自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 311話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ダガ公爵を作り直す計画

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311話 アナッチャに化けていたラティルは、今度は顔をアイニに変えました。

◇20分でできる黒魔術◇

ダガ公爵は混乱した目で

娘の名前を呼びました。

彼は、なぜアイニが

ここにいるかわからず、

「アナッチャのローブ」と

「アイニの顔」を

交互に見ていました。

何が何だか、

さっぱり分からないという顔でした。

けれども、公爵は、

何も分かる必要がないので、

ラティルは満面の笑みを浮かべると、

ダガ公爵の頭を打ち叩きました。

彼は短いうめき声を上げながら、

すぐに倒れました。

 

屍鬼も気絶するのか。

それとも、自分がロードだから

可能なのか。

 

ラティルは呟きながら

時計を確認すると、

動作を早めました。

まず、公爵を

ベッドボードにもたせかけて

座らせた後、彼の目を閉じて、

自分は、窓の方へ歩いて行きました。

窓越しに、

グリフィンのライオンの尻尾の一部が

ひらひら揺れていました。

ラティルはグリフィンを呼びながら

尻尾を2回少し引っ張ると、

グリフィンはラティルの方へ

降りて来ました。

グリフィンは、

ロードの顔が変わったことを

指摘しましたが、

ラティルは、

ゲスターを呼んで来るよう

指示しました。

グリフィンは、

もう一度、顔のことを言いましたが

ラティルは、

グリフインを急かしたので

鳥はすぐに階下に降りて行きました。

 

ラティルは、

今度は顔をアナッチャに変え、

扉を開けると、

その前で待機中の護衛たちに、

しばらく、この場を離れて欲しいと

優しく頼みました。


護衛は、どうしたのかと尋ねながら

少し開いた扉から、

座っている公爵をちらりと見ました。

彼は、久しぶりに

熟睡しているように見えました。

 

ラティルは、

公爵を治療しようとしているけれど

人が近くにいるのは好きではない。

治療をする時は、

小さな音にも敏感になると

言い訳をしました。

 

このように、具体的な理由を

話したことはないけれど、

アナッチャが

ダガ公爵を治療する前に、

人払いするのは、

よくあることでした。

 

護衛は、

素直に「そうする」と答えると、

他の者たちを連れて、

遠く離れました。

彼らがいなくなると、

ラティルは扉を閉めて

顔を「サビ」に変えた後、

ゲスターを待ちました。

 

それほど時間が経たないうちに

ゲスターがやって来ると、

ラティルは彼を部屋の中へ入れ、

内側から、しっかり鍵をかけて、

ゲスターをダガ公爵の前に

連れて行きました。

 

ゲスターは、

座りながら眠っているように見える

ダガ公爵を見て、

サビが気絶させたのかと

感心しました。

ラティルが、それを認めると、

ゲスターは、

普通、食屍鬼は、

こんなに気絶させられないと、

ダガ公爵の状態を、

不思議がっていました。

しかし、

今は食屍鬼の気絶の可能性について

話し合う時間はないので、

ラティルはゲスターに、

今、公爵を、

作り直すことができるかと

尋ねました。

驚くゲスターに、ラティルは、

アナッチャの所から、

操る道具を持って来る必要があるけれど

それは難しそうだから、

最初から作り直せば操れると

ゲスターが言っていたと指摘しました。

しかし、彼は困った顔で

指を動かしていました。

ここで、ダガ公爵を作り直す姿を

あえて、ラティルに

見せたくない様子でした。

困っている表情は可愛いけれど、

今は愛しい側室の可愛い姿に

心酔する時ではありませんでした。

 

ラティルは、

アナッチャが普段、治療をするのに、

どのくらいの時間、

人を遠ざけているのか

知らなかったので、

あまり時間がない。

持ち場を離れた護衛たちが、

戻って来てしまうと

ゲスターを急かしました。

 

しかし、ゲスターは、

最初から作るのも時間がかかるけれど

別の人が作ったものを、

また最初から作り直すのは、

数時間では無理。

急いでやったとしても、

少なくとも2日はかかると、

普段は、のんびり話すゲスターが

ラティルに急かされ、

少し早口で答えました。

ラティルは、

二時間に減らせないかと

聞いてみましたが、

ゲスターは絶対にダメだと

首を素早く振りました。

 

それでは、どうしたらいいのか、

公爵を外に連れ出すのは大変だし。

 

ラティルはイライラして

親指を噛みました。

また良い機会をうかがって

ここまで来る必要があるけれど、

それが何日後になるか

何ヶ月後になるか、何年後になるか

知ることはできませんでした。

そのラティルの様子を見ていた

ゲスターは、ダガ公爵に、

5日後に公爵邸を出て

郊外にある森に来るよう、

命令をかけておく。

それなら、20分くらいでできると、

慎重に提案しました。

ラティルは指をパチンと鳴らすと、

それで、十分だ。

一旦外に出れば、

他の場所へ連れて行きやすくなると

言いました。

 

ラティルは、黒魔術師が

屍鬼をどのように扱うのか

見たかったけれども、

ゲスターはラティルに

見てはいけないと言ったので、

壁の方を向き、

ゲスターに背を向けました。

彼は、見てはいけないと

念を押しました。

 

しばらくすると、

後ろからカサカサと、

紙の音がし始めました。

どうしてここで、

紙の音がするのか。

ラティルは好奇心が湧きましたが、

ゲスターとの約束を守るために

絶対に振り返りませんでした。

しばらくすると、

静かにささやく声が

聞こえてきましたが、

それは、

時々ラティルの心臓を揺らすほど

低く奥ゆかしいその声でした。

 

そうしているうちに、

ついにゲスターは、

もう振り返ってもいいと

告げました。

ラティルはすぐに振り向くと、

ダガ公爵は、

先ほどと少しも変わらない姿勢で

目を閉じていました。

 

ラティルは、

ゲスターが本当に作業を終えたのか

確認した後で、彼を部屋から出し、

グリフィンを通して、

ゲスターが自分の部屋に戻ったことを

確認すると、

再びアナッチャの顔で、

扉の外へ出ました。

◇誤解◇

翌日、食事のために

食堂に人が集まるや否や、

ついにダガ公爵が、

帰っていいと言った。

日程がかなり詰まっているけれど、

今からでも

出発できて良かったと、

商団の頭が嬉しそうに発表しました。

そして、ダガ公爵の

気が変わるかもしれないから

急いで食べてと小声で指示すると、

商団の人たちは、

先ほどの3倍の速度で

腕と口を動かしました。

ラティルとタッシールと

ゲスターだけは

本来の速さで食べているので、

商団の頭は、

「だから温室の草花は」と

心の中で舌打ちをしましたが、

表向きは、そんなそぶりもなく

笑ってばかりいました。

 

そうこうするうちに食事が終わると

頭は、タッシールをそっと呼び、

もう他の所に行くつもりなのかと

尋ねました。

タッシールは、

ここまで来られれば良かった。

十分に調査をしたと答えました。

頭は、何が分かったのかと尋ねると

タッシールは、カリセンが、

めちゃくちゃだということが

分かった。

安心したと答えました。

 

ニッコリ笑うタッシールを

しばらく、ぼんやりと見ていた

商団の頭は、周囲を見回すと、

国のことも大事だけれど、

側室の不倫は、嵐をもたらすので

家族のためにも、

絶対にそうするなと忠告しました。

頭の誤解に気づいたタッシールは

目を細めて笑いながら、

「もちろんです」と返事をしました。

◇第三者

商団一行が去ると、

公爵は悪事を引き受ける腹心を呼び、

商団の人々の中にいる

「サビ」という名前の女性を

片付けろと指示しました。

彼は返事をすると、

理由を聞くことなく、

すぐに退きました。

彼は腕が良くて賢いということを

知っているので、

安心したダガ公爵は、

すぐにベッドにもたれかかりましたが

昨夜見た娘のことを思い出しました。

 

夜中に突然、

アナッチャが着るローブをかぶって

現れた娘は、

彼の頭を打ち叩きました。

それ以来、彼の記憶が途絶えました。

一体あれは何だったのか、

訳が分からないダガ公爵は、

奇妙なことが起こったり、

侵入を試みた不審者がいなかったか

護衛に聞きました。

彼は、

担当医が二度訪れたことを除けば、

誰も来ていないと答えました。

 

