自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 648話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ロードと呼ばれるようになったアリタル

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

648話 「アリタル、大変です!」と言いながら議長が走って来ました。

◇ロード誕生◇

アリタルは、

 

大変って?

 

と聞き返すと、議長は、

 

おめでとうございます。

あなたは今、

最も注目されている怪物に

なりました。

 

と、お祝いの言葉を述べました。


アリタルは口をポカンと開けて、

議長をずっと見つめました。

自分はここで、一年近く

静かに暮らしていたのに、

なぜ、怪物として注目されるのか

訳が分からず、

その理由を尋ねました。

議長は答えようとしましたが、

シピサが近くまで走って来ると

口をつぐみました。

アリタルと議長は

籠に手に入れるふりをしていましたが

シピサがいなくなると

曲げていた腰を伸ばしました。

議長は、アリタルが

新しく作り出した怪物の一部が、

人々を襲撃していると、

低い声で素早く説明しました。

 

アリタルは、

自分が怪物として蘇らせた人々が

そんなことをしていることに衝撃を受け

扉の枠を掴みました。

彼女は、

彼らに注意事項を話したはずなのにと

嘆きました。

議長は籠を持って身を屈め、

アリタルの腕の下から

家の中に入ると、

 

それだけではない。

 

と言いました。アリタルは、

議長の後を追いかけ、

それだけではないのかと

聞き返しました。

 

議長は、

自分たちだけで問題を起こすことに

飽き足りないのか、

彼らはアリタルのことを

ロードとか呼んでいるそうだと答え

台所の棚に籠を置きました。

アリタルは、なぜその人たちが

自分のことをロードと呼んでいるのかと

素早く尋ねました。 

ラティルは、アリタルがまだ

衝撃に陥っているままであることを

感じました。

 

議長は、

自分もその理由が知りたい。

噂で聞いただけなので、

直接、聞いたわけではないと

答えると、

籠から小麦粉と果物、野菜などを

取り出して棚に積みました。

そして、彼は、

それでも幸いなのは、

彼らがアリタルの名前を

知らないということだと話しました。

 

アリタルは、

自分の名前を知らないのかと

尋ねました。

議長は、

アリタルが名前を教えたわけではないし

アリタルがここに住んでいることを

知っているのは、自分とシピサと

アリタル自身と聖騎士の

4人だけだ。

騒動を起こす怪物たちも、

アリタルの正体を知らないので、

彼らを捕まえようとする兵士たちも

アリタルの正体を推測できないようだ。

本当に良かったと説明しました。

 

アリタルは、テーブルの上に

力なく腰を下ろしました。

そして、一体どうして、

こんなに事態が

どんどん悪くなって行くのかと

嘆きました。

 

議長は、

怪物がなぜ怪物と呼ばれるのか。

アリタルとシピサ、聖騎士が

意志の強い怪物だからといって、

他の人までそうではないと、

返事をしましたが、

しばらく曖昧な表情をした後に、

実は、シピサも意志が強くない。

しかし、彼はまだ7歳だからと

付け加えました。

 

議長が買って来た食料品を

整理している間、

アリタルはテーブルから降りて

椅子に座り、食卓に顔を埋めました。

そんな中でも、

シピサが一人で走り回って遊ぶ音が

あちこちから聞こえてきました。

 

アリタルは、

自分のせいで人々が死にかけていると

魂が抜けたような声で呟きました。

議長はチラッとアリタルを見ましたが、

それ以上、話しかけませんでした。

彼はまな板とナイフを取り出し、

規則正しく何かを切るような音が

聞こえましたが、

アリタルが、それを見なかったので、

ラティルは、それが何であるか

分かりませんでした。

 

一方、アリタルは、

自分のせいで人々が死んでいくと

悩み続けていました。

◇決意◇

翌日、アリタルは、

普通に振舞いました。

彼女はシピサが食事をする姿を見て

彼が偏食をしたら、

食べ物をバランスよく食べるよう

言い聞かせました。

子どもが

きちんとフォークを使えないと、

再び、フォークの使い方を教えました。

 

お母さん、綺麗なリスを見ました。

 

シピサは食べながら話をするので、

アリタルが何を教えても

集中することができませんでした。

議長はシピサに

リスが好きなら 一匹、

捕まえて来てやろうか。

飼ってみるかと尋ねました。


議長は子供の食事の習慣や偏食には

気を使わないようで、彼は

アリタルがしばらく他の所を見ると、

シピサが食べたくない食べ物を、

こっそり自分が持って行きました。

 

食事が終わり、

シピサがリスを見に森に出ると、

アリタルは自分の部屋に入り、

マントを持って出て来ました。

議長は皿を片付けながら、

どこへ行くつもりなのかと尋ねました。

アリタルは、

自分が作り出した

人々を害する怪物たちを

再び元に戻すと答えました。

そして、アリタルはマントを羽織ると

フードを目深にかぶりました。

 

議長は、

村には神官がうようよしているので

アリタルを見れば、

怪物が来たと言って、

兵士と神官たちが皆

集まって来るのではないかと

アリタルに忠告しました。

そして、怪物たちは、

元々、自分たち同士でも

よく戦うものだと言って嘲笑うと

アリタルが、

人々を助けたからといって、

彼らが、アリタルのことを

善良な怪物だと思って、

そのまま見過ごしてくれると

思うかと冷静に尋ねました。

しかし、アリタルは

確固たる決心をしたようでした。

 

彼女は、神官たちは

避けて通ればいいと

きっぱりと話すと、

扉の方へ歩いて行きました。

 

議長は後ろから、

本当に行くつもりなのかと尋ねました。

アリタルは頷くと、

本当に家を出ました。

◇ジレンマ◇

以前、行ったことのある

あの村へ行くのだろうか。

 

ラティルは、

アリタルたちが住んでいた村の人々が

移動した臨時の村を

思い浮かべましたが、

アリタルが向かった所は、

その村ではありませんでした。

高い尖塔があり、

人々がたくさん歩き回り、

遠くには城も見える

平凡で大きな村でした。

アリタルは、

ラティルが先送りした時間の間、

ここに何度か来たことがあるのか

巧みに道を進みました。

 

アリタルは大通りを平然と歩いて行き、

向かい側から神官が来ると

他の方向へ歩いて行ったり、

人々の間に紛れ込んだり、

路地の内側に

しばらく身を隠したりしました。

そして、神官が通り過ぎると、

再び、歩き出しました。

神官の数が多いとはいえ、

神官ではない人の数の方が

はるかに多かったので、

アリタルは無事に

移動することができました。

 

その時、

 

吸血鬼だ!吸血鬼が現れた!

 

と誰かの叫び声が聞こえ、

数秒後に、鐘の音が

相次いで聞こえて来ました。

 

吸血鬼?

 

アリタルを発見したの?

 

声がした方に

アリタルが顔を向ける前に、

兵士たちが人々と共に

アリタルを押しながら

どこかへ駆け付けました。

そして、数秒後には

そちらの方向から、

兵士ではない人々が

悲鳴を上げながら

どっと走って来ました。

 

何?

 

どうしたの?

 

吸血鬼だって!

 

それは何?

 

戸惑っていた人たちは、

すぐに逃げる人たちの群れに

巻き込まれたので、

ひとまず一緒に走り始めました。

アリタルは路地の奥に入り、

人々の群れの流れから逃れました。

人々がどっと走り去ると、

にぎやかな通りは静かになりました。

皆が消えると、

アリタルはようやく路地から出て来て、

人々が逃げて来た方向を見つめました。

誰かが血のついた服を着て、

平然と歩いていました。

アリタルは、

まだ逃げていない人がいるのかと

思いましたが、

その人はアリタルを見て

くすくす笑っていました。

 

あの人は?!

 

ラティルは、その人が

誰であるかに気づきました。

シピサが襲い、アリタルが

吸血鬼として蘇らせた人でした。

 

何歩か近づいて来たその人は、

立ち止まって鼻をクンクン鳴らし

アリタルを見ると、

先程と違う笑い方をして

 

ロードですか?

 

と尋ねました、

アリタルはフードをかぶっていて

顔が見えないのに、

彼はアリタルに気づきました。

彼はアリタルのそばに来て、

宮中で挨拶するように

片手をお腹に当てると、

ようやくロードに会えて

とても嬉しい。

先日は世話になったと

丁寧に挨拶し、お礼を言いました。

それから、腰を伸ばした吸血鬼は

以前は時間がなくて、

挨拶もできなかったと、

親しみを込めて謝りました。

 

しかし、アリタルは

彼の言葉に振り回されることなく

なぜ、自分をロードと呼ぶのかと

無愛想に尋ねました。

吸血鬼は、

自分を助けてくれたからだと

答えました。

アリタルは、

なぜ、自分の頼みを守らなかったのかと

責めました。

 

ラティルは、

直接、アリタルの気持ちを

感じることはできませんでしたが、

彼女の口調から、アリタルが今、

複雑な気分であることが分かりました。

 

吸血鬼は、

最初は守ろうとしたと

笑いながら答えた後、

神官たちは自分を見るや否や

怪物呼ばわりして命を奪おうとした。

神官たちがそうだったので、

家族も友人も村の人々も皆、

自分を遠ざけて命を奪おうとした。

皆、自分を自分ではなく、

自分の殻をかぶった何かだと

思っている。

あらゆる手を使ってみたけれど、

以前の人生を

取り戻すことができず、

普通に生きられなかった。

だからといって、

神官たちの手により、

死にたくはない。

それでは、どうすればいいのか。

新しく手に入れた力で

生きていかなければならなかったと

言い訳をしました。


しかしアリタルが

何の反応もしないと、

上がっていた吸血鬼の口角が

一気に下がりました。

身の毛がよだちました。

吸血鬼は、

 

ロードが私を、

こんな風にしたのではないですか?

