自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 336話 原作 あらすじ 再びランスター伯爵邸へ

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336話 メラディムの頭をフナの頭と言ったのは誰でしょう?

◇忘れるのは祝福◇

ラティルが顔を上げると、

ギルゴールが屋根の上に

横たわっていました。

メラディムの表情が険悪になり、

ギルゴールの名を叫ぶや否や、

彼の頭上に水が降り注ぎましたが、

ギルゴールは屈せず、

横になったまま、

フナに悪いことを言った。

実はフナの方が、

彼より、頭がいいかもしれないと

メラディムをからかうと、

再びメラディムは、

ギルゴールの名前を叫びました。

彼は、メラディムの弱点を

ラティルに教えたことを

謝りました。

 

ラティルは眉をひそめました。 

メラディムは、

500年前に交わしたドミスとの会話を

よく覚えていましたが、

ラティルは急にメラディムを

信用できなくなりました。

 

ラティルの視線を浴びた

メラディムは悔しくて、

自分は記憶力が悪くないと

抗議しました。

それでも、ラティルが

渋い表情を解かないと、

メラディムは本当に悔しくて、

自分たちの一族は、

きちんと記憶するために、

少し複雑な手続きを

取らなければならない。

それをしなければ、

すぐに忘れてしまうけれど、

見たくないことを

すぐに忘れられるので、

それは一種の祝福だと叫びました。

 

ラティルは、メラディムが

ギルゴールの誓約式を見たくなくて、

あえて覚えていなかったけれど、

その誓約式のシーンが

印象深く残っていて、

ずっと思い浮かべるのだと理解し、

彼は本当にフナ頭だと思って、

ため息をつきました。

 

それを聞いたメラディムは腹を立て

さらにギルゴールの上に水を注いだので

ラティルは、

宮殿が水浸しになるのを防ぐために

メラディムの腕を掴みました。

ギルゴールはその姿を

見下ろしました。

 

その後、メラディムは

彼らの種族は、

記憶する期間が短いのは事実だけれど、

きちんと記憶すれば

むしろ絶対に忘れずに

永遠に記憶に留めておくことができると

話しました。

 

それを聞いたラティルは、

メラディムが話してくれた

500年前のドミスの言葉は

事実である可能性が高いと思い

安堵しました。

もし、それが間違いであれば、

ラティルがドミスに関して

考えた判断が、

全て覆されるからでした。

 

500年前のことと、

ドミスのことを考えていたせいか

彼女が覚醒した後、

あまり見なかった彼女の夢を、

ラティルは久しぶりに見ました。

◇会いたい人◇

場所はどこだか分からないけれど、

カルレインとドミス、

彼女が吸血鬼にしたミクスの

3人がいました。

ギルゴールはいませんでした。

 

依然としてミクスは、

訳が分からない顔をしていましたが

前より落ち着いているようでした。

カルレインは暗い顔をしていました。

 

周囲は暗く、暖炉は火が点いておらず

ラティルは、明かりを点けたら

吸血鬼のプライドが傷つくのかと

思いました。

 

ドミスは、

隠れて暮らさないし、

逃げもしない。

そのためには力が必要だと

言いました。

ドミスはもう強いと

ミクスが心配そうに言いましたが

ドミスは首を横に振り、

自分1人だけ強くなっても無駄だ。

自分は堂々と生きたいけれど、

人前で力を使ったため、

世界中の人々に

追われることになるだろう。

彼ら全員を相手にするには、

はるかに多くの味方が必要だと

言いました。

 

カルレインは、

自分の膝の上に手を置いたまま

石のようにじっとしていましたが

ドミスとミクスに見つめられると、

黒魔術師を探して

手伝ってもらう。

彼らは人間だけれど、

ある意味では最も役に立つと

言いました。

 

ドミスは、

カルレインと初めて会った時に、

彼が誰かを探していたことを

思い出しました。

まだ見つかっていないようだと

ドミスが指摘すると、カルレインは

ラティルさえギョッとするような

暗い視線を向け、

ランスター伯爵家に行ったのは、

そこに黒魔術師がいるという話を

聞いたからだと返事をし、

アニャを連れ回したのも、

仲間を探すためだったと

説明しました。

 

ドミスは、

見つかったのかと尋ねると

カルレインは首を横に振りました。

 

ランスター伯爵家の話をすれば、

ドミスが、

そこであったことを思い出すと思い

カルレインは彼女のことを

心配しているようでしたが、

ドミスは、

そこにもう一度行くことを

提案しました。

 

そこにはいなかったと、

カルレインが言ったのに、

ドミスが行くと言ったので、

ミクスは驚きましたが、

ドミスは、

それでも行ってみる。

行ってみたいし、

会ってみたい人がいるからと

言いました。

誰なのかとミクスは尋ねましたが、

ドミスは答えずに立ち上がりました。

◇ギルゴールの処遇◇

場面が変わり、

ドミスは崖のそばに座って花を摘み、

花びらを1枚ずつ剥がして

下に投げ捨てているので、

ラティルはビクッとしました。

 

ギルゴールは

花をかじって食べるので、

彼と関連のある趣味ではないと

思いながらも

ラティルは気になりました。

 

どのくらいそうしていたのか、

わざと大きな足音を立てて、

後ろから誰かが近づいて来ました。

ドミスは振り返らなかったけれど

それがカルレインであることに

気がつきました。

 

彼はドミスと少し離れた所に座り、

すぐに、

ギルゴールはどうするつもりなのかと

尋ねました。

ドミスは、

それを聞いた理由を尋ねると、

カルレインは、

ギルゴールは、

とりとめもないし、

わがままなところがあるけれど、

悪い友達ではないと答えました。

 

ラティルは、

カルレインがキルゴールを

かばっているのを聞いて驚きました。

この時点で、

カルレインとギルゴールの関係は

完全に歪んでいなかったのだと

思いました。

ラティルはドミスに

カルレインの表情を

一度見てもらいたいと思いました。


ドミスは花を摘み続け、

ギルゴールに悪意がないということに

同意しました。

カルレインは、

ギルゴールは先代騎士の1人なので、

強くなることに関しては、

彼が一番よく知っていると

話しました。

 

ついにドミスは、

カルレインの方を向きました。

彼は、実際に

ギルゴールのことを気にかけている

表情をしていました。

 

ドミスは、

雨の日に自分を慰めてくれて、

友達になってくれると約束して、

養父を片付けてくれると

提案したギルゴールのことを

思い出しました。

 

ドミスが黙っていたので

カルレインは何とも言えない声で

再びドミスを呼ぶと、

彼女は「いいよ」と返事をしました。

カルレインの顔色が

ほんの少し明るくなりました。

しかし、ドミスは

一年くらい時間を置くと言いました。

◇復讐◇

再び場面が切り替わり、

今度は大きな馬車の中で、

ドミスと捜査官のアニャが

向かい合って座っていました。

アニャは吸血鬼になったのが

不思議なのか、

ずっと首を撫でていましたが、

ドミスと目が合う度に

にっこり笑っていました。

ドミスも、

そんなアニャに倣って笑いました。


しかし、アニャは

この状況をあまり好ましく

思っていないようで、

以前のように堂々と

ドミスに接することが

できませんでした。

妹のように面倒を見ていたドミスが

悪の親玉だったのだから、

ふざけて遊べないだろうと

ラティルは思いました。

 

ドミスは、ぎこちなくしている

アニャに話しかけたりして

和ませるのではなく、

ただじっと見守っているだけでした。

そんな中、

ドミスが窓をポンポンと叩くと、

窓に貼られていた覆いが外れ、

カルレインの顔が現れました。

アニャは、カルレインが

ドミスをご主人様と呼ぶのも

気まずい様子で、

自分の腕を撫でました。

 

ドミスはそちらを見ましたが、

気づかないふりをして

もし、あそこに戻ったら、

自分が下女として過ごした時に

従わなければならなかった

あの規則全てに

従わなければならないのかと

尋ねました。

 

カルレインは

しばらく馬から降りて、

歩いているようでしたが、

蹄の音が4回ほど鳴り響くと、

その必要はない。

何でも好きなようにすればいいと

答えました。

 

