自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作61話 マンガ 74、75話 あらすじ ラティルと誕生日が同じ3人の男女

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61話 ラティルは、地図の場所へ行ってみることにしましたが・・・

◇古地図◇

ラティルは

タッシールが治ったのを

確認すると、

自分と大神官は先に宮殿に戻り

タッシールには、

ゆっくり帰ってくるように

伝えました。

 

最初にラティルがタッシールを

宮殿に連れて行かなかったのは

内部にいるかもしれない敵を

意識していたからでした。

彼らがタッシールの火傷を見たら

競売場の馬車事件と

関連しているのではないかと

気づくかもしれないので、

最後まで、

慎重にならざるを得ませんでした。

 

その後、ラティルは

兄に手紙を書き、

1-2週間ほど、宮殿に滞在して

シャレー侯爵を助けてほしいと

頼みました。

そして、翌朝、

人に手紙を言づけると

古地図を解釈する作業に入りました。

 

この古地図が発見された

アドマルは

過去に復興したけれども、

今は衰退して消えた国の都市でした。

特異なのは、

いくつかの国が建国され

滅亡する過程で

アドマルは

衰退はしているものの、

敷地が広く、都市の建築物は

依然として華やかで丈夫なのに、

誰の支配も受けていないことでした。

 

それは、

アドマルを占領した国々が

相次いで内紛によって滅びたため、

都市そのものに

呪いがかけられているという

噂が広がり

これを不吉に思った国々が

アドマルを占領することを

嫌ったからでした。

結局、アドマルは

どの国にも属さず、

消えた国の都市としてのみ

残ることになりましたが、

そのためか、

あらゆる遺跡が発見され続け

考古学者たちが

最も崇拝する土地でもありました。

 

こんな所から出て来た古地図なら

きっと何かあるに違いないと

思ったラティルは、

仕事の合間に、図書館を訪れ

考古学書を机に積み上げ

地図を解釈するために

忙しくなりました。

 

けれでも、そのおかげで

ほとんど図書館で

暮らしているようなゲスターが

得をしました。

 

図書館の中へ入って来たラティルが

ゲスターを見つけて、

 

ゲスター、あなたも来たの?

 

と声をかけると、

彼は、しっかりと詩集を抱き締めて、

 

昨日、見たのを見ようと思って・・

 

と答えました。

 

ラティルは、ゲスターを

誠実だと褒めて、

彼が図書館へ来ない日はあるのかと

尋ねました。

 

ゲスターは、

親しい側室もいないし、

ハーレムの中では

何もすることがないと答えると

ラティルは、

彼が、ハーレムに来る前も

図書館へよく来ていたと指摘しました。

 

それを聞いたゲスターは

口をモグモグさせて、

照れ臭そうに笑ったので、

ラティルは、自分の発言のせいで

ゲスターを

恥ずかしがらせてしまったことを

後悔しました。

続けて何か話すべきか迷いましたが、

結局、ゲスターの肩を叩いて

考古学書の書架の方へ

歩いて行きました。

 

ところが、前日は

少し離れた窓辺で

本を読んでいたゲスターが

たじろぎながら

ラティルの後をついてきました。

彼女は、その理由を尋ねると、

ゲスターは、ラティルが

考古学関連の本を読んでいたことを

指摘しました。

 

ラティルは、古地図のことを

思い出しながらも、

最近、宮殿内で

良くないことが起きているので、

考古学に

関心が高くなっていると言って

ごまかしました。

ラティルは古地図を持ち出さないで

調べたい文字だけをいくつか

紙に書いてきたので、

ゲスターに聞かれても

知らん振りをしました。

 

しかし、ゲスターは

何か言いたいことがあるのか

ラティルの周りで

口をモゴモゴさせていました。

ゲスターが息苦しいのかと思い

ラティルは、どうしたのかと

尋ねると、

ゲスターはもじもじしながら

ラティルの前に歩み寄り、

とある考古学の本の表紙を

指差しながら

素早く「摩天楼」と読みました。

 

最初、ラティルは

なぜゲスターが

何でもない本の表紙を

摩天楼と読んだのか

理由がわかりませんでしたが、

すぐに彼が

古代語を読めることに

気がつきました。

ゲスターによれば、以前、

古代語に少しはまっていた時期が

あったとのこと。

 

ラティルは、うまくいったと思い

にっこり笑いました。

一つ一つ文字を探すのが

大変だったのに、

すぐそばに、自動的に

文字を読んでくれる子がいるので

地図を解釈するスピードが

上がると思いました。

 

ラティルはゲスターに

手伝いをお願いしました。

 

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◇ゲスターの欲しい物◇

それから数日間、

ラティルはゲスターと会って、

古代語を学びました。

もちろん、地図をそのまま

見せるわけにはいかないので、

地図に書かれた文字が

そのまま含まれている

別の本のページを開き、

それをゲスターに読ませることで

理解しました。

しかし、それだけでも、

随分スピードが上がったので、

ラティルは大変助かりました。

そして、ついに、予定よりも早く

古地図を解釈することができた日に

とても嬉しくなったラティルは

ゲスターに何か欲しい物はないかと

尋ねました。

彼のおかげで、

時間を大幅に節約できたので

宝石でも、ネックレスでも、

服でも、貴重な書籍でも

彼が望むものは何でも

あげるつもりでした。

 

しかし、ゲスターは

簡単に返事ができず

口ごもっていました。

 

ラティルは、

雰囲気を楽にしようと思い

笑いながら、ゲスターに

何でも言っていいと促しました。

 

すると、ようやくゲスターは

自分の誕生日に

どこでも構わないから

ラティルと2人だけで

過ごしたいという願いを

伝えました。

 

ゲスターの誕生日がいつなのか

知らないラティルは慌てましたが、

今、この話をしているということは

おそらく、

10カ月も先ではないだろうと

思いました。

 

ラティルは、

ゲスターの誕生日まで

あと、もう少しと言うと

彼は、自分の誕生日を

覚えているのかと

ラティルに尋ねました。

彼女は、もうすぐだと言うと

ゲスターは感動して

ラティルを見つめました。

 

その純粋な瞳を見たラティルは

良心の呵責を感じて

わざと本に視線を向けました。

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◇8月23日◇

その後、業務を処理するために

執務室へ戻ったラティルは

すぐに、シャレー侯爵に

ゲスターの誕生日がいつか

尋ねました。

 

彼は、ラティルが

どうしてそれを聞くのかと

考えているように

首を傾げながらも、

彼自身、よく考えた後、

おそらく5月17日と答えました。

ラティルは、もうすぐだと

予想していたものの、

あと2週間ぐらいしか

ありませんでした。

 

ラティルは、

あらかじめ

知らせてくれれば良かったのにと

侍従長に文句を言ったので、

彼は、自分の考えが甘かったと

謝りましたが、

その後で、ラティルは

侍従長を責めているわけではないと

言いました。

 

ラティルは、

古地図に出てくる場所へ

行って帰ってくるまでの時間を

計算しなければならないと

思いました。

近ければ、

ゲスターの誕生日までに

行ってくれば良いけれど

そうでなければ、

ゲスターの誕生日の後に行くのが

自然でした。

 

その間、侍従長は、

ラティルが

他の側室の誕生日も

聞いてくるのではと思い、

先に彼らの誕生日を伝えました。

 

ゲスターの次は

クラインの誕生日で6月1日。

そして、次の側室の

誕生日を伝えようとした時、

侍従長は目を丸くしました。

 

ラティルは、

どうしたのかと尋ねると、

侍従長

大したことではなく、

ラティルとラナムンの誕生日が

共に8月23日だと告げました。

そして、

ラナムンを支持する侍従長

彼が皇配になれば、

人々は、皇帝陛下御夫妻が

同じ日に生まれたことで、

大変縁が深いと言って喜ぶだろうと

自分自身の意見を添えました。

 

ラティルは、

喜ぶのは侍従長だと皮肉を言ったので

彼は咳ばらいをしましたが

あえて否定はしませんでした。

しかし、

ラティルとラナムンが

まるで運命の糸で

結ばれているかのように

侍従長が話すのを聞いて

不愉快になったサーナット卿は、

アイニ皇后も同じ誕生日だと

付け加えました。

ラナムンとラティルが

運命の糸で結びついているなら、

ラティルとアイニも

そうだという意味でした。

侍従長はサーナット卿を

横目で睨みつけましたが、

彼は無表情を貫きました。

 

ラティルは、

それは本当なのかと

不思議そうに尋ねると

サーナット卿は頷きました。

 

しかし、

まだ諦めきれない侍従長

ラナムンとラティルを

運命で結びつけさせたくて、

 

この日付はとても運が良いですね。

2つの帝国の

方や帝王、方や皇后の

誕生日が同じ日だなんて。

これで、ラナムン様が

皇配になるともっと良いですね。

 

と言いました。

 

それに対して、サーナット卿が

また、何か言おうとしましが、

その前にラティルが、

手を振りながら、

その日に意味などない、

トゥーラも同じ誕生日だからと

言いました。

 

侍従長

ぎこちなく笑いました。

それについて知ってはいたものの

あえて話さなかった内容なので。

 

レアンが皇太子で

ラティルが皇女、

トゥーラが皇子だった時代、

皇后とアナッチャはもちろん、

彼らの支持者や

ラティルとトゥーラ自身も

この問題で、

何度か頭を悩ませていました。

 

しかし、ラティルは

侍従長の気分を害するために

この話をしたわけではないので、

彼の顔色が暗くなると

彼女は、カルレインと大神官、

タッシールの誕生日はいつかと

無理矢理明るく尋ねました。

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◇薬を飲ませる人◇

その時刻、トゥーリは

腕を組んだまま、

あちこち歩き回りながら

ゲスターがロルド宰相から受け取り、

今は自分が持っている

1年間、不能になるという

恐ろしい薬を

誰に飲ませようか

頭を悩ませていました。

 

トゥーリは頭の中で

ゲスターと言い争いをした側室を

順に整理してみました。

 

実を言えば、

トゥーリが一番気にしているのは

大神官ですが、

彼に薬を飲ませると

天罰を受けそうで

飲ませたくありませんでした。

トゥーリは

真面目な信者ではないけれど、

神殿と神、大神官に対して

類なき尊重と恐れを抱いていました。

 

トゥーリは、

薬を飲ませる候補者から

大神官を除くと

次の候補者として思い浮かんだのは

狂犬のようなクラインでした。

トゥーリは頷きながら、

薬を飲ませるのは

クラインしかいないと確信しました。

 

他の側室たちとは

まだ、これと言って

衝突はしていないけれど、

クラインはゲスターを見る度に

彼がなよなよしていると侮辱し、

文句をつける。

けれども、ゲスターは

中身はなよなよしているけれど

肩幅は広いし、

手足もしっかりしているので、

外見はしっかりしていると

トゥーリは鼻息を荒くしました。

 

トゥーリは、

クラインに薬を飲ませる方法を

探すために、

食堂の周囲を見回しました。

そして、夕食の時間になると

使用人たちが、一台ずつ

ワゴンを押して出て来ました。

 

トゥーリは、

クラインの部屋の周りで

何度か見かけたことのある

使用人に気づくや否や、

そっとそちらへ近づきました。

 

トゥーリは、幼い頃、

ロルド宰相がその才能を見て

連れて来た奇才で、

身体を使う上で

天賦の才能を持っていました。

さらに宰相は、息子のために

トゥーリに

あらゆる身体に良い物を食べさせ

最高の剣術師を付けていたので、

彼は

名前は知られていなくても、

普通の騎士よりも強く、

数人の使用人を騙すのは

大したことではありませんでした。

 

トゥーリは、

薬瓶のコルクの蓋を外して

待機しました。

 

調理室からコックが

使用人たちを

しばらく呼んでいる間、

トゥーリは、素早く

クラインのスープの皿に

薬を注ぎました。

 

そして、再び元の場所に戻り

木の後ろに身を隠したトゥーリは、

薬瓶の蓋を閉めると

わずかに覚えた罪悪感を

押し殺しました。

 

大丈夫。あいつは、坊っちゃん

もっとひどいことを

たくさんした。

薬の効果は長くて1年だから

一生、不能になるわけではない。

この程度なら、痛快な復讐だ。

皇帝に仕えることができなくなれば

あの狂犬も、

少しはおとなしくなるかもしれない。

 

トゥーリは頷いて

その場を離れました。

 

トゥーリがいなくなった後、

クラインの部屋へ

食事を運んでいた使用人は

その中に、

何が入っているかも知らぬまま、

回廊を歩いていると、

ラナムンの部屋へ

食事を運んでいた使用人に

呼び止められました。

彼は、

クラインの食事を運んでいた

使用人に、

 

ラナムン様は偏食が激しくて

エンドウ豆が嫌いなのに、

エンドウ豆のスープが出て来た。

デックスに、

ラナムン様は

エンドウ豆を食べないと

言ってあるのに、

また、エンドウ豆のスープを作った。

側室の誰かにお金をもらって、

そのようにしているのは明らかだ。

 

と文句を言って、

スープを交換して欲しいと

頼みました。

 

クラインの所へ

食事を運んでいた使用人は

舌打ちをして、

きのこのスープを

ラナムンの食事のワゴンに置きました。

 

彼は、目上の人が怒れば

苦労するのは自分たちなので、

助け合わなければならないと

言いました。

 

ラナムンの食事を運んでいた使用人は

心から感謝しました。

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トゥーリ1人で

すべて完結させることができる

計画であれば、

うまくいったかもしれませんが、

間に使用人が入ったことと、

料理人の思惑も絡んで、

クラインに飲ませるはずの薬が

ラナムンの所へ行ってしまいました。

まさか、こんなことになるとは

トゥーリも

思ってもみなかったと思います。

1人で生きているのではなく

人間社会の中で

誰かと関わっている限り、

自分に都合の良いことばかり

起こるわけではないこと、

自分の思い通りに

いかないこともあることを

感じました。

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