自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 423話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルの正体を怪しみ始めたアニャ

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423話 アニャドミスに噛みつかれていたアナッチャをラティルは救い出しました。

◇アニャドミスとの戦い◇

アニャドミスは、

今までにないくらい

途轍もなく腹を立てていました。

すでにアナッチャは

ラティルに引きずり出されたので、

再び彼女に噛みつくことは

できませんでした。

 

なぜ、あれがここに現れたの?

どこから出てきたの?

 

今日もアニャドミスの心の声を

ラティルは、

よく聞くことができました。

彼女は、

前世の自分の身体は、昔の主人を

見分けることができるのだろうかと

気になりました。

 

ラティルは

アニャドミスの顔色を窺いながら、

先程、狐の仮面がいた所を

チラッと見ました。

いつの間にか逃げたようで

彼の姿は見えませんでした。

狐の仮面は狐の巣窟があるので

上手く逃げることができると思い

ラティルは彼のことを

気にしないことにしました。

 

問題はアニャドミス。

ラティルは、彼女を

どうしたらいいのかと悩みました。

 

やはり、あの人間はおかしい。

 

アニャドミスはラティルを

かなり気にし始めました。

ラティルは、別にアナッチャを

助けたいとは思わなかったけれど

思わず、前へ出てしまいました。

 

まだ、ラティルには、

アニャドミスと戦う実力が

ありませんでした。

ラナムンとギルゴール、

クライン、大神官、

訓練を受けた未来のアイニ程度が

揃わないと、

太刀打ちできない相手でした。

 

ラティルは、アニャドミスに

通じるとは思わないけれど、

とりあえず、知らん振りをし、

この状況を、平和的に

乗り越えてみることにしました。

 

ラティルは、

まずアニャドミスに挨拶をし、

彼女が誰なのか分からないけれど、

むやみに人の首を噛んではいけないと

注意しました。

 

以前、アニャドミスが

宮殿に侵入した時、

彼女は姿を消していて、

ラティルは彼女の姿を

直接、見ていないので、

アニャドミスが誰なのか

分からないと言うのは

正しいと思いました。

もっとも、アイニが

アイドミスになっていた時に

会ったことがあるので、

顔は知っていましたが。

 

アニャドミスの目が細くなったので

ラティルは覚悟しました。

彼女は、ラティルの言葉を

犬の鳴き声だと

思っている様子でした。

ラティルは躊躇いながら、

人の首を噛んではいけないと

再び注意しました。

 

アニャドミスは返事の代わりに

首を傾げて、

ここで何をしているのかと

尋ねました。

 

ラティルは肩をすくめ、

たまたま来ただけ。

私有地ではないので、

来てはいけない所ではないと答え、

 

ところで、お前は何者で

なぜ、しきりにタメ口を

使うのか?

 

と聞いてしまいました。

しかし、すぐに、

タメ口の話はしなければ良かったと

後悔しました。

 

何だか分からないけど、

不吉だから息の根を止める。

 

アニャドミスの

決意を聞いたラティルは、

彼女が右を狙っていることを

知った途端、

すぐに左に避けました。

速くて鋭い手が

ラティルの右側をかすめて

通り過ぎましたが、

当たらずに済みました。

 

ラティルが

一気に自分の攻撃を避けると、

アニャドミスは眉をつり上げて

ラティルを見ました。

 

今、避けましたか?

 

アニャドミスは驚きましたが、

すぐにラティルに手を伸ばしました。

ラティルは、何となく、

その方向にいてはいけないという

考えが浮かび上がり、

再び体を横に倒しました。

 

ラティルが立っていた場所の

後ろの木が崩れ落ちました。

これが大神官が話していた

「手を伸ばした所の壁が壊れた」

という力のようだと思いました。

 

ラティルは、

アニャドミスに向かって

足を蹴り上げながら、

彼女が避けようとする方向に

あらかじめ拳を突きつけました。 

するとアニャドミスの顔に

拳がぶつかる感じがしました。

 

相手になれるのか?

 

ラティルは期待感に浸って、

後ろに半歩下がりました。

しかし、その瞬間、

彼女から聞こえてきた本音が

突然、途切れ、

彼女の攻撃は、もう少し

速く鋭くなりました。

彼女は腹が立っていたので、

考えるのを止めて、本能の赴くまま

ラティルを攻撃し始めました。

 

ラティルは、先程よりも完璧に

アニャドミスを

避けられなくなりました。

しかもアニャドミスの拳が

少しかすっただけでも、

かなりの衝撃でした。

ラティルは、

歯を食いしばりました。

 

アニャドミスの攻撃は、

思ったよりも速くて強かったものの、

攻撃しているうちに

少し理性が戻ってきたのか、

再び、彼女の心の声が

聞こえて来ました。 

 

この人間は何だ?

普通の人間じゃないの?

なぜ、私がどこを攻撃するか

知っているように避けるの?

 

ラティルは、

再び彼女の攻撃パターンを

読むことができるようになると

その隙を狙って、

最大限の力を彼女に注ぎました。

ラティルの攻撃が何度か通じると、

再びアニャドミスが

本能だけで攻撃し始めるので

大変になりました。

戦いが延びると危険でした。

 

その間。

しばらく席を外した狐の仮面は、

依然として気絶している

ガーゴイルを空中で振り回し、

早く起きろと命令しました。

 

ガーゴイルは狐の仮面を罵りながら

目を覚ますと、

何をしているのか。

自分の後ろ足を離せと

抗議しましたが、狐の仮面は

すでにガーゴイルの口を

塞いでいました。

 

狐の仮面は、

片手でガーゴイルの髪を握ると、

「寄こせ!」と要求しました。

「嫌だ!」とガーゴイル

反抗しましたが、

すでに狐の仮面は

ガーゴイルの髪を掴んでいたので

ガーゴイルは怒り心頭で、

本当にひどいと抗議しましたが、

結局、狐の仮面の言うとおり、

あっという間に

人間の姿に変わりました。

 

人の姿に変わったガーゴイル

レッサーパンダの仮面を

かぶっていましたが、ガーゴイルは、

それを狐の仮面に差し出しました。 

狐の仮面は、自分の仮面を脱いで

ガーゴイルにかぶせた後、

ガーゴイルを狐の巣窟へ送り出し、

自分はレッサーパンダの仮面をかぶって

前に進み出ると、煙幕を張りました。

 

ラティルを攻撃していたアニャドミスが

四方から流れて来る煙幕に

しばらく躊躇しているその時、

狐の仮面は、

ラティルを抱き抱えるや否や

狐の巣窟に逃げ込みました。

 

ラティルはものすごいスピードで

滑り降りる通路の中で

悲鳴を上げながら、

無条件に、目の前にいる人を

ぎゅっとつかみました。

そして、ついに床に足が着くと

ラティルは相手の服に

しがみついたまま、

息を切らしながら頭を上げました。

 

服装は、

先ほどの狐の仮面そのままなのに

狐の仮面がレッサーパンダの仮面に

変わっていたので、驚きました。

そして後ろに人の気配がするので、

振り返ってみると、

そこには初めて見る男が

膨れっ面をして裸で立っていました。

その男が身に纏っているのは

長い髪を結んだヘアゴムだけで、

そのヘアゴムさえ、

実は見えているわけではなく、

あると推測される程度でした。

ラティルは呆然と彼を見つめ、

顎が抜けそうになりました。

 

ラティルは、

あの裸の男は何だと叫びながら

慌ててゲスターの服をつかんで

振りました。

そしてゲスターの名を呼びながら、

ずっとその男を眺めていると、

大きな両手が

ラティルの顔をつかんで

横に回しました。

首を回した先には、

いつの間にか仮面を脱いだゲスターが

立っていました。

 

ゲスターは、なぜラティルが

驚きながら、ずっと彼を

眺めているのかと、

いつもより少しはっきりした声で

尋ねると、裸の男に

レッサーパンダの仮面を投げながら

彼はガーゴイルだと教えました。

そしてゲスターも

再び、狐の仮面をかぶりました。

 

ラティルは、知らない男が

レッサーパンダの仮面を

頭にかぶっているのを見ながら

唾を飲み込みました。

そういえば短くて丸い眉毛とか

薄い茶色から始まって

下に行くほど赤っぽくなり、

黒く変わる髪の毛の色の組み合わせが

レッサーパンダと同じでした。

しかも彼は、ある意味、

人の姿をしていても

彫刻のようでした。

 

ラティルは、ガーゴイルに、

そんな風に、必ず服を

脱がなければならないのかと 

恥ずかしそうに尋ねました。

仮面をかぶったガーゴイル

それなら、ロードの服を寄こせと

無愛想に要求しました。

 

ラティルは、 

そんなことをすれば

ガーゴイルではなく

自分が変態になると抗議し、

ゲスターの隣に

ぴったりくっついたまま、

レッサーパンダの仮面をかぶった男が

一瞬で本物の

レッサーパンダに変わるのを見ました。

 

驚いたラティルは、狐の仮面に 

ゲスターも狐になれるのかと

尋ねました。

ゲスターは笑いながら

ラティルを抱きしめ、

自分は狐になれないけれど、

狐より自分の方が可愛いと答えました。

ガーゴイルは、

ゲスターのそんな姿が嫌なのか、

ビクッとして、

短い腕で自分の首を絞めると

「ウェエエーッ」と声を出しました。

狐の仮面は、ラティルを包み込み、

ガーゴイルと反対方向を向きました。

 

そして、彼は、

それなりに急いで変装したものの

自分がラティルの味方であることが

アニャドミスに

気付かれたかもしれないと

心配しました。

◇皇帝の正体◇

アニャドミスは呆然と立ち尽くし、

 

狐の仮面は裏切ったのか。

 

と呟きながら、

隣の木を拳で叩きつけました。

木はメリメリと音を立てて

根こそぎ倒れました。

 

ものすごい怪力なのに、

これを、あの人間の皇帝は

打ち返したので、アニャは

タリウムの皇帝の正体が何なのか

気になりました。

 