それまで、ずっと静かに

笑ってばかりいたアニャは、

ドミスに、復讐するのかと

尋ねました。

ドミスが、目だけ動かして彼女を見ると

アニャは身震いしました。

ドミスは、再びカルレインの方に

目を向けながら、

「当然。」と答えました。

ランスター伯爵の城◇

再び場面が変わり、

ドミスは馬車から降りていて、

馬車の周りに下女と使用人たちが

荷物を運びに集まって来ていました。

 

真っ先にドミスに気づいたのは

下女長でした。

彼女もすぐに気づかなくて、

笑いながら挨拶をしましたが、

カバンを淡々と渡すドミスの顔を見て

しばらく呆然とした後、

悲鳴を上げて後ろに倒れました。 

 

他の下女や使用人たちも、

死んだと思っていたドミスが

生きていて、さらには 

クレレンド大公の後継者になって

現れたので、驚愕し、

悲鳴を上げました。

しかし、ドミスは

淡々と彼らを見つめるだけで、

何も言いませんでしたが、

ラティルは、ドミスが

彼女をひどい目に遭わせた人たちを

目で確認していることが分かりました。 

 

そうしているうちに、誰かが

「似ている人だろう」 と呟くと、

皆震えながらも

「あの人はドミスに似た人」と

無理矢理考え始めました。

自分たちが命を奪った人が

無事に生きているよりは、

そのように信じた方が楽だからでした。

一緒に来たアニャは、

なぜか姿を消していました。

 

倒れていた下女長は、

他の下女に助けられて立ち上がると、

この人は、前に来た人と違うと、

やっとのことで、どもりながら

カルレインに尋ねると、

彼は、ドミスをちらっと見ながら

人違いがあり、 彼女が本当の後継者だと

答えました。
 

下女は唾を飲み込んでドミスを見つめ、

息切れした声で、

彼女がここへ来たのは

初めてですよねと確認しました。

下女長の怖がる様子から、

彼女もドミスが死んだと

報告を受けていたようだと

ラティルは推測しました。

 

ドミスをひどい目に遭わせた人々の中で

下女1人が失神して倒れましたが、

誰も彼女を気にせず、

皆、カルレインの返事だけを

待っていました。 

そしてカルレインが

何か答えようとした時、 

「また来たね」と

明るい声が聞こえて来ました。

 

カルレインとドミスはそちらを見て

使用人と下女たちは、

慌てて頭を下げて後ろに下がりました。 

使用人たちの反応だけで、ラティルは

今、やって来たのが

ランスター伯爵であると推測しましたが

酒に酔ったように

よろめきながら歩いて来た人を見て

ラティルは、とても驚きました。

彼が狐の仮面を

かぶっていたからでした。

 

ゲスターのはずがないと思いながら、

ラティルは慌てて見守っていると、 

狐の仮面がドミスの目の前まで近づき

匂いを吸い取るかのように、

大きく息を吸い込み

ニヤリと唇を上げると、

宮殿をめちゃくちゃにして

逃げたのはお前かと尋ねました。

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人間の脳は、

同じ過ちを犯させないために

過去の嫌な出来事や失敗したことを

忘れないように

させているのだそうです。

確かに、以前の楽しい思い出は

すっかり忘れていたり、

自分の都合の良いように

改ざんされていたりするけれど

嫌な思い出は、

記憶という名の地下倉庫に

保存されていて、

ふとしたきっかけで飛び出して来るので

本当に困ります。

メラディムの言うように

嫌なことを完全に忘れられるのは

祝福だと思います。

 

そのおかげで、メラディムは

ギルゴールの誓約式のことは

忘れられたけれど、

美しい誓約式の様子と

メラディムの願望が合わさって

改ざんされた楽しい記憶を

作り上げてしまったのは

はた迷惑ですが・・・

メラディムも、

誓約式を行いたいのは

ラティルに対して

少なからず好意を抱いているという

ことなのでしょう。

 

今まで名前しか出て来なかった

ランスター伯爵が

ようやく登場しました。

彼は黒魔術師に違いないのに、

なぜ、以前、カルレインが来た時、

ランスター伯爵を

黒魔術師と見破れなかったのか。

彼の邸宅には、

怪しいことがたくさんあったのに

不思議です。

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