自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作258話 あらすじ 謝罪はいつでもできると言うラティル

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

258話 ものすごい速さでクラインはラティルを追いかけました。

◇寝ていないクライン◇

少し前に

クラインの部屋の前まで行って、

扉を叩いたのに、出てこなかった。

それなのに、どうして自分が

彼を捨てたような口ぶりなのかと

ラティルは呆れました。

そして、

クラインと話しているうちに

ムカついてきたので、

彼の耳元で、

いつもより声のトーンを2倍下げて

クラインがハーレムの鍵を

持って逃げたことを当て擦りました。

 

クラインは、ぎこちなく笑うと

ポケットから鍵を取り出し、

これを持っていけば、

来ると思ったと言って

ラティルに鍵を差し出しました。

そして、先程は、服を脱いでいて、

服を着ている間に

ラティルが行ってしまったと

聞こえないくらい小さい声で

言い訳をしました。

 

ところが、今度は大きな声で

自分に会いたくなかったのかと

尋ねました。

ラティルが

会いたくなかったと答えれば

大きな衝撃を

受けそうな顔をしていました。

でも、会いたくなかったと言えば

嘘になりました。

 

クラインは酒飲みになったと

ヒュアツィンテが言っていたけれど

クラインから

少し酒の匂いがしているので、

彼は酔っ払っているのかと

思い、質問してみました。

 

ラナムンは誰?

ムカつくイタチ。

 

カルレインは誰?

ムカつく傭兵。

 

大神官は?

ムカつく優しい奴。

 

それでは、私は?

悪い人。

 

ラティルは絶句しましたが、

クラインは酔っているのか

だんだん瞼が重くなってきて

青い瞳が隠れ、

ラティルに寄りかかりました。

後ろから付いてきたアクシアンが

慌てて近寄り、

クラインを抱き抱えると、

無礼を謝りました。

そして、

クラインはカリセンに帰ってきてから

一睡もできなかった。

今も、おそらく酒に酔って

正気ではないと言い訳しました。

 

ラティルは大丈夫だと答える代わりに

手を伸ばして、

クラインの額にかかっている

髪をかき分けました。

端正な額にシワが寄っていても

彼は綺麗でした。

 

すっかり眠っている

クラインの姿をじっと眺めると

ラティルは、

彼を連れて行くように。

酒はもう飲まないように。

明日の昼頃は、

アイニ皇后が何かをするというので

時間がない。

夕方頃、酔いが覚めたら

自分の所へ来るように伝えてと

アクシアンに指示しました。

◇対抗者の剣◇

カリセンの首都の大広場に

貴族やそうでない人も含めて

たくさんの人々が集まって来ました。

大広場の高い壇上の中央には、

対抗者の剣が立てられ、

それより一段低い所に、

カリセンの高位貴族、

タリウム使節団、

他の国々の使節団が

それぞれ群を成して座っていました。

 

人々は、剣を見て、

あれが、ロードを倒し

悪を取り除く対抗者の剣だと

口々に話していました。

すでに怪現象の起こっている

一部の国の使節団は

真剣に事態を見守っていました。

 

ラティルは、サーナット卿に、

これだけ有名になれば、

対抗者の肩を持つ聖騎士団も

注視するかもしれないと

囁きました。

 

自分も人々の様子を見てみると

サーナット卿が言ったので、

ラティルは、

見ただけで聖騎士が分かるのかと

尋ねると、彼は

分からないけれど、

行動が怪しいかもしれないと

答えました。

 

最も高い壇上で、

アイニと深刻な表情で語り合っていた

ヒュアツィンテは

ラティルの視線を感じると、

彼女を見てかすかに笑って頷きました。

ラティルは、

ヒュアツィンテの立場も大変だと

呟きました。

◇ショーの始まり◇

30分後、厳粛な姿の中年男性が

舞台の中央に来ると、

辺りは静まり返りました。

彼はヒュアツィンテに

丁寧に挨拶をした後、

ラティルに向かって、

丁寧に挨拶をしました。

そして大衆の方を向くと、

片手で対抗者の剣を指差して、

これが伝説の対抗者の剣だと

話しました。

 

あれは本物かと、

サーナット卿は小声で尋ねました。

ラティルは、

「そうですね。」と

曖昧に答えましたが

ギルゴールが対抗者の剣を

アイニに渡したとしたら

おそらく本物でした。

 

男は、

この剣の持ち主は

栄えあるカリセンの

アイニ皇后だけれども、

信じない人も多いだろうから、

特別に国民や来賓の中から

希望する者全員に、

直接、剣を抜く機会を与えると

言いました。

 

人々は、

このことについて知らなかったのか

騒ぎ始めました。

ラティルは、

すでに予想していたので、

淡々と事態を見守りました。

 

ダガ公爵は、

希望する者は誰でも、

並んで上がって来て、

剣を抜いてみるように。

ダガ公爵の名誉にかけて

誰にでもその機会を与えると

言いました。

そして、彼は横に退きましたが

国民は、

貴族や王族、外賓のいる壇上に

上がることが気が引けるのか

ざわざわしているだけでした。

ラティルも、

じっと状況を見守っていました。

 

このような中で、

最初にカリセンの貴族の青年が

剣を抜いてみてもいいかと言って、

ニヤニヤ笑いながら

壇上に上がりました。

人々は彼に拍手を送りました。

ほとんどお祭りムードでした。

ところが、青年は

ニヤニヤ笑いながら、

剣を抜こうとしましたが

抜けませんでした。

青年は不思議そうな様子で

にっこり笑いながら

剣の握りを放しました。

続いて、青年の友達、

他の貴族たち、

体格の良い平民たちが

剣を抜こうとしましたが、

誰も抜くことができませんでした。

それを見ていたラティルは、

ギルゴールが抜けないくらいだから

力では絶対に駄目だと思いました。

 

ラティルは

タリウム使節団を見ると

彼らも好奇心に満ちた目で、

事態を見守っていました。

ところが、ラナムンだけは

眉をしかめて、剣を見ていました。

どうしたのかと思っていると、

突然、大歓声が沸き起こりました。

みんなが諦めて降りて行った

舞台の中央に

アイニが歩いて行きました。

黄色いドレス姿で、

静々と歩いて行くアイニは

森の妖精のようでした。

そして剣を抜くために

集まった人々の中で

一番か細いアイニが

一気に剣を抜くと

さらに歓声は大きくなりました。

 

ラティルは、耳を塞ぎましたが

礼儀に反すると思い、

手を下げました。

けれども、あまりにも騒々しくて

表情管理ができませんでした。

 

一方、ダガ公爵は

娘が人々から歓呼を受けるのを

微笑ましく見守っていました。

他のカリセンの貴族たちも、

自分たちの皇后が

対抗者の剣を抜いたことを

光栄に思い、

明るい顔で拍手をしていました。

 

アイニが剣を鞘に戻して、

元の位置に戻ると、

ダガ公爵は笑いながら

舞台の中央に出て来て、

この剣を抜くことができるのは

対抗者だけで、

それはカリセンの皇后だと

叫びました。

ダガ公爵は

カリセンを強調したので、

国民は歓呼し、

貴族たちは喜びました。

外国からの使節団はざわつき、

雰囲気は最高潮に達していました。

 

しかし、ラティルは

時が来るのを待っていました。

その時、突然、アイニが

ラティルの方を見て、

ゆっくり近づいて来ました。

人々の視線が集中しました。

 

ラティルは、

にこにこ笑っていましたが、

アイニが近づくと、

本気のふりをして

 

素晴らしい光景を見せてくれて

ありがとう。

 

と褒めました。

 

しかし、アイニは周りを見渡して、

人々の視線が集まっていることを

確認すると、

褒めるより先に謝って欲しいと

言いました。

ラティルは驚いた表情をして、

自分が謝るのかと尋ねました。

アイニが「はい」と返事をすると

人々がざわつき始めました。

 

アイニは

ラティルを冷ややかに見下ろすと、

百花繚乱の百花団長が、

アイニ皇后は対抗者ではない、

偽者だと発表した。

その人は遠い所にいるので

すぐに謝罪を受けることはできない。

けれども、部下のしたことは

皇帝の責任なので、

彼の代わりに皇帝が謝ることで

心の広いところを見せて欲しいと

言いました。

 

その言葉が終わると、

カリセンの国民は

急に怒ったような表情になり、

ラティルが自分たちの前で

先頭に立って

皇后を侮辱したかのように、

険悪な雰囲気で、

ラティルを睨み始めました。

貴族たちも、冷たい目で

タリウム使節団を見つめました。

 

これを見ていたヒュアツィンテは

眉をしかめて、

「もういい」と言おうとしましたが

先にラティルがニコッと笑って

立ち上がり、

それは難しいと答えました。

 

そのラティルの表情が、

トゥーラを処刑しろと言った時と

同じ表情だったので、

サーナット卿はギクリとしました。

彼以外のタリウムの貴族たちも

その表情を察知して、

互いに顔色を窺いました。

 

しかし、

そんなことを知らない

カリセンの人々は、

タリウムの皇帝が

元気なふりをして笑っている。

笑いながら、

皇后陛下を侮辱したことを

見過ごそうとしている。

昔からタリウムの奴らは

卑怯で気に入らなかったと

非難の声を上げました。

 

非常に険悪な雰囲気の中、

ラティルは

舞台の中央へ進みました。

アイニは、

まさかラティルが

そんなことをすると思わなかったのか

眉を顰めながら、

彼女の後を付いて行きました。

 

ラティルは両腕を広げながら、

謝罪はいつでもできるけれど、

その前に、自分も

この剣を抜いてみてもいいかと

尋ねました。

 

アイニは思わず笑ってしまいました。

実は、彼女は

サディが死んでいなくて、

ラティルが舞台の中央へ行けば、

どこからかサディが飛び出し、

剣を抜くのではないかと

思っていました。

しかし、皇帝自ら抜くと言うので

ダガ公爵を始め、

カリセンの人々も

ラティルをあざ笑うと、

タリウムの貴族たちは、

かっとなって立ち上がりました。

 

けれどもラティルは、

剣を抜こうとしたのは

皆、カリセン人なので、

自分たちも抜いてみるのが

公正ではないかと

依然として平然と話しました。

 

隣で話を聞いていたダガ公爵は、

顔をこわばらせ、

タリウムの皇帝は、

カリセンの人々が皆仲間になり、

皇帝を欺いていると言いたいのかと

問い詰めました。

ラティルは「まさか。」と答えて、

手を振りましたが、

自分は、

ただ小さい可能性も確かめる

細かい性格だと、

自慢しているのか、

からかっているのか

分かりにくい言葉を付け加えて

微笑むと、

カリセンの人々は

さらに気分が悪くなり、

興奮しました。

 

アイニは、

それならやってみろと、

淡々と承諾しました。

ラティルは、笑って

剣の握りに手をかけました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

クラインは、

ずっとラティルが

迎えに来るのを待っていたのですね。

彼女が来るまで一睡もしないで、

待ち続け、

とうとう、彼女に会えて

本当に嬉しかったのでしょうね。

彼女の目の前で寝てしまったら

話もできませんが、

張りつめていた緊張が緩んで

睡魔に

襲われてしまったのでしょうね。

ここまで思われているのだから、

ラティルは、

気が向いた時だけでなく、

もう少し頻繁に

クラインに会いに行って、

優しくしてあげて欲しいです。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain