自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 11話 あらすじ マンガ 10話、11話 アトラクシー公爵を思ったより強欲だと思ったラティル

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11話 ラティルからの手紙を読んだヒュアツィンテは・・・

◇ヒュアツィンテの怒り◇

ヒュアツィンテは

何度も何度も手紙を確認しましたが

手紙の内容は変わりませんでした。

 

ラティルが

このような手紙を送ってきたことに

ヒュアツィンテは呆れ、

彼の目元に熱が上がり

頭は一発殴られたように

ヒリヒリしました。

 

ヒュアツィンテは

手紙をクシャクシャにし

使節団の代表を睨みました。

彼は良くない雰囲気を察したのか

怖気づいた顔をして

縮こまりました。

 

今すぐ使節団の代表を

連れて行って殺せという言葉が

喉元まで出かかっていました。

彼の後ろに

身をよじらせるほど笑っている

ラティルの姿が目に浮かびました。

 

彼の頭の中は真っ白になり

何か話さなければならないのに

言うべき言葉が

思い浮かびませんでした。

 

ヒュアツィンテは

しばらく沈黙したまま

使節団の代表を睨んだ後

辛うじて

 

ダメだ。

 

と口にしました。

 

断られると思っていなかった

使節団の代表は

目を見開きました。

 

ヒュアツィンテは

絶対に側室は行かせないと

タリウムの皇帝に伝えるようにと

告げました。

 

どういう根性をしているのか。

あなたたちは、

タリウムから側室を連れて行ったのに。

 

使節団の団長は

喉元まで出かかった言葉を

飲み込みました。

そんなことを口にしたら

本当にカリセンの帝王が

剣を振り回しそうでした。

 

仕事もまともにできないと

後でラトラシル皇帝から

叱責されても

彼は自分の命を大切にしました。

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◇気になる女◇

3年前、

自分から告白をしておきながら

挨拶もせずに逃げてしまった

ラトラシル皇女に

プライドを傷つけられた

クライン皇子は

彼女のことを忘れることにしました。

それが自分を守る

唯一の方法だと思いました。

 

けれども、あちこちから流れてくる

大国タリウムのニュースは

彼を刺激しました。

最近、特に驚いたのは

酒を飲み、酔っぱらって

泣いていた彼女が

皇帝に即位したことでした。

 

無性に気分を害したクラインは

皇帝の酒癖が悪くて

タリウムも大変だと

心の中でブツブツ文句を言いました。

 

しかし、驚くべきニュースは

それで終わりではありませんでした。

 

国交のために

カリセン出身の側室を要請するために

タリウム使節団を送って来たことを

聞くや否やクラインは

プライドが傷つきました。

 

きっと私を

送って来て欲しいということだ。

 

とクラインは呟きました。

 

前は恥ずかしがって

逃げてしまったけれど

絶対的な権力を手にした今

私を連れて行きたがっている。

 

と考えたクラインは

 

気が狂いそうだ。

呆れたね。

 

と言いました。

 

ラティルの消息を伝えた

従者は

自分が変なことを話したのかと

クラインに尋ねました。

 

クラインは、

従者ではなく、

ラトラシル皇帝だと答えました。

従者は呆然とした顔で

クラインの顔を見つめました。

 

3年前から、クラインは

ラティルに関する報告書を

受け取っていました。

彼が指示したわけではないけれど

毎回、どこからか

彼女の話を聞いて来て

 

私が聞いたところでは・・・

 

と話を切り出し、

詳しい報告をするよう誘導するので

従者は

クラインの顔色をうかがいながら

ラティルに関する話を

自ら報告するようになりました。

 

報告を受ける度に

彼の反応は似たり寄ったりで

むっつりして苛立ったかと思えば

脈絡のない言葉を呟く。

けれども今日は苛立つことなく

 

はぁ~、ふ~っ

 

としか言わなかったので

疑わしいと思いました。

 

クラインは

皇配ではなく側室なのが

気に入らないと言いました。

 

従者は、

まだクラインの言葉を

理解できませんでした。

元々、クラインは

あれこれ、よく説明する性格では

ありませんでした。

 

結局クラインは

自分の言いたいことだけを

ブツブツ言った後

従者を追い払いました。

 

彼が出て行った後も

クラインは不快な気持ちが

収まりませんでした。

カリセンは

タリウムに匹敵する強国なのに

その国の皇子を側室に迎えるなんて

考えれば考えるほど腹が立ち

絶対に応じるべきではないと

思いました。

二度も逃げたのだから

相手も、それ相応の代価を払わなければ

不公平だと思いました。

 

けれども、1時間後に

ヒュアツィンテが

カリセンには

適当な側室がいないと言って

タリウム使節団を追い返したと

従者から聞いたクラインは

ぎょっとして従者を見つめました。

その恐ろしい勢いに

従者はたじろぎました。

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◇俺が行く◇

ノックもしないで

執務室に入って来たクラインを

ヒュアツィンテは戒めました。

 

クラインは

ヒュアツィンテの目の前まで近づき

椅子に腰かけると、

彼がタリウム使節団を

追い返したのかと尋ねました。

 

ヒュアツィンテが肯定すると

クラインは、

彼らを帰すなんて

気が狂っていると抗議しました。

 

ヒュアツィンテは

クラインの兄ではあるけれど

今は皇帝なので

クラインが

不敬なものの言い方をすることに対し

狂っていると批判しました。

クラインは反論できませんでした。

 

彼は少し声を落として

 

タリウムと戦争をしたいのか。

2-3年前に兄さんは

タリウムから側室をもらったのに

俺たちがあげないと言って

素直に聞くと思うか?

