインは、

ご主人様が子供を産んでもいいのか

分からない。とても危険だと、

微動だにせずに、

自分の意見を打ち明けました。 

 

ラティルは、

ジュースのグラスを置きました。

ラナムンは、今のその言葉は、

自分と皇帝の子供にとっても

危険な話のようだと、

沈んだ声で話に割り込みました。

ギルゴールは、

椅子に深く腰を下ろし、

興味津々の目で、

カルレインとラナムンと

ラティルを交互に見つめました。

 

ラティルは、

自分は何か聞き間違えたようだと

警告するような口調で

同じ言葉を繰り返しました。

しかし、カルレインは、

自分にとって大切なのはご主人で、

子供ではない。

その子ができてから、

ご主人様に、ずっと良くないことが

起こっている。

その上、初代ロードが遠い昔から

それについて心配していたのなら、

やはり産まないほうがいいという

確信があると言いました。

 

その言葉に、ラティルは

ショックを受けていると、

カルレインは、

今回のことでご主人様は

四日も姿を消していた。

あの対抗者がいなかったら、

もっと長い間、

行方不明になっていたかもしれないと

主張しました。

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ラナムンが、

どのように勘を働かせて

怪物の作った空間に入り込み、

怪物を退治したかの詳細が

書かれていないのは残念でしたが、

彼が一人で怪物を倒せるくらい、

強くなっていたことに驚きました。

 

ラティルはラナムンが

怪物を退治したことを責めていますが

ラティルと怪物が

重要なことを話していたなんて

ラナムンは知る術もないし、

彼はラティルを助けるために

12時間もラティルの居場所を

探し続けたのだから

少しくらい、自分を助けてくれた

ラナムンに感謝しても

良いのではないかと思いました。

 

カルレインがラティルを

心配する気持ちは理解できるけれど

アリタルから子供を産むなと

言われたことで

ショックを受けているラティルに

追い打ちをかけるなんて、

カルレインは女心を

分かっていないと思います。

そんなことを言われて、

「はい、そうします。」なんて

言うわけがないのに。

このお話の登場人物は、

他人の心に鈍感な者が

多いと思います。

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