自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 842話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 側室たちの出発

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842話 ラナムンたち一行の前にアペラが現れ、一緒に連れて行ってくれと頼みました。

◇何度も告白されたから◇

ラナムンは、

アペラに告白されたことを

完全に忘れていました。

彼に告白した人が

1人や2人ではないためでした。

それさえも側室になってから

大幅に減ったのであり、以前は、

渋々参加した社交パーティー

1時間の間に、10回以上

告白されたこともありました。

 

ラナムンはアペラの顔を

よく覚えていませんでしたが、

頭が悪いと思われたくなかったので

 

そうですね。

 

と適当に言い繕いました。

 

カルレインは

窓枠に腕を掛けながら、

どうするのか、 連れて行くのかと

尋ねました。

 

彼は、ほとんど人間を

警戒しませんでした。

ラナムンが皇帝以外の女性に

よそ見をする心配を

することもありませんでした。

ラナムンがよそ見をするなら、

ラティルに言いつけて、

追い出せばいいことだからでした。

しかし、あの人間の女性が

ギルゴールの温室に

勤めていたことは気になりました。

 

カルレインは

ラナムンの無関心な性格を思い出し、

 

置いて行くよね?

 

と再び尋ねました。

あの女とギルゴールが

関係している以上、

気をつけて悪いことは

ありませんでした。

しかし、ラナムンは、

連れて行ってくれと

カルレインの予想に反する言葉を

吐きました。

アペラは

窓越しにその話を聞いたのか

早速、お礼を言いました。

 

ラナムンは、

アペラに直接言わず、秘書を通して、

連れて行っても構わないけれど、

自分と距離は置くように。

自分の馬車と離れた馬車に乗せるよう

指示しました。

◇見送りに来ない◇

その頃、クラインは、

2番目に出発する準備をしていました。

使用人たちが20個近くある彼の荷物を

荷車の中にきちんと入れている間、

クラインは、

もしかして皇帝が

見送りに来てくれるのではないかと

思い、頻繁に本宮をチラチラ見ました。

 

ラナムンが出発する時も

皇帝は見送らなかったので

あまり期待しないでと、

見ていられなかったバニルが

そっと警告するほどでした。

 

しかし、クラインは、

奴と自分が同じだと言うのかと

バニルの配慮を一蹴しました。

 

もちろん違う。

ラナムンの方が、今は位置がいいと

バニルは内心考えましたが、

口は固く閉ざしたままでした。

彼は気の利かない

アクシアンとは違いました。

そのアクシアンは

クラインが移動する道に

危険がないか偵察するために

先に出発していました。

 

ついに荷造りを終えた使用人が

クラインに近づき、

準備ができたことを告げました。

クラインは未練がましい目で

本宮をもう一度見ました。

しかし、

皇帝は出て来ませんでした。

昼間だから、

少しくらい時間を取るのは

難しくないのにと思いました。

 

出て来ないね。

私に会いたくないのかな。

 

クラインは、

渋々、馬車に乗り込みました。

バニルも同じ馬車に乗り、

ラティルが送ってくれた

秘書と書記官3人、

クラインを護衛する兵士たちも皆

それぞれ席を取ると、

すぐに馬車は移動し始めました。

 

クラインは、

ゆっくりと動く窓越しの背景を眺め、

ポケットに手を入れました。

その中には、クラインが

皇配候補になれなかった不満を

ヒュアツィンテに

打ち明けたことに対する

返事が入っていました。

 

クラインは封筒を開け、

便箋を取り出しました。

色々なことが重なって

読めなかった手紙を

ようやく、彼は確認しました。

 

バニルは、

皇帝は何と言っているのかと

尋ねました。

クラインは、

とりあえず来てと言っていると

答えました。

 

クライン皇子が皇配候補のことで

ヒュアツィンテ皇帝に

苦言を呈したことへの返事が

「とりあえず来てみろ」なら、

ヒュアツィンテ皇帝は、良い意図で

返事したのではなさそうだと思い、

バニルは黙っていました。 

 

しかし、クラインは

全く逆に解釈したのか、

やはり兄だけある。

兄は自分を助けてくれるようだと

むしろ、

にこにこ笑ってばかりいました。

 

彼は明るい未来を夢見ながら、

胸を膨らませて

馬車の壁に頭をもたれました。

ヒュアツィンテがラティルに

弟を見て欲しいと言ってくれたら

効果があるだろうかと思いました。

◇過保護すぎる父親◇

宮殿にいないタッシールと

一人でどこかへ行ってしまった

ギルゴールを除き、

ゲスターが一番最後に

出発することになりました。

ロルド宰相が一緒に行くことになり、

持ち物が増えたためでした。

 

ゲスターは

クラインが去ったという知らせを

聞いて5時間近く経ってから、

ようやく宮殿を

出発することになりました。

 

彼は馬車で移動する前に、

皇帝に会いに執務室を訪れました。

しかし、皇帝は

侍従長と話をしながら

真剣な表情で仕事をしていました。

ゲスターは扉の枠に寄りかかって、

ラトラシルが働いているのを

見ました。

 

その姿を見ていた兵士は、見かねて

皇帝を呼ぶことを

こっそり、提案しました。

兵士はゲスターが

別れの挨拶をしに来たけれど、

小心者なので話ができないと

思っていました。

 

ゲスターは、

 

いえ、大丈夫です。

 

と、囁くように答えると、

しばらく、

ラティルの額を見つめた後に

振り向きました。

言葉が出せなくて

ラティルを見つめていたのではなく

彼女のことが好きなので、

見つめるだけでも良かったのでした。

 

それから戻ってみると、

ロルド宰相は、

ゲスターがいなくなったので、

しばらく探していたところでした。

 

彼は息子が力なく近づくと、

急いで彼に近づき、

ゲスターの腕を掴みながら、

トゥーリを連れて行かずに、

どこへ行って来たのか。

1人で歩き回って転んでしまったら

どうするつもりなのかと

注意しました。

 

ゲスターは、遠く離れる前に、

皇帝に一度会いたかったと

答えました。

 

ロルド宰相は、

この純真なゲスターが

こんなに真摯な気持ちを

抱いていることを、皇帝は

分かっているのだろうかと

言いました。

 

ゲスターは

分かっていて欲しい。

皇帝に会えずに戻って来たと

呟くと、ロルド宰相は、

 

お父様が代わりに、

皇帝に話してあげようか?

 

と提案しました。

 

最後の点検をしながら、

黒魔術師親子の会話を

あえて知らないふりをしていた

使用人たちは、

最後の言葉には我慢できず、

皆、ゾッとした様子で

ロルド宰相を眺めました。

 

ゲスターは作り笑いをしながら

首を横に振り、

大丈夫だと答えました。

 

ロルド宰相は

 

それでも、お父様が・・・

 

と言いましたが、ゲスターは、

大丈夫だと返事をしました。

使用人たちは、皆頭を下げ、

聞こえないふりをし、

あちこち違う方向に向かって

大騒ぎしました。

 

宰相を間近で見ることは

滅多にないので、彼らは

ロルド宰相があんな人だとは

思ってもいませんでした。

しかし、トゥーリは、

ゲスターが結婚する前に、

毎日見ていた光景だったので、

おかしいとは思いませんでした。

トゥーリから見てもゲスターは

言うべきことも、まともに言えない

おとなしい人でした。

それならば、父のロルド宰相が

前に出て話してくれても

いいのではないかと思いました。

 

ゲスターは、ロルド宰相が、

もっと自分の変な印象を

人々に与える前に

急いで、馬車に飛び乗りました。

◇立ち聞き◇

側室たちが去っていく間は、

全く、見向きもしなかったラティルは

馬車が全て出発したという

報告を受けてから仕事を止めました。

 

実はラティルも1人1人

見送りたかったけれど、

わざと見向きもしませんでした。

そのため、さらに熱心に

仕事に励んでいたのでした。

 

ラティルは、

皆、無事に行ったのかと尋ねると

秘書は、「はい」と返事をし、

少し変わったことがあったけれどと

付け加えました。

ラティルは、それについて尋ねると、

秘書は、

首都との境界付近で、

ギルゴールの下女が

ラナムン一行と一緒に

移動することになったと答えました。

 

ラティルは、とても美しい

月楼出身の女のことを

思い出しました。

ラナムンは、

彼女がくれた告白の手紙を

容赦なく破りました。

見ている人が恥ずかしくなるほどの

事件だったので、

ラティルは、はっきりと

そのことを覚えていました。

 

ラティルは、

なぜ、その人が

一緒に行くことになったのかと尋ねると

秘書は、

彼女が月楼出身だった気がすると

答えました。

 

ああ。

 

サーナット卿は、ラティルが

聞いた風な口をきく姿を

見下ろしながら

笑わないように努めました。

しかし、思わず笑ってしまい、

結局、侍従長

目が合ってしまいました。

 

侍従長は訳もなく秘書を

睨みつけました。

彼が、そんなくだらない話を

皇帝に伝えたことに

怒りが込み上げて来ました。

 

秘書は、

その鋭い視線に意気消沈しました。

しかし、すぐに、

ゲスターが皇帝に会いたがって

ここまで来たけれど、

そのまま帰ったことを伝えました。

 

ゲスターは本当に小心者だからと

ラティルが呟くと、サーナット卿は、

今度は唇を固く閉じて、

横に視線を逸らしました。

 

ラティルは、

その後もいくつかの話を聞き、

秘書が出て行くと、

ため息をつきました。

侍従長は目で笑いながら

ラティルが心配しているようだと

指摘しました。

 

ラティルは、

彼らは、いつも

団結して行動していたから。

1人だけになっても

強いのは分かるけれど、

それでも心配だと答えました。

 

侍従長は、

全員、うまくやり遂げるだろう。

特にラナムンはと言うと、

ラティルの顔色を窺いながら、

ラナムンが

アペラを同行させた理由について、

いくつかの肯定的な推測を

言おうとして、

唇をパクパクさせました。

しかし、侍従長

言うべき言葉を選ぶ前に、

ラティルは時計を確認して

立ち上がりました。

侍従長は、

どこへ行くのかと尋ねました。

 

ラティルは、

ザイシンの所へ行く。

彼は、皇配候補に

選ばれなかったので、

残念がっているだろう。

側室が皆出かけて、

今はザイシンだけが残っているので、

この機会に2人で、

仲良く過ごさなければならないと

答えました。

 

侍従長は、

ラティルがザイシンと

近づき過ぎることを恐れて

わざと安全なメラディムもいると

言いましたが、ラティルは、

もちろん、メラディムもいると

軽く一蹴すると、ザイシンに会いに

ハーレムへ出かけました。

 

サーナット卿は、

自然にその後を追おうとしましたが

侍従長に腕をつかまれました。

ラティルは、

サーナット卿が捕まったことを

知っていましたが、

あえて待たずに歩き続けました。

側室を訪ねる時は、

サーナット卿が付いて来なくても

構わない。

いや、実は付いて来ない方がいい。

側室と楽しく遊んでいても、

いちいち後ろを

振り返ることになるからでした。

ラティルは、サーナット卿が

遅れて付いて来るのではないかと思い

早足で移動しました。

 

ラティルは、

ハーレム内の演武場を通り過ぎると、

ザイシンが演武場を走り回りながら、

一回、一回、自分に対する気持ちを

叫んでいることと、

自分を見ると心がざわめくと

言ったのを思い出し、

自然と、せわしない気持ちが

落ち着きました。

 

ラティルが

ザイシンの住居の前に行くと

警備兵は礼儀正しく挨拶し、

ラティルが来たことを

伝えようかと尋ねました。

 

ラティルは、

そうしてと、言おうとしましたが

片手を上げて、首を横に振りました。

警備兵は「陛」まで言いかけて

口を閉じました。

ラティルはもう一歩扉に近づき、

中から聞こえてくる声に

耳を傾けました。

内側から、どなり声がしていました。

 

どういうこと?

ザイシンは誰と言い争っているの?

 

けれども、様々な音が入り混じって、

鳴り響いていたため、

正確に何と言っているのか

聞くのが難しかったので、

ラティルは躊躇いながらも

扉を開けてしまいました。

 

外側の扉と

内側の扉の間の廊下を歩くと

会話の音が、

比較的よく聞こえました。

 

陛下に、

ただ見た通りに話すことの、

何が難しいのですか?

 

ザイシンと言い争っている相手は

百花のようでした。

しかも、ラティルのことを

言及していました。

 

警備兵は訳もなく心配になり

ラティルの方をチラッと見ました。

彼女は外側の扉を閉めると、

内側の扉にそっと耳を傾けました。

 

ザイシンは、

タッシールが大丈夫だと言っていた。

彼が、わざと口を閉じているのに、

横から他人が口を挟んではいけないと

言い返しました。

 

しかし、百花は、

大神官が生真面目過ぎる。

タッシールが口を閉じているのは

ヘイレンのためだと反論しました。

 

けれども、ザイシンは、

この状況について、自分たちが

確実に知っていることはない。

自分が状況を正確に知っていれば、

それなりに判断してみるけれど、

自分たちは、その件について

本当にゲスターが

関与したのかどうかも分からないと

言いました。

 

ゲスター?タッシール?

 

そして、ヘイレンの名前まで

出て来たので、

ラティルは眉を顰めました。

 

百花は、

なぜ大神官が、あの黒魔術師を、

そこまで庇うのか分からない。

あの黒魔術師を庇う時間があるなら

皇帝に、

もっと近づく努力をして欲しいと

訴えました。

 

ラティルはヘイレンが

正体不明の痛みで去り、

タッシールは彼を治療すると言って

付いて行ったことを思い出しました。

もしかして百花は、ゲスターが、

そのことに関係していると

思っているのかと疑いました。

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アペラの背後には

ゲスターがいて、

ギルゴールとアペラは

何の関係もないけれど、

カルレインは、それを知らないので

ギルゴールを疑っても

仕方がないと思います。

そこまで、ゲスターが計算して

ここでアペラを仕掛けたのなら、

ゲスターの悪知恵は底なし。

黒魔術師の創始者である

アウエル・キクレンが

ゲスターの中にいるだけのことは

あると思います。

 

皇帝の側室だと知っていて

ラナムンに愛を告白するなんて

貴族の女性の中には、

なかなかの強者がいるようです。

 

ラティルのことを忘れるのは

辛いかもしれないけれど、

今のクラインなら、

カリセンも諸手を挙げて

歓迎してくれるでしょうから、

彼はカリセンに帰った方がいいと

思います。

 

ロルド宰相が気持ち悪過ぎます。

 

何となく、まだ胡散臭さを感じる

百花ですが、側室たちが次々と

ゲスターの手にかかっているのに

鈍感なラティルは

未だにゲスターのことを

小心者などと言っているので、

百花がザイシンの代わりに

ゲスターがしでかしていることを

ぶちまけて欲しいです。

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