自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 425話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アリタルの記憶を呼び出したいラティル

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425話 ラティルはザイシンから、かつてアリタルという名前の大神官がいたことを聞きました。

◇アリタルの記憶◇

以前、ギルゴールの精神が

おかしくなった時に、

彼はラティルのことを

アリタルと呼んだことがありましたが

その名前が、

ザイシンの口から出て来た上に、

それが、随分昔の

大神官の名前であることに、

ラティルは一瞬呆然としました。

 

しかし、アリタルという名前は

一般的な名前ではないけれど、

数千年間、誰も使っていない

名前ではないと思いました。

 

それでもラティルは、念のため、

その大神官はどうなったのか。

なぜ突然、

その大神官の血統が途切れたのか

ザイシンに探りを入れてみました。

しかし、彼は首を横に振り、

そのような記録は残っていないと

答えました。

 

ラティルが、

がっかりしたような様子なので

ザイシンは、

どうしたのかと尋ねました。

ラティルは、

大神官の名前が

初代ロードと同じだからとは

言えなくて、

代々、大神官を生み出した家門の

最後の大臣館だから気になったと

答えました。

 

ザイシンは、何か不審に思って

聞いてみたのではないようで、

これ以上、ラティルに

聞きませんでした。

むしろ彼は、昔の大神官の話より、

今、ラティルと

並んで座っていることの方が

もっと気になる様子でした。

 

一方、ラティルは、

大神官たちが、

代々ロードと対抗者の戦いに

関与しなかったのは、

もしかして、このことと

関連があるのかもしれないと

考えました。

 

しかし、ラティルは、

これ以上、その話はせず、

当初の目的通り、

黒魔術で怪物になった人も

元に戻せるかと尋ねました。

その人は、

カリセン皇后の侍女の1人で

黒魔術をかけられて怪物になり

何週間か経っていると説明しました。

 

ザイシンは、

彼女に同情するような表情を

しましたが、すぐに首を横に振り、

すでに怪物になっていたら、

おそらくダメだと思う。

前のケースでは、

完全にゾンビに変わっていなかったので

神聖力を全身に注いだ時、

暗くなった部分だけが浄化された。

すでに完全に怪物になった人に

神聖力を使ったら、

丸ごと浄化されて消えると思うと

話しました。

しかし、その人の魂が

安息を見つけるためには、

浄化した方がいいのだろうと

躊躇いがちに付け加えました。

ラティルはザイシンの意見に

同意しました。

 

彼と話を終えて部屋を出た後も

ラティルはアリタルのことを考えると

頭の中が、ぼーっとしました。

同名異人だろうと思いながらも、

ずっと、大神官が

ロードと対抗者との戦いに

関与しなかった理由を

知りたがっていたせいか、

しきりに「もしかして?」という

気持ちが湧き起こりました。

 

おそらくギルゴールなら

すべてのことを

知っているはずだけれど、

聞いても答えてくれないだろうし

彼は、話を持ち出すのも

嫌なようでした。

 

ラティルは目を上に上げて、

産毛の端を見つめました。

この髪がアリタルの記憶を

思い出させてくれることを

願うしかないのだろうか。

しかし、夢の中で、

当時の狐の仮面に

自分のことがばれて以来、

その後のドミスの記憶も

呼び出すことができないので、

アリタルの記憶まで

呼び出すことができるのかと

疑問に思いました。

◇ロードが2人?◇

タリウム皇帝は

ドミスの転生ではないけれど、

新しいロードかもしれない。

この可能性を思いついたアニャは、

それを確認するために、

こっそりタリウム首都に潜入しました。

 

もし、タリウム皇帝が

新しいロードだとしても、

アニャは、彼女の側近に

なるつもりはありませんでした。

アニャがロードの味方になったのは

ロードがドミスだからであって、

強いからでありませんでした。

しかし、ドミスが誤解して

寂しがるかもしれないため、

アニャは今回の訪問を

ドミスに知らせませんでした。

 

ところで、アニャは

皇帝がロードか、そうでないか、

どうやって確認をしようか

考えました。

カルレインに聞けばいいのか、

それとも本人に聞けばいいのか

アニャは途方に暮れましたが、

まず夜を待ってから

宮殿の塀を越えようとしました。

 

ところが、以前とは違い、

身体は塀を越えることができずに

跳ね返って来ました。

アニャは戸惑ったものの、

何度か試してみました。

しかし結果は同じでした。

 

アニャは手を伸ばして

塀のあたりを辿って見ると、

見えないけれど、薄く広がった

小麦粉のような肌触りのする

何かが感じられました。

ガーゴイル

宮殿に結界を張ったのだと

アニャは推測しました。

 

狐の仮面が、

レッサーパンダの仮面をかぶって

現れたり消えたりしたので、

レッサーパンダの仮面も

裏切ったのではないかと

予想していましたが、

本当に彼も皇帝側に付いたのかと

アニャは訝しみました。

 

