自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作257話 あらすじ ものすごいスピードでラティルを追いかけるクライン

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257話 ラナムンはアイニを見て、妙な反応をしました。

◇人類のために◇

いつもと

明らかに違う顔をしているのに、

ラナムンは、

何でもないと答えました。

ラティルは、

ラナムンの表情が変わったと

指摘しましたが、

彼は、

ただ変な感じがすると答えました。

ラティルは、

もしもアイニ皇后に一目惚れしたなら

帰る時は、

自分の馬車に乗せないと言いました。

ラナムンが反駁しようとした瞬間、

今度はアイニがラナムンを見て

首を傾げました。

ヒュアツィンテも、

それに気づいたほどで、

彼はアイニに、

どうしたのかと尋ねました。

しかし、

アイニも首を傾げるだけで、

彼女もラナムンも

自分たちが知り合いだとは

言いませんでした。

 

ラティルは、

アイニとラナムンを交互に見ながら、

怪しいと思いましたが、

彼が、本当に、カリセンの皇后と

知り合いではないのかと

聞くことはできませんでした。

その間に、アイニはラティルに近づき

自分が剣を抜くところを

見に来てくれて光栄だと言いました。

 

ラティルは、

自分の側室がここに来ていて、

彼を捕まえに来た理由が

一番大きいので、

アイニが負担に思う必要はないと

返事をしました。

 

ラティルはアイニを油断させるために

わざとクラインを言い訳にしながら、

彼の部屋と思われる窓を

ざっと見渡しました。

逃げた側室を追いかけて来た、

強欲な皇帝の表情も

熱心に作りました。

幸いにも、

アイニは納得したようでした。

 

ラティルはにっこり笑いながら

人類のために、

アイニが剣を抜くことができることを

期待していると、

旧知の仲のように、

優しく、親切な声で言いました。

アイニは優しく微笑みながら、

人類のためにそうすると

返事をして頷きました。

 

カルレインがいないせいか、

アイニは前に来た時より、

落ち着いて見えました。

ラティルは、ヒュアツィンテに

タリウム使節団が泊まる部屋を

教えて欲しいと頼みました。

 

◇偽神官◇

部屋の案内を受けた後、

ラティルは、

連れて来た下女たちが、

荷物を解いて

部屋を整理している間、

クラインを探すために

廊下へ出ました。

サーナット卿が

後から付いて来ました。

 

周りに人がいない時、

ラティルはサーナット卿に

アイニ皇后が

剣を抜くことができると思うかと

小声で尋ねました。

サーナット卿は、

自信があるから

人を呼んだのだと思うと答えました。

 

ラティルは、

サーナット卿が

アイニ皇后に剣を抜いて欲しいと

思っているのかと尋ねました。

彼が「はい」と答えたので、

ラティルが、その理由を尋ねると、

サーナット卿は、

彼女が対抗者という意味だからと

答えました。

 

ラティルは、サーナット卿に

早く対抗者を見つけたいのかと

尋ねました。

彼は「はい」と答えたので

その理由を尋ねると、

サーナット卿は、

早く殺せるからだと答えました。

 

彼が、

さりげなく怖い返事をしたので

ラティルは驚きました。

しかし、サーナット卿は

ラティルがそう思っても

仕方がない。

けれども、ラティルのためには

対抗者がいてはならないと

平然とした顔で言いました。

 

ラティルは、

どちらも助かる方法はないのかと

尋ねました。

サーナット卿は、

いつも自分たちが先に死んだので

探す時間もなかったと答えました。

そして、

ラティルがアイニ皇后を

助けたがっているようだと

指摘しました。

ラティルは、自分が死んだら

殺されるだろうけれど、

生かせるなら生かして欲しいと

言いました。

サーナット卿は、ラティルに、

あまり、

ふにゃふにゃしないで欲しいと

頼みました。

彼女は、柔らかくはなく、

現実的なことだと

答えようとしましたが、

遠くない所で、

人が通り過ぎる音がしたので、

口をつぐみました。

下の階の廊下を

歩いている人がいましたが、

高位神官の服装をしていました。

 

