自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 413話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルに愛を告白するサーナット卿

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413話 アガシャに、サーナット卿はサビ(ラティル)のことが好きだと言われました。

◇愛の告白◇

ラティルは慌てた様子で

アガシャを見ました。

これはどういうことなのか。

誰が誰のことを

好きなのかと思いました。


ラティルは、

レストランの大きな窓を

思い浮かべながら、

レストランで

自分とサーナット卿が話しているのを

アガシャは聞いていたのかと

尋ねました。

彼女は、笑いながら違うと答えました。


ラティルは、

あの時のサーナット卿の言葉を聞いて

彼の気持ちを少し誤解し、

サーナット卿は

自分のことが好きなのではないかと

思いました。

けれども、昨日の会話から、

サーナット卿が

自分に気を使っているのは、

自分が彼の上司であり、

ロードであり、

皇帝だからということが分かりました。

 

むしろ、サーナット卿は

ラティルの気持ちを知って、

少し負担に感じているようでした。

しかし、ラティルは

誤解したのは自分だけではない。

他の人が見ても、

サーナット卿の言葉は

少し変だったのだと思いました。

 

しかし、ラティルが否定しても

アガシャは引き下がりませんでした。

彼女は、サーナット卿が

サビを愛していることを

確信している。

けれども、ギルゴールとサビが

愛し合っているので、

仕方がないと言いました。

 

ラティルは、

そうではないと言いましたが、

アガシャは、

自分のことを気にしているのなら

何も心配することはない。

自分は、真剣にサーナット卿と

付き合うことはない。

自分はショードポリの人と

結婚するつもりだ。

自分はサビを応援していると

言いました。

 

ラティルは、

ぎこちなく微笑みました。

アガシャは、どちらを

応援するつもりなのか。

浮気を応援するのも少し変だと

思っていると、

「ファイト!ファイト!」と

叫んでいたアガシャは

ラティルの背後を見て

突然、悲鳴を上げながら逃げました。

 

ラティルは後ろを振り返ると、

サーナット卿を見つけたので、

石のように固まりました。

いつの間にか、彼は

テラスのカーテンの間に

立っていました。


ラティルは、

どこから話を聞いていたのかと

尋ねました。

サーナット卿はカーテンの内側に

入って来ましたが、

返事はありませんでした。

いつもより彼の表情は

冴えませんでした。

 

ラティルは

気分が悪くなりました。

サーナット卿は

自分のことを好きではないと

言ったのに、

サーナット卿が自分のことを

好きだと、

アガシャが言っていたのを

彼に聞かれて

サーナット卿本人に会うのは

恥ずかしいと思いました。

 

サーナット卿が

自分に気がないことを確認した翌日に

こんなところで、

二度も彼の気持ちを確認するのは

嫌だと思いましたが、

ここへ来たのは、

以前と同じようにサーナット卿と

付き合うために来たのであって、

また、あのような曖昧な感情の戦いを

やり直すためではありませんでした。

 

しかし、サーナット卿は

ただラティルを見つめていました。

その視線は甘そうでもあり、

苦々しくも感じられたので

ラティルは躊躇いながらも、

アガシャの言っていたことは

本当かと尋ねました。


状況から判断して、

彼は全て聞いていたようだったので

堂々と聞いた方がいい。

そうすれば、

また昨日のように逃げ出すだろうと

ラティルは考えました。

しかし、サーナット卿は

その通りだと答えました。

 

ラティルはサーナット卿が

一日で返事を変えるとは

思いもしませんでした。

ラティルは目を大きく見開き、

サーナット卿を見つめました。

ラティルは、

今、きちんと答えたのかと尋ねました。

 

昨日は違うと言って逃げたから、

今日もそうだと思って聞いたのに。

なぜ「その通り」と言ったのか。

なぜ一日で答えが逆転したのかと

ラティルは慌てていると、

サーナット卿は、再び、

その通りだと答えました。

 