 

とアリタルを責めました。

彼が見せかけの笑顔をやめたことで

混乱している本来の姿が

明らかになりました。

アリタルの心は

再び強く揺さぶられました

彼女は、

シピサを怪物にしたのは自分だから

自分があの人を、

あんな風にしてしまったし、

あの人を怪物に変えた後、

放置してしまった。

自分にあの人を

処断する権利があるのかと

ジレンマに陥っていることに

ラティルは気づきました。

ラティルの時代のことではなく、

ラティル自身が

選択できることではないので、

ラティルは心の中で

舌打ちをしましたが、

ラティルもやはり、何が正解なのか

よく分かりませんでした。

 

そして、アリタルも

どうすれば良いのか

決められませんでした。

むしろ自分が死んでしまった方が

いいのかもしれないけれど、

自分が死んでも何も解決しない。

それに、父親に続いて母親まで

シピサが失うことが

あってはならないと思いました。

 

吸血鬼は、

再び微笑み、両腕を広げると、

そんなに驚かないで欲しい。

あなたは自分のロードなので、

あなたがどんなミスをしても

自分はあなたを恨んでいないと

言っている時、

笑顔の下から巨大な杭が突き出ました。

吸血鬼が目を伏せたかと思うと、

彼の首が横に転げ落ちました。

アリタルはたじろぎました。

吸血鬼の体も横に倒れると、

その後ろに、

独特な改造を施したクロスボウ

持っている神官が見えました。


あのマントも仲間だ!

 

あの人をロードと呼んだ!

 

あちこちに隠れていた

神官たちが叫びました。

アリタルは辺りを見回しました。

屋根の上から、

人々が逃げた道の向こうから

クロスボウを持った神官の後ろから、

そして路地を通って、

武器を持った神官たちが

近づいて来て、

再び杭が飛んで来ましたが、

アリタルは手で、

それを弾き飛ばしました。

そして、近くのゴミ箱を踏み台にして

屋根の上に上がろうとしましたが、

遠距離武器が自分の方へ

向けられるや否や、路地に降りて、

そこにいる神官たちを殴って

一度に気絶させると、

走り始めました。

しかし、その数が多すぎて

速度が出ないと、

アリタルは神官たちの頭を踏んで

走って行きました。

アリタルは店のそばを通り抜けながら

そこにあるマントを一枚、

速いスピードで引っ張りました。

 

しばらくして、アリタルは

別の色のマントをかぶり、

路地を抜け出しました。

 

あちらに吸血鬼が現れたらしい。

神官たちが、あちらに群がっていた。

吸血鬼というものは、

人と区別がつかないらしい。

 

人々が、

ヒソヒソ話す声を聞きながら、

アリタルは、半分魂が抜けたまま

通りを歩いていました。

その時、アリタルは、

駄菓子屋の前にぼんやりと立っている

シピサを見つけ、

慌てて彼の方に駆け寄りました。

アリタルはシピサの腕を掴んで

声をかけました。

彼は怯えた顔で、

母親が走って行くのを見て、

心配になって付いて来たと

言い訳をしました。

 

アリタルは仮面を買って来て

シピサにかぶせると

2人きりの時以外は、

絶対に脱がないでと

言い聞かせました。

シピサは、窮屈だと

文句を言いましたが、

シピサの顔は、

ギルゴールとそっくりすぎました。

彼は、ずっと聖騎士を続けているので

誰かが、子供に気づくかもしれないと

思いました。

 

アリタルは、

早く家に帰ろうと言って、

子供と手を繋ぐと、

村の入口まで歩きました。

 

シピサは、

 

お祭りで遊びたい。

お母さん、覚えている?

みんなで一緒に踊ったでしょ。

お父さんが、

ゼリーを買ってくれました。

 

と、せがみました。

アリタルは、

また後で遊ぼうと言って、

シピサをなだめました。


シピサは、アリタルに

一生懸命ついて行きながら、

1人で話していましたが、

村の外に出ると、

突然アリタルを振り払いました。

アリタルが驚いて振り返った時には

すでにシピサは、

泣き叫ぶ獣のような声を出して

どこかへ走って行きました。

 

セル!

 

シピサが走って行く方向に、

神官に囲まれたセルがいました。

驚いたセルがそのまま止まり、

神官たちが急いで

シピサを止めようとした瞬間、

セルの方に

頭を下げていたギルゴールが

槍を抜いて、

シピサに向かって振り回しました。

 

ダメ!

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

「大変です!」と言いながら

走って来た後、

「おめでとうございます」って

一体、議長は何を考えて

そんな物言いをするのか。

遠回しに言ったりしないで

言いたいことを

すぐに言えばいいのに。

でも、アリタルは、

そんな議長を怒ることはないし、

大事なシピサを預けるくらいなので

彼のことを本当に

信頼しているのでしょうね。

 

シピサは、

母親までいなくなったら

どうしようと思って、

アリタルの後を付いていったのかも

しれません。

体は大きいけれど、

中身が7歳のシピサが

駄菓子屋の前にいる姿を想像して、

悲しくなりました。

 

f:id:myuieri:20210206060839j:plain