ラティルは、サーナット卿に、

アイニが対抗者の剣を抜くので

神官を呼んだのかと尋ねると、

彼は、分からないと答えました。

 

ラティルは、こっそりと

階段を半分ほど下りると、

 

大丈夫だよ。

普段通り演技すればいい。

公爵様の命令で来たんだ。

怖気づくことはない。

ただ言われた通りにすればいい。

 

と久しぶりに

心の声が聞こえてきました。

ラティルは眉間にしわを寄せました。

そして、サーナット卿に

あの神官は偽者だと告げました。

 

ラティルが

人の本音を読めることを

知らないサーナット卿は、

彼女の言葉を疑わしく思いましたが

ラティルはロードなので、

何か切り札があるのだと思いました。

 

サーナット卿はラティルに

どうするべきかと尋ねました。

彼女は、

分からない。

何のために来たのか調べてから

決めると答えると、

神官の後を付いて行きました。

 

廊下の反対側から

アイニが侍女たちを連れて

神官に近づくのが見えました。

神官は、

自分の後ろの階段に立つラティルを

見ることはできませんでしたが、

アイニからは

ラティルが見えました。

しかし、彼女は慌てることなく

ラティルに向かって、

軽く挨拶をしました。

 

アイニが偽者を連れて行く姿を、

ラティルは、

手すりに寄りかかりながら

じっと見ました。

なぜ、彼女が

偽者を連れて行くのかは

分からないけれど、

あれで対抗者の剣を

どうにかすることはできないので

ラティルには無関係なことでした。

けれども、彼の本音から。

公爵は偽の神官を使って

アイニを騙そうとしていることが

分かりました。

 

ラティルは考えるのを止めて

階段を降りると、

アイニを呼びました。

彼女は、どうしたのかと

ラティルに尋ねました。

彼女は神官を指差しながら、

ニヤリと笑い、

偽者のようだ。

なぜ、連れているのかは

分からないけれどと

言いました。

 

ラティルは好意から

言ったことでしたが、アイニは、

ラティルがヘウンを

殺せと命じたことで、

彼女に対して

強い不信感を抱いていました。

 

彼女は「偽者?」と

ラティルの言葉を繰り返すと、

すぐに呆れたことを聞いたように

笑いました。

その姿は気品に溢れていましたが、

不信感が露わになっていました。

それでも、

人前で険悪な言葉を発する程、

精神が壊れていないのか、

ラティルの前まで近づくと、

タリウムの皇帝は、

自分がヘウンのように

死ぬことを願っているようだと

言って、

一瞬、恐ろしい目で

ラティルを睨みつけると、

身を翻して歩いて行きました。

 

偽の神官は、

ラティルをチラチラ見ながら

なぜ皇帝が知っているのかと

不思議に思いましたが、

アイニがラティルの言うことを

聞かなかったので、

彼はクスクス笑いながら、

彼女の後を付いて行きました。

ラティルは舌打ちして、

背を向けました。

◇詐欺はするな◇

アイニは、

ラトラシル皇帝の言ったことは

気にしないで欲しいと、

偽神官に頼みました。

アイニの慈しみ深い言葉に、

彼は大丈夫だと答えて笑いましたが

内心、脂汗を流していました。

彼を偽者と見破ったのは

ラティルだけのようでした。

 

彼は、数年間、

実際に神殿で見習い生活を

送っていたので、

神官の真似をするのは上手でした。

けれども、

一度も詐欺を働いたことは

ありませんでした。

だから、

ラティルが、どうやって、

自分が偽者であることを調べたのか

分かりませんでした。

 

皇后の書斎に入ると、

偽神官は、

皇后陛下がいくつか質問をするので

それにきちんと答えるよう、

公爵から言われていると話しました。

アイニが頷いたので、

偽神官は質問をするように促しました。

 

アイニは、首の辺りを手でつまみ、

自分に変なものが憑いているかと

尋ねました。

偽神官は、

変なものとは何かと尋ねましたが、

アイニは、

それを自分が聞いている。

何でも構わないから、

とにかく変なものが

憑いているのではないかと

尋ねました。

 

偽神官は、

もしアイニ皇后が

自分に何かおかしなところが

あるのではと尋ねたら、

問題ないと答えるようにと

公爵から言われたことを

思い出しました。

 

偽神官は、

見た目は大丈夫そうだけれど

一度見てみると言って、

アイニを観察するふりをした後、

公爵に言われた通り、

何の問題もないと答えました。

 

偽神官は、アイニから

大金を受取りました。

すでに、ある侍女を通じて

ダガ公爵からも

大金を受取っていたので、

偽神官はニヤニヤしながら、

アイニの部屋を出ました。

 

彼は数年間、

どこか他の国へ行って

暮らすつもりで、

戻って来た頃は、

全て片付いていると思いました。

ところが、浮かれて歩いていた彼は

自分を偽者と見抜いた

ラティルに出くわしました。

彼は無理に笑みを浮かべながら

ラティルに挨拶をすると、

彼女は階段の上に立ち、

両手をポケットに入れて

ニコニコ笑いながら、

詐欺をするのは良くないと

言いました。

 

偽神官は「えっ?」と聞き返すと、

ラティルは、先ほどよりも

もっと明るく笑いながら、

何度も詐欺を働くのは良くない、

ナイモリ、と

偽神官の本名を言いました。

詐欺を働く時は、

いつも仮名を使っている彼は

慌ててラティルを見ましたが、

彼女は別の場所へ歩いて行きました。

偽神官は訳もなくぞっとして、

急いでその場を離れました。

◇怖がるクライン◇

タリウム使節団の中に

ラティルがいると、

バニルが駆け付けて

教えてくれたので、

クラインは、

服を着たり脱いだりを繰り返しながら

2時間、うろうろしていました。

彼は、

タリウムから持ってきた鍵が

効果を発揮したと

確信していました。

しかし、クラインは

ラティルがどう出て来るか

分からなかったので、

恐怖で何もできませんでした。

 

陛下は怒っているだろうか?

とクライン。

怒っていないと思いますか?

とバニル。

ひどく怒っていないよね?

とクライン。

まずは服を着てください。

とバニル。

陛下が俺に消えろと言ったら

どうしよう?とクライン。

カリセンから消えたら、

タリウムへ行けばいい、

とバニル。

そうかな?とクライン。

 

とにかく服を着るようにと

バニルが言うと、

ラティルが扉を叩く音が

恐ろしく響きました。

 

ラティルが来たと聞いて、

クラインは顔が真っ白になり

慌てました。

彼女をカリセンへ来させるために

鍵を持って来たものの、

本当に来るとは思わなかったので

困りました。

 

扉に駆け付けようとするクラインを

バニルは捕まえて

服を着るようにと言いました。

急いで派手な服を着たクラインは、

鏡で自分の完璧な姿を確認し、

優雅に歩いて扉を開けました。

ところが、

すでにラティルはいませんでした。

 

クラインは慌てて、近衛兵に

ラティルのことを尋ねると、

彼女は待っていたけれど、

いなくなったとのこと。

 

クラインは、

その言葉を聞くや否や、

高い身分の客が

使用する階に向かって

アクシアンが追い付けないほど、

速く走りました。

そして、クラインはついに

自分の寝室の扉を開けて

入ろうとするラティルの姿を

見つけました。

 

彼はさらにスピードを上げて、

ラティルが部屋に入ろうとした瞬間

扉の隙間を塞ぐように、

立ちはだかりました。

 

ラティルがクラインを見つめると、

息を切らしている彼は、

泣きべそをかきながら、

自分に会いたくなかったのかと

尋ねました。

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クラインは、いつも威張って

強がって、自信満々で

怒ってばかりいるけれど、

本当は気が弱くて

自信がないので、

それを隠すために

自分を強く見せようと

しているのかなと思いました。

 

怒った勢いで鍵を

持って来てしまったけれど、

いざ、ラティルが来ると

どうしていいか分からなくなる。

ようやくラティルと

会えると思ったら、

すでにいなくなってしまった。

ハーレムにいた時とは違い

必死でラティルを追いかける

クラインを

いじらしいと思いました。

そんなクラインを

ラティルは、

もう少し思いやって欲しいです。

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