タリウムは気分を害するのではないか

無視されたと思うかもしれない。

いや、実際に無視したのなら

断ってはいけなかった。

もらってばかりで

あげないのはずるい。

 

と主張しました。

 

ヒュアツィンテは

宰相の息子は既婚で

大公の息子は一人っ子。

皇族の中でも

未婚は女性だけだから

行く人がいないと答えました。

 

クラインは黙ったまま

机を叩いた後

自分を指差しました。

そして、

自分以外行く人がいないと言うと

ヒュアツィンテは

きっぱり断りました。

 

その冷たい声を聞いたクラインは

ラトラシル皇帝は

自分を念頭に置いて

使節団を送って来たと

主張しました。

 

ヒュアツィンテは

なぜクラインが

そんなことを考えているのか

訳が分かりませんでした。

 

クラインは

 

俺以外に行く人がいないことを

タリウムも分かっている。

だから

タリウムは俺を念頭に置いて

使節団を送って来た。

俺は行っても構わない。

どうせ彼女は自分のことが好き・・・

俺はカリセンの名代だら

タリウムも適当に時期を見計らって

皇配にするだろう。

 

と言いました。

 

ヒュアツィンテは

しばらく口をつぐんだまま

クラインを見つめた後

忙しいから出ていけと命じました。

 

彼が出て行った後

ヒュアツィンテは机を蹴飛ばしました。

彼は、

本当にラティルが、こんな風に

自分に復讐しようとしているのかと

問いかけました。

 

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◇側室候補者◇


わーっ、サーナット卿

これ見てください。

 

ラティルが呟くと

侍従長は不愉快そうに

サーナット騎士団長を見つめました。

 

トゥーラとの戦いで

近衛騎士たちを率いて

ラティルを助けた後

サーナット卿は自然に

ラティルの最側近となり

今でも騎士団長の地位にいました。

 

彼は前皇帝の時から

騎士団長をやっていましたが

他の騎士団長よりも若い方でした。

 

けれども、侍従長が気に入らないのは

彼が若いことではなく

ラティルとサーナット騎士団長は

主君と部下という関係なのに

サーナット騎士団長が

元皇太子のレアンの友人で

ラティルとも

幼い頃から親しくしていて、

彼女にとって兄のような存在なので

ラティルは皇太女時代と同じように

サーナット騎士団長と接し

彼も、それを自然に

受け入れていることでした。

ラティルはそうだとしても

サーナット騎士団長は

格式張らなければ

いけないのではないかと

思いました。

 

サーナット騎士団長は

侍従長の厳しい視線に気づきながらも、

知らないふりをして

ラティルの差し示す書類を見ました。

 

しかし、しらばっくれていた

サーナット騎士団長の顔が

書類を見るなり歪みました。

サーナット騎士団長の顔が見えない

ラティルは

舌打ちをしました。

それはラティルの側室になると言って

送って来た人の書類でしたが

積み上げられた書類は

高さが15cmもあり

志願者は数百人もいると

思われました。

 

サーナット騎士団長を

眺めていたことも忘れて

侍従長は、思った以上に多いので

選別する必要があると言いました。

ラティルは、

まず5人選ぶと言いました。

 

まず5人?

 

と聞き返した侍従長

ラティルは

 

人の気持ちは変わりやすいもの。

今の私の皇帝のコンセプトは

純愛だけど

後で気が変わるかもしれない。

 

と答えました。

 

ラティルは一番上の書類を持ち上げて

ラナムン・アトラクシーが

側室になるとは思わなかったと

舌打ちをしました。

 

彼の性格を考えると

自ら側室になるとは言わない。

父親が後押ししたのだろう。

 

とラティルは言いました。

 

あまり親しい間柄でもないし

良い思い出が

残っている人でもないけれど

父親に背中を押されて

側室になるラナムンに

ラティルは同情しました。

 

プライドの高い息子を

側室に送り込むなんて

アトラクシー公爵は

思ったより強欲だ。

と舌打ちしました。

 

ラティルは、功臣として

アトラクシー公爵の顔を

立ててあげないといけないので

ラナムンは無条件に入れるように、

もう一人はカリセンから来る人、

残り3人はシャレー侯爵から見て

役に立つ人を入れるように。

と指示しました。

 

侍従長は、他の基準について尋ねると

ラティルは、口の形で

同じレベルなら美男子と

合図を送り

ニヤリと笑いました。

 

侍従長はウインクをし、

書類を持って自分の机に座りました。

 

即位してから半月が過ぎました。

最初の一週間は忙しく働き

気が気ではありませんでしたが

今は、

忙しいスケジュールに慣れてきました。

 

急に皇太女になり、

一般的なスケジュール以上に早く

後継者教育を

消化しなければならなかったことが

役に立ちました。

 

そろそろ、カリセンに送った使節団が

帰ってくる。

果たしてヒュアツィンテが

どのような答えをするだろうか。

 

もちろん、彼は断らないだろう。

 

ラティルは思いました。

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プライドの高いラナムンは

側室になりたがらない。

 

これは、アトラクシー公爵と

ラティルの思い込みです。

 

ラナムンは側室になることで

多少、プライドが

傷つくかもしれません。

けれども、それ以上に

自分が皇配に選ばれなかったことに

プライドを傷つけられ

他の人が皇配になった時に

その人に頭を下げることが

耐えられないのです。

 

プライドの高いラナムンは

そんなことを

誰にも話さないでしょうから

彼のプライドが傷つけられた

本当の理由は

彼以外にわかりません。

 

人の気持ちは、

その人自身にしかわからないのです。

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