彼が、また同じ返事をしたので、

ラティルは目をパチパチさせました。

ラティルは戸惑い、食い入るように

サーナット卿の目を見つめました。

彼は、そのように睨まれても

その通りだと、

3度目の返事をしました。

 

ようやくラティルは、

ぼーっとした気分から

解放されました。

しかし、サーナット卿は、

ラティルが正気に戻る時間を

与えたくないかのように、

すぐにラティルのことが好きだと言って

彼女の心を揺さぶりました。

ラティルは唾を飲み込み、

目を伏せました。

そして、訳もなく、

サーナット卿が立っている

カーテンを見つめていると、

彼はラティルに謝り、

その場を去ろうとしました。

 

しかし、ラティルは手を伸ばし、

彼の服の裾をつかみました。

サーナット卿は、

ラティルの方を見ました。

ラティルはサーナット卿の裾を

掴んだまま、立ち続けた後、

それなら、昨日は、

どうしてあんなことを言ったのかと

尋ねました。

 

サーナット卿は

ラティルの方を振り返ると、

ため息をつき、

ラティルが、自分の気持ちを

負担に感じているように見えた。

あの状況では、

話し続けることはできなかったと

低い声で話しました。


ラティルは、かっとなり、

いつ自分が負担に感じたと言ったのかと

叫びました。

 

サーナット卿は、

負担という言葉は使わなかったけれど

遠回しに言っていなかったかと

尋ねました。

 

ラティルは、

なぜ、自分が言っていないことを

遠回しに解釈するのか。

自分はサーナット卿を

負担に感じたことはない。

サーナット卿こそ、

自分を負担に感じて、

自分を避けていたのではないかと

非難しました。

 

サーナット卿は、

ラティルが自分のことを

負担に感じているのに、

以前のように

付きまとうことはできないと

言い訳をしました。

しかし、ラティルは、

サーナット卿を

負担に感じたことはないと

主張しました。

 

それでも、サーナット卿は

何か言おうとしましたが、

ラティルは、サーナット卿のことを

負担に感じたことはない。

自分もサーナット卿のことが好きだ。

むしろ自分は、サーナット卿が

自分を負担に感じて、

避けていると思っていたと話しました。

 

サーナット卿は、

絶対にそんなことはないと

言い返しましたが、ラティルは

でも、サーナット卿は

自分を負担に感じていたと反論すると、

サーナット卿は、

ラティルを負担に感じて、

避けたのではなく、

負担になりたくなくて避けたと

言い訳をしました。

しかし、ラティルは、

とにかく彼は自分を避けたと

主張しました。

 

ラティルとサーナット卿は、

しばらく言い争いを続けていましたが、

パーティ会場の1階から流れてくる音楽が

ダンス曲から静かな曲に変わったので、

話を止めました。

大きな声で喧嘩をすると、

下まで声が聞こえそうだからでした。


しかし、ラティルは

気分が変になって落ち着かず、

じっとしていることが

難しくなりました。

サーナット卿と

言い争いをしている時は、

何も考えなかったけれど、

こうして見つめ合っていると、

色々な考えが浮かんで来ました。


ラティルは、

いつも自分をからかう悪戯っ子が

本当に自分のことを好きなのだろうかと

疑問に思いました。


サーナット卿は、

ラティルの気持ちはどうなのかと

尋ねました。

ラティルは、

自分もサーナット卿が好き。

彼が自分を避けているのを見るのは

とても辛かったと答えました。


長い間黙っていたラティルは、

サーナット卿の口の端が

上がっていることに気がつきました。

先程まで、無理矢理、水滴を

蒸発させていたような瞳は、

生き生きとしていました。

やがて、彼は堪えきれなくなり、

満面の笑みを浮かべました。

そして、躊躇いながら両手を広げ、

ラティルを

しっかりと抱きしめました。

 

ぎこちなく彼の腕に寄りかかると、

慣れ親しんだ彼の香水の香りを

感じました。

彼の心臓が、

ゆっくりと鼓動しているのを

感じました。

そのゆっくりとした動きは、

まるで彼の心のようでした。


一体どうして、

こんなことになったのか分からないと

ラティルはそっと囁きました。

自分は初めから

サーナット卿のことが

好きではありませんでした。

ヒュアツィンテに傷つけられた時は、

こんなことになるなんて

想像もしていませんでした。

サーナット卿のことを好きだと

認識していたものの、

それがいつから、

このような気持ちに

変わってしまったのか

ラティルは見当もつきませんでした。

 

一緒に、色々と苦労しているうちに

愛情が積み重ねられていったのか。

友情が深まって、

愛になったのだろうかと考えました。


サーナット卿はラティルの耳元で、

自分は、一生、自分の気持ちを

ラティルに伝えるつもりはなかったと

囁きました。

ラティルは、その理由を尋ねると

サーナット卿は、

色々な状況があるからだと答えました。

 

ラティルは、それについて尋ねましたが

サーナット卿は返事をしなかったので

ラティルは、

また答えを避けていると抗議しました。


ラティルは意味もなく

彼の硬い腕を何度か擦ると、

以前、サーナット卿が

自分の寝室で着替えた時のことを

思い出し、

急に顔が熱くなりました。

ラティルは、彼の手を離しながら、

これから、自分の側室になるかと

尋ねました。

 

それを言った直後、ラティルは

サーナット卿を側室に迎えたいと

メロシーへ頼みに行くシーンを

想像していたことを思い出し、

笑いました。

まさか本当にそうなるとは

思ってもいませんでした。


こうなることがわかっていたら

レアンを助ければ良かったと

メロシーの領主が怒ったらどうしよう。

彼は、サーナット卿を

側室にする気はなさそうだったと

思いました。

しかし、サーナット卿は

ラティルの側室になるつもりはないと

答えました。

 

ラティルは、予想外の拒絶に

眉をしかめて顔を上げました。

ラティルは、

やはり、サーナット卿は、

自分のことが好きではないと

言いましたが、

サーナット卿は、それを否定し、

ずっと前から好きだった。

だから、ラティルが

水遊びをしようと言って

バケツで水をかけても

かけられるままになっていたと

話しました。

 

一体、何歳の時から、

自分のことが好きだったのか。

ラティルは目を丸くしました。

それでは、サーナット卿が

自分のことを好きになったのは、

ヒュアツィンテと別れてからではなく

それ以前からだったのか。

前に、そんな気配はあっただろうか。

暇さえあれば、自分をからかえるよう

そばにいたのではなかったのかと

思いました。


ラティルは、

なぜ側室にならないのかと尋ねました。

サーナット卿は、

ラティルをとても愛しているからだと

答えました。

 

ラティルは、

理解できないと返事をしましたが

サーナット卿は、

ラティルが宮中に山積している男たちを

皆、追い払うまでは、そのような形で

ラティルと絡まるつもりはない。

彼女を思う気持ちを

一生、1人で抱いて、

生きて行かなければならないとしてもと

返事をしました。

◇これからの関係◇

邸宅の中では、

まだ音楽が聞こえていましたが、

ラティルは中に入らず、

庭園のベンチに座って、

リボン付きの風船を

振り回していました。

 

サーナット卿が、

自分を好きなことは分かったし、

自分も彼を好きなことが分かった。

けれども、二人の間に、

変化はありませんでした。

 

サーナット卿が

他の側室の話を持ち出した時、

彼は、緊張半分、期待半分で

ラティルを見つめましたが、

彼女はサーナット卿のために

全ての側室を追い出すとは

言えませんでした。

 

他の側室たちは誓約書を書いて、

正式にハーレムに入って来ました。

彼らが自分の夫であることは、

もう全国民が知っているし、

もしかしたら、

外国人も知っているかも

しれませんでした。

そのような状況下で、

本人たちが望んでいないのに

ハーレムから出すということは、

追い出されるということでした。

それは、彼ら自身や家門にとって

恥ずべきことだし、

関係する家門や国との関係の悪化も

予想されました。

 

