自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 844話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 怪物ではなく黒魔術師

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844話 グリフィンはゲスターに、ミロの周辺に変な境界ができていて、中が見えないことを伝えました。

◇完璧な成果◇

確かに変だ。

 

ロルド宰相は

グリフィンの言葉は聞こえないけれど

ゲスターの言葉は聞けるので、

彼は、宰相が

熟睡していることを知っていたけれど

沈黙したまま考え込みました。

 

タッシールは狐の穴にいるはずだけれど

普通の人間が狐の穴から

抜け出す方法はない。

運良く、抜け出せたとしても、

彼が、グリフィンの視野を隠す境界を

作ることができるのだろうかと

ゲスターは考えました。

 

グリフィンは、

ゲスターが一人で悩んでいる間、

ロルド宰相の膝に顎を当てて

しばらく眠りにつきました。

 

ゲスターは、

グリフィンがぐっすり眠る頃まで

一人で考えていましたが、

ついに決定を下し、

グリフィンを揺さぶると、

とりあえず見守れと指示しました。

 

確かに気になるところはありましたが

ゲスターは、

まず最優先しなければならないことが

山ほどありました。

タナサンは彼を歓迎しないだろう。

歓迎されだけないだけならまだしも

きっと、あちこちで

喧嘩を売られるはず。

今度、彼が皇配として定着するためには

他人の妨害に止められてはならない。

妨害を覚悟した、

完璧な成果が必要でした。

◇おせっかいな父親◇

予想していた日程よりも

数日早く、タナサンに到着すると、

ロルド宰相は、

タナサンとタリウムの間の道は

かなり安全だ。 移動速度も速いと

浮かれて言いました。

彼は黒魔術師の息子が、移動中、

周囲から襲いかかろうとする怪物を

あらかじめ片付けていたことと

馬車の進行方向のあちこちに

置かれていた大きな岩や

拳ほどの石ころを片付けた人が、

ゲスターだとは

思いもよりませんでした。

 

そうですね。

 

ゲスターは、

あえて自分の苦労を告げることなく

呟きました。

 

その後、一行は、

国境地帯にある大きな旅館で

一日、ゆっくり休んだ後、

再び荷物と馬車を再整備して

首都に移動しました。

まさに順調で平和な旅路でした。

このような雰囲気は、

ゲスターを見る兵士と秘書、

書記官の警戒心を和ませました。

 

最初、彼らは

ゲスターが黒魔術師だという考えが

あったので、

少しずつ彼をチラチラ見て、

顔色を窺いました。

しかし、長い間一緒に旅行しながら、

ゲスターがおとなしい態度を見せると、

彼らの警戒心は消えました。

 

そして、ついに

タナサン宮殿の中に入ると、一行は、

久しぶりにベッドに横になって

休めることに喜びながら、

馬と馬車から降りました。

ゲスターもロルド宰相の後を追って

馬車から出ました。

トゥーリは、すぐに馬から降りて、

ゲスターを助けました。

 

ここの官吏に会いに行った秘書は、

戻って来ると、

タナサンの王と王妃が、

自分たちを助けに来てくれた

貴重なお客さんを、

直接出迎えると言って出て来たと

明るい顔で

ゲスターと宰相に伝えました。

 

ロルド宰相とトゥーリは素早く、

ゲスターの服装を整えました。

彼は案山子のように立っていましたが

父親とトゥーリが手を離すと

力なく腕を下ろしました。

その間、タナサンの王と王妃が

侍従の一団を連れて正門を通り

こちらへ歩いて来ました。

ゲスターは彼らが近づくのを待ち、

自分もゆっくりと

そこへ歩いて行きました。

 

しかし、明るくて活発だった雰囲気は、

王と王妃がゲスターの顔を見た瞬間、

あっという間に微かな痕跡だけを残して

消えました。

彼らは何も言わずに

ゲスターの顔をじっと見ました。

 

