自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 59話 マンガ 71、72話 あらすじ ラティルをハニーと呼ぶタッシール

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59話 ラティルは古地図を横取りしようとしています。

◇地図をめぐる戦い◇

馬車に乗った人は

面白いと言って、

ラティルの方へ頭を向けて

興味深いものを見るように

ラティルを眺めました。

 

タッシールは商団を運営しながら、

あのように

人を人と見ない視線を送る人を

たくさん見て来たので、

彼がとても危険なことが分かりました。

タッシールは、

いつでも間に入れるように

警戒しました。

 

こめかみにナイフが触れているのに

笑っている馬車の男は、

ラティルを指差しながら、

自分の値打ちが、この地図なら、

ラティルの値打ちはいくらなのか

尋ねました。

タッシールは

ラティルが怒ると思いましたが、

彼女は淡々と

地図を出せと要求しました。

 

男は、より深く笑うと

唇を親指で撫でながら、

傲慢に暴れる獣を

飼いならす楽しみがあると

呟きました。

 

しかしラティルは、

男が戯言を言った瞬間、

短刀をくるっと回して

その先で彼の頭を軽く叩きました。

尊大に笑っていた男の口元が

固くなりました。

今、何が通り過ぎたのかというような

顔をしていました。

 

驚いたタッシールは、

どうして、

言葉より先に手が出るのかと

ラティルに向かって

小声で叫びました。

 

闇オークションでは

勝手に暴れてもいいと

考える人がいるけれども、

大きな規模の闇オークションでは、

それを支配する組織の力が強く、

自分の管轄内で、

誰かが好き放題するのを

絶対に

そのままにしておきませんでした。

ラティルが露骨に暴力をふるえば

オークションの所有者が

現れるかもしれないので、

タッシールはビクビクしました。

怖いわけではないけれど

ラティルには

隠すべきことが多すぎました。

 

ラティルは、

自分の忍耐力は

合法的な人にのみ発揮されるから

仕方がないと言いました。

 

タッシールは、

その良心と忍耐力が

存在するのかと問いたかったものの

状況が状況なので口をつぐみました。

その間、ラティルは

もう一度、男の頭を殴りました。

それでも男が気絶せず、

立ちあがろうとするので

彼女はさらに力を入れて

男の頭を叩きました。

手に持っている短刀は

少し手伝っただけで、

実際は拳骨で殴ったも同然でした。

 

現職の皇帝、元皇女なので

のんびり育ったはずなのに、

ものすごい執念でした。

 

とうとう男が気絶すると、

主人が殴られるのを

黙って見ていた部下たちが、

険しい顔をして近づいてきました。

 

ラティルは、

全部追い払うように

タッシールに命令すると、

自分は

男のジャケットの中に手を入れて

地図を探し始めました。

 

何人が飛びついて来ても

びくともしない態度。

しかし、その中には

タッシールへの信頼感が

溢れていました。

 

こうなったら、

タッシールはラティルの意志に

従うしかないので、

彼はため息をつくと

できるだけ早いスピードで

部下たちを処理しました。

問題なのは、この者たちではなく、

騒ぎを聞きつけて、

オークションの管理者たちが

やって来ることなので

仕方がありませんでした。

 

馬車の中の男とラティルが

2人で格闘するくらいなら、

見過ごしてもらえるけれど、

これだけ戦えば

管理者たちが来るはず。

それでも、戦わないわけには

いきませんでした。

それでもタッシールは

少し焦る気がして、

 

まだまだですか?

 

と剣を振り回している

相手の手首を蹴り飛ばしながら

ラティルに尋ねましたが、

返事はありませんでした。

 

この最中、

陛下と呼ぶことはできないので、

タッシールは夫が妻を呼ぶように

ハニーと声をかけましたが、

自分がラティルを

そんな風に呼んだことが気に入り、

彼は微笑みました。

しかし、返事が返ってこないので

タッシールは敵を回し蹴りして

倒しながら、

ちらっと馬車の方を見ると

危うく陛下と

呼んでしまうところでした。

 

なんと、馬車の窓越しに

男の服を漁っていたラティルが

いつの間にか

窓を乗り越えようとしたものの、

窓に引っかかって、

その先へ進めず、

足をバタバタさせていました。

驚いているタッシールに

ラティルは、押してと

命じました。

タッシールは、いったん背中で

彼女の足を支えました。

 

なぜ、陛下があの中に入るのだろう。

 

槍を持っている敵から槍を奪い、

その柄で相手の肺を突いた後、

別の敵を叩きつけたタッシールは

周りに人がいなくなった隙に、

素早く馬車の窓を掴み

ラティルを観察しました。

馬車の中に入った理由は

分かりませんでした。

タッシールが、

 

ハニー、

行かなければなりません。

 

と声をかけると、

ラティルは、先程は

聞いていなかったようだけれど、

ようやく「ハニー」という声で

パッと頭を上げて、

タッシールを見つめました。

けれども、悲鳴を上げたのは

ラティルではなく

タッシールでした。

彼女は、男のズボンを

脱がそうとしていました。

 

なぜズボンを脱がすんですか?

