自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作262話 命拾いをしたラナムン

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262話 悲鳴を聞いたヒュアツィンテは上の階へ、ラティルは自分の部屋へ向かいました。

◇ラナムンの悩み◇

宮殿の本宮から

遠く離れた庭園にいたラナムンは、

宮殿内で、

どのような騒ぎが起きているか

知らないまま、

自分を呼び出した人が

誰なのか探すために、

あちこちを見回していました。

しばらくすると、

百花が着ているのと

似ているデザインの制服を着た

女性が現われました。

彼女は、

聖騎士団タンベクの団長だと

自己紹介をしました。

ラナムンは、眉間にしわを寄せて

タンベクは初めて聞いた名前だと言うと

彼女にっこり笑い、

百花繚乱ほど有名ではないけれど、

彼らよりも1000年前から続いている

騎士団だと自慢しました。

しかし、ラナムンは、

500年に1回、問題が起きているので

まだ2回しか活躍していないと

皮肉を言いました。

それに対して、彼女は

ロードがいないからといって、

怪物が全くいないわけではないので、

自分たちは水面下に時々現れる怪物を

処理し続けていると言いました。

 

タンベクは期待に満ちた目で

ラナムンを見つめ、

彼が反応するのを待っていましたが

ラナムンは

特に話すことはありませんでした。

3分程、沈黙が続いた後、

耐えかねたタンベクが、

昼間、ラナムンが

対抗者の剣を抜くところを見たと

言いました。

ラナムンは、

対抗者の剣を抜いたのは3人なのに、

なぜ、自分を訪ねて来たのか

尋ねました。

 

タンベクは、

タリウム皇帝は少しきつそうに抜き、

アイニ皇后は、すっと抜いたけれど

剣が重そうに見えた。

ラナムンは、

子供のおもちゃを扱うように

剣を簡単に抜いたので、

彼の所へ来たと答えました。

 

ラナムンは、

自分を聖騎士が呼んでいると

聞いた時から、

このような話が出て来るだろうと

予想していました。

しかし、実際に話を聞くと、

面倒臭くなり、少し後悔しました。

ラナムンは、

自分が対抗者として、

やるべき役割を果たすことを、

彼女が期待して、

やって来たのかと尋ねました。

タンベクは、まさかラナムンが

断るとは思っていないような笑顔で、

「はい」と答えました。

 

ラナムンは、対抗者になったら

何をするのかと尋ねました。

タンベクは、

聖騎士団を統率する隊長になり、

闇に立ち向かうだけの力を

育てなければならないと答えました。

ラナムンは、

とても面倒そうだと答えました。

 

しかし、タンベクは

それは、とても光栄なことで、

最終的にロードを殺して、

世界を救えばいいと言いました。

タンベクの目は、

すでにラナムンが

英雄になったかのように

きらきら輝いていました。

そして、

そろそろ対抗者の師匠が現われて、

助けてくれるはずだけれど、

まだ現れていないようだと

言いました。

ラナムンは、

それはギルゴールかと尋ねると、

タンベクは、

そのような名前だと聞いている。

対抗者が3人もいるので、彼も、

紛らわしく思っているのではないかと

話しました。

 

どこからか、

微かな叫び声が聞こえて来たので、

ラナムンは頭を上げて、

耳を傾けましたが、

それは長く続かなかったので、

再び彼は頭を下げました。

 

タンベクは、

情熱など全くなさそうな

ラナムンの姿を見て、

彼が側室だから、

対抗者の役割を果たすのが

困難なのかと尋ねました。

 

ラナムンにとって最大の困難は

側室ではなく「面倒」でしたが、

タンベクの言葉に合わせて、

自分は側室の身だから、

あちこち歩き回るのは大変だ。

呼ばれたから、ここへ来たけれどと

答えました。

 

タンベクは目を丸くしましたが、

すぐにまた、明るい声で、

それならば側室を辞めればいいと

叫びました。

ラナムンは、

タンベクは絶対に貴族ではないし、

たとえ貴族出身であっても、

貴族の中で育っていないと

確信しました。

 

ラナムンがいい返事をしないので、

タンベクは泣きべそをかきながら、

この世を救えば皇帝になれるのに、

側室の役割をするために

世の中を救えないというのは

少しおかしいと思うと言いました。

 

ラナムン自身は、

忠誠心は少ないけれど、

それでも彼は、

代々、忠臣である

アトラクシー公爵家の人なので、

皇帝になれると聞いて、

彼は不快そうに眉を顰めました。

他の人が聞けば、

野望が湧くだろうけれど、

ラナムンは面倒臭さが湧いて来て、

すでに限界を越えていました。

彼は、泡でいっぱいの風呂に入って

ベッドに横になりたいと思いました。

 

しかし、ラナムンは、

皇配の座のことを思い浮かべ、

額を押さえました。

対抗者になれば、

側室の座を離れて

面倒なことになるけれど

皇配の座を予約するか、

とっておくことができる。

けれども、とても面倒になる。

皇帝も対抗者のようだけれど、

彼女のように、

対抗者の役割を果たせば・・・

でも、皇帝は

国を守らなければならない。

対抗者になるのは面倒臭い。

しかし、対抗者になることを放棄して

他の人が皇配になれば

プライドが傷つく。

 

一世一代の選択を前にしたラナムンは

まだ何もしていないのに、

疲れてしまいました。

 

タンベクは、口をポカンと開けて、

やはり伝説と現実は違うと思いながら、

悩んでいるラナムンを見物しました。

伝説の中の対抗者たちは、

自ら、世の中を救うという情熱を抱いて

輝いていたか、

自分から聖騎士たちに

会いに行ったそうだけれど、

この対抗者は、

とてものんびりしていました。

 

その瞬間、

断続的にかすかに聞こえて来ていた、

何か騒いでいる音が、

ガラスが割れる音と共に、

大きく聞こえてきました。

 

ラナムンは悩むのを止めて

顔を上げました。

タンベクも遠くを見ると、

本宮の窓に、

人がもがいている姿が映りました。

 

ラナムンは、後で話そうと言って、

本宮へ向かって歩いて行きました。

タンベクは、自分は聖騎士だし、

聖騎士団長なので、

助けに行かなくてもいいのかと

尋ねましたが、

ラナムンは

答えるのも時間の無駄だと思ったのか、

速いスピードで行ってしまいました。

 

それを見たタンベクは、

やはり対抗者様だと思い

感嘆しましたが、

対抗者様が、

対抗者をやらないと言ったらどうしよう。

あまり気乗りがしなさそうだったと

悩みました。

彼女は、2番目に簡単に剣を抜いた、

アイニ皇后の所へ

行って見なければならないのかと

考えました。

◇命拾いしたラナムン◇

本宮の方へ

歩いて行ったラナムンは

途中、塀に寄りかかって

立っているサーナット卿を

見つけましたが、

声をかけることなく

歩いて行きました。

ただ窓が割れただけで、

何でもないということは

分かっているけれど、

あえて、サーナット卿と

話すことはありませんでした。

彼は、

皇帝の近衛騎士にすぎませんでした。

 

しかし、サーナット卿は

ラナムンの後をついて来て

対抗者になるつもりなのかと

尋ねました。

ラナムンは、足音を聞かなかったのに

サーナット卿の声が

それほど離れていない後ろから

聞こえて来たので、驚きました。

彼が、

足音を立てないで付いて来たことを

不思議に思いましたが、

ラナムンは気にせず、

ずっと前だけを見て歩きました。

後ろにいるサーナット卿の

瞳孔が大きくなっていることに

気付きませんでした。

しかし、もう一度、

ガラスがガシャンと割れる音がすると

サーナット卿は

ラナムンを狙うのを止め、

本宮の方を眺めました。

 

何かあったのだろうか?

 

先程の音を一緒に聞いたラナムンは

すでに走っていました。

 

運良く命拾いしたな。

 

サーナット卿は舌打ちすると、

彼とは違う道を通り、

本宮へ向かって、

ラナムンより速いスピードで、

走りました。

◇荒れた部屋◇

クラインは、

ラティルの言うことを聞いて、

お酒を一滴も飲まず、

陛下2のぬいぐるみを持って

ラティルの宿舎にやって来ましたが、

タリウムの一部の近衛兵たちは、

スープを飲んだ人たちを助けに行き、

一部の近衛兵たちは、

先頭に立って走っている

ラティルを追いかけていたので、

そこには誰もいませんでした。

 

急に怖くなったバニルは、

戸惑うクラインに、

帰った方がいいのではないかと

慎重に尋ねました。 

そして、何か様子がおかしいと

言いましたが、クラインは

それならば、

なおさら行かなければいけないと言って

扉が開きっぱなしになっている

ラティルの部屋の方へ

歩いて行きました。

部屋の前に行くと、クラインは

驚きのあまり、短く叫びました。

バニルも驚いて飛び跳ねました。

 

テーブルの周りでは、

ひっくり返った皿が

床に転がっていて、

カートは横向きに倒れていました。

割れた皿の破片と

こぼれた食べ物が入り乱れていて、

その中に、

誰かの吐しゃ物もありました。

テーブルから扉まで続く通路に

置かれた家具は

全て横倒しになっているか

ひっくり返っていて、

誰かがよろめきながら、

そこを走ったようでした。

 

クラインは、

何かあったようだと呟き、

中へ入ろうとしましたが、

バニルは彼の腕をつかんで

止めました。

そして、人を呼んでくるようにと

頼みましたが、クラインは

バニルが呼びに行けと命じました。

そして、バニルの手から

自分の腕を離すと、前に進みました。

それでも、バニルは行かないので、

クラインは、

暗殺者が来ても自分の方が強いし、

バニルがいると、

戦う時に邪魔になるので、

早く行けと命じました。

バニルはグズグズしていましたが、

廊下を走って行きました。

 

クラインは、

部屋の中を見て回り、

人が入りそうな所を探しながら

ラティルを呼びました。

誰もいないようだけれど、

ラティルが

どこかに倒れているのではないかと

心配だったからでした。

 

そうしているうちに、

誰かが走って来る音がしました。

タリウム兵士から

支援を要請された

カリセンの警備兵たちでした。

彼らは、部屋の有様を見て驚き、

これはどういうことかと尋ねました。

自分も分からない。

こんなことになっているので

皇帝を探していると答えているところに

ラティルが戻ってきました。

その後をタリウムの近衛兵たちも

付いて来ました。

 

安堵したクラインが

笑いながらラティルに近づくと、

彼女は彼の口を開けて、

スープを飲んでいないか調べました。

戸惑っているクラインにラティルは

吐しゃ物の混ざったスープを

指差ながら、

あれを食べていないかと尋ねました。

彼は、

なぜ自分があれを食べるのかと

抗議しました。

ラティルは、

彼の肩をつかみ、胸に額を付けて

本当に良かったと言いました。

クラインは首を傾げて、

これは一体、

どういうことなのかと尋ねました。

ラティルが返事をしようとすると、

上からガチャンと音がして、

何か大きなものが落ちてきました。

ラティルとクラインは

窓から顔を出して、

窓の下と上を見ました。

すぐ上の階は

異常がありませんでしたが、

クラインは、大きく目を開き、

上の上の階は

兄嫁の部屋だと言いました。

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サーナット卿は

やはり吸血鬼なのですね。

ギルゴールのように

瞳孔が開くなんて、

今までの、優しくて

冗談ばかり言っていた

彼のイメージが壊れ、

初めて怖いと思いました。

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