自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 270話 外伝 8話 ノベル ネタバレ 先読み ソビエシュと同じ瞳を持つエルギ

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外伝8話 クローディア王弟の家に来てから、お客さんとして過ごしていたアレイシアでしたが・・・

◇身代わり◇ 

王弟から話があると

執事に言われて

アレイシアは応接室へ行きました。

 

いよいよ、側室になれと

言われるのかと思い

応接室へ行くと

そこには三脚が置かれていて

布がかけられていました。

 

王弟が目で合図をすると

執事が布を外すと

アレイシアに酷似した

女性の肖像画が現れました。

描かれているのは

王弟妃、エルギの母親でした。

同一人物とまでは

いかないけれども

姉妹か従姉妹と言ってもいいくらい

似ていました。

 

王弟の言うことをやり遂げたら

新しい身分とお金を与えると言って

執事は話を始めました。

 

王弟妃は両親を早く亡くした後

遠い親戚の家で過ごし

その後、田舎の別荘で

1人暮らしをするようになった。

身体が弱かったし

人に会うのも嫌いだったので

社交界デビューもしなかった。

 

王弟が、

その別荘の近くへ行った時に

そこで雨宿りをし

2人は恋に落ちて、結婚をし

王弟妃はこちらへ来ることになった。

 

しかし、もともと身体が弱い上に

人間嫌いだったので

屋敷で静かに暮らしていた。

 

若くて元気な弟を

牽制したかった王は

王弟妃が病弱で

家柄も大したことがないことを

気に入って、放っておいた。

しかし、時間が経つにつれ

王弟妃の体調が悪化し

部屋から出ることもできなくなった。

 

その頃、王と王妃が大喧嘩をし

王妃は母国へ帰ってしまい

社交界をリードする人が

いなくなってしまった。

 

本来は、王弟妃が

リードしなくてはいけないけれど

彼女は家に閉じこもっている。

 

数年間、その状態が続き

王妃に不満を言えない貴族たちが

後ろ盾のいない王弟妃に

不満を言うようになった。

 

そのような中、水面下で

何年間もブルーボヘアンと

戦ってきた西王国が

貴賓を送って寄こし

和解をしたいと申し出た。

 

王弟は、

西王国の貴賓を接待する場所に

アレイシアが行き

身体の弱い王弟妃の真似をして

適当に参加することを望んでいる。

会話も踊る必要もない。

その場に王弟妃が顔を出せば

しばらくは貴族もおとなしくなる、

王弟妃の顔を知っている

数少ない人には事情を話しておく

と王弟は言っている。

 

誰かの真似をすることに

戸惑いを覚えたアレイシアでしたが

生き残るために

やらなければならないと

思いました。

 

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◇久しぶりのパーティ◇ 

西王国から貴賓が到着した日

馬車に乗ろうとするアレイシアに

執事は

 

パーティは1週間続く。

アレイシアは

王弟の横にいるだけで良い。

 

と念を押しました。

アレイシアは頷きました。

 

エルギは猫を抱いたまま

ぼんやりと

アレイシアを見ていました。

彼女はエルギに手を振ると

彼は猫の足をつかんで

挨拶しました。

 

ホールに到着すると

2年前、

ホールのすべての人々を

魅了した自信を

アレイシアは取り戻しました。

 

騎士が王弟殿下と王弟妃殿下が

来たことを人々に伝えると

アレイシアは胸を張って

優雅な笑顔を浮かべて

中へ入っていきました。

 

ホールに滞在したのは

10分程度でした。

 

帰りの馬車の中で王弟は

もともとアレイシアが

貴族だったのかと

尋ねました。

アレイシアは肯定しました。

 

彼女は、王弟にどこの貴族か

聞かれたらどうしようと思いましたが

彼は、それ以上、聞きませんでした。

 

アレイシアは、ふと

実際の王弟妃がどんな人なのか

知りたくなりました。

そして、2年ぶりの

華やかな貴族の世界に興奮した彼女は

窓の外を見ながら

心を落ち着かせようとしました。

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◇西王国の王子◇ 

翌日、

パーティへ行く準備をしている時に

アレイシアは

なぜエルギがパーティに行かないのか

尋ねました。

 

彼は、人混みに行くと健康に悪い。

代々伝わる病気がある

だから、父親が

人混みには行かないでくれと

言っている

それに自分と同年代の子は来ない

と答えました。

 

アレイシアは頷きましたが

 

彼女は、パーティに

エルギと同年代の

西王国の第2王子が来ていたと

エルギに話しました。

 

アレイシアは

薄い金髪と紫色の目を持った

少年のことを思い出しました。

キラキラ輝いている彼に

人々は魅了されていたけれど

彼の態度は横柄で

パーティに出席していることが

退屈であると

全身で露わにしていました。

 

エルギは、どんな子か

会ってみたいと言いました。

 ◇恨みの目と嘘◇

パーティが何日も続くと

10分だけやって来て

帰ってしまう神秘的な王弟妃に

人々は魅了され始めました。

 

執事の言う通り

人々は王弟妃のことを

何も知らないので

アレイシアも、

王弟妃の真似をすることが

簡単なことに気付きました。

 

そして、王弟も

アレイシアの予想以上の働きを

褒めてくれるようになりました。

 

西王国のジュメンシア公爵夫妻が

特にアレイシアを

褒めていたというのを聞くと

彼女は、トラのような印象を受けた

夫妻のことを思い出しました。

 

特にジュメンシア公爵は

自分の国の王子を

一瞬、怖い目で見たので

猶更、怖いと思いました。

 

馬車が到着すると、

アレイシアは

これからも、必要な時だけ

王弟妃の代役をしては

いけないかと尋ねました。

 

王弟はしばらくしてから

考えてみると答えました。

彼女は喜びました。

 

ところが、

自分の肩を持ってくれると

ばかり思っていたエルギが

反対しました。

父親が説得をしても

 

アレイシアは良い人だけど

母親がいるのに

彼女に母親の代役をさせるのは

嫌だ。

母親のことを悪く言う人がいるから

今回は我慢しただけ。

 

と訴えました。

いつもは穏やかに話をしている

父と子が

声を荒げて言い争っていました。

 

父親は息子に

出て行くように言いました。

エルギは、猫を抱いたまま

父親とアレイシアを

交互に見ていました。

アレイシアはエルギの瞳の中に

ソビエシュの恨みに満ちた視線を

見ました。

 

アレイシアは王弟に

部屋へ戻るように言われました。

翌日も返事をもらえませんでした。

 

エルギはアレイシアを

避けているのか

姿を見かけませんでした。

 

その状態でパーティに行った

アレイシアは

笑顔でジュメンシア公爵夫妻の

相手をしました。

 

10分はあっという間に過ぎ

王弟妃から

海賊の捕虜だったけれど

救出された

可哀そうなアレイシアに

戻る時間が来ました。

 

ジュメンシア公爵夫人に

 

今日もお帰りですか?

 

と尋ねられた時に

そうだと答えようとした

アレイシアは

王弟と公爵夫人を交互に見た後で

 

実は、家に、私によく似ている

海賊の捕虜だった女性がいる。

可哀そうだから

家に置いているけれども

夫がその女性に

関心を持ちすぎているので

気になっている。

 

と言いました。

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東大帝国で味わった

幸せな日々を

ソビエシュの嘘のせいで

奪われたアレイシア。

 

それを、再び得ることが

できると思ったのに

エルギに反対されたアレイシアは

また、子供に自分の幸せを

奪われたくないと

思ったかもしれません。

 

それと、ソビエシュと

エルギを重ね合わせ

エルギを傷つけることで

ソビエシュに復讐できると

思ったかもしれません。

 

自分自身の欲望のために

とんでもない嘘をついたアレイシア。

したたかな女性だと思います。

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