それに、彼らはラティルのものなので

彼女は手放したくありませんでした。

彼らが喧嘩をし過ぎて、

怒ることもありますが、

本気で手放したいとは

思いませんでした。


深い愛ではないけれど、

ラティルは、タッシール、ゲスター、

ラナムン、カルレイン、クラインが

好きでした。


ザイシン、メラディム、ギルゴールは

一種の取引で入ってきましたが

そばに置いているだけでも

ラティルの役に立っていました。

彼女は、

自分が良心的でないことは

分かっていたと開き直りました。

 

ラティルは意味もなく土を蹴りました。

とにかく、サーナット卿は

側室になるつもりはなかったし、

ラティルも、権力を使って

彼を無理矢理、側室に、

するつもりはありませんでした。

それならば、

自分とサーナット卿は

互いに好き合っていると分かっていても

ただの騎士とロードして過ごすのかと

疑問に思いました。

◇侵入◇

新米黒魔術師が城を持ってくるまで

アニャは、ここには来ないし、

狐の仮面はどこに行ったのか

姿が見えませんでした。

 

アニャドミスは、

洞窟の中をウロウロし、

歯ぎしりしました。


ドミスの身体を手に入れたけれど、

カルレインは人間の女に溺れて

自分の所へ来ないし、

強いロードの身体は

いつ倒れるかわからない状況。

ドミスのそばにいる時は

頼もしく思えたアニャも、

500年経つうちに、

人に寛容になり過ぎた。

ドミスに従っていた部下たちさえ

今はいない。

一体、この身体に何が残っているのか。

気絶さえしなければ、

カルレインを

連れて来ることができるはず。

 

しばらく考えていたアニャドミスは

姿を消して、カルレインを

訪ねるのはどうだろうか。

今の状態では、

カルレインを連れてくることは

できないけれど、

宮殿の内部を隅々まで調べておけば

後で状況が良くなった時に、

あの奇妙な能力を持つ男を避けながら

簡単にカルレインを

連れてくることができるのではないかと

考えました。

 

決断するや否や、

アニャドミスは姿を消して

タリウムへ走りました。

姿を消していれば、気絶しても、

大きな問題はないと思いました。


以前、カルレインに会うために

忍び込んだことがあったので、

ハーレムを見つけるのは

難しくありませんでした。


アニャドミスは、

奇妙な盾のような男がいないか

確認しながら、

ゆっくりとカルレインの部屋へ

歩いて行きました。

すると、

 

何だ?

 

と、誰かが当惑した声を出しました。

アニャドミスは、

自分に向けられた言葉ではないと

思いましたが、その声は、

ここには、皇帝以外の女性は

入って来られないと言ったので

自分に向けられたものであることに

気づきました。

 

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サーナット卿は、かなり前から、

遠回しにラティルが好きだと

言っていたのに、

彼女は、それに気づかなかった。

子供の時に、サーナット卿が

態度で示しても、

彼の気持ちに気づかなかった。

けれども、面と向かって

愛の言葉を囁かれても

冗談だと思ったこともある。

その鈍感なラティルが

ようやくサーナット卿の愛に

気づいて、めでたしめでたし・・

となれば良いのでしょうが、

サーナット卿は

側室になっていなくても、

9人のうちの1人だし、

子供の頃からの友情が

加算されていたとしても、

他の側室たちに比べて

突出した愛情を、ラティルから

受けているわけではないと思います。

 

それに比べて、

サーナット卿の愛はかなり激しい。

2人の恋がうまく行くには、

サーナット卿の忍耐と妥協が

必要だと思います。

 

ハーレムに女性がいないのは

側室たちが使用人と浮気をしたら

困るからなのでしょう。

ところで、男装して

ハーレムに入り込んだ

アペラがどうなったのかが

気になります。

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