見るに見かねたロルド宰相は、

王と王妃が自ら出迎えてくれたことに

先にお礼を言うと、王と王妃は

口元にしわを寄せながら

笑みを浮かべました。

 

遅ればせながら王は、タリウムが、

大変な願いを聞いてくれたことに

むしろ自分たちがありがたいと

豪快な声で叫び、

王妃の手をぎゅっと握りました。

王妃も、仲の良い夫婦のように

微笑みながら頷きました。

 

ロルド宰相は、

熟練した政治家らしく、

彼らのぎごちない態度を

少しも気にせず、

彼らが怪物関連のことで

急に助けを求めて来たと聞いていると

先に話題を持ち出しました。

 

それ以後、宰相の主導の下、

3人は引き続き話を交わし、

自然に席まで移動しました。

ロルド宰相は、

隙を狙ってゲスターを捕まえ

自分の前に立たせました。

今日は自分が仕事に来たのではなく、

ゲスターを引き立てるために来たので

やたらとゲスターを

前面に出すためでした。

 

ロルド宰相は、

怪物に関することなら、

うちのゲスターが最高だと言い、

それを彼に確認しました。

そして、息子が

話を聞き漏らしたかと思い、

最近、タナサンは、ここ数ヶ月のうちに

あちこちから、

多くの侵入を受けていると、

王と王妃の話を要約、整理して

聞かせることまでしました。

◇不安◇

しかし、宰相の努力の甲斐もなく、

タナサンの王と王妃は

少しもゲスターに

好感を持てませんでした。

 

ゲスターは、

非の打ちどころのない

正しい態度を見せました。

彼はタリウムを頼りに

傲慢になることもなく、

王に対して、卑屈になることも

ありませんでした。

 

しかし、タリウム一行が休むために

各自に割り当てられた部屋に

散らばった瞬間から、

タナサンの王と王妃は

表情を作ることができませんでした。

彼らは夫婦の寝室に入り、

部屋の中に2人だけしかいなくなると

ようやく肩の力を抜きました。

 

皇帝の代わりに、

別の実力のある人を送って来るとは

聞いていたけれど、

まさか、それがゲスターだとはと

王は拳で空中を叩きながら叫びました。

 

王妃は、

どうしたらいいのか。

自分たちは、

皇帝を美男で誘惑するために、

わざとハンサムな人を

ゲスターの侍従に押し込んだけれど、

彼がこれを知らないはずがない。

ゲスター自身が知らなくても、

宰相が教えてくれたと思うと

両手で頭を抱えて呟きました。

 

皇帝の側室の中で、最も小心者で、

あまり派手に見えなかったゲスターが

黒魔術師だという知らせを聞いてから

彼らがどれほど驚いたか

知れませんでした。

 

彼らはゲスターが、

自分たちが美男を使って

皇帝を誘惑させようとしたことを知り

復讐するのではないかと

この3、4ヵ月間は、

まともに眠ることもできずに

心配していました。

しかし、いくら待っても

そのような話はなく、

怪物の侵入が増えたけれど、

それは他の国も同じだったので

少し安心しました。

しかし、ゲスター本人が

皇帝の使節として、

直接、登場した姿を見ると、

以前よりさらに大きな不安感が

押し寄せて来ました。

 

王妃は、

慌ただしく歩き回る王を捕まえると

皇帝は、自分たちが美男を使って

誘惑させようとしたことを知って、

わざとゲスターを送って来たのか。

それとも、ゲスター本人が

直接ここに来ると言ったのだろうかと

尋ねました。

最初、タリウムから

連絡をもらった時は、

皇帝が、「最も適切な」人を

送ったと言っていました

 

やはり、皇帝は気づいていたのか。

いや、もし、そうであれば、

誰も送ってくれなかっただろう。

 

彼らは、その夜、一睡もできず、

ゲスターの意図を把握するために

頭を絞りました。

◇攻撃者は・・・◇

翌朝、 ロルド宰相は

一体どうして、王と王妃は

あんなに変な目で

ゲスターを見るのだろうかと、

彼の服を選びながら呟きました。

タリウム先帝時代から

宰相の座にいた彼が、

王と王妃の変な態度に

気づかないはずがありませんでした。

 

ゲスターは、

自分が黒魔術師だという

噂のせいだろうと、

力のない声で答えました。

しかし、ゲスターは、

彼らが、あのようにしている理由が

美男子ネイトンのためだということを

知っていました。

 

トゥーリは、

本当に偏見に満ちた人たちだ。

坊ちゃんが黒魔術師だという

噂だけ聞いて、

坊ちゃんがタリウム

救ったという噂は忘れたようだと

息を切らしながら

ブツブツ呟きました。

 

ゲスターは苦笑いして首を横に振ると

仕方がない。

そんなことを言わないでと

トゥーリを宥めました。

 

その間、ロルド宰相は

ゲスターが完璧に着飾ると、

後ろに下がって息子を

上から下まで見ました。

 

よし、これでいい。

 

ロルド宰相は満足しました。

 

昨日は、旅行が

終わったばかりだったので、

しばらく、王と王妃と

話をしただけでした。

しかし、今日は違いました。

タナサンがタリウム

助けを求めた理由を聞き、

どの範囲で、どのように助けるかを

調整しなければなりませんでした。

 

宰相は、ゲスターが

賢い美男のように見えると、

微笑みながら息子を連れて

外に出ました。

しかし、ロルド宰相の

微笑ましい気持ちは、

廊下に出るや否や粉々に砕けました。

ゲスターが黒魔術師だという噂を聞いた

タナサンの宮廷人たちは、

ゲスターと宰相が通り過ぎる時に

怖がって、まともに頭を

上げられませんでした。

しかし、ゲスターが少し離れると

 

彼は黒魔術師だって。

 

クリル男爵みたいなものだよね?

怖い。ところで、どうして、

ただ歩き回っているんだろう?

 

と、自分たちだけの間だけで

聞こえるように囁きました。

 

ロルド宰相は、声がする度に

そちらを向き、

ひそひそ話していた人を

一人一人指差しました。

顔を見ておいたので、

後で名前が分かれば

黙っていないという警告でした。

 

宮廷の人々は

ひそひそ話しながらも、

宰相に指差されると 

口をつぐみました。

宰相はゲスターの顔色を窺いました。

彼の大切で弱い息子の心が

傷つくことを恐れました。

 

しかしゲスターは落ち着いていました。

彼は、ひそひそ話す人々の方には

目も向けず、会議室の中に入ると

すぐに王に挨拶をしました。

そして、昨日はタナサンで

急に助けが必要になったという

話だけしてくれたけれど、

今日は全部話してもらえるかと

尋ねました。

 

王は直接口を開く代わりに、

タナサンの宰相に目配せしました。

宰相は前に出ると、

クリル男爵のことで

復讐したいからなのか、

それとも残党がいるのか、

黒魔術師と思われる人々が

タナサンを攻撃し続けていると

答えました。

 

ロルド宰相は、

ゲスターの襟の片方が

乱れているのを見て、

ぎょっとして横を見ました。

彼はタナサンが助けを求めて来たのは

怪物のことだと思っていました。

ところが、黒魔術師だなんて。

 

会議室の中が

あっという間に静かになりました。

タナサンの宰相も、

まさか黒魔術師本人が

この件で来るとは思わなかったので、

話をしておきながら恥ずかしくなり

視線を合わせることが

できませんでした。

しかし、ゲスターは口元に笑みを浮かべ

平気そうな様子で、

話を続けるよう促しました。

 

宰相が答えようとしましたが、

代わりに王が、

絶えることなくタナサンを

襲撃するその黒魔術師たちを

懲らしめて退ける方法を知るために

助けを求めた。

まさか皇帝が

黒魔術師だという噂があるゲスターを

送ってくるとは思わなかった。

もしゲスターが来ると知っていたら

先に皇帝に、

事の詳細を話しておいたのに。

少し事が拗れてしまったと

話しました。

 

王の言葉は無礼でした。

彼はゲスターが

黒魔術師であることについて

少し皮肉を言っているようでした。

これに怒ったロルド宰相が

前に出ようとする瞬間、

ゲスターは彼の腕をつかみ、

笑いながら口を開きました。

◇もう、戻って来た◇

側室たちが、

彼らを歓迎しない国へ行って

苦労している間、

ラティルは国務を見ながら

少しずつ休憩時間を

増やしていきました。

出産予定日も間近に迫っており、

その日に備えて、

気を使うことや準備することが

たくさんありました。

 

ところが、

国務会議が行われている時、

使節団の馬車が戻って来たことを

一人の秘書が知らせに来ました。

 

もう?

 

ラティルは本当に驚きました。

側室たちが出発してから、

ほぼ1ヵ月が過ぎましたが、

行き来する時間を考えれば、

まだ帰って来る時では

ありませんでした。

しかし、秘書は、

何度も確認したけれど、

間違いなく使節団の馬車だと

話しました。

 

ゲスターが帰って来たのだろう。

 

ラティルは側室の中で

一番早く移動できる人を

思い出しました。

それに、タッシールを除けば、

やはりゲスターが

一番上手く仕事を処理しました。

 

ラティルは、

拳を固く握り締めました。

ラティルは、ゲスターが戻って来たら

ヘイレンのことを

問い詰めるつもりでした。

そのためには、

ゲスターが少し遅く帰って来て、

仕事も上手くできずに

帰って来る方が良いと思いました。

仕事がとても上手に済ませて

帰って来た人を叱るのは

申し訳ないからでした。

でも、こんなに早く

帰って来るとは思いませんでした。

 

ラティルは、集まった大臣たちに

30分後に

会議を再開すると宣言した後、

馬車が入って来る門の方へ

直接、歩いて行きました。

しかし、最初に仕事を終えて

帰ってきた側室を

確認したいためか、大臣たちも

ラティルに付いて来ました。

 

ラティルは階段の上に立ち、

馬車が近づくのを待ちました。

まもなく馬の鳴き声が聞こえ始め、

馬車5台と

兵士たちで構成された行列が

ゆっくりと近づいて来ました。

ラナムンだけが

別の馬車に乗って行き、他の側室は、

皆、同じ馬車に乗って移動しました。

馬車を見ると、

帰って来た人は、

ラナムンではありませんでした。

 

馬車が完全に止まると、

ラティルは、

自ら、そちらへ移動しました。

馬上の兵士が降りて、

馬車の扉を開けました。

すると、中にいた人が

のんびりと馬車の外へ出て来ました。

ラティルは目を大きく見開きました。

ゲスターではありませんでした。

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確か、ネイトンは

ゲスターのせいで

怪我をしたと思いましたが、

その後、彼はタリウム

下男を続けているのでしょうか。

アペラにしてもネイトンにしても

お金に釣られて、

タリウムに来たわけだけれど、

当初の目的を果たせないだけでなく

ゲスターに

酷い目に遭わされてしまい、

少し可哀そうだと思いました。

 

ロルド宰相の過保護ぶりは

気持ちが悪くて

もう見たくないです。

ロルド宰相は、

ラナムンを蹴落とすために

変な薬を使いましたが、

そのような性質をゲスターが

受け継いでいると露ほどにも思わず

ゲスターが純真だと

思い込んでいるのは、

本当に、ゲスターが

周りの人を騙すのが

上手いからなのでしょう。

 

プレラを妊娠していた時、

ラティルは出産するまで、

アリタルの過去を辿っていたので

胎動を感じることもなかったし

母親になる準備も、全く、

できていなかったのだと思います。

その上、プレラが

アニャドミスの転生ともなれば

彼女に愛情を感じられないのも

仕方がないのかもしれません。

 

今回は、

ゲスターとロルド宰相ばかり

登場していたので、

癒し系のザイシンとメラディムに

会いたくなりました。

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