自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作60話 マンガ 72、73、74話 あらすじ タッシールにとって一番大事なのはラティルの命

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60話 ラティルに気絶させられた男は、意識を取り戻しましたが・・・

◇皇帝の再側近◇

仮面の男は、

今、目の当たりにしている光景を

理解できませんでした。

 

突然現われて

喧嘩を売ってきた生意気な女に

目にもの見せてやろうと思っていたのに

急に殴られて、気絶させられた。

ところが、目を覚ますと

その女が

自分のズボンを持っている。

 

男は、なぜラティルが

自分のズボンを持っているのか

尋ねました。

それに対してラティルは

 

落ち着いて。

仮面は取らなかったでしょ。

 

と答えました。

 

ラティルがズボンを脱がせたのは、

その上から

手探りすることができないのと

男は足にぴったりしているズボンを

はいていたので、

ズボンの中を探すために、

足まで

手探りしたくなかったからでした。

 

ラティルは男に

落ち着いて深呼吸するように

言いました。

しかし、男は、ラティルのことを

頭がおかしいと言い、

落ち着けるはずがない、

ズボンを返せと訴えました。

 

しかし、男がどんなに大声で叫んでも

ラティルは無視して

ズボンの中を捜しているので、

男は、

 

自分を誰だが知っていて

こんなことをしているのか。

こんなことをして

大目に見てもらえると

思っているのか。

 

とラティルを脅したので、

彼女は、男が誰なのか尋ねました。

すると彼は、

皇帝の再側近だと答えたので

ラティルは思わず

むせてしまいました。

彼女は男に聞き返すと

彼はもう一度、

 

陛下の・・

 

と言いかけたので、

もしかして、

本当に再側近かもしれないと思い、

ラティルは男の仮面を剥がしました。

もっとも、

ラティルの再側近と言えるのは

サーナット卿と侍従長くらいでしたが。

 

仮面の下から

見慣れない顔が出て来ました。

ハンサムだけれど、

全くの初対面で

最側近の中に、

こんな男はいませんでした。

 

皇帝の名前を出して詐称している男に

呆れたラティルは、

男からはぎ取った仮面で彼の額を殴り

ズボンを探りながら、

彼がきれいな顔をしているので

皇帝の再側近ではなく

側室ではないかと

わざと皮肉を言いました。

すると、男はあっさりと認めました。

 

否定すると思ったのに

あっけなく認めたので、

ラティルは呆れてしまいました。

そして、男を嘘つきだと罵って

タッシールを顎で指しながら、

皇帝の側室と言い張るなら

あのくらいの顔でなければと

言いました。

しかし、男は、

皇帝は、あんな陰気な顔は

好きではないと言ったので

タッシールは手綱を握りしめました。

 

そんなことを知る術のない男は、

 

陛下の見る目が最悪だと

思っているのか?

 

と聞いてきたので、

ラティルは

この男は、自分のことを知っていて

わざとこんなことを

言っているのではないかと

思いました。

 

気分が悪くなったラティルは、

再び男の頭を

仮面で叩きつけました。

それでも足りずにもう一発殴ると、

男は、自分に手を出せば

陛下が激怒すると言ったので、

ラティルは、連れて来て

その怒りを受けさせてみろと

怒鳴りつけました。

 

この犯罪者かもしれない男が

自分の名前を出し続けるので

ラティルは暴徒と化してしました。

こんなに皇帝の名を出すくらいだから、

今回が初めてでなく、

これまでも、出したに違いないと

思いました。

 

ラティルが仮面で男を叩き続けると

歯ぎしりしていた男は

身をすくめて、縮こまりました。

すると、タッシールは、

 

ハニー、行かなければなりません。

 

と声をかけたので、

ラティルは男を叩く手を止めて、

ズボンを漁りました。

彼女がズボンの裏地を裂くと、

表地と裏地の間に、

広げた地図が隠されていました。

 

ここまでして

隠しておいたことを考えると

とても貴重な物ではないかと思い

ラティルは

苦労した甲斐があったと思いました。

 

その間、タッシールは

再びラティルに声を掛けました。

彼女は懐に地図を入れ、

男の姿を見ました。

彼は、馬車の壁に張り付いて、

ラティルを警戒するように

見ていました。

 

彼は、

自分を邪魔したラティルを

誰なのかと尋ねました。

 

ラティルは、にっこり笑いながら

男に仮面を返し、

いたずら半分に

 

皇帝だ。

 

と自分の正体を明かしました。

もちろん、そんなことを言っても

相手が信じるとは思いませんでしたが

やはり、

 

何を戯言を言っている。

誰だ?

ザオウの方か?

