自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 822話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 褒められ過ぎるタッシール

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

822話 ゲスターの計略にひっかかったタッシールの反撃はいかに?

◇やり返す◇

ヘイレンはタッシールの横に近づき

彼を切実に見つめながら、

対処方法はあるかと尋ねました。

 

タッシールは、

難しくないと、平然と答えると

窓際から立ち上がり、

ゲスターがやったことを

そのまま返せばいいと話しました。

 

えっ?

 

ヘイレンは、タッシールが差し出した

コーヒーカップ

ぼんやりと受け取りました。

タッシールは、

これを機に、本当に休むと言うと

軽く笑って、踊るように

机に向かって歩きました。

 

彼は引き出しの中から

書類を取り出すと、

迅速に分類し始めました。

ヘイレンは、

そのすぐそばに近づきました。

 

右側は、商団や

タッシール個人に関係した仕事が

山積みになっていました。

左側には、その他の仕事が

積み重なっていました。

 

分類が終わるや否や、

タッシールは右側の書類を

箱に入れて蓋を閉めました。

ヘイレンは、

タッシールが差し出した箱を

さっと受け取りました。

タッシールは、

左側に積んである書類も

別の箱に入れました。

 

本当に休むつもりなのかと

ヘイレンが尋ねると、タッシールは

嘘で休むと思うのかと、

いたずらっぽく問い返し、

左の箱の上に

「よろしくお願いします、ゲスター様」

と大きく書きました。

 

その足で外に出たタッシールは

使用人に書類箱を渡すと、

自分は、しばらく療養のため

席を外さなければならないので、

ゲスターさんが

仕事を引き受けてくれと伝えてと

指示しました。

 

ゲスターは今、

タッシールの役割を

自分がしようと努力中なので

もちろん断らないだろうと

タッシールは、思いました。

 

彼は笑いながら着替えると

ヘイレンに

出発の準備をするよう告げました。

 

ヘイレンは、

そうはいうものの、ゲスターが

本当に仕事をうまくやり遂げたら、

若頭だけが困るのではないかと

心配しました。

◇タッシールのせい◇

どうして、いつも

坊ちゃんだけが働くのか。

 

トゥーリは、

ゲスターのそばにおやつを置くと、

我慢できなくなって抗議しました。

リンゴのパイを取ろうとした

ゲスターは目を丸くしました。

 

坊ちゃんは皇配でもないし

皇配確定でもないし、

まだ側室にすぎないのに、

なぜ毎日、坊ちゃんだけが働いて

他の側室たちは、

遊んで食べながら過ごすなんて

ひどいと、トゥーリは抗議しました。

 

ゲスターは顔を赤くし、

どもりながら、

自分は本当に大丈夫だと

返事をしました。

 

トゥーリは、数日前タッシールが

ゲスターに渡せと言って

使用人に持って来させた

3つの箱を指差しながら、

タッシールもお坊ちゃまに

仕事を全部任せて

逃げたではないかと非難しました。

 

ゲスターは、

大丈夫。皇帝の役に立てれば

自分は嬉しいと、

ゲスターが気楽に話すと、

トゥーリは飛び上がるように走って

出て行きました。

 

ゲスターの優しい表情は、

トゥーリが出て行くや否や

跡形もなく消えました。

彼はタッシールからもらった箱を

蹴ると、椅子に体を深く沈めました。

 

ランブリーは

ゲスターのお腹の上に上がって座ると

「大丈夫か?」と尋ねました。

 

正直、ゲスターは

大丈夫ではありませんでした。

苦しくて死ぬほどではないけれど

とても面倒でした。

 

ランブリーとグリフィンは

計略を立てるのに役立つけれど

正々堂々と働く時には

役に立ちませんでした。

トゥーリはヘイレンのように

書類作業に慣れている人材では

ありませんでした。

 

難しくはない・・・

 

ゲスターも、

この絶え間のない多くの書類を

処理することができました。

問題は効率で、

彼はこれらの書類を全て処理しながら

自分だけの余裕の時間を持つのが

困難でした。

 

タッシールは、

わざとこうしたのではないかと

ランブリーが言うと、ゲスターは

 

そうだろうね・・・

 

と返事をして、2番目の箱も

蹴飛ばしてしまいました。

 

タッシールが

あの3つの箱を持って来る前の、

皇帝が助けを求めに来る程度なら

仕事が大変ではありませんでした。

むしろ、その度に、

皇帝と頻繁に会えるので

良かったと思いました。

 

「タッシールが忙しいから」と

話しながら皇帝が訪ねてくると、

ゲスターは、

むしろ笑みがこぼれました。

けれども、今は仕事が多すぎて、

皇帝が他の仕事を持って訪ねて来ても、

微笑むことが難しくなりました。

 

ランブリーは、

どうするつもりなのか。

どうして、

今までと同じやり方でやらないのか。

そのまま、どこかに放り投げたら

終わりではないかと尋ねると

ゲスターは腕を組んで鼻で笑いました。

彼だって、それができなくて

そうしなかった訳では

ありませんでした。

 

そう考えているうちに

ゲスターは腹が立って来て、

最後の箱までポンと蹴り、

それから床に突っ伏しました。

ランブリーは、

「あいつはおかしいのか」と

思いながら、ゲスターを見ました。

 

ランブリーは

何をしているのかと尋ねましたが

ゲスターが質問に答える前に

トゥーリがコーヒーカップを持って

部屋の中に入って来ました。

倒れているゲスターを見て、

トゥーリは、

コーヒーカップを床に置き

走って来ました。

ランブリーは、

トゥーリが放置したコーヒーを

飲みながら、

箱が全部違う方向に飛んでいるのに

倒れただけで、

ああなるわけがないと舌打ちしました。

 

坊ちゃん、大丈夫ですか?

 

と尋ねるトゥーリにゲスターは

大丈夫。頭が少し痛いからだと

答えて、力なく微笑みました。

 

タッシールは、

お坊ちゃまを困らせようと思って

わざと、これを全部寄こした。

彼が一番悪いと、

トゥーリはタッシールを罵りました。

◇逆恨み◇

トゥーリは、

お坊ちゃまが倒れるほど

熱心に働いたことを

皇帝に知らせなければならないと

言い張りました。

しかし、ゲスターは

箱を蹴ったのを隠すために

倒れたふりをしたので、

絶対にそうしないでくれと

トゥーリに頼みました。

 

タッシールは商団の仕事をしながら

この仕事も全部処理したのに、

自分が仕事のやり過ぎで

倒れたということを皇帝が聞いたら、

自分の能力が足りないと思うだろうと

ゲスターは主張しました。

坊ちゃんはとても優しいと言って

トゥーリは、すすり泣きました。

 

しかし、ゲスターは、

皇帝にこのことを

知らせようとしないだけで、

絶対に見過ごすつもりは

ありませんでした。

タッシールは、自分に対して

非常に悪い罪を犯したと

ゲスターは思いました。

彼はタッシールを狐の穴に閉じ込めて

一生、出られないようにすることが

できましたが、少し情けをかけて、

そこまではしませんでした。

タッシールを狐の穴に入れれば、

ランスター伯爵の仕業ではないかと

ラティルが疑うと思って

できなかったこともあるけれど

少しは、思いやりもありました。

ところが、頭のいい奴が、

自分の善意を

こんな風に仕返しするなんて

絶対に黙っていられませんでした。

 

ランブリーは、

そんなことを言うから

自分はゲスターのことを

やばい奴だと言うんだと呟くと、

彼のことを本当に悪い奴だと思って

舌打ちしました。

しかし、止めはしませんでした。

 

ゲスターは、

花の蕾をつけたばかりの枝を

眺めながら、

皇帝は職業上、常に周囲を

警戒しなければならないと呟くと

口角を上げました。

◇困った噂◇

そろそろ花が咲きそうだ。

 

ラティルは散歩中に踵を上げて、

枝の丸い蕾を見ました。

その時、風が吹いて来て、

髪が乱れると、

ラティルは踵を下ろして、

片手で髪を整えました。

 

サーナット卿は

静かに彼女の後を付いて来ましたが

思わず手を上げました。

しかし、ラティルが振り向くと、

彼は虫を追い払うふりをして、

空中を、手でかき回しました。

これを見たラティルは

文句を言おうとしましたが、

その瞬間、

お腹の中から、動きを感じました。

 

ラティルは驚いて飛び上がると

突き出た木の根の上に座りました。

サーナット卿は慌てて膝を曲げて

ラティルを見ると、

どうしたのか、ねん挫したのかと

尋ねました。

 

ラティルは

お腹を手で包み込み、

目を丸くしながら視線を落としました。

サーナット卿は、

ラティルのお腹を一緒に見ました。

少しふっくらしてきたけれど

暖かい服装をしていると

妊娠しているかどうか

まだ、よく分かりませんでした。

 

サーナット卿は、

以前、ラティルが、

子供がいるせいで優してくれるのかと

怒ったことを思い出し、

最大限、淡泊になるよう努めながら

お腹が痛いのかと尋ねました。

ラティルはお腹の上に手を置いて

赤ちゃんが動いたと囁きました。

 

サーナット卿は

 

もうですか?

 

と尋ねると、跪いて、

耳をもう少し下に下げました。

ラティルは、

空中で首を傾げている

サーナット卿の姿を見ながら

何をしているのかと尋ねると、

サーナット卿は、

努めて落ち着いたふりをしながら

お腹に耳を当てると

嫌がられるからと答えました。

 

そうすると音が聞こえるのかと

ラティルが尋ねると、サーナット卿は

自分は人間より耳の聞こえがいいので

聞こえるかもしれないと答えました。

 

ラティルはサーナット卿が

自分のお腹に耳を当てても

いいと思いましたが、

唇をパクパクさせるだけで、

その話はしませんでした。

 

サーナット卿は

子供の父親かもしれないけれど

子供の父親であることはできない。

彼と一線を画すことを決心した以上

彼を子供の父親候補に

するべきではありませんでした。

 

しかし、

 

聞こえます。

 

と言って、

サーナット卿の表情が明るくなると、

ラティルは思わず息を止めました。

サーナット卿が喜びに染まった顔で

とても小さな音がすると言うと

ラティルは彼の姿を見て

ぼーっとしました。

 

しかし、すぐにラティルは

自分のお腹が

グーグー鳴っている音だと言って

体を起こしました。

 

お腹が空いているなら

食べ物を持って来ると

サーナット卿は提案しましたが、

ラティルはきっぱり断ると

木をつかんで立ち上がりました。

 

マントについた土を払い落とし、

ラティルは片手をお腹に当てて

歩きました。

サーナット卿は、

さっと後を追いかけました。

 

執務室に戻ってからも、

彼は次の順番の近衛騎士と

交代しませんでした。

その近衛騎士は、

毎回、こうしてもらえると

自分は嬉しいけれど、

団長が大変ではないかと、

心配そうに尋ねました。

しかし、サーナット卿は

「大丈夫」と言って、

近衛騎士を帰しました。

 

そして戻って来ると、

侍従長が彼を鼻で笑いながら

見ていました。

サーナット卿は、

静かにラティルの後ろに立ちました。

皇帝のお腹の子供が

自分と彼女の間の子供かもしれないと

思っただけでも、

彼の心はいつもより寛大になりました。

その一方で、焦ることもあったので

サーナット卿は剣の鞘の飾りを

いじくり回しながら、

表情を整えようとしましたが、

ラティルが侍従長に、

最近、側室の評価について尋ねると

すっかり気持ちが沈みました。

 

ラティルは皇配を決めることにした後

侍従長や乳母に、

定期的に側室の評価を聞いていました。

それだけでなく、

側室ランキングが載っている雑誌を

購読して、民心を窺っていました。

 

ところが、侍従長の反応が

普段と少し違っていました。

いつも、彼は、

客観的に評価を伝えた後、

ラティルの顔色を窺いながら

ラナムンの称賛を付け加えました。

しかし、今日は

侍従長の表情が曇っていました。

 

ラティルは、

すべての評価が悪いのかと

心配そうに尋ねました。

侍従長は、

そんなことないと答えましたが、

ラティルは、

大丈夫だから話してみてと

促しました。

すると、侍従長は、

実はタッシールについての話だと

打ち明けました。

 

ラティルは訝し気な目で

侍従長を見ました。

彼はアトラクシー公爵と

親しくしているし、

ラナムンを贔屓し、

支持していることを

知らない人はいませんでした。

そのような侍従長

タッシールの名前を挙げて

表情を悪くしたので、ラティルは

タッシールについて

良くない話が広まっているのか。

彼は今、商団の仕事で

半月ほど席を外しているので

悪い噂が出てくるはずがないと

言うと、侍従長は、

これから話すことには、

自分の意見が

少しも混じっていないということを

あらかじめ伝えておくと

防御幕を張りました。

ラティルは心臓がドキッとしました。

 

侍従長は、

タッシールのことを

悪く言う人はいない。

むしろ、その反対だ。

ハーレムの使用人たちのように

特別な側室に属しておらず、

まんべんなく働いている使用人たちは

皆、タッシールを誉めていると

話しました。

 

ラティルは戸惑いながら、

それでは、いいではないかと

返事をしました。

サーナット卿は眉を顰めました。

 

侍従長は、

適度であれば良いけれど

程度がひどいので問題だ。

タッシールが皇配でないと

ダメだと言うのは、おかしな話だし

タッシールと比べて

側室たちをけなす話も多い。

まともに皇太女の教育を受けられずに

即位した陛下が

国政をうまく導いているのは

タッシールがそばにいるからだ。

彼を皇配に選ばなければ

皇帝が・・・国を・・・

まともに統治できないと言っていると

話しました。

 

サーナット卿の表情が、

さらに険悪になりました。

彼は鞘に手をかけましたが、

侍従長は見ないふりをしました。

ラティルは

ぼんやりと口を開いたまま

侍従長を見つめました。

◇ひどい悪口◇

その時刻。

ティトゥは泣きながら

湖の中に入りました。

あちこち漂うタコを避けて

泳いでいたティトゥは、

昼寝をしているメラディムの尻尾を

つかんで引っ張りました。

 

メラディムが驚いて立ち上がると、

ティトゥは悔しそうな表情で

もうタッシールという人間と

遊ばないで欲しいと訴えました。

 

メラディムは、

何を言っているのか。

どうして泣いているのかと

尋ねると、ティトゥは、

人間たちがタッシールの味方をして

支配者様の頭がフナみたいだと笑って

大騒ぎしていると答えました。

 

メラディムが

 

えっ?

 

と聞き返すと、ティトゥは

その通りだけれど

ひどいではないかと嘆きました。

メラディムは

 

何だって?

 

と叫びました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

ゲスターは、

タッシールから仕事を奪い、

自分も、皇帝の仕事が

できることを証明して、

皇配になろうとしたのだから

素直に、タッシールに渡された

仕事を一生懸命やって、

自分は、これだけ実力があると

証明すればいいのに、

自分の要領が悪いせいで、

自由な時間がないと文句を言うのは

おかしいと思います。

 

ゲスターは黒魔術を使って、

人にはできないことを

パパッと、やってしまうので

仕事を地道にコツコツとすることが

面倒なのでしょうけれど、

それができなければ

皇配になるのは無理。

 

仕事を押し付けられたことで

タッシールを逆恨みし、

ラティルが彼に対して

警戒心を抱かせようとするなんて

彼女の気持ちを

全然、考えていないと思います。

 

彼は人を貶め、卑怯な手を使って

上に上がろうとするけれど、

ラティルを

不愉快な気分にさせることさえ

厭わないゲスターは、

自分のことばかり考え、

ラティルを思いやることのできない

自分中心的な人だと思います。

最初の頃のように、

皇配になりたい訳ではなく、

ただ、ラティルのそばにいたいという

謙虚な気持ちに戻るべきです。

 

shaoron-myanmyan様

いつもコメントを

ありがとうございます。

昨日、一番最初にいただいた

コメントが

間違っていたということで

よろしいでしょうか?

それで正しければ、

こちらで削除させていただきます。

 

RM様

いつもコメントを

ありがとうございます。

レアンとアニャ、アイニについては

824話に出て来ます。

彼らが登場するのは、

それで最後かな?という感じがします。

そして、ゲスターの暗躍が続きます。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain