自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 593話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 体の変化に戸惑うラティル

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

593話 クラインの血を思わず舐めてしまったラティルに、クラインは・・・

◇変化への適応◇

クラインは、ラティルに

もう血を吸うのかと尋ねました。

ラティルは、クラインの質問に

急いで首を横に振り、

そんなはずがないと答えました。

しかし、クラインは簡単に納得せず、

先ほど自分の血を飲んだようだと

主張しました。

 

ラティルは、

血を飲んだのではなく

舐めただけだと言うのも変だと思い、

何も言わずに、クラインを

じっと見つめていました。

クラインはもう味方なので、

率直に打ち明けても良さそうでしたが

思ったより簡単に

口が開きませんでした。

血を飲む皇帝だなんて、

あまりにも恐ろしいことだと

思いました。

 

ラティルは、

自分がロードであることを知った後、

衝撃を受けましたが、伝説のように、

悪事を犯さなければいいと

自らをなだめ、妥協することで、

今に至りました。

それなのに、

血を見るや否や舌が出るなんて、

嫌でした。

 

クラインは、

そのようなラティルを見て

血が飲みたいなら

自分の血をあげようかと

そっと尋ねました。

 

ラティルは、

必死でそれを断ると、

クラインが嫌悪感を

露わにしているわけでもないのに

顔を赤くして、首を横に振り、

部屋を出ました。

 

クラインは、

もう行ってしまうのかと

残念がりましたが、ラティルは、

後でまた来る。

もうガラスを割らないでと頼むと

そのまま、まっすぐ

カルレインの所へ向かいました。

 

カルレインは部屋の真ん中で

ゲスターと向かい合って

立っていましたが、

ラティルが入ってくると

驚いて挨拶をしました。

カルレインに続いて、

ゲスターは小さな声で

ラティルを呼びました。

ゲスターが、

かすかに喜んでいる姿に

申し訳ないと思いましたが、

仕方なくラティルは、

彼に、少し席を外して欲しいと

頼みました。 

ラティルはクラインに、

血の味の話ができなかったのと

同じ理由で、ゲスターにも、

これを話すのが難しいと思いました。

ゲスターは黒魔術師だけれど、

人間なので、血を飲んでいるわけでは

ないからでした。

 

ゲスターは

自分だけ除け者にされるとわかると

ラティルに哀れな視線を向けました。

その表情を見て、

ラティルはゲスターに

申し訳ないと思いましたが、

彼の背中を軽く叩くと、

カルレインに、

少し聞きたいことがあるからと

弁解しました。

 

ゲスターが一人で出て行った後、

ラティルがカルレインを見ると、

彼は笑っているのか、

笑っていないのか分からない、

微妙な表情をしていました。

彼と目が合うと、カルレインは

こ主人様が、

自分と二人きりになりたがるのは

嬉しいけれど、

結婚に関する話を聞いたので、

笑うのが難しいと、

率直に打ち明けました。

 

ラティルは、

その話が広まっているようで、

クラインも大騒ぎしていたと

返事をすると、カルレインは、

公に使節団が来たからと

言いました。

 

カルレインの視線を感じたラティルは

首を横に振ると、

結婚を受け入れる気はないと

告げました。

その言葉に、カルレインは

ご主人様を信じていたと

言いましたが、ラティルは

嘘だと言い返しました。

カルレインは、

信じられなかったと

言えば良かったのかと言うと、

ラティルは訳もなく笑いながら

カルレインの首をくすぐりました。

しかし、訪問の目的を思い出すと、

「こちらへ来て」と言って

彼を引っ張りました。

カルレインは不思議に思いながらも

ラティルに導かれるまま、

部屋の隅まで歩いて行きました。

 

ラティルは、部屋の隅に到着すると、

先程、 紙で手を切ってしまい、

血が出てきたので、

それを舐めたところ、

血の味がそんなに悪くなかった。

その時も驚いたけれど、

その後、クラインが、

ガラスで手を切った時に、

思わず血を舐めてしまったと

話しました。


カルレインは、

皇子の血の味も良かったかと

尋ねると、ラティルは、

分からない。

クラインの時は、驚きのあまり

そこまで覚えていないと答えました。

 

そして、ラティルは、

カルレインの両手を

しっかり握りながら、

これは覚醒して起こる変化なのか。

自分も吸血鬼たちみたいに

血を飲んだりするのか。

自分は血よりも、

人間が作った食べ物の方が好きだと

言いました。


カルレインは眉をひそめて

ラティルにつかまれた手を

見下ろしました。

彼はしばらくの間、

その状態で悩み続けていましたが

ご主人様の体が変わるのなら、

血の味も、それほど悪くないだろうと

返事をしました。

 

その言葉に

ショックを受けたラティルは

カルレインを見つめ、

首を素早く横に振りました。

そして、

それが嫌なんだ。怪物みたいだからと

言おうとしましたが、

ラティルは、カルレインが

傷つくのではないかと思い

食べ物の種類が狭まってしまう。

血を食べ物と言うのも変だけれどと

言いました。

 

カルレインは、

人間を傷つけずに

血を得る方法はいくらでもある。

黒死神団の傭兵たちも、

人を傷つけて血を飲んでいないと

言いました。

どうやらカルレインは、

ラティルが血を飲むようになっても

別に構わないと

思っているようでした。

 

助言でも慰めでもない言葉に

ラティルは、

少し落ち込んでしまいました。

しかし、彼の言葉は事実なので、

ラティルは「分かった」と

返事をしました。


それから、ラティルは、

ギルゴールのいる温室へ

行こうとしましたが、

結局、執務室に戻りました。

ギルゴールがこの話を聞いたら、

彼の温室にある、

血の入った瓶を渡しながら、

それを飲むようにと

言いそうだったからでした 。

それに、ギルゴールも

カルレインのように、

どうってことないと、

言うだろうと思いました。

 

ラティルはため息をつきながら

執務室の机に戻りました。

ヒュアツィンテのことだけでも

疲れているのに、

こんなことまで起こり、

複雑な気分でした。

カルレインの言葉通り、

体がそのように変わっていけば、

結局、それに

適応しなければならないけれど、

それでも、

落ち着くことができませんでした。

◇反対しないの?◇

翌日、ラティルは布団をたたんで

ベッドから起き上がると、

気を引き締め、

頭を悩ませていることは

一つでも早く片付けてしまおうと

決意しました。

 

アニャドミスの危険は消えたけれど

まだ、すべきことが

たくさんありました。

百花は、初代大神官について

引き続き調査中だし、

クラインとゲスターの

誕生日プレゼントも

選ばなければならず、

怪物と黒魔術師問題についても

あらかじめ備える必要が

ありました。

このような時に、

ヒュアツィンテと結婚することで

集中力を

散漫にしたくありませんでした。

 

ラティルは、

もうヒュアツィンテを

恨んでいないけれど、

自分を助けるために、

危険を冒してくれた側室たちを

見捨てることはできませんでした。

彼女は心の中で、

ヒュアツィンテに謝りました。

 

心を決めたラティルは、

午前の業務が終わった後、

午後の会議の時に、

主要大臣たちが集まったところで、

昨日、ずっと考えてみたけれど、

やはりカリセンからの求婚は

断った方がいいと思うと

断固として話し、

大臣たちの意見を求めました。

 

突然、カリセンから

結婚の申し込みを受けたので、

昨日は、大臣たちの意見が

半々くらいに見えたけれど、

今日は断ろうという意見の方が

多いのではないかと

予想していました。

ロルド宰相と

アトラクシー公爵の勢力が

最も大きいし、

二人とも息子を側室に送り込んだので

ヒュアツィンテとの結婚が実現すれば、

ゲスターとラナムンは

一生側室のままなので、

二人と彼らの支持者たちは、

当然、結婚に反対せざるを得ないと

思いました。

彼らの数だけ合わせても

過半数に達しました。

 

しかし、大臣たちは顔色を窺うだけで

簡単に口を開かなかったため、

ラティルは、

アトラクシー公爵を直接名指しし、

彼の意見を求めました。

ラティルは、

彼が当然、反対すると思い

頷く準備をしました。

ところが、アトラクシー公爵は

皇帝が結婚することで

大きな利益があるように思うと

答えたので、ラティルは

反射的に頷いた後、目を丸くして、

アトラクシー公爵を見つめました。

 

ラティルは、

結婚するのが良いと思うって

どういうことなのかと思い、

一瞬彼に「ラナムンは?」と

聞くところでした。

 

アトラクシー公爵は、沈鬱な顔で、

カリセンは豊かで資源が豊富な上、

人材が多く国力が強い国だ。

カリセンと力を合わせれば、

タリウムに大きく役立つだろうと

話しました。


彼は、本気で

言っているのかと疑ったラティルは

眉をつり上げて彼を見つめ、

次に、ロルド宰相を見ました。

彼はラティルの視線を浴びると、

前に出て、

やはり、少し落ち着いた声で、

自分も、結婚はタリウム

大きな利益をもたらすと思うと

話しました。

 

一体、この二人はどうしたのか。

この二人の意見が同じなのも

驚きだけれど、

二人とも、自分の子供たちの

味方をしていないことに、

ラティルはショックを受けました。

しかも、アトラクシー公爵派と

ロルド宰相派の大臣たちは、

自分たちだけで夜通し話をして

ある程度、意見が一致したのか、

あまり驚いていない様子でした。

 

結局、ラティルは我慢できなくなり

本気なのかと尋ねると、ロルド宰相は

二人の皇帝が結婚すれば、

いつかは後継者が生まれ、

その時、両国は

連合国になるかもしれない。

しかし、後継者は

タリウムで生まれ成長するので、

連合国になっても、タリウムの方へ

少し力を入れてくれるだろうと

不機嫌そうに答えました。

 

タリウムで育てれば、

タリウム人として成長すると

思うなんて、頭を働かせたと、

ラティルは思いました。

 

本音はともかくとして、

アトラクシー公爵とロルド宰相は

功臣であり、

最も影響力の大きい大貴族であり、

大臣なので、国事を優先する姿を

無理にでも見せなければ

なりませんでした。

子供たちを側室にしなければ、

他の意見を出すことも

できただろうけれど、

子供たちが側室なので、

ここで反対票を投じたら、

国の利益より、

私利私欲を優先するという

感じになってしまうので、

二人とも憂鬱な気分で

賛成したことが分かりました。

 

あの二人があのような態度を取り、

大多数が結婚に賛成すると、

困ったことになると

ラティルは思いました。

 

ラティルは眉をひそめながら、

皆、同じ考えなのか。

結婚に反対する人はいないのかと

大臣たちを見回しながら

尋ねました。

一人でも、反対する人が

出て来て欲しいと思って、

質問したけれど、

昨日、あれほど熱烈に

反対した人々は皆どこへ行ったのか

誰も反対意見を出す人は

出て来ませんでした。

反対意見を言いたくて、

体を震わせる人たちもいましたが、

周囲の顔色を窺い、

むやみに口を開くことが

できませんでした。

ラティルは、困ったことになったと

思いました。

◇成長した息子◇

会議が終わると、

アトラクシー公爵はラナムンを訪ね、

現在の状況について説明しました。

優雅にコーヒーを飲んでいたラナムンは

それはどういうことなのかと

呆れて聞き返し、

ロルド宰相のせいで、

結婚に反対することができないと

言うけれど、どうせロルド宰相も

結婚を望んでいないのだから、

今度は二人が、

少し手を結べばいいのではないかと

提案しました。

 

ラナムン自身もゲスターと

仲が良くないけれど、

ラティルのために手を結んだので、

アトラクシー公爵の態度が

理解できませんでした。

 

アトラクシー公爵は、

重々しくため息をつくと、

ロルド宰相は、

自分に勝ちたいと思っているので、

一緒に結婚に反対しようと

口裏を合わせても

いざ自分が結婚に反対すると、

結婚に賛成するような奴だと、

ロルド宰相を非難しました。

 

ラナムンは、

なぜ、まだ起きてもいない裏切りを、

想定するのかと尋ねました。

アトラクシー公爵は、

起きてから想定しても、

すでに裏切られた後だからと

答えました。

 

ラナムンは、このことで

互いに裏切らないよう

二人で覚書でも書いて

交換したらどうかと提案しましたが、

アトラクシー公爵は、

ロルド宰相が皇帝の所へ

自分の覚書を持って行き、

アトラクシー公爵が

こんなことをしていると

口を滑らせたらどうするのか。

今回の結婚に賛成する貴族は多い。

もしも、この話が

国民の知るところとなれば、

国民も結婚を期待するだろう。

ここで自分一人だけ反対すれば、

自分は国の利益より、

個人の利益を優先する人に

なってしまうと言いました。

 

ラナムンは結婚の話を

聞きはしたけれど、

父親が親しい人たちを力を合わせて

反対すると思いました。

それに、今回は、ロルド宰相とも

力を合わせると思ったので

あまり気にしていませんでした。

それなのに、二人は

お互いを牽制するために

望まない方向へ進んでいるなんて、

こんなに虚しいことがあるのかと

思いました。

 

ラナムンは、

二人が喧嘩をするために、

ヒュアツィンテ皇帝だけが

喜ぶことをするなんて、

こんなに滑稽で情けないことが

どこにあるのかと非難しました。

 

アトラクシー公爵は

皇帝の後をついて

あちこち回った後、

少し頼もしい印象になった息子を

切実に見つめながら、

それで、考えてみたのだけれど、

これはどうかと口を開きました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

側室にするだけなら、

大臣たちの意見は必用ないけれど

皇帝同士の結婚となると、

ラティルの一存では

決められないということなのでしょう。

ヒュアツィンテとは、

どうでも結婚しないと

ラティルが言い張れば、

その通りになると思いますが、

そうなると、

皇配をすぐに選べという話に

なるのでしょうね。

 

嫌いな人でも、ラティルのためなら

手を結ぶなんて、

以前のラナムンだったら

絶対に考えられないことです。

彼の成長ぶりに感動しました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain