自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 58話 あらすじ マンガ70、71話 カリカリしているラティルとカレイ

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58話 タッシールは、アイニの頭がおかしくなったという噂を聞きました。

◇どうでもいい考え◇

ラティルは窓枠に座り

空を見上げながら、

何でもいいから、

最大限、どうでもいいことを

考えなければと思いました。

 

キス以外に、

大したことのない考えはない?

それなら、キスでもいい。

キスの実力なら、

ヒュアツィンテが一番良かった。

一番多くしているから。

その次は積極的なクライン。

海のキャンディの味がして良かった。

順番で言えば、

大神官が最後だけれど、

キスができないなりに

可愛い味があった・・・

 

いいえ、これではありません。

 

ラティルは、自分の考えを打ち消し

熱気を冷ますために

夜の冷気を受けて

冷たくなったガラスに

頭を擦り付けた後、

ため息をついて立ち上がりました。

そして、この話は

一生誰にもしないと決めました。

 

何時間か前、ヒュアツィンテに

弟をキスをしたかと聞かれた時、

ラティルは

とても返事ができませんでした。

ヒュアツィンテは

いらだっていたけれど、

衝撃を受けている彼の瞳に向かって、

キャンディをくわえながら

弟とキスをしたとは

言えませんでした。

 

考えてみると、すごい。

兄弟全員とキスをしたなんて。

 

ラティルは、

再び顔から火が出たので、

両手で頬を包み込んで

ベッドへ駆けつけ

枕に顔を埋めました。

突然、クラインの顔が見られないと

思いました。

 

その時、応接間とつながっている鈴が

鳴りました。

誰かが、

ラティルを訪ねて来たようでした。

 

まさかクライン?

 

この最中、

クラインでなければ良いと

思いましたが、

突然やって来るのは

大半がクラインでした。

知らんぷりをして

寝ていたい気持が強くなりましたが、

ラティルはベッドから降りて

ガウンを羽織ると

誰が尋ねて来たのか聞きました。

 

侍女がタッシールと答えたので、

中に入れるように指示しました。

どうして、急に来たのかと

ラティルは考えました。

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◇タッシールへの罰◇

ラティルの予想に反し、

タッシールは

ヒュアツィンテの妻の

アイニ皇后についての

真剣な話を切り出しました。

 

タッシールが

 

トゥーラ皇子とヘウム皇子は

あまり関係がないように見えるけれど

亡くなった2人が

生き返ったという話が同時に出るのは

おかしくないですか?

偶然かもしれないけれど、

念のため、陛下にお知らせに来ました。

 

と告げると、

ラティルは、よくやったと

彼を褒めました。

すると、タッシールは

依然として褒め言葉は

言葉だけだと文句を言ったので

ラティルは何が欲しいのかと

尋ねました。

すると彼は、

 

ご存じのくせに・・・

 

と恥ずかしいふりをしながら、

手で露骨に

ボタンを外すふりをしたので、

ラティルは呆れて噴き出しました。

こんなに貴重な情報を

知らせておきながら、

こんなに軽いなんて。

 

ラティルは、

いちいちボタンを外すところを見ると

一発で脱げる服は、

まだ開発中なのかとからかいましたが

タッシールは、

一度ここに触れてみれば

わかると言って

ボタンの内側を指差すと、

ラティルは反射的に眉を顰めました。

 

(開発が終わったのだろうか?

 一度触ってみたい気がする。

 軽く触れたら、

 本当に一発で

 服が脱げるのだろうか?)