 

上着の中に地図はなかった。

ズボンの中に

隠しているみたい。

 

脱がせてもいいと言った

私のズボンは脱がせずに

外にいる男のズボンを

脱がせるなんて。

 

あなたのズボンの中に

私が探しているものはないじゃない。

 

まだご覧になっていないのに

なぜ断定するのですか。

 

その中に宝の地図でも

あるというの?

 

地図はないけれど、宝物は、

いや、畜生!

 

タッシールは、

後ろから自分を打ち下ろそうとした

敵の腹部を肘で突きました。

 

ラティルは、タッシールが

自分に向かって

悪口を言ったのだと思い

彼を非難しましたが、

タッシールは敵に言ったと

弁解しました。

 

それでも、ラティルは

自分に向けて言ったと思うと

文句を言ったので、

タッシールは

オークションの管理人が来ると告げて

襲いかかって来る2人の敵を

素早く処理して御者席に座り

手綱を握りました。

手綱を引っ張ると

ぼんやり立っていた馬たちが驚いて

いきなり走り出しました。

 

仮面をかぶった男のズボンの中から

地図を探していたラティルは、

いきなり前方に馬車が動いたので、

よろめいて頭をぶつけました。

 

ラティルはタッシールを呼びましたが、

彼は、オークションの管理人が来る。

ばれると困るので

とりあえず席を外すと

返事をしました。

 

ラティルは窓から頭を出すと、

馬に乗った一団が

追いかけてくるのを発見しました。

その中の誰かが放った矢が

ラティルの頬をかすめました。

 

すぐに頭を引っ込めたラティルは、

もう少し加速して

男の服の中をもう一度探しました。

 

一体、何処に隠しているのか。

 

その瞬間、

気絶していたと思っていた男が

ラティルの腕をつかみました。

彼は驚いて首を傾げると、

「これは何だ?」というまなざしで

ラティルを見つめました。

彼のぎこちなく困惑した瞳は

ラティルの持っている

彼のズボンを向いていました。

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◇薬の処分方法◇


そうですか。

陛下が急いで駆けつけた相手は

大神官だったのですね。

 

ゲスターが力なく呟くと

トゥーリは憂鬱になりました。

彼は、ゲスターに

心配しないようにと慰めましたが、

ゲスターの顔は晴れませんでした。

 

トゥーリは、

 

陛下はひどいです。

他の側室たちは、

権力や富や家門のために来ていて、

純粋に陛下を愛して、来たのは

坊っちゃんだけなのに、

どうして、こんなに

坊ちゃんを放っておくのですか。

 

と文句を言いました。

 

お忙しいからと言うゲスターに

トゥーリは、かっとなり、

今日もラティルは

タッシールと2人で遊びに行ったと

叫んでしまいましたが、

ゲスターの表情を確認して

頭を深く下げ、

一番癪に障っているのは

坊っちゃんなのにと言って

謝りました。

そして、タッシールは

ずる賢いキツネのようなのに、

どこがきれいだと思って

連れ歩いているのかわからないと

批判しました。

 

そうしているうちに、

トゥーリは

ゲスターが手の中で

ずっと転がしている薬瓶について

それは何なのかと尋ねました。

 

ゲスターはトゥーリの質問に

肩をギクリとさせ、顔を赤らめると

 

父上が・・・

 

と答えました。

 

前日、宰相とアトラクシー公爵は

競い合うように、

ぎゅうぎゅう詰めにした

巨大な5つの箱を持ち込みました。

ゲスターは、

ゆっくり整理すると言って

まだ2箱しか

片付けていませんでしたが、

そのどこかに入っていたのかと

トゥーリは考えました。

 

ゲスターは視線を落として

躊躇っていましたが

声を押し殺して

男性を不能にする薬だと

答えました。

 

返事を待っていたトゥーリは驚き

そんな危険な物を

持っていてはいけない。

片付けるようにと注意しました。

ゲスターは、

瓶の中に入っていると主張しましたが、

トゥーリは、

それでも危ないと言い張り、

ゲスターから薬瓶を奪うと、

そのへんに置いて、

彼の手をハンカチで拭きました。

しかし、気持ちが落ち着いてくると

薬に対して好奇心が湧いてきました。

 

トゥーリは、

薬の効果は永久的なものなのか

一時的なものなのか尋ねました。

 

ゲスターは、一時的なもので

1年ほど効果があると聞いていると

答えました。

 

次にトゥーリは、

種を絶やすのか、

それとも最初から・・と尋ねました。

 

ゲスターは何も機能しなくなると

短く説明を終えると、怖がって

両手で頬を覆い、

 

どうして、

こんな物を送って来たのかわからない。

どうやって捨てたらいいのかも。

間違って捨てて、

他の人が飲んたらどうしよう。

 

と心配しました。

 

トゥーリは心の中で

ロルド宰相は

あまりにも無頓着だと責めました。

宮廷での暗闘のために

送った品物のようだけれど、

あんな物を

純情な坊っちゃんに送って来て

どうするというのか。

自分に寄こせば、

適当に持ち歩いて

使い道を見つけることができるのに。

 

そう考えていたトゥーリは

その通りにすればよいことに

気がつきました。

 

彼は、薬瓶をハンカチで包むと、

それを自分にくれないかと

ゲスターに聞きました。

彼は驚いて

その理由を尋ねました。

 

トゥーリは、

何事もなかったかのように

笑いながら、

 

坊っちゃんの言う通り

こんな物はむやみに

捨ててはいけません。

私が持って行って

適当な所へ捨てます。

 

と答えました。

 

例えば大神官の口の中とか

クラインのお腹の中とか、

あえて陰口はたたきませんでした。

心弱い坊っちゃんは、

こんな話を聞けば、驚いて

引き止めるはずだと思いました。

 

幸いにも、

ゲスターはトゥーリが

何を考えているのか分からないように

明るく笑いながら、

 

それでいいよ。

ずっと心配していたんだ。

誰かが飲んではいけないから。

 

と言いました。

 

トゥーリは、

「もちろんです」と言って

ハンカチで包んだ薬瓶を

ポケットの中へ入れました。

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◇集められた子供◇

その時刻、

百花繚乱の団長の百花は

交通の便の良くない

とある小さな村で

黒魔術師と思われる人が

捕まったという話を聞いて、

考えに沈みながら

ハーレム内をうろうろしていました。

 

ラティルは、宮殿内に

黒魔術師の群れが入って来たと

考えている様子だったので、

この話をするべきか

自分たちで解決すべきか、

まだ判断がつきませんでした。

 

そうしているうちに

百花は華やかな美しい男を見つけ

立ち止まりました。

服装を見ると、側室のようでした。

けれども、百花が立ち止まったのは、

男の美しい外観のためでは

ありませんでした。

 

以前、確か神殿で・・・

 

本当かどうかさえ

はっきりしないけれど、

500年周期で闇の勢力を集めて

復活するロードを防ぐため、

同じ時期に生まれる

対抗者がいるそうで、

その対抗者の生まれる日と時刻が

予言として残っていて、

その時刻に生まれた女児と男児

皆、神殿に送るように

言ったことが一度ありました。

しかし、いざ子供たちを集めても、

誰が対抗者なのか

知る術がありませんでした。

それでも、神殿の力が強ければ、

知る術が見つかるまで

子供たちを神殿に引き留められたのに、

残念ながら、

その予言ができた時と今では、

神殿の地位が全く異なっていたので、

神殿では、子供たちの大半を

3カ月以上、

捕まえておくことができず、

すべて返さなければなりませんでした。

その男性は、

その時やって来た子供の一人でした。

他の子は3カ月いたのに、

彼は1カ月で出て行きました。

 

あの性格には

本当にイライラさせられた。

 

時間は随分経ったものの、

あの顔は

忘れるはずがありませんでした。

その時、

まるで百花の話を

聞いていたかのように、

美しい側室が、彼の方を向きました。

百花は、その側室の名前を

思い浮かべました。

アトラクシー家の長男のラナムン、

そんな名前でした。

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自分の手は汚さないで悪事を働く。

ゲスターは、

わざと薬瓶を持っていることで、

トゥーリが他の側室の誰かに

薬を飲ませるよう、

仕向けたのでしょうね。

本当にずる賢いです。

 

ラナムンは、子供の頃から

人をイライラさせる

性格だったのですね。

外見は美しくても

可愛げのない子供だったような

気がします。

 

ラティルの無茶ぶりに

振り回されるタッシールが

可哀そうだと思いました。

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