担当医が二度も来るのを

変だと思いながらも、公爵は

アイニについて尋ねると、護衛は、

彼女は来ていないと答えました。

ダガ公爵は確かに娘を見たのに、

その時刻に来たのはアナッチャだと

護衛は言いました。

公爵はすぐにアナッチャを呼び、

昨晩、アイニの真似をして

自分に会いに来たのかと尋ねました。

アナッチャは戸惑い、

どういうことなのかと尋ねました。

しかし、公爵が眉をひそめて

自分を厳しい目で見つめているので、

アナッチャは優しく笑いながら、 

いつでも公爵に会える自分が、

どうしてそんなことをするのかと

逆に質問しました。

 

それは事実なので、

さらに公爵の表情が暗くなりました。

もしかしたら、訪ねてきた人は

本当にアイニだったのかもしれない。

アイニは、

自分の言うことをよく聞くけれど、

自分に恨みを抱くようなことが

いくつかあったのではないかと

考えました。


もしかしたら、アイニは

ヘウムの首を見つけたのかもと

アナッチャに質問すると、

彼女は首を横に振り、

「まだ知らない。」と答えました。

 

公爵は安堵しましたが、

怖いことに、

昨日、彼を襲った犯人が、

アナッチャか、アイニか、

それともアイニのふりをした

巧妙な第三者なのか、

まだ分からないので、

すぐに心が乱れました。

◇タッシールの心配事◇

その後、公爵家を出たラティルは、

商団と別れた後、

首都郊外にある森に入りました。

 

公爵が公爵家から出て来る時は

馬車に乗って来るだろうし、

馬車が通れる道は数少ないので、

ゲスターが、

公爵に来るよう命令した方向と併せて

公爵の動線を、

簡単に推測することができました。

 

ラティルは、

森にある古い小屋を見つけ出し、

いくつかの必要な家具と

食べ物を買っておき、

5日間、ダガ公爵を待ちました。

タッシールには、

直ちに動員可能な暗殺者をここに集め

ダガ公爵一行が来たら

襲撃できるように準備させました。

 

ついにダガ公爵は、

護衛4人だけを連れて、

首都郊外の森にやって来ました。

ゲスターは、一体何をしたのか、

公爵は、いつもより少し、

ぼーっとした顔をしていました。

その上、なぜここに来たのか

聞いていないかのように、

護衛たちも似たような表情でした。

 

ラティルは、タッシールに、

ダガ公爵は必ず捕まえるようにと

指示し、他の者たちは、

捕まえて縛っておいてもいいし

戦って命を落としたら仕方がないと

言いました。

タッシールがラティルの命令を

部下に伝えると、

黒林の暗殺者たちは、

公爵一行を素早く襲撃しました。

公爵が連れている護衛は、

多くの暗殺者を相手にするには

人数が少な過ぎました。

公爵が、人々が止めるのも聞かずに

いきなり、護衛を少なめにして、

ここに散歩に来ることに、

固執したからでした。


間もなく、公爵と護衛たちは

目隠しをされて、

小屋の前に連れて来られました。

公爵は小屋の中に連れて行き、

護衛たちは倉庫に閉じ込めることに

なっていました。

 

ゲスターは、

仕事の準備を完璧に終えると、

二日間は絶対に、

誰も小屋の中に入ってはいけないと

頼みました。

ゲスターは

目隠しをした公爵を連れて

小屋の中に入って扉を閉めると、

ラティルは半分安堵し、

半分期待していましたが、

タッシールに、この状況を

何て説明すればいいのか

少し心配になり、

タッシールを見つめました。

彼も視線を感じたのか、

ラティルを見つめました。

 

しばらくその状態で

互いに相手を見つめていると、

タッシールは、

これから起こる状況について

とても気になることがあると、

先に口を開きました。

 

ゲスターが、

なぜ、公爵と一緒に2日間も

小屋の中に閉じこもるのかを

聞かれると思ったラティルは、

心の中で嘆きながらも頷きました。

すると、タッシールは、

小屋が使えないとすると、

自分たちは今夜どこで寝るのかと

真剣に尋ねました。

 

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おそらく、タッシールも

ゲスターが何をするか

気になってはいるけれども、

ダガ公爵邸の中で、

ラティルとゲスターは

タッシールを除け者にして、

2人だけでコソコソ行動していたので

きっと、ラティルに聞いても

本当のことを教えてくれないと

思っていたに違いないと思います。

ラティルが聞かれたくない質問を

するような雰囲気を作っておいて

「今夜、どこで寝るのか」と

真剣に質問するタッシールの

フェイントがたまりません。

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