 

と言って信じませんでした。

ただ、ラティルは

ザオウという名が引っかかり、

それは誰なのか、

彼の敵対勢力なのか、

同じ勢力だけど、

仲の悪い人なのかと考えました。

 

けれども、タッシールが

切羽詰まった声で

ラティルを呼んだので、

まだ調べたいことは

たくさんあったものの

やむを得ず、窓から出ました。

そして、顔を覚えたので

後で調査できると言いました。

タッシールは

早く逃げなければならないと

言いました。

後ろから、

競売場の管理者の部下たちが

早いスピードで馬に乗って

走って来ました。

 

ところが、

ラティルがタッシールに

行こうと声をかけた時、

 

(あの地図があれば、

あれを探せるのだけど。)

 

馬車の中から声が聞こえて来たので

ラティルはぎくりとしました。

彼の心の声のようでした。

しかし、

それを知らないタッシールは

ラティルに急ぐように言いました。

 

それでもラティルが

グズグズしていたので

タッシールはラティルの手を握り

急ぐように言いました。

 

しかし、ラティルは

すぐに行くことができず、

馬車の方を見て、

タッシールに30秒待って欲しいと

言いました。

それだけあれば、

あの男が決定的なことを

言うような気がしました。

タッシールはダメだと言いましたが、

その時、

 

(皇子様に、

どんな顔でお会いしたらいいのか。)

 

と男の心の声が聞こえてきました。

皇子と聞いたラティルは

タッシールを振り切って

馬車に向かって走り出しました。

 

その瞬間、

急に肩にどっしりと重さを感じ、

身体が地面に転がりました。

肩や足に何かが刺さって

押さえつけられるような感じがして

ひどくヒリヒリしました。

 

そんな風に、

何週かゴロゴロ転がって止まると

ラティルの目の前に

タッシールがいました。

タッシールが彼女を抱いて

地面を転がり、

彼女に覆いかぶさっていました。

それを認識した瞬間、

ドカンという音がして

馬車が爆発しました。

赤い炎が大きくなった後

小さくなると、

ピューッと音を立てて

何かが飛んできました。

それに気づく暇もなく、

タッシールがうめき声を上げて

ラティルの上にだらりと

倒れました。

ラティルは、

まだ何が起こっているのか

わかりませんでした。

 

ラティルはタッシールの名前を

呼びました。

彼女はタッシールを横に置いて

立ち上がると、

先程の爆発のせいで

彼の背中は血に染まり、

服は破れて跡形もなく、

彼の背中のあちこちが

黒くなっていました。

タッシールは火傷をしていました。

 

タッシール、ダメだ!

 

ラティルは叫びました。

 

彼女はタッシールの肩をつかみ

口をパクパクさせながら

馬車の方を見ると

馬車も粉々になっていて、

あの男が馬車の残骸と共に

転がっているのが見えました。

 

どんどん近づいてくる

馬の蹄の音と共に

ラティルの頭も混乱していました。

 

これは、どういうことなのだろう?

誰が、あの馬車を?

私の敵?あの男の敵?

それとも、あの男の味方?

 

ラティルはタッシールを抱いて

辺りを見回しました。

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◇信頼できる人◇

夜が更けて

一人で運動していた大神官は

囁く声に目をパッと開きました。

窓の外にラティルが立っていました。

 

なぜ、そこに立っているのかと

大神官が尋ねると、

ラティルは彼を散歩に誘いました。

大神官は、

 

今ですか?

 

と尋ねると、

早くというラティルの返事。

 

大神官は戸惑いましたが、

汗を拭くと上着を着ました。

ところが、ラティルは

散歩に行くと言ったのに、

大神官を馬車に乗せたので、

その理由を尋ねると

ラティルは、タッシールが

ひどい怪我をしたと答えました。

 

そして、馬車の外に誰もいないことを

確認してから、

先帝の墓を毀損した犯人が

何かの地図を探していて、

それが不法競売場に

出品されることを聞いたので

タッシールと探しに行ったこと、

それを落札した人から

地図を奪ったところ

その人が乗っていた馬車が爆発し、

自分を庇ったタッシールが

背中にひどい火傷をして、

背中に馬車の破片が刺さったことを

説明しました。

 

大神官は、

誰がそんなことをしたのか?

敵が地図を奪うために、

競売場で地図を買った人を

殺したのかと尋ねました。

 

ラティルは、

 

そうではない。

地図を落札した人も怪しいところが

多かった。

私が地図を奪うとザオの者かと

聞かれた。

 

と答えました。

 

そして、探してみるけれど

問題はそれだけでなく

他にもあると言って

さらに説明しようとしましたが、

馬車が止まったので、

ひとまず話をするのを止め、

後でタッシールと一緒に話すと

言いました。

 

馬車が止まった場所は

平凡そうな旅館でしたが、

ラティルは、2階の一番隅の部屋へ

大神官を連れて行きました。

 

部屋に入ってすぐに

ラティルが扉とカーテンを

閉めている間に、

大神官は

ベッドにうつ伏せになっている

タッシールに近づきました。

ちらっと見ただけでも

ひどい怪我をしていました。

ラティルは大神官に治療を頼むと

彼は神聖な力を利用して

タッシールを治療しました。

その間、

ラティルは頭を抱えていました。

彼女はタッシールを助けるために

目が回っても、

ここまで彼をおぶってきました。

 

しばらくして、治療が終わりました。

ラティルが

 

もう?

 

と尋ねると、大神官は

自分は能力のある大神官だと

答えました。

ラティルは急いで

ベッドに近づくと

ボロボロになっていた

タッシールの背中は

きれいになっていました。

 

それを見たラティルは

ようやく安心し、

大神官の肩に頭をもたれながら、

 

死ぬかと思って怖かった。

助かってよかったです。

 

と呟きました。

 

すると、タッシールは

 

そんな感動的なセリフは

私を抱き締めて言ってください。

なぜ、いきなり、そこで、

そうしていらっしゃるのですか?

 

と、いつもと変わらない

ふてぶてしい声で尋ねました。

 

ラティルは、文句を言う代わりに

急いで頭を上げ、

気がついたのかと

タッシールに尋ねました。

彼は唸り声を上げて

上半身を起こしましたが、

治療をしても、

一度で全部の力が

戻るわけではないのか、

腕の力が抜けました。

 

ラティルはさっと

タッシールを支えると

彼は彼女の頬に軽くキスをして

笑いました。

そして、

 

私の隣にいる方がいいでしょう?

 

と尋ねるタッシールに、

ラティルは

 

本当に元気になりましたね。

 

と言って、彼の足を

バシッと叩こうとしましたが、

ため息をついて、

こくりと頷きました。

 

タッシールはにやりと笑って

並んで座ることを提案しましたが、

ラティルは

横になるようにと言って

彼が楽に横になれるように

胸を押しました。

そして、タッシールが

早く逃げようと行ったのに、

変な声を聞いたせいで

馬車の方へ行ったことを謝りました。

 

タッシールは、

 

危険な状況なのに、

あえてそちらへ行ったのは、

何かを発見したからだと思いました。

 

と言いました。

 

それにもかかわらず、

なぜタッシールは

自分を止めたのかと

ラティルが尋ねると、

彼は、何を発見したとしても

一番大事なのはラティルの命だと

タッシールは答えました。

そして、何を見つけたのかと

尋ねました。

 

ずっと静かに話を聞いていた大神官も、

この部分が気になるのか、

もう少し耳を傾けました。

 

ラティルは周囲を見渡し、

他に誰もいないか

様子をうかがった後、

犯人が、

 

これでは皇子様に合わせる顔がない。

 

と呟いたと、慎重に話しました。

 

大神官は、

どの皇子様かと尋ねました。

 

ラティルは

トゥーラ皇子とヘウン皇子と答え

タッシールから聞いた

アイニ皇后とヘウン皇子の話と

トゥーラ皇子同様、

ヘウン皇子も生きている可能性が

あることを

大神官に聞かせました。

けれども、ヘウン皇子の件は

アイニ皇后側で

起こっていることなので

トゥーラ皇子の可能性が高いと

話しました。

 

とてつもない話に

しばらく誰も口が聞けませんでしたが、

しばらくして、

ラティルは地図を取り出し、

しっかり握ると、

 

人を殺してまで

流出を防ごうとした地図。

先程見たら、

何かを隠しておいた地図のようだった。

明かに、彼らにとって

何か重要なものが表示されている。

私が行かなければならない。

 

と告げました。

 

それを聞いた大神官は驚き、

直接行くと危険なので、

百花繚乱に任せたらどうかと

提案しました。

 

けれども、ラティルは

席を外すのは心配だけれど、

これは、

直接自分が探すべきであり、

内部の敵が誰かわからないと

答えました。

そして、大神官とタッシールを

交互に見ると、沈んだ声で、

自分が敵でないと確信しているのは

大神官とタッシールとクラインの

3人くらいだと話しました。

 

しかし、依然として

心配そうな顔をしている大神官は

ラティルがいない間、

国政はどうするのか尋ねました。

 

ラティルは、

長く空けることはないし、

公式的な外交的な業務を

一緒にやって来る、

重要な業務は

ひとまず兄に頼むと答えました。

 

それでも大神官は

レアン皇子も皇子様ではないか、

もしかしたらと心配しました。

 

けれども、ラティルは

 

お兄様は絶対に私を裏切らない。

お兄様の最側近が私を嫌って

陰謀を企てることはできるけれど

その可能性も低い。

お兄様は私を裏切ることはない。

 

ときっぱり答えました。

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仮面をかぶった男は

皇子様に合わせる顔がないと

話していたことから、

自ら馬車を

爆発させたのではないかと

思いました。

 

ラティルの無茶ぶりのせいで

タッシールが危ない目に会ったのに

全然、懲りていない様子。

思い立ったら

実行せずにいられない

性分なのでしょうね。

 

ラティルの信頼できる人の中に

サーナット卿が入っていないことを

彼が聞いたら、

きっと悲しがると思いました。

 

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