自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 823話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 怒りと嫉妬

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823話 ゲスターの策略のせいで、タッシールは褒められすぎ。他の側室たちは、けなされています。

◇冗談だけど◇

サーナット卿は

ラティルに許可を得て

彼女の隣に座りました。

ラティルは地面に手を置いて座り、

青くなりかけている草を

見ていました。

顔をサーナット卿の方へ向けると

彼が額を顰めているのが見えました。

 

ラティルは「何ですか?」と

尋ねました。

サーナット卿は

簡単に答えられませんでしたが、

ついに、

とんでもない噂は気にする必要もない。

暴政を犯した王の下にも、

賢明な国民と聡明な臣下がいたはず。

しかし、そのような王たちは

忠告を聞かなかった。

しかし、皇帝は

正しい意見を選ぶことができる。

これは、皇帝が

うまく統治しているということだと

話しました。

ラティルは静かに笑いました。

いつもより長い話をした彼の努力が

目に見えたからでした。

 

ラティルは、

そんなに気にしていないので

心配しないでと言いましたが

サーナット卿は信じませんでした。

ラティルが、その話を聞いた後、

さらに30分ほど働いてから

散歩に行ってくると言って

外に出て来たからでした。

本当に気にしていなければ、

仕事の途中で、

外に出て来ることはなかったと

思いました。

 

ラティルは

サーナット卿に時間を聞くと、

もう入らなければいけないと

言いました。

そして、彼女が立ち上がって

執務室へ歩いて行くと、

サーナット卿は、

彼女が本当に大丈夫かどうかを

調べるために、いつもより、

もう少しぴったりくっついて

付いて行きました。

 

執務室に入ると、秘書たちが、

山積みの書類を、

あちこちに移しているのが

見えました。

サーナット卿は、

彼らの中でも、誰かは

ラティルの悪口を言っただろうと思い

自然と表情が険悪になりました。

しかし、ラティルは呑気に

インクの蓋を開けました。

それでも

サーナット卿の硬い表情が解けないと、

ラティルは、

皆に聞こえるような大声で、

タッシールは、自分の側の人だし

敵ではないので、

意見を聞いても構わないと

言いました。

 

報告書を提出するために

近づいて来た秘書は

訳が分かりませんでしたが

「その通りです」と同意しました。

 

ラティルは書類の角を挟んだ

クリップを外しながら、

後にタッシールが皇配になれば、

皆、そんな話はしないだろうと

もう一度、皆に聞けと言うように

話しました。

サーナット卿を慰め、

むやみに騒ぎ立てる人たちを

からかおうとした言葉でしたが、

その言葉に一番衝撃を受けたのは

サーナット卿でした。

 

サーナット卿は目を見開いて

ラティルを見ましたが、

すぐに表情を改め、頭を下げました。 

◇怒り◇

気分を害したのは、

サーナット卿だけでは

ありませんでした。

 

ゲスターも、

自分を支持する秘書を通じて

ラティルが言ったことを聞きました。

トゥーリの表情が一気に固まりました。 

秘書が出て行くや否や、トゥーリは、

髪をかきむしりそうになりました。

 

今、仕事は、

全部、ゲスターがしているのに、

タッシールを

皇配にするかもしれないという

話が出て来ていることと、

人々が皇帝を悪く言っても

タッシールを誉めていることと

皇帝がタッシールに甘すぎることに、

トゥーリは耐えきれないほどの

怒りを覚えました。

 

ゲスターは

困惑した笑みを浮かべて

バスルームに入りました。

洗面台の前に立つや否や

ゲスターの表情は、

あっという間に冷たくなりました。

 

ゲスターの手の下で

光沢のある洗面台に

ひびが入りました。

ピシッという音がすると、

ゲスターは、すぐに手を引きました。

冷たい水で顔を洗ってから、

ゲスターは心を押し殺して

外に出ました。

トゥーリはどこへ行ったのか

部屋の中にいませんでした。

 