 

そんなことを考えていると

ラティルはタッシールと

目が合いました。

ボタンを外すふりをしていた彼は、

いつのまにか、顎に片腕を当てて

ラティルが可愛いといった目で、

彼女を見ていました。

 

そんな視線で

皇帝を見るものではないと

ラティルは眉をひそめて

タッシールを責めると

 

それなら、私は

罰を受けるべきですね。

 

と返事をしました。

 

彼の言う罰は、

一般の人が考えるような罰とは

違うような気がするのは

自分の勘違いだろうかと

ラティルは考えましたが、

タッシールに、

「そうです」と答えた後、

扉を指差しました。

 

タッシールは面白くないのか、

肩を落として

おとなしく部屋を出て行きました。

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◇似ている状況◇

アイニ皇后とは、

あまり良い状況で

会ったわけではないけれど

気丈な人に見えました。

頭に怪我でもしない限り、

気絶しそうにないと思いました。

 

アイニ皇后と彼女の家門は

ヒュアツィンテの

息の根を止めるのを早めるかのように

少しの隙間もない程、

監視させていると

彼は話していました。

 

今は、そこまでではないとしても

少しの間でも、

そこまで皇帝を

縛りつけているということは、

私的感情とは関係なく、

そこまで皇帝を押さえつけられるほど

精神力が強いのではないかと

思いました。

 

タッシールの言葉通り、

自分の状況とアイニの状況は

似ていると

ラティルは考えました。

 

トゥーラとヘウンの蘇りを

目で確認したわけではないけれど、

調べてみる価値はありました。

 

ただ問題は

元々、アイニとは

連絡していた間柄ではなく

親しい間柄でもないどころか

奇妙な関係なのに、

 

あなたの元彼が生き返ったの?

私の腹違いのお兄さんも生き返ったの。

 

と言っても信じないだろうし、

その話をするということは

彼女のことを

知っていたことになるので

相手が気分を悪くするのではないかと

考えました。

 

そんなことは気にせず

話をしてみたところで、

トゥーラが生きていることを

あちら側から漏れるのも心配でした。

ラティルは、この件について

もう少し考えてみることにしました。

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カリカリしているのは?◇

翌日、

ヒュアツィンテの存在を

あえて無視したまま、

いつものように

皇帝の日課を過ごした後、

ラティルは

1人静かに食事をするために

テラスにテーブルを置くように

指示しました。

彼女は、庭を眺めながら

頭を空っぽにして

お腹を満たすつもりでした。

 

ところが、その前に

新しい知らせがあると言って

タッシールがやって来ました。

何の用かわからないけれど、

タッシールは用事もなく

遊びに来る人ではありませんでした。

顔を合わせれば、

半分、戯言を言うけれど、

用事があって来たついでに

騒ぐだけで

冗談を言うのが目的では

ありませんでした。

ラティルは、

タッシールの分の食事も用意させ、

彼に向かい側に座るように

言いました。

そして、使用人がいなくなると

自分の喜ぶ知らせが何なのか

食べながら話すように

言いました。

 

すると、タッシールは、

自分の服は

ラティルの視線を浴びると

するりと落ちると答えました。

 

ラティルはタッシールに

帰るように言って、

カレイのようなきつい目で睨むと

タッシールは

 

冗談です。

意外とカリカリしていますね。

 

と言って、訳もなく

フォークとナイフをつかんで

視線を落としました。

ところが、

皿に乗っている焼きカレイを見て、

ここに陛下がいると呟きました。

それを見ていたラティルは

本当に帰るようにと

タッシールに告げました。

 

タッシールは笑い出すと、

 

本当に冗談です。

でも、本当に

カリカリしていますね。

 

と言ったので、ラティルは

 

お客様がお帰りだ!

 

と叫ぶと、

ようやくタッシールは、

ラティルから任せられた件についてと

話しました。

それは、本当に重要なことなので、

ラティルは驚いて

タッシールを見ました。

 

正確な状況がわからない侍従が

ラティルの呼ぶ声を聞いて

テラスへ出て来ましたが、

彼女は大丈夫だから下がるように

指示しました。

彼がいなくなると、ラティルは

本当にトゥーラが

先帝の暗殺と関連があったのかと

尋ねました。

 

タッシールは、

先帝の墓を毀損した犯人が

トゥーラ皇子が生きていると

言ったことも、

一緒に調査をしたところ、

行方不明になった人たちが

物を買おうとしていたと

話しました。

その行方不明になった人たちとは、

ラティルが第一警備団の

ポールを追跡していた時に、

自分とキツネ仮面に

群がって来た人たちで

ラティルが

生け捕りにした者たちでした。

最初は、

キツネ仮面の仲間かと

思っていましたが違いました。

秘密裏に行ったことなので

彼らは行方不明扱いとなっていました。

 

タッシールは暗号が書かれた紙を

ラティルに差し出しました。

暗号文の下には

タッシールの解釈が添えてあり、

セクリーオークション、

12番目に出品される品物と

書かれていました。

 

セクリーオークションの名前を

初めて聞いたラティルは、

それは何かと尋ねると、

タッシールは違法オークションだと

答えました。

違法と聞いて、

ラティルの片方の眉が

ピクピク動きました。

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◇ラティルの良心◇

そんなつもりで

話したわけではありませんでした。

 

とタッシールが呟くのを聞いて

ラティルは、

顔の半分を隠した覆面を

指で鼻の上まで上げると

 

嘘です。

 

と言いました。

 

しかし、タッシールは

ラティルが直接、

闇オークションへ行くなんて、

見当もつかなかったと答えました。

 

ラティルは、闇オークションの話を

タッシールから聞いた後、

セクリー競売場が

午前0時に開かれることを

確認するや否や、

自ら足を運びました。

内部の敵が誰なのか

分からない状況なので、

短時間で仕事を任せる人を選ぶのを

煩わしいと感じたからでした。

 

唯一、大神官だけは

信じられましたが、

彼の性格はボールのようで、

どこに飛び跳ねるかわからないし、

敵も多いので、

ラティルが直接来ましたが、

不法のオークションがあることすら、

知りませんでした。

 

そんな中、

目の下が窪んでいる人が

歩いて来て、

タッシールに麻薬を売ってくれと

すがりついてきた時、

彼女は舌打ちをしました。

 

タッシールが、

他人の目にも麻薬商に見えることを

笑うべきか

首都から遠くない所で、

闇オークションが開かれていることに

腹を立てるべきなのか

わかりませんでした。

 

ラティルは

オークションをしたことがないと

タッシールに告げると、

彼は、

大したことではない、

入場する時に

番号の書かれた板を渡されるので、

気に入った物が出て来たら、

価格を聞いて、

板を持ち上げればいいと

教えてくれました。

そして、どうしてもダメなら

自分が出ると言いました。

ラティルも、

そのつもりだったので

あまり心配していませんでしたが、

あえて、

それを指摘する必要はないと

思いました。

 

競売場には

多くの人が集まっていましたが、

ほとんどがラティルのように

顔を隠していました。

そして、30分後に

オークションが始まりましたが

ラティルの予想に反して、

すべての手続きは、

静かな雰囲気の中で進められました。

違法オークションなので、

もっと熾烈になるのではないかと

ラティルは考えていました。

 

そうこうするうちに、

メモに書かれていた

12番目の品物が出て来ました。

あの怪しい者たちは

一体、何を買おうとしていたのか、

ラティルは姿勢を正して

舞台を見ました。

 

出品されたのは、

消失した国の都市

アドマルで発見された古地図でした。

荒くれ者たちが

日付まで書いて買おうとした物が

古地図だなんて

不釣り合いだと思いました。

 

司会者が開始価格を伝えると、

タッシールは、

ここで番号札を上げればいいと

ラティルに話しましたが、

ラティルは額をしかめたまま

古地図をずっと見つめていました。

 

他の人々が

番号札を上げ続けても

ラティルは何もしないので、

タッシールは、

自分が教えた方法を

彼女が忘れたのかと思い、

見兼ねて自分がやろうとしましたが

ラティルは、やらなくてもいいと

話しました。

彼に手を上げさせることすら

しませんでした。

タッシールは不思議に思いましたが

素直にラティルに従いました。

 

不思議に思ったタッシールは

なぜ品物を買わなかったのか

ラティルに尋ねようとすると、

彼女は12番目の品物を

買った人たちの所へ

つかつかと歩いて行ったので

タッシールは感心しました。

 

目立つと困るので

直接取引をするのですね。

 

直接取引を通じて得られる利点は、

オークションに記録を残さず

静かに品物を

手に入れられることだけでは

ありませんでした。

こうすることで、

品物を買った者たちが、

生け捕りをした者たちの

仲間かどうか

確認することができるので、

タッシールはラティルを賢いと

褒めました。

 

ラティルが捕まえた者たちの中には

リーダーの役割をする人が

いなかったので、

12番目の品物が、

とても大事であれば、

おそらく、彼らの主人は

他の部下を送り出してでも、

その品物を

手に入れようとするに違いない。

ラティルが

それを狙っているのは明らかでした。

 

タッシールは、

オークションを見学するだけだと

思っていたラティルが、

いつの間にか頭を使っていたので

感嘆しました。

 

ラティルのように、

生まれつき権力を持っていて、

その後、

さらに大きな権力を

持つようになった貴族は、

何でも全て

権力で解決しようとするのに、

ラティルは権力よりも

頭を使うので不思議でした。

 

その間、ラティルは

買い物をした人の馬車の横へ到着し、

馬車に乗っている人に、

先程、オークションで買った品物を

買いたいと、

窓越しに要求しました。

 

馬車に乗った人は、

半分顔を隠していましたが、

ラティルが話しかけると

ちらっとそちらを見ましたが、

直ぐに正面を向いて、

彼女を無視しました。

 

皇帝は、

直接取引に乗り出す人ではないので

タッシールは、

自分が前に出るべきか、

もう少し、ラティルを見守るべきか

悩みました。

ここでラティルが無礼だと言って

怒ったら、

全て無駄骨になってしまうので。

 

けれどもラティルは、

犯罪者かもしれない人が

自分を無視しても、

全然気にせず、

 

売らなければ損だと思います。

本当に高い値で買うから。

 

と言いました。

 

しかし馬車に乗った人は、

正面を向いたまま

冷ややかに笑いました。

そして、いくら払っても

売らないから行けと言いました。

 

その瞬間、ラティルは、

いつから持っていたのか、

小さな短刀を

その者のこめかみに当てて、

笑いながら

 

それがお前の命の値段でも?

 

と尋ねました。

 

状況を見守っていたタッシールは、

思わず、

 

直接取引をするんでしょ?

 

とラティルを咎めました。

ラティルは直接取引だと

返事をしました。

けれども、タッシールは

 

直接取引って何ですか。

それは強盗と言います。

 

と責めると、ラティルは、

 

何でもいいじゃない。

どうせ、ここは

不法オークションだから。

私の良心は、

合法的な人にのみ発揮されます。

 

と答えました。

 

先程、タッシールは

権力の代わりに

頭を使っているラティルに

感嘆しましたが、

頭を使うのではなく

剣を使うことに再び感嘆しました。

 

しかし、

ラティルの脅迫を聞くと、

ずっと冷たい顔をしていた

馬車に乗った人の

仮面の下の口元が

初めて上がりました。

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皇帝のくせに、

強盗をしようとするラティル。

彼女の理屈は

少し強引だと感じましたが、

合法でないオークションで

売られている品物は

訳ありだと思いますし、

集まって来る人たちも、

顔を隠しているので、

そこへ来ていることを

知られたくないはず。

中には犯罪者もいるかもしれない。

品物自体、

闇取引をしているので

たとえ物が盗まれても、

訴えることはできない。

暴力沙汰になっても、

おそらく誰も捕まえに来ない。

ラティルは、

そんなことを考えながら

不法地帯で

品物を横取りするのは

構わないという結論を

下したのかなと思いました。

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