自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 354話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ドミスが死んだ場所にいた人

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354話 ラティルはザリポルシ姫を呼んで、本音を聞くことにしました。

◇本音を聞くための酒◇

ラティルは、

ミロの姫を招待するよう指示した後

彼女自身の専用シェフを呼び、

味と香りがフルーツジュースのような

強い酒はあるかと尋ねました。

 

シェフは、

なぜ、わざわざ、そんなものを

探しているのかという表情を

していました。

ラティルは、

あえて説明する必要のないことなので

ただ笑ってばかりいました。

 

ラティルはその甘い酒を

ミロの姫に飲ますつもりでした。

苦味が少なくて甘い飲み物なら、

酒だと分かっていても、

酔うまで飲み続けるようになる。

酔っ払った相手は心が乱れて

本音が読みやすくなる。

ラティルは、それを望んでいました。

シェフはラティルに、

妊娠初期は、

あまり酒を飲みすぎるとよくないと

注意すると、ラティルは

自分が飲むのではないと

言い訳をしました。

 

シェフは、

ラチルの言葉を信じない様子でしたが

承知しましたと言って

引き下がりました。

◇最強大国の皇帝◇

ポリス皇子の別宮に

ミロの姫が何日も滞在していることを

知った皇帝は、せっかく来た姫を

このまま帰すのは礼儀に反するので、

宮殿への招待に応じるようにと、

宮殿から来た皇帝の秘書が告げると、

ポリス皇子の表情が青ざめました。

 

皇子は姫が拉致される危険に

さらされているかのように

隣に立っている姫を見ました。

秘書は、皇子の表情を見て、

この数日の間に、皇子が姫に

すっかり夢中になったことと、

皇帝の命令に

皇子が怯えていることが分かりました。

一方、姫は最初は驚いたものの、

すぐに平然と笑い、

いつも尊敬していた人に

会えるのが嬉しいと言って、

招待を受けました。

秘書が帰るや否や、

ポリス皇子は姫に、

姉陛下は怖い人だけれど、

本当に会いに行くのかと、

怯えた声で尋ねました。

 

そもそも姫がここに来たのは、

皇帝の周りにいる人々を

探るためでした。

彼女は何も知らないふりをして

嬉しそうに笑いながら、

皇帝に会えるのは光栄だと

言いました。

 

しかし秘書に付いて、

宮殿に向かう馬車の中で、

ザリポルシ姫は微妙に笑いながら

皇帝は、自分たちが

怪しいことに気づいたようだと、

侍女に話しました。

彼女は、

姫がここに滞在していることに

すぐ気づいただけでも、

どんな人なのか分かる気がする。

脅威にならない皇子でも、

ずっと見張っているという

ことなのだろうと返事をしました。


姫は笑いながら窓の外を見て、

皇帝がロードでなければいいのにと

呟きました。

侍女は、その理由を尋ねると姫は、

皇帝は国も問題なく治めているし、

その一方で警戒心も強い。

大神官と百花繚乱、

人魚まで引き入れた、

その最強大国の皇帝がロードだと

想像してみてと言いました。

侍女は、敵なら危険すぎると

返事をしました。

ザリポルシ姫は、

敵ではないことを祈ろうと

言いました。

◇せっかちな姫◇

仕事を終えたラティルは、

執務室の外に出て

しばらく散歩をしていた時、

ザリポルシ姫が来たという

報告を受けました。


今すぐ連れて来なくてもいいと

言ったのに、

早速やって来た姫のことを、

ラティルはせっかちだと思いました。

 

彼女は、太陽が

どの程度沈んだかを確認し、

自分がシェフに頼んだ酒が

出来上がっているかどうか

確認して来るよう、

サーナット卿に指示しました。

◇弟を愛する姉のふり◇

ラティルは応接室のソファーに座り

姫が入ってくるのを待ちました。

応接室の中は、

世話をする侍女が一人だけいて、

サーナット卿と近衛騎士たちは

部屋の扉の前に待機させておきました。

 

やがて、ザリポルシ姫の到着を

知らせる声が聞こえると、

ラティルは、

目の前のテーブルの上に置かれた

鐘を一度鳴らしました。

すると、扉が開き、

姫が入って来ました。

ラティルは、

姫が目の前で挨拶するのを

楽しそうに見ていました。

国婚を2度も断られたのに、

自ら皇子に接触した姫に

当然ながら、

好奇心が沸きました。

プライドに満ちた普通の王族なら

絶対にできない行動でした。

 

ラティルは姫が挨拶を終えて

腰を伸ばすのを待った後、

自分の向かい側に座るよう

手で合図をし、優しく微笑みました。


ラティルは、

弟が馬車事故を起こした相手を、

医者も呼ばずに

家に置いていると聞いて心配になり

彼女を呼んだと話しました。

 

姫は、ケガがなかったからと

言い訳をすると、ラティルは、

それは、当然聞いているけれど、

未婚の弟が、見知らぬ令嬢に

夢中になっているという話を

聞いて不安になったと話しました。

 

姫は、ラティルが

皇子を大事にしているようだと

指摘すると、ラティルは、

弟だからと答えました。

姫は、

ラティルが異母兄を処刑させたことを

遠回しに指摘したくて、

皇帝は年下の者を愛しているようだと

言うと、ラティルは面白くて

満面の笑みを浮かべました。

 

ラティルは、このようなやり方で

歯を剥き出しにする人を

嫌いではありませんでした。

感情が溢れやすい人の本音は

読みやすいからでした。

 

ラティルは、姫の言葉を認め、

兄たちとは良い思い出がないので

その代わり、

弟たちを大事にしていると

返事をしました。

 

ラティルが平然と同意したので、

姫はたじろぎましたが、ラティルは

その話を続ける代わりに人を呼び、

姫が、ここまで来てくれたので、

貴重な酒でもてなしたいから

酒を持って来るよう指示しました。

 

しばらくして、

侍女が甘い果実の香りがする

酒瓶を持って戻って来ました。

侍女は酒瓶をテーブルの上に置くと、

すぐ外に出ました。

ラティルは、直接姫の前に

酒を注ぎました。

姫は慌てたようでしたが、

皇帝が直接酒を注いで勧めたので

仕方なく、一口、

口にしなければなりませんでした。

 

姫は、飲み物のように

とてもおいしい酒だと褒めました。

ラティルは、

苦味のある酒が飲めないので、

わざとそのように作らせたけれど

大丈夫かと尋ねました。

 

姫は、

大丈夫、飲みやすいと答え、

ラティルにも酒を勧めましたが、

彼女は、妊娠中なので、

酒が飲めないと断りました。

ラティルの言葉に姫は頷き、

御祝いの言葉を述べました。

ラティルは、わざと彼女に

もう一杯、酒を注ぎながら、

姫とポリスは、

互いに思いを寄せていると

聞いたけれど、本当なのかと、

わざと弟のことに関心が高い

姉のふりをして尋ねました。

 

サーナット卿は、

一瞬、開閉する扉の向こうで、

ラティルが企みを隠している時の

あの微笑を、

浮かべていることに気づきました。

◇記憶がない◇

頭がズキズキ痛む姫は、

眉をひそめながら

見知らぬ天井を見つめ、

かろうじて上半身を起こしました。 

侍女であり聖騎士団の部下が

彼女の背中を押してくれました。

 

姫は、二日酔いでズキズキする

頭を抑えながら、 

頭が痛い、酒に酔ったようだと

訴えました。

侍女は、

姫がすっかり酔って陛下を捕まえ、

アボカドが

なぜアボカドなのかについて

説明し続けたと返事をしました。

 

姫は、

それは本当なのか、

全然、覚えていない。

なぜ、そんなことを

説明していたのかと

侍女に尋ねましたが、

彼女は肩をすくめました。

姫は恥ずかしくなって

両手で顔を覆い、

足で布団を蹴りました。

 

自分は一体何をしたのかと

戸惑っている姫に、侍女は

酒が口に合っていたようなので、

少し手に入れることができるか

聞いてみると言いました。

姫は頷きましたが、

慌てて首を横に振り、

もしかして、昨日、自分は

変なことを言っていなかったかと

尋ねました。

 

彼女は、なぜ自分が、

こんなに熱心に

国婚を試みているのか、

皇帝がロードなのかどうか

疑っていることなど、

自分が失言をしたのではないかと

心配になりました。

 

侍女は爆笑し、姫は、

しどろもどろだったけれど、

アボカドのこと以外、

変なことは言っていないと

答えました。

 

姫は、

皇帝が酔っぱらって、

何か話したことはないかと

尋ねると、侍女は、

皇帝は妊娠しているので、

酒は飲んでいないと答えました。

正気でも、

変なことは言わなかったかと

尋ねると、侍女は、

それは、どんな言葉なのかと

聞き返しました。

◇姫への対策◇

ラティルは嬉しそうに笑いながら

カルレインとサーナット卿、

ギルゴールとメラディムを

招集しました。

 

昨夜、ラティルは、

姫の侍女がずっと見つめているので

なぜ国婚を何度も試みるのか、

目的は何なのかと

聞くことはできませんでしたが

幸いにも、回りくどく質問するだけで

表面的には、

アボカドの話ばかりしていたけれど

姫の本音は

一生懸命答えてくれました。

しかし、ラティルの微笑みは、

4人が集まると、すぐに消えました。

 

ラティルは彼らを座らせると、

姫は、自分がロードなのか

知りたがっている。

彼女は、ロードの周りに

吸血鬼がたくさんいることを

知っていて、

しきりに国婚を試みていたのは

そうすることで、

自分の周りにいる吸血鬼を

確認したかったからだと

心配そうに話しました。

カルレインは、

姫が外に出た時に、

息の根を止めようかと提案しました。

ギルゴールは、一人で物思いに耽り

隣に立っている

サーナット卿のわき腹を

つねりました。

サーナット卿は、ひっくり返りました。

メラディムは、姫は、どうやって

確認するつもりなのかと尋ねました。

 

ラティルは、

彼女は大神官のお守りを

持ってきたようだと答え、

メラディムに、

大神官のお守りに触れると、

足が人魚の尻尾に

変わるのではないかと確認しました。

 

メラディムは、

確かにそうだけれど、

それだけでは人魚なのか血人魚なのか

見分けがつかないので

自分は大丈夫だけれど、

吸血鬼たちは自分のように

簡単には行かないと言って

ギルゴールを見つめました。

ラティルは腕を組み、

吸血鬼3人組を交互に見ながら、

以前、カルレインは

自分がお守りのネックレスを

しているだけで倒れたと話しました。

 

ギルゴールは、

「そんなことがあったのか」

という表情で

カルレインを眺めると、

彼の顔が強張りました。

 

もしかして、この話は

してはいけなかったのかと、

ラティルは一瞬戸惑いましたが、

知らないふりをして

深刻に話し続けました。

 

姫は、とてもしつこいので、

疑いを晴らすためには、

自分の側近たちに

会わせなければならない。

彼女が直接お守りを、

彼らに当てることは

できないだろうから

彼らがお守りを持っている姿を

見せてほしいと言いそうだけれど

彼らはお守りに触れると

問題が生じるので、

これをどうすればいいかと

相談しました。

 

カルレインは、

やはり自分が姫の息の根を止めると

提案しましたが、ラティルは、

そんなことをすれば、

自分たちが、もっと怪しまれると

言いました。

 

しばらく皆は静かになりましたが、

メラディムが慎重に手を上げ、

そのお守りを、

すり替えたらどうかと提案しました。

 

ラティルはしばらく考えてから

気づかれるのではないかと

返事をしました。

するとカルレインは、

傭兵の中に、

他人の筆跡を上手に偽造する

友人がいるので、

彼にお守りの偽造を頼めばいい。

自分たちをテストしに来る前に、

偽のお守りに変え、

テストが終わったら、

本当のお守りに変えたらどうかと

提案しました。

ラティルはじっくり考えた後、

ニヤリと笑い、

「それでいい」と返事をしました。

姫は、ここまでして帰れば、

こちらにロードがいると、

これ以上、疑うことはないだろうと

思いました。

 

◇既視感◇

筆跡をきちんと偽造するには、

お守りだけではなく、

前提となる大神官の筆跡を

知る必要があるので、

大神官が書いた手紙を3、4通くらい

持ってきて欲しいと、

カルレインを通じて、

筆跡偽造の専門家に頼まれました。

ラティルは、

百花と約束したこともあるので、

大神官に人を送り、

夜、会いに行くことを

伝えさせました。

そして、大神官に

自分への思いを書いて欲しいと

頼むつもりで、

ひときわきれいな便箋を5枚選び

それを持って

大神官の所へ行きました。

 

仕事がうまくいっていることに

ラティルはワクワクしながら、

軽い足取りで大神官の部屋を

訪れました。

 

ラティルが来るという話を聞いて

皇帝が約束を守ると思ったのか、

廊下の向こうに、

前もって出ている百花が見えました。

ラティルは笑いながら

そちらに歩いて行きましたが、

遠くに立っている百花の姿に

既視感を感じて立ち止まりました。

 

ラティルは、

しばらく眉をひそめました。

そういえば、

初めて百花に会った時も、

似たような感じを受けました。

 

ぼんやりとした視界の中に現われた

薄暗い制服を着た男の姿。

しばらくラティルは

呆然と立っているうちに、

既視感の正体に気づきました。 

彼は、ドミスが死んだ時に

あの場所にいました。

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ラティルがザリポルシ姫に

フルーツジュースのような

甘いお酒を飲ませるシーン。

前作でも、

ラスタが同じようなお酒を

クリスタに飲ませて

彼女の本音を聞き出そうと

していたのを思い出しました。

作者様は、このような展開が

好きなのかもしれませんね。

 

しばらく登場しなかった百花が

ゴシップ誌事件以来、

頻繁に登場するように

なったと思ったら、

このような展開になるとは!

先が楽しみになって来ましたが

話が遅々として進まないのが

じれったいです。

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