自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作263話 対抗者の剣を渡そうとしないダガ公爵

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263話 上の階から何か大きなものが落ちて来ました。

 

ラティルはクラインに、

上の階にヒュアツィンテがいると

告げました。

驚いたクラインは上を見た後、

部屋を飛び出しました。

ラティルはクラインに付いて行き

タリウムの近衛兵たちと

カリセンの警備兵たちも

後に続きました。

 

クラインは、

階段を駆け上がりながら、

一体、何が起きているのかと

ラティルに尋ねました。

 

彼は来るなり、

めちゃめちゃになった

ラティルの部屋を見たし、

彼女に、

床にこぼれたスープを

飲んだかどうか聞かれたし、

上の階からは何かが落ちて来て、

窓は壊れるし、

しかも兄がそこへ行っていると

聞いたので、

今がどのような状況なのか

訳が分かりませんでした。

 

ラティルは、

誰かがタリウム人たちのスープに

毒よりひどい物を入れたと答えました。

飲む人にとっては、

毒でもゾンビスープでも死ぬのは同じ。

しかし、毒を飲んだ人は、

1人で死んでいくけれど、

ゾンビスープを飲んだ人は、

他の人も死なせてしまうので、

被害の規模が違いすぎました。

犯人が誰であっても、

狂っていると思いました。

 

クラインは、

毒よりひどいものとは何かと尋ねると

ラティルは、飲むとゾンビになる

ゾンビスープだと答えました。

クラインは驚きました。

 

ラティルは、

確かではないけれど、

表面上、そうだった。

大神官の御守りを当てたら、

変化が止まって気絶したと

説明しました。

 

クラインが静かになったので

ラティルはちらっと横を見ると、

彼は呆れて口をポカンと

開けていました。

驚き過ぎて、

言葉すら出ないようでした。

どの国の人たちがやったとしても、

下手をすれば、自分たちにも

大きな被害が出るかもしれないのに

それでも、やったのだから、

クラインが呆れても

当然だと思いました。

 

ラティルは、緊張をほぐすために

自分が皇帝になったので、

皆、緊張しているようだ。

偉大な皇帝は、

より牽制されるものだと、

わざと戯言を言いました。

クラインが黙っているので、

ラティルは答えるように促すと、

彼は、それを認めました。

 

そうこうしているうちに、

最後の階段を上り終えました。

ラティルは、横を見ながら

廊下を走っていると、

壁のあちこちに、

血が飛散っているのが見えたので

心の中で悪口を吐きました。

血が飛散っているのに、

誰もいないので、

状況が良くなさそうでした。

 

ラティルは

滑って転びそうになったのを

クラインが

大きな手で支えてくれました。

彼女はクラインの腕をつかんで

バランスを取りながら床を見ると

そこにも、血が飛散っていました。

カーペットが暗い色をしていたので

気づかなかっただけでした。

クラインは、

気をつけて行く必要があると言うと、

ラティルも同意しました。

 

彼女は、

カーペットの血の付いていない所に

靴底を擦り付けました。

その後、しばらくは

走る速度を落としましたが、

内側から

「ドーン、ドーン」という音と共に、

小さい悲鳴が聞こえて来たので、

ラティルとクラインは、

顔を見合わせると、

再び速く走り出しました。

 

ところが、部屋の中に入るや否や、

誰かがラティルに向かって

剣を振り回したので、

彼女は自分の剣でそれを防ぎ、

横に弾き飛ばした人を見ると、

顔のあちこちに、

飛散った血が付いている近衛兵でした。

彼は息を切らしながら、

ラティルに謝り、

人が出入りできないようにしていると

言いました。

 

ラティルは返事をする代わりに、

正面を見ると、

ヒュアツィンテが剣を握って

テーブルの上に立っていました。

その周囲では、

頭を切られた近衛兵は

動いていなかったものの、

足を切られていたり、

足を折られた近衛兵は、

床を這いながら移動していました。

 

ラティルは、

ヒュアツィンテの名前を呼ぶと、

彼は入って来ないようにと

叫びました。

その言葉の意味を理解する前に、

天井から何かが落ちてきました。

ラティルは床を転がりながら、

自分にしがみついてくるものを

拳を使って払い退け、

すぐに立ち上がると

体勢を整えました。

それは、スープを運んできた

カリセンの下女でした。

スープを飲んでいない彼女が

なぜゾンビになったかは

分かりませんでしたが、

ラティルは、

飛びかかって来る下女のゾンビを

殴り倒しました。

一方、クラインは剣で、

ゾンビになった近衛兵たちと

戦っていました。

 

ラティルは、

何度倒れても、すぐに起き上がる

下女のゾンビを攻撃しながら、

アイニを探しました。

そして、

ヒュアツィンテに群がって来る

ゾンビを追い払いながら、

アイニの行方を尋ねると、

彼女は、

対抗者の剣を取りに行ったと

ヒュアツィンテは答えました。

 

対抗者の剣は、

宮殿内にあるのではなく、

ダガ公爵の所にあると聞いた

ラティルは、

その理由を尋ねると、彼は、

自分があげた物ではないから、

分からない。

いつもは皇后の部屋にあると

顔をしかめながら答えました。

 

ラティルは、

自分の足を噛みちぎろうとする

近衛兵ゾンビの頭をポンと蹴ると、

なぜ、その剣を取りに行ったのか。

それがあれば、何か役に立つのかと、

急いで尋ねました。

ヒュアツィンテは、

そうであることを願うと答えました。

 

何だかんだ言っても、

対抗者の剣なので、

何らかの効果があることを期待して

取りに行ったのかと思いました。

そして、ラティルは、

頭を上げるゾンビたちを

叩き続けました。

 

一方、クラインの反射神経は鋭く、

ゾンビが近づかないように、

最大限長い物を持って相手をしたり

怖がりではないのか、

剣で斬ったり、

ゾンビに体当たりをして

吹き飛ばしたりしていました。

 

ラティルは

ヒュアツィンテに近づいた時、

クラインは強いと

感嘆しながら言うと、

ヒュアツィンテは

にっこり笑いながら

クラインをラティルの所へ送らずに、

自分の命を大切にすれば良かったと

言いました。



ラティルは、

窓の外に何が落ちたのか尋ねると

ヒュアツィンテは

ゾンビだと答えました。

そんなことをすれば

問題が大きくなると、

心配しましたが、

ヒュアツィンテは、

下半身だけだから大丈夫だと答えて

上半身だけが残っているゾンビを

目で示しました。

 

ラティルは、

カーテンの後ろにいて

見えなかったゾンビを見て

気分が悪くなり、顔を背けました。

 

その時、扉の外から、

「私です。」と言う声が

聞こえました。

ヒュアツィンテは安堵して、

「来たか。」と呟きました。

 

扉を守っていた兵士が、

駆けつけて来るゾンビを振り切り、

慌てて扉を開けると、

対抗者の剣を抜いて

立っているアイニが見えました。

ラティルは安心しましたが、

彼女の後ろにダガ公爵がいたので、

ラティルの顔が再び強張りました。

ヒュアツィンテも、

小さく舌打ちしました。

ラティルは、

なぜ、ダガ公爵が来たのかと

思いました。

 

ダガ公爵の護衛は、

乱闘場と化している部屋の中を見て

後ずさりしましたが、

アイニが躊躇うことなく

部屋の中に入ると、

慌てて彼女の両脇に立ち、

彼女を守ろうとしました。

 

ラティルは、

アイニが剣を立てている間、

ダガ公爵が自分を睨んでいることに

気がつきました。

しかし、今は、

それを問い詰めている時ではないので

飛びかかって来るゾンビを蹴りながら

首が切りにくかったら、

心臓を刺すようにと

アイニに助言しました。

訓練している人でなければ、

首を切るのは容易ではなく、

特に普通の傷では、

ソンビは退治できないし、

普通の剣で心臓を刺しても

無駄でしたが、

対抗者の剣なら、

効果があるかもしれないと

考えたからでした。

 

アイニは、

なぜ、ラティルが

ここにいるのかという目で

彼女を見ましたが、頷くと、

剣を持ち上げ、

ゾンビに向かって振り回しましたが

その前に、

ゾンビが飛びかかってきたために

剣は弾かれてしまいました。

ゾンビはアイニに向かって

手を伸ばしましたが、

隣にいた護衛が彼女を抱え込み、

床に転がって助け出しました。

驚くべきごとに、

その間、ダガ公爵は

誰よりも早く剣を拾いに行ったので

ラティルは、

彼はどうして、あんなに素早いのかと

思いました。

 

ラティルはアイニに、

剣を握って離さないように。

折れる剣ではないからと

助言しました。

 

アイニは唇を噛み締めながら

ラティルを見ましたが、

再び立ち上がろうとしました。

しかし、

アイニのよろめく姿を見て、

あれではダメだと思ったラティルは

剣を自分に寄こすように頼みました。

彼女は、

剣を奪ったりしないから、

ここでは自分に貸してと言いました。

アイニは嫌そうな顔をしましたが、

ラティルは、

アイニが剣術を習っていないことを

指摘しました。

そして、

アイニに飛びかかって来るゾンビを

蹴飛ばし、

自分の持っている普通の剣で

ゾンビの顎を刺しました。

アイニはため息をつきながら、

ソファーの背もたれを

つかみましたが

気絶することはありませんでした。

このような状況では、

正気でいることも大変でしたが

彼女は精神力と潜在能力で

その場にいることができました。

普通の人であれば、

アイニのように、

剣を振り回すことすら

できませんでした。

しかし、今のアイニは役に立たず、

ギルゴールは、

ラティルが扉を壊すほど

強いのを見ても、

さらに訓練が必要だと言いました。

アイニがギルゴールの訓練を

受けるかどうか分かりませんでしたが

今はその時ではありませんでした。

 

ラティルは、

今はプライドを

気にしている時ではない。

いつまで扉を防ぐことができるのか。

人々が集まって来たら

ますます事態はひどくなると

説得しました。

 

アイニは、来る途中で

こちらへは来ないように命令をしたと

呟きましたが、

彼女はラティルの頼みを受け入れ、

剣を任せると言いました。

その姿は、

ラティルに酒を渡しながら

「私のお気に入り。」と

言った時の姿と重なりました。

 

アイニは、

対抗者の剣をラティルに渡すよう

ダガ公爵に命じました。

その間も、四方では

ごっこと狩りが混ざった状況が

繰り広げられていました。

しかし、彼は

剣を渡しませんでした。

ダガ公爵は、剣を握って首を振ると

「騙されるな。」と一喝し、

タリウムの皇帝は、

これをきっかけに、

アイニから剣を奪おうとしている。

タリウムの皇帝は対抗者ではない。

対抗者はアイニなので、

彼女がすることだと叫びました。

 

ラティルは舌打ちすると、

ダガ公爵に近づきました。

彼は慌てて逃げましたが、

ラティルは、

飛びかかるゾンビの背中を踏み、

ダガ公爵の方へ走って行って、

剣を奪いました。

そして、公爵に向かって

歯を剥き出すゾンビを斬ると、

斬られたゾンビは

バタッと倒れ、

再び起き上がりませんでした。

自分の足元にゾンビが倒れると

ダガ公爵は小声で

悪口を吐きました。

怒ったラティルは剣の柄で

彼の頭を叩きました。

 

驚いた彼が怒る前にラティルは、

すぐ近くにいたゾンビを斬りました。

何度斬っても起き上がったゾンビが

動かなくなったので、

事態が落ち着き始めました。

 

ラティルは生き残った兵士と、

ヒュアツィンテ、

クラインに助けられ、

部屋の中を暴れ回っていたゾンビを

全員倒しました。

ラティルは息を吐きました。

緊張感が緩んだのか、

腕がしびれました。

 

ヒュアツィンテとクラインが

同時にラティルに近づくと、

彼女は

剣を握っていない方の手を振りながら、

ズキズキする腰を伸ばしました。

そして、タリウムの近衛兵や

クライン、ヒュアツィンテが

無事なのを見て安心し、

うまく解決できて良かったと言って

笑いました。

ところが、それを言い終えた途端、

ヒュアツィンテが倒れました。

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どんなに素晴らしい

武器を持っていても、

それを使いこなせなければ

宝の持ち腐れ。

対抗者の剣を持ってさえいれば

誰でも、

無敵になれると思っていたら

それは大間違い。

ダガ公爵自身も危ない状況なのに、

どうしても、

アイニを対抗者として活躍させたくて

剣を渡さないなんて、言語道断。

権力欲に憑りつかれたダガ公爵に

人道的な気持ちは皆無のように

思えます。

今回の事件を起こしたのは

ダガ公爵なので、彼がゾンビに

襲われてしまえばいいのにと

思います。

 

ようやく、クラインが

活躍してくれました。

クラインの雄姿を

マンガで見られるのは

いつになるでしょうか・・・

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