本当にタリウム皇帝は

新しいロードなのか。

ロードが2人になったのか。

そんなことが可能なのか。

 

アニャは、

確認してみなければならないと

思いました。

宮殿に入れないのなら、

出てくるのを待つしか

ありませんでしたが、

アニャは、ドミスの面倒を

見なければならないので、

ここでずっと

じっとしているわけにはいかないし、

ドミスにこのことを

言うこともできませんでした。

アニャは途方に暮れました。

◇誰の血を飲む?◇

その時刻、アニャドミスは

遠くからそんなアニャを

眺めていました。

自分がドミスではないということに

気づいたのではないかと、

疑わしい目で

アニャを見守っていましたが、

彼女は「まだ違う」という結論を

下しました。

 

それなりに、アニャは

頭を転がしているような

気がするけれど、

まだ、タリウムの皇帝が

ドミスの転生だという結論を

下したわけではなさそうでした。

もしかしたら、

ドミスはここにいるのに、

なぜロードかもしれない人が

もう一人いるのだろうかと

混乱しているのかも

しれませんでした。

 

しかし、いずれにしても、

そろそろ片付けないといけない。

一度疑い始めたので、

いつ、どこで、真実を知るかも

分からないと思いました。

 

それからアニャドミスは、

自分の失神問題を

解決しなければならないと

思いましたが、自分が

アナッチャの血を飲もうとして

タリウムの皇帝に

彼女を奪われたことを思い出し

顔をしかめました。

 

アナッチャは見栄えがいいし、

ちょうど城を探してきて

気分が良かったので、

雰囲気に乗って、

それなりに勇気を出してみたのに、

それを台無しにされました。

 

どんな血でも飲みたくないのに、

一体、誰の血を飲めばいいのか。

とても気持ちが悪いから、

首筋を噛んで飲みたくもない。

 

そう考えていたアニャドミスの瞳に

結構、彼女好みの人が目に入りました。

◇通り魔◇

翌朝、執務室に行ったラティルは、

夕方から夜の間に上がってきた

報告を聞いて、重要な案件を処理し

書類に署名をしました。

そして、

年末年始の行事で慌ただしくなる前に

メラディムとの誓約式を

行おうと思い、カレンダーに

その日付をチェックしていると

侍従長が青白い顔で中に入って来て

前の晩に、

アトラクシー公爵家の次男が

通り魔に襲われて倒れたと告げました。

 

アトラクシー公爵家

次男のパンクシュが、

以前、神殿にいる先皇后を

連れてくる任務に就いた時、

ラティルは彼と

話をしたことがありました。

ラティルは、

彼のケガはひどいのか、

大丈夫なのかと尋ねました。

 

侍従長は、

幸い命に別状はなく、

手足も無事だけれど、

首を少しケガしたと答えました。

 

ラティルは、

転んで首をケガしたのかと尋ねると

侍従長は否定し、暗い表情で

首から血を抜かれたと答えました。

◇誰の仕業?◇

パンクシュはラナムンの弟なので、

ラティルは彼を連れて、

直接パンクシュの様子を

見に行くことにしました。

 

そして、彼の血を抜かれたことが

気になるラティルは

ラナムンを迎えに行く途中、

サーナット卿に、

カルレインと一緒に

吸血鬼たちの仕業ではないか

調べてみるように。

これまで、ずっと問題なく過ごした上

カルレインが側室なので、

このような問題を起こしたとは

思わないけれど、

念のため調べるようにと

誰にも聞こえないように

指示しました。

 

サーナット卿は承知し、

ハーレムに着くと、

こっそり横に抜けて

カルレインの所へ行きました。

 

カルレインは、

吸血鬼たちで構成された傭兵団の

団長だけれど、

全ての吸血鬼を

配下に置いているわけではないので

もしかしたら、外部から来た

吸血鬼の仕業かもしれない。

しかし、そんな吸血鬼なら、

首を噛んで血を吸うのではないか。

なぜあえて血を抜いて行ったのか。

頭がおかしくなった人かもしれないし

人間の仕業ではないかもしれないと

ラティルは考えました。

◇同じ辛さ◇

ラナムンは弟に会いに行くために

ちょうど、

出かけようとしているところでした。

彼の冷たい表情は

いつもより青ざめていました。

 

ラティルはラナムンに近づき、

彼をぎゅっと抱きしめて

背中を撫でました。

 

ラティルは、予期せぬまま

父親が亡くなったという

知らせを聞いた時、

とても辛かったことを覚えていました。

しかし、悲しんでいる間もなく

反乱が起きてしまいました。

それでも、ラナムンの今の気持ちが

どうなのかは見当がつきました。

 

ラティルが、

パンクシュは大丈夫だと思うと

告げると、

ラナムンは小声で「はい」と

返事をしました。

 

その時、外出着の大神官が

慌てて走って来て

ラティルを発見して挨拶しました。

ラナムンの弟が

負傷したという知らせを聞いて

一緒に行こうとしているようでした。

 

大神官は、

外出証は後で百花が

届けてくれることになっていると

話すと、ラティルは彼に

一緒に行こうと呼びかけました。

◇犯人◇

馬車に乗って移動する間ずっと、

3人とも一言も話しませんでした。

大神官は、ラナムンを慰めるために

何度も唇を動かしましたが、

ラナムンが窓に顎を当てて

虚空を睨み続けていると、

話しかけることができませんでした。

 

ついにアトラクシー公爵邸に到着すると

ラナムンは「先に行く」と言って、

走って行きました。

ラティルは、

後を付いて行きたかったものの、

ラナムンが一人で

悲しむ時間が必要だと思い

公爵夫人を待ってから

彼女と一緒に移動しました。

 

ラティルは公爵夫人に

パンクシュの具合を尋ねました。

彼女は、

目撃者の話では、

誰かが首に大きな傷をつけて

血を抜いていた。

傷は大きくないけれど、

血が流れ過ぎたので、

少しでも止血が遅れたら危なかったと

声を震わせて答えました。

 

ラティルは、

やはり、吸血鬼に

関連しているのではないかと思い

パンクシュは

犯人を見ているのかと尋ねました。

公爵夫人は、

周りは暗かったし、驚いたので

まともに見られなかったし、

犯人は、

あっという間に消えたそうだと

答えました。

 

公爵夫人に案内されて

パンクシュの部屋へ行くと、

首に包帯がぐるぐる巻かれた青年が

ベッドに横たわっているのが

見えました。

侍従長の報告通り、他の所には

傷が一つもありませんでした。

ラナムンは弟の手をぎゅっと握って

手の甲に額を当てて、

祈っているようでした。

 

大神官が前に出ると、

ラナムンは脇へ避け、

大神官はパンクシュの首に

手をつけようとしましたが、

ラティルは彼の手を掴み、

彼を止めました。

そして、公爵夫人に、

犯人を捕まえるのに

役立つかもしれないので、

パンクシュの傷を見てもいいかと

尋ねました。

 

公爵夫人が承知すると、

ラティルはお礼を言って、

慎重に包帯を外し、首の傷を見ました。

歯で噛まれた傷ではなく、

ナイフで切ってできた傷でもなく、

まるで、途轍もない力で

首の近くの肉を

剥がしたかのようでした。

 

ラティルは大神官に

治療するよう指示し、

彼の手を離すと、

大神官は傷の付近に手を当てて

神聖力を注ぎ込みました。

しばらくすると、

青白いパンクシュの唇に

血色が戻って来ました。

公爵夫人は嘆声を上げ、

ラナムンも安堵して

目をぎゅっと閉じました。

 

大神官が手を離した時は、

すでに傷一つなく

きれいになっていました。

 

約5分後に、目撃者に会いに行った

アトラクシー公爵が戻ってきて、

さらに15分ほど経つと

パンクシュは目を覚ましました。

公爵夫妻は泣いて喜びましたが、

ラティルが深刻に

考え込んでいるので、

しばらく席を外しました。

 

ラティルはパンクシュに、

目が覚めてすぐに

こんなこと聞いて申し訳ないけれど

犯人の顔を覚えているかと

尋ねました。

 

パンクシュは首を横に振り、

前に人がいることも

分からなかったのに、

急に誰かに押された。

その時に首が痛くなり、

すぐに気絶したので

顔も見ていないと答えました。

 

ラティルはしばらく考えてから

パンクシュを襲撃した人は、

もしかして赤毛ではなかったかと

尋ねました。

 

大神官は、ラティルが誰を念頭に置いて

尋ねているのか分かったので、

目を大きく見開きました。

ラナムンは、吸血鬼のロードが

何度もハーレムを出入りしたという話は

聞いていたけれど、

実際にロードを見ることが

できなかったため、

ラティルが誰の話をしているのか

すぐには分かりませんでした。

 

しかめっ面をしたパンクシュは

本当に一瞬である上に暗かったので

よく分からないけれど、

赤毛だったように思うと、

自信なさそうに答えました。

 

ラティルは、

犯人はアニャドミスに違いないと思い

結局、彼女は

血を飲んでみることにしたのかと

考えました。

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宮殿に結界を張っても、

宮殿の外は無防備な状態なので

アニャドミスが

何をしでかすか分からない状況は

非常に怖いと思います。

血を飲むことで、

突然、気絶することがなくなれば

アニャドミスは

カルレインを手に入れるために

どんな手でも使いそうな気がします。

 

それにしても、このお話は

イケメン好きの女性が

多く登場すると思います。

パンクシュは、

彼は兄のラナムンほどではないけれど、

そこそこのイケメンなので、

審美眼の高いアニャドミスは

彼を襲ったのだと思います。

イケメンにときめかないのは

アイニくらいだと思います。

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