カルレインはともかくとして、

狐の仮面まで、あの人間の皇帝を

助けているのを見ると、まるで、

あちらがロードのようでした。

 

アニャはアニャドミスを

チラッと見ました。

彼女は、一日も欠かさず500年間も、

ドミスに寄り添っていたので

ドミスが変わるはずがないと

思いながらも、

アニャは、

その可能性もあると思いました。

 

彼女は、アニャドミスに、

仮面の形が違ったけれど、

なぜ狐の仮面が裏切ったと思うかと

尋ねました。

 

その質問に、

アニャドミスは呆れた目で

彼女を見つめながら、

アニャはバカなのか。

レッサーパンダの仮面は

結界を張ることができるので

それを狐の仮面が使ったと言いました。

 

あっという間に消えたあれが

狐の仮面の能力だったとすれば、

目の前にいるドミスは

きちんと記憶があるということなので

アニャは、より一層怪しみました。

 

ドミスはここにいるのに、

なぜ狐の仮面とカルレインは、

あの人間の皇帝のそばにいるのか。

狐の仮面がレッサーパンダの仮面を

持っているということは、

レッサーパンダの仮面も

あの皇帝のそばにいるのか。

もしかしたら、

ドミスが封印されたので、

他の魂がロードに転生したのか。

だから、あの女性は

ドミスの転生ではないけれど、

ロードかもしれない・・・

 

腕を組んで考えていたアニャは

唇を噛み締め、

事実を確認しなければならないと

思いました。

 

アニャドミスは、

そのようなアニャを見つめながら

ドミスの身体は自分が占領したので、

ドミスの魂は消えた。

もしかしたら、あの皇帝が

ドミスの転生かもしれない。

もしあの皇帝がドミスの転生だったら

どうすればいいのかと考えました。

◇傷ついたプライド◇

その頃、 アニャドミスとラティルが

戦っている隙に乗じて

逃げだしたアナッチャは、

自分は逃げる才能があることを

悟りました。

 

彼女は肺が裂けるほど走りましたが、

やがて気力を完全に失い、

前に倒れました。

まだ森の中でしたが、

馬車が行き来する道のようなので

運が良ければ、そして、

神が自分を見捨てていなければ、

誰かが発見してくれるかもしれないと

思いました。

 

アナッチャは自ら走って、

トゥーラの隠れている所に

行きたかったものの、

今は、指一本動かす力も

ありませんでした。

彼女はぼんやりと

地面に突っ伏したまま、

土の匂いを吸い込みました。

 

アナッチャは、

ラトラシルに助けられたことに

ひどくプライドを傷つけらました。

自分を助けるような女ではないのに

なぜ救ったのか、

アナッチャは訳が分かりませんでした。

 

アニャドミスが血を拒否していて

突然、気絶する弱点が

あることを知らないアナッチャは、

ラティルの異常行動が

理解できないので、

さらに腹を立てました。

 

彼女は、早くラトラシルへ

助けてもらった恩を返さなければ、

耐えられませんでした。

◇結界◇

狐の仮面の狐の巣窟を通って

宮殿に戻った後、

ラティルとガーゴイルとゲスターは

宮殿の屋上に登りました。

 

ガーゴイル

ブツブツ文句を言いましたが、

今回は素直に、宮殿全体に

大きな結界を張ってくれました。

 

ラティルは、

続けて狐の巣窟を通ったため、

ムカムカして吐き気がするのを

落ち着かせながら、

宮殿全体を覆っている

透明な幕を満足げに眺めました。

いくらアニャドミスといえども、

これで宮殿の中に

むやみに入ってくることはできないと

思いました。

 

しかし、アニャドミスは

狐の仮面が味方ではないことを知り、

自分の正体にも

疑問を抱くようになったはずでした。

ラティルは無意識のうちに

ゲスターの手をぎゅっと握りました。

 

このままアニャドミスが、

500年ぶりの人生を

楽しみながら生きてくれると

いいけれど、

カルレインを諦めることは

ないだろうと思いました。

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ドミスは対抗者のアニャに

自分の記憶を渡したけれど、

彼女の感情までは

渡していないと思うので、

アイニがカリセンでカルレインを

執拗に追いかけ回していた時に

彼女を突き動かしていた感情が、

対抗者のアニャの感情だと思います。

大好きだったカルレインが

突然、自分の元を離れ

大嫌いなドミスの所へ

行ってしまったけれど、

彼女と盟約を交わすことで、

ようやくカルレインを

取り戻すことができると思った。

それなのに、ドミスの代わりに

500年間も封印されてしまった彼女は

カルレインに執着することで

苦痛を耐えて来たので、

絶対に彼を諦めることはないと

思います。

ラティルがドミスの転生だから

カルレインが

彼女のそばにいることを知れば

アニャドミスの嫉妬心が倍増し

それが彼女のエネルギーとなり、

彼女の力を倍増させなければいいと

思います。

 

ラティルは、

どんな時でも皇帝なので

アニャドミスが皇帝である自分に

タメ口を利いたことが許せなくて

つい、それを

指摘してしまったのではないかと

思いました。

 

自分の方が可愛いと

言ったゲスターが気持ち悪いです。

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