ゲスターは肘掛け椅子にもたれかかり

定期的に肘掛けを軽く叩きました。

ランブリーが来たら、

一体、どんな風に噂を流したのか

聞いてみなければならないと

呟きましたが、ランブリーは

ゲスターの機嫌が良くないことを

察したのか、 いつもと違って

姿を現しませんでした。

 

しばらくして

トゥーリが戻って来ると、

坊ちゃんは、

あまり怒っていないようだけれど

頭に来た時に聞くお茶だと言って

スーッとする香りのお茶を

テーブルの上に置きました。

 

それから、トゥーリは

席を外そうとしましたが、

ゲスターは、

彼を呼び止めました。

どうしたのかと尋ねて、

駆け寄って来たトゥーリに、

ゲスターは額を押さえながら、

いつもより元気のない声で

少し、頭が痛いと訴えました。

 

トゥーリは、

宮医を呼んで来ることを

提案しましたが、

ゲスターは憔悴しきった姿で

椅子にもたれると、

大丈夫、少し休めば治るだろうと

返事をしました。

◇侍従たちの戦い◇

側室の侍従が、

直接、ラティルを訪ねて来ることは

滅多にないことでしたが、

トゥーリは執務室を訪ね、

ゲスターに会いに来て欲しいと

ラティルに頼みました。

秘書たちは好奇心に満ちた目で、

強情で頑固そうな青年を見ました。

 

ラティルは、

すでに半分立ち上がりながら、

何かあったのかと尋ねました。

トゥーリは、ゲスターが噂で

大変な思いをしている。

睡眠もまともに取れずに

働いているのに、

ハーレムに勤務する宮廷人たちが

悪口を言って騒いでいる。

坊ちゃんは、皇帝に知らせるなと

言っているけれど、坊ちゃんが、

このまま倒れるのではないかと

心配で訪ねて来たと話しました。

 

サーナット卿は

トゥーリの言葉を

少しも信じませんでした。

ゲスターは、

誰かに目の前で悪口を言われても

目の一つも動かさない性格でした。

心が広いからではなく、

その場で倍に返すからでした。

 

しかし、ラティルは

心配そうな様子で

すでに外に出ていました。

その、せわしい足取りを見た

サーナット卿は、

自分の心が

愛に燃えることなく溶けて、

破れた紙になったように

思われました。

 

そんなことも知らないラティルは

すぐにゲスターの部屋を訪ねました。

タッシールと同じくらい

机の前に山ほど書類を

積んでおいたゲスターは、

驚いたウサギのような目をして

立ち上がりました。

 

ゲスターは、ラティルに

なぜ、いきなり

ここへ来たのかと尋ねました。

ラティルは、噂話や

トゥーリの話を切り出すことなく

ゲスターに近づき、

彼の顔色を窺いながら

「大丈夫?」と尋ねました。

柔らかい肌が、

少し浮腫んでいました。

ゲスターは、

もちろん大丈夫だけれど答え、

どうしたのかと尋ねました。

 

ゲスターはトゥーリが

ラティルを訪ねたことを

全く知らない様子でした。

サーナット卿は、

 

閉まりかけている扉の向こうの

その光景を見ていて、イライラし

背を向けましたが、

そうして胸を叩いているうちに、

誰かが早足で

近づいてくる音がしました。

サーナット卿は

「誰だろう?」と思いました。

 

何もなければ宮廷人や警備兵が

このような速度で

行き来することはないだろうし

だからといって、

非常に急を要する足音でも

ありませんでした。

 

サーナット卿は

部屋の中の音を無視するために

外の音に集中していると、

とうとう足音の主が

角から姿を現しました。

カルドンだったので、

サーナット卿は

さらに眉を顰めました。

彼は、ゲスターとは違う意味で

性質が良くなく、

サーナット卿の目には、カルドンは、

主人と同じくらい傲慢に見えました。

 

前後に面倒な人間たちが集まると、

サーナット卿は、

普段よりさらに表情を強張らせて

どうしたのかと尋ねました。

カルドンはカルドンで、

一時、皇帝の恋人という噂が流れた

近衛騎士団長のことが

気に入りませんでしたが、

皇女のことで、急いで皇帝を訪ねたと

丁寧に答えました。

 

サーナット卿は

しばらく妙な表情をした後、

直接、部屋の扉を叩き、

皇女のことで、急用ができたようだと

ラティルに告げました。

彼女の膝を枕にして

横になっていたゲスターの額に

一瞬力が入りました。

 

ラティルはゲスターに

頭を上げてと言うと、

彼の頭を退けて、立ち上がり

扉を開きました。

 

ラティルは

プレラの具合が悪いのかと

尋ねると、カルドンは、

皇女について、

急いで見せたいものがあるので

皇帝を連れて来るよう、

ラナムンに言付かった。

皇女を連れて

走ることができないからと

答えました。

 

ラティルはゲスターを振り返り、

横になって休めと大声で叫ぶと

すぐにカルドンに付いて行きました。

 

サーナット卿はチラッと

ゲスターの方を見て

気分が良くなったので

ラティルの後に付いて行きました。

 

一人残されたゲスターは

皇帝が座るや否や

行ってしまったため、

座った跡さえ残っていない

ソファーを見下ろしました。

 

飲み物を取りに出かけたトゥーリが

遅れて現れると、虚しい表情で

皇帝はどこへ行ったのかと

尋ねました。

 

「皇女の所」と

ゲスターの返事が

いつもより短いことに、

トゥーリは気づきませんでした。

◇ママと呼んで◇

ラティルは、

どこか皇女の具合が悪いのではないかと

心配しながら、

ラナムンの部屋へ駆けつけました。

 

ラティルは、

皇女の具合が悪いのかと

聞きながら、ノックもせずに

部屋の扉をバタンと開けて

中へ入りました。

 

意外にもラナムンは、

皇女の両手を握り、カーペットの上で

皇女が立ち上がるのを

手伝っていました。

 

いくら見ても、

皇女の元気そうな姿に

皇女の具合が悪くないのかと、

ラティルが慌てて尋ねると、

ラナムンは、

普段より少し明るい声で、

皇女が初めて

「パパ」と呼んでくれたと

答えました。

 

ラティルは、ラナムンの言うことを

すぐには理解できず、

目をパチパチさせていると、

ラナムンは赤ちゃんの手を軽く握って

「パパって言ってみて」と

催促しました。

皇女は両手を一度かき回して、

動物の子供のように

「カカ!」と叫びました。

 

ラナムンは、

「聞きましたか?」と尋ねながら、

満足そうな表情で、

ラティルを振り返りました。

彼女は眉を吊り上げて、

いつからラナムンは

カカになったのかと尋ねると

ラナムンは、

発音が不明瞭なせいだ。

何度も言っているうちに、

かなりはっきりと

「パパ」とも言うと答えました。

 

すると、その言葉が終わるや否や、

皇女は本当に「カパ」と叫びました。

今回は、ラティルの耳にも

「パパ」に聞こえました。

 

もう皇女が

話せるようになったことに、

ラティルは驚いて飛び上がり、

すぐに皇女の前に近づきました。

そして、しゃがんで

皇女と目を合わせたラティルは

期待を抱きながら、

「ママと呼んで」と頼みました。

しかし、皇女は

「カカ!」と叫びました。

ラティルは、そうではなく、

ママと呼んでと頼むと、

「キャーッ!」という皇女の悲鳴から

「ママ」に似た発音を

できるだけ探そうと努めました。

しかし、いくら試みても、皇女は

「パパ」と似た発音をするだけで

「ママ」のような言葉を

口にしませんでした。

 

その晩、ラティルは

乳母に、そのことを話すと、乳母は

ラナムンがよく面倒を見ているので、

当然だと、

当たり前のように返事をしました。

ラティルが黙ると、乳母は、

皇女は本当に天才のようだ。

皇女だからではなく

もう、話をするなんて、

本当に天才かもしれないと

笑いながら付け加えました。

 

それから数日間、ラティルは

皇女に「ママ」と呼ばれることに

執着しました。

業務をしている時でなければ、

随時、訪ねて行き、

皇女に「ママ」の発音を教えようと

努めました。

 

ラナムンは、

ラティルが皇女の耳に向かって

「ママ、ママ、ママ」と囁いていると

鼻で笑いましたが、

目はラティルから離れませんでした。

 

カルドンは、

この3人家族の姿を見ると、

自分も誇らしくなり

数日間、ずっと笑っていました。

 

一方、ゲスターは

ラティルが彼の頭を退かして

ラナムンの所へ行ってから

ずっと、イライラしていました。

忍耐心が、だんだん

失われていきました。

この渦中に、皇帝の秘書が

書類だけ大量に渡して行くと、

ゲスターは扉が閉まるや否や

書類を投げつけました。

 

ゲスターは皇女よりも話すのが上手で

古代語も話すことができました。

赤ちゃんは時間が経てば、

何となく「ママ」と言うように

なるものなのに、

時間が解決してくれることに、

あれだけラティルが執着していると

彼は怒りで耐えきれなくなりました。

しかし、どんなに腹が立っていても

赤ちゃんと張り合おうとする姿を

見せることはできませんでした。

 

このことで、ゲスターが

どうすることもできない中、

トゥーリから、この話を聞いた

ロルド宰相が、

ゲスターを訪ねて来ました。

 

ロルド宰相は

部屋に入ってくるや否や、

ゲスターは黒魔術師なのに、

こんなことに使える

黒魔術ひとつ知らないのかと

ゲスターに小言を浴びせました。

 

ゲスターが、

自分は、私的に

むやみに黒魔術を使ったりしないと

返事をし、落ち込んで頭を下げると

宰相は彼の横に近づき、

ゲスターの腕を軽く振りながら、

黒魔術で赤ちゃんを作れないのかと

尋ねました。

ゲスターは、

どんな手を使って

赤ちゃんを作るのかと答えると、

ロルド宰相は、

卵とか作れないのだろうかと

呟きました。

そのように作った赤ちゃんは

怪物の赤ちゃんであり、

皇帝の赤ちゃんではありませんでした。

 

ゲスターが

「できるわけがない」という目で

見つめると、ロルド宰相は

拳で膝を叩きながら唇を噛みました。

 

ロルド宰相は、皇帝が

プレラ皇女を嫌っているという

噂があるので安心していたけれど

これでは困る。

だからといって二番目は

ゲスターの子供でもないと呟くと、

ゲスターは、

皇帝の子供は皆、自分の子供だと

言いました。

 

しかしロルド宰相は、

自分の孫ではないと、

断固として線を引くと、

全力を尽くして頭を働かせました。

ゲスターは、

この情熱的な人間の父親が

まともな策略を考え出すのを

待ちながら、

静かにコーヒーを飲みました。

そして、ついにロルド宰相は、

そうだ、こうすればいいと

明るい顔で叫びました。

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サーナット卿とゲスターの

低レベルな嫉妬は

もう要りませんが、

二人が酷ければ酷いだけ、

タッシールの良さが際立つので

彼らは、

タッシールの引き立て役として

受け入れることにします。

 

まだ、ラティルが

ゲスターの軟弱光線に

騙されるのが不思議。

それでも、ゲスターより皇女を

選ぶだけマシでしたが・・・

ラティルを呼び出したのは

ラナムンの作戦?

もし、これでゲスターを選んだら

ラナムンはがっかりし、

子供より側室を選んだラティルに

失望したかもしれません。

 

皇女が先にパパと呼んだのが

悔しいのでしょうけれど、

皇女にママと

呼ばせようとしている間は

皇女が

アニャドミスの転生であることを

きっと意識していないと思います。

 

まだ1歳にもならない子供に

嫉妬するなんて、

ゲスターは幼稚過ぎ。

しかも、もらった仕事を

すぐに蹴飛ばすなんて!

頭が良くても、

仕事ができるとは限らない。

精神年齢が子供のゲスターは

皇配になる資質は0だと思います。

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