自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 307話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールとゲスターの言い争い

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307話 ラティルとタッシールとゲスターは、ダガ公爵邸に入り込むことができました。

ラティルが扉を開けると、

公爵家で働く下女が立っていました。

ラティルは、

どうしたのかと尋ねると、彼女は、

公爵家の人々と一緒に食事をすると、

客が不便を感じると思うので

客の食事は、

第2食堂に別に用意するという

公爵夫人からの伝言を伝えました。

そして、

夜7時頃に第2食堂に来るように。

場所は、

通りすがりの下男や下女など

誰でもいいから聞くようにと告げると

ぺこりと挨拶して、

隣の部屋に移動し、扉を叩きました。

 

ラティルは扉を閉めて

時計を確認しました。

公爵夫人が本当に配慮したのか、

それとも、商人たちと一緒に

食事をする気がないということを

遠回しに表現したのか、

本音は分かりませんでしたが、

残念に思いました。

公爵家の人たちと、

一緒に食事をすれば、

公爵を自然に見ることができたし、

公爵が体の調子が悪くて

食堂に来なかったとしても、

少なくとも消息は聞けたはずでした。

 

ラティルは、

仕方がないと諦めると、

夕方6時30分まで、

部屋の中でブラブラした後、

殺人事件が起きた割には、

驚くほど早く落ち着きを取り戻した

公爵家の全景を、

窓から見下ろしました。

そして、40分程経った後、

部屋の外へ出ました。

下女の言葉通り、

あちこち歩き回る使用人が

たくさん見えたので、

一番近くを通った下女に

食堂の位置を尋ねると、

彼女は、直接食堂まで

案内してくれました。

 

ラティルは、下女にお礼を言うと

食堂の中へ入りました。

早く来たつもりでしたが、

すでに、ほとんどの人々が

テーブルに座っていました。

 

ラティルを見ても、

商団の頭とその一行は

じっとしていましたが、

タッシールとゲスタは

同時に立ち上がり、

ラティルを

自分たちの間の席に座るよう

案内しました。

ラチルが中央の席に座ると、

その姿を不思議に思ったのか、

ここまで来る間、

ずっとラティルとゲスターに

何の関心も持たなかった商団の頭が

初めてラティルを、

じっと見つめました。

そして、使用人たちが

まだ料理を運んで来ないので、

頭は、タッシールに、

忙しくしていたので、

彼の連れを、

きちんと紹介してもらっていない。

タッシールは、この2人と

どうやって知り合ったのかと

小声で尋ねました。

 

皇帝の密使であると紹介したのを

聞いたはずなのに、

どういう関係か知りたいのだろうかと

ラティルは心の中で考えながら、

前に置かれた

白いフォークに触れました。

銀食器ならいいのにと思いました。

タッシールが

すぐに答えなかったので、

ラティルはゆっくりと横を見ると、

彼が微妙な笑みを浮かべていました。

「妻」と答えれば、

ラティルが皇帝であることが

発覚してしまうか、

彼が皇帝を差し置いて、

浮気をする構図になってしまい、

答えられないようでした。

 

タッシールが、

こんなにたじろぐのは

普段よくあることではないので、

ラティルは、フォークから手を離して

彼を見ました。

 

何て言うのだろう?

友達?皇命で一緒に来た?

 

そんなことを考えていると

意外にも、おとなしいゲスターが

自分はサビの夫だと自己紹介をし、

恥ずかしそうに頭を下げ、

少し首を回し、

ラティルの向こうにいる

タッシールを見ました。

彼も眉をつり上げて

ゲスターを見ました。

互いに笑顔を交わしているのに、

驚くほど、

親しそうに見えませんでした。

ラティルは、その間で

2人を交互に見ていました。

 

商団の頭が何か言おうとしましたが、

その前に、タッシールは大笑いして、

2人まだ付き合っていたのか。

別れたと思っていたのに

尋ねました。

 

ゲスターは、

付き合っているのではなく、

結婚までした仲なのに、

どうして、他人の家庭を、

勝手に破綻させるのかと

文句を言いました。

すると、タッシールはゲスターに

それはおかしい。

ゲイミ卿(ゲスター)には

他の恋人がいるのに、

彼女は誰なのかと尋ねました。

偽の人間関係に対して、

タッシールが好き放題、

皮肉っていると思ったラティルは

舌打ちをして商団の頭を見ました。

彼の瞳孔は、絶えず震えていました。

彼らの関係が気になって

聞いてみただけなのに、

ここで誰かの浮気が

発覚するとは思わず、

驚いている様子でした。

 

そんな女はいないんですよ。

タッシールさん。

タッシールさんに恋人が

3人いるからといって、

皆がそうするわけではありません。

 

とゲスター。


何言ってるの、ゲイミ。

私は見たよ。

筋肉が多くて、愛情深く、

慈しみ深くて信仰心の厚い

背の高い恋人がいるじゃない。

 

とタッシール。

 

それは大臣館の話ではないのか。

ラティルは当惑して

タッシールを見ましたが、

彼は目尻を半月の形に曲げて、

ゲスターだけを見ていました。

タッシールは、自分がラティルと

夫婦のふりができないので、

ゲスターにも、

させないするつもりのようでした。

 

ゲスターは、

タッシールをちらりと見た後、

にこやかな目でラティルに、

 

サビさん、

嘘だって知っているでしょ?

タッシールさんは、

いつも嘘ばかりつきます。

彼の言うことは

聞かないでください。

私にはサビさんだけです。

 

と言いました。

 

ラティルは、優しく笑い、

知っていると答えながら、

筋肉が多く、信仰心の厚い

背の高い恋人は、

私の恋人だからと考えました。

すると、今度は隣でタッシールが

ゲスターの話し方の真似をしながら、

 

サビさん、私が嘘をつく人ですか?

私の言うことを信じませんか?

私は確かに見たんですよ。

 

と主張しました。

ラティルは、タッシールに

食事をするように言いました。

すると、タッシールは、

 

ひどい・・・

タッシールは傷つきました。

それに、

まだ食事は出ていません。

 

と嘆きました。


質問を一度投げかけただけなのに、

途方もない話を聞かされた頭は、

自分の胸を2度叩くと、

そっと立ち上がりました。

タッシールは彼に、

どこへ行くのかと尋ねると、

頭はちらっとゲスターの方を見て

少し胃もたれしたみたいだと

呟きました。


タッシールは、

まだ食事も出ていないのに、

なぜ、出てもいない食事を

食べろと言ったり、

胃もたれすると言うのかと、

意地悪く問い詰めましたが、

頭は手を振って、

外に出てしまいました。

突然、殺人事件のせいで、

公爵家に閉じ込められただけでなく、

このような口論を見せられて、

頭が痛いようでした。

頭が出て行くと、

商団の人たちも気まずくなり、

こっそり自分たちだけで

視線を交わした後、

出て行ってしまいました。

 

あっという間に、

食堂の中に残っているのは、

ラティルとタッシールとゲスターの

3人だけになりました。

うっかり寝坊して遅れて来た商団の人が

追加されましたが、

自分の一行が誰もいないので、

慌てて、出て行ってしまいました。

 

その時、ようやく下女たちは

料理を運び始めました。

公爵家の家族と

一緒に食べるわけではないものの、

それなりに気を遣ったメニューでした。

何日間も馬車旅行をしていて

まともな食べ物を

食べられなかったので、

料理を見るとすぐに空腹になりました。

ラティルは胸から銀の針を取り出し、

料理をあちこち突つき、

大丈夫だと確認した後で、

食事を始めました。

しかし、タッシールとゲスターは

商団の人々が出て行くと、

さらに本格的に口論を続けました。

 

タッシール様。

どうして勝手に人を、

浮気する変な人にするのですか?

 

とゲスター。


それなら、坊っちゃん

どうして予定していなかったのに

夫婦のふりをするの?

とタッシール。

 

ラティルは白身の魚を口に入れながら

 

お前もやったじゃない。夫婦のふり。

闇オークションに私と2人で行った時。

 

と考えましたが、

ゲスターはタッシールに

押されているようでした。

ラティルは、

あのおとなしい性格では、

誰かと口論できないと思い、

2人の背中を叩くと、

 

食べて。両側で喧嘩しないで。

喧嘩するなら、

向かいの席に移って、

並んで顔を合わせて

喧嘩しなさい。

 

と指示しました。

 

席を移動したくないのか、

2人とも素直に

フォークとナイフを持ちました。

しかし、

5分以上静かにするのは難しいのか、

タッシールは、ラティルに

これからどうするつもりなのか。

ダガ公爵をゲスターに

会わせると言っていたけれど、

この状況を見ると、

近くに行くこともできないと

言いました。

 

それに対して、ゲスターは

自分とラティルのやることなので、

タッシールは気を遣わなくていいと

言いました。

タッシールは、

自分が手配したことなのに

気を遣うなと言うのかと

非難しました。

それに対して、ゲスターは

手配することまでが

タッシールの仕事だったと言い返し

再び口論になりそうだったので、

ラティルはフォークを置き、

2人の背中を軽く叩くと、

喧嘩はそのくらいにするように。

このことについては、

まず、ゲスターと話をして、

後でタッシールに教えると

告げました。

タッシールは、

自分も一緒に行ってはいけないかと

尋ねましたが、

ラティルは、

仕事が終わってから。頭数が多いと、

歩き回るのがもっと面倒になると

答えました。

タッシールは、

寂しそうにしていましたが、

仕方がありませんでした。

ゲスターは、

黒魔術を身に着けている人として、

屍鬼になったダガ公爵に

会いに行くので、ゲスターが、

魔法の勉強をしたという程度しか

知らないタッシールに、

現場を見せることは

できませんでした。

食事が終わると、

ラティルはタッシールに、

先に部屋へ戻るように言った後、

ゲスターだけを連れて外に出ました。

タッシールが廊下で

2人の後ろ姿を

しばらく眺めているのが

感じられましたが、

申し訳ないと思っても、

ダメなものはダメでした。

 

ラティルは、

タッシールが付いて来られないような

場所に歩いて行き、

周りに誰もいないのを確かめると、

邪悪なオーラのようなものを

感じたりしないかと

小声で尋ねました。

ゲスターは、

感じる方向があることはあると

答えました。

ゲスターの心配を余所に、

ラティルは、散歩に出たと言って、

そちらへ行ってみようと

提案しました。

彼女は躊躇うゲスターを連れて、

彼が「変な感じ」がするという方向に

歩いて行きました。

ラティルはゲスターに

怪しそうな表情をしないようにと

頼みましたが、彼は

うまくいかないと返事をしました。

 

ずっと縮こまっているゲスターを

連れて行った所は、

他の階にある廊下でした。

廊下の突き当たりにある階段を

上ってみると、廊下の中央付近に、

人がいっぱい集まっているのが

見えました。

ラティルは、

人々が集まっている所が、

公爵の部屋だと推測しました。

ところが、その近くに行く前に、

廊下を歩き回っていた

警備兵が先に近づいてきて、

ここに来てはいけないと、

断固とした態度で、

ラティルとゲスターを押し出しました。

警備兵は2人に、

誰なのかと尋ねたので

ラティルは、

事件が起こったせいで、

ここに泊まることになった商団の者だ。

先ほど、食事をして

散歩中だったけれど、

少し雨が降って来たので、

中を歩こうとしたと答えました。

 

警備兵は不審そうに

ラティルを見つめましたが、

彼女はさっと周りを見回すと、

ゲスターを連れて、

再び下に降りました。

警備兵は、

後ろから不審そうに見つめはしたけれど

2人を追いかけはしませんでした。

事件が起きた後に、商団の馬車が

この中に入ってきたことを

彼らも知っているからでした。

警備兵は、階段の上から、

他の商団の人々にも、

ここに来るなと伝えるようにと

大きな声で叫びました。

 

ラティルはそれを聞きながら、

ゲスターを滞在する部屋の近くに

連れて行きました。

そして、

先程の警備兵たちが集まっている所に

公爵がいるのは確かなようだと

言いました。

ゲスターは、人が多過ぎると告げると

ラティルは、

ゲスターが以前使った、

操り人形のような物より

少し小さいサイズの物を操り、

ダガ公爵を

見て来ることはできないのかと

尋ねました。

ゲスターが、

小さいサイズはないと答えると、

ラティルは、

新しく作ることはできないのかと

尋ねました。

ゲスターは、

ここでは材料が手に入らないと

答えました。

 

頭を働かせても、

すぐにダガ公爵の部屋に

静かに入って出てくる方法が

出て来ないので

ラティルはゲスターと別れて

自分の部屋に戻りました。

 

自分の顔をアイニの顔に

変えることはできるけれど、

アイニは来ていないし、

顔を変えても、

服は変えられないので、

まだ、アイニの真似をする手も

使えませんでした。

 

しかし、ラティルが

そのような悩みに浸っている間、

ゲスターは一人で

静かに部屋を出ました。

そして、ダガ公爵の部屋の近くの

廊下へ行くと、

先ほど、部屋から持ってきた

石ころを取り出し、

そこに息を吹き込みました。

石ころは、すぐに成長すると

人の頭のように変わり、

彼は、それを廊下の片側に

転がしました。

形が変わっただけで、元々石なので、

それは、ごろごろと

人々の足もとを素早く転がりました。

最初、固い表情で話をしていた人々は、

首が転がっていることに気づくと

悲鳴を上げました。

人々がそちらに走って行った瞬間、

ゲスターはあっという間に

ダガ公爵の部屋の前に歩いて行き、

扉を開けて中に入りました。

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タッシールとゲスターが

何歳なのか分かりませんが、

いい大人が、人前でするような

喧嘩の内容ではないと思いつつ、

タッシールが大神官を

ゲスターの恋人にしたことに

笑えました。

タッシールもゲスターも、

同じ側室だし、

2人とも、ラティルの夫ですが

それを明らかにできない場で、

どちらか一方が、

ラティルの夫だと明言するのが

嫌だということは、

2人共、ラティルのことが

本気で好きだということを

ラティルに分かって欲しいです。

 

タッシールに意地悪を言われても

ラティルの前で

本性を出さないように、

頑張っていたゲスターは

